JPS587281Y2 - ソクチヨウキ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ノギス、ハイドゲージ等の測長器に関するも
のである。

従来この種の測長器としては、断面が６角形の本尺枠に
断面コ字形の枠体と一対のガイド片とから構成された副
尺枠を摺動自在に嵌装したものがあるが、目盛面に間隙
が多数生じ、特に主尺目盛と副尺目盛との間の間隙は精
度に影響し、またそれら間隙に塵埃が入り、副尺枠の摺
動の円滑さを阻害することになりかつさびの原因ともな
っていた。

本考案は、従来の欠点を改良するもので、目盛面に形成
される間隙をできるだけ少なくするように配慮すると共
に精度の高い、しかも大量生産に適した測長器を提供す
るものである。

以下、この考案の実施例を図面をもって説明する。

本尺枠１はその一端にジヨウ５を有し、枠部分の断面形
状は短形の角隅を切除したような入角形をしている。

そして本尺枠の表面には溝１′が形成され、その溝１′
の中には本尺目盛を施した目盛板６が表面に突出した状
態で接着剤、溶接等の手段で固着されている。

ジヨウ５′を有する副尺枠１０は断面コ字形の枠体２と
、前記枠体２の上、下内側壁にビス等で装着した、前記
本尺１の上下端辺に係合するための案内凹部３’、４’
を有する一対のガイド片３，４と、前記枠体２と前記ガ
イド片３及び４とに夫々に渉って接着剤によって固定し
てなる覆板７，８とからなっている。

一方の覆板８には副尺目盛が施れている。

そして目盛板６と覆板７，８との表面は一平面上に形成
されている。

本考案は上記のように構成されるものであるから、本尺
目盛は本尺枠１の基準面に沿って正確に平行に固定する
ことができ、また副尺枠１０は、本尺枠１との摺動状況
をガイド片３，４を支持しているビス１１．１２によっ
て調節し、その後、覆板７，８を枠体２とガイド片３，
４に渉らせてかつ覆板７，８の内側端部を目盛板６の本
尺枠１より突出した両端部に押しつけるようにして、接
着剤等で固定することができる。

従って本考案によれば、枠体の前面とガイド片の前面を
本尺桿の表面と同一平面内に合せ、かつ一対の覆板を、
その側面を本尺目盛を目盛った目盛板の両側面に隙間な
く突合せて装着したので、覆板の側面と本尺目盛の目盛
板の側面との間にゴミがつまって測定性を低下させるこ
とを防止することができる。

また、枠体の前面とガイド片の前面とを本尺桿の表面と
同一平面内に位置させたので、一対の覆板を測長器の長
手方向にも巾方向にも同時に位置を調整させて取付ける
ことができ、前述の隙間調整と、本尺目盛と副尺目盛間
の零点調整とを、同時に遠戚することができる。

また、本尺桿の巾方向中央部の表面に本尺目盛を目盛っ
た目盛板を貼着し、一対の覆板を枠体とガイド片と本尺
桿の本尺目盛板が貼着されていない部分との前面に貼着
したので、ガイド片と本尺枠間の摺動面が覆板で覆われ
ることになり、ごみの侵入等による摺動性の低下を抑制
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるノギスの正面図、第２図は第１図
■−■線に沿う断面図である。 １・・・本尺桿、２・・・枠体、３，４・・・ガイド片
、６・・・目盛板、７，８・・・覆板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本尺枠に副尺枠を摺動自在に嵌挿した測長器において、
   本尺枠の巾方向中央部の表面に本尺目盛を目盛った目盛
   板を本尺枠表面から突出させて貼着し、断面コ字形の枠
   体の上、下内側壁に、前記本尺枠の上下端辺と摺動自在
   に係合するガイド片を、前記枠体の前面と前記ガイド片
   の前面とを前記本尺枠の表面と同一平面に合せて、装着
   し、前記枠体とガイド片と本尺枠の本尺目盛を目盛った
   目盛板が貼着されていない部分との前面に、一方に副尺
   目盛を表示した一対の覆板を、本尺目盛を目盛った目盛
   板の両側面に前記覆板の各々の側面を隙間なく突き合せ
   た状態で、かつ副尺目盛と本尺目盛の零点を合せた状態
   で、接着剤にて貼着したことを特徴とする測長器。