JPS5871399A - 電解洗浄剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鉄鋼のスケールを生地を損傷することなく除去
する酸性浴の陰極電解洗浄法の実施に適した電解洗浄剤
組成物に関する。

鉄鋼製品はその製造工種において度度熱処理を施されス
ケールが生成する。即ち鋳造、焼き入れ、焼！！なまじ
、溶接、熱間加工、あるいは冷間加工の中間焼鈍及び仕
上焼鈍を行う時等である。スケールは鉄鋼の受けた熱履
歴、鉄鋼の材質、および加熱雰囲気等により生成量及び
物性は異なるが、一般に生地に近埴順にＦｅ０１Ｆｅ３
０４　およびＦｅ２Ｏ３の層より成るといわれている。

スケールを除去する洗浄法として従来酸洗、アルカリ性
電解洗浄、又は画法の併用が行われていたが、酸洗では
生地の荒れが生じ、アルカリ性電解洗浄ではスケールの
除去が困難であり、画法の併用においても満足な除去能
が得られない。

電解洗浄法には、被洗浄物への極性の与え方如何によっ
て（ａ）陰極電解法、（ｂ）陽極電解法、（ｃ）　Ｐ　
Ｒ電解法の３種類があるが、酸性浴における（ａ）はス
ケール除去力が後者二法に比し劣り、（ｂ）は被処理物
自身の溶解による生地荒れが激し〈実施が困難である。

後者（ｅ）は前二者の折衷であって、被処理物の極性を
一定の時間間隔で相互に変化きせるだけのことであるか
ら、やはり被処理物の溶損は避は難い。

本発明は、このように酸性浴で被洗浄皆の溶損の最も少
い陰極電解洗浄法において、そのスケール除去力を顕著
に向上せしめる新規の電解洗渉剤組成物を提供すること
を目的とするものである。

本発明者は多数の物質について酸性電解浴に添加し、陰
極電解洗浄試験をした結果、一般式（式中Ｒ１，Ｒ２，
Ｒ３及び鳥は水素、低級アルキル基、フェニル基、ベン
ジル基、又はメチロール基等を示す。）で示されるチオ
尿素及びその誘導体が優れたスケール除去促進作用を有
することを見出したが、この促進作用の理論的解明には
未だ到らない。本発明に係るスケール除去促進剤は前述
の一般式を持つ化合物であるが具体的には以下の物質が
例示される。

チオ尿素、モノメチルチオ尿素、ジメチルチオ尿素、モ
ノエチルチオ尿素、ジエチルチオ尿素、モノプロピルチ
オ尿素、モノフェニルチオ尿素、モノベンジルチオ尿素
、及び（ポリ）メチロールチオ尿素などである。本発明
組成物は酸の水溶液に大きく陽極から有害なガスの発生
がない例え−は硫酸、りん酸及びスルファミン酸などの
無機酸が選ばれ所望により２種以上複合して用いられる
こともある。使用状態における各成分の適当な濃度範囲
は概ね以下の通りである。

酸：５〜７０チ好ましくは１ｏチ以上 スケール除去促進剤：αｏ５％以上 酸の濃度が５−以下であると液の導電性が低下し従って
洗浄力も低下する。又その濃度の上限は溶解度、作業性
及び経済性によって定まる。但し９５チ以上の濃度を有
する硫酸にあっては、スケール除去促進剤を脱水分解し
、その機能を失効せしめるので、余りに濃度の高−硫酸
の使用は避けるべきである。本発明組成物は又少量の界
面活性剤を含有してもよい。界面活性剤としてはポリエ
チレングリコールアルキルフェニルエーテルのような非
イオン系、アルキルベンダ／スルホン酸ノような陰イオ
ン系、及び第四級アルキルアンモニウム塩の如き陽イオ
ン系界面活性剤類等から選択妊れ、２種以上複合して用
いられることもある。但し陰イオン系と湯イオン系界面
活性剤の併用は電解液中に不溶性の塩を生成し、しばし
ば洗浄を妨害する場合があるので避けるべきである。界
面活性剤の添加量は電解液に対しα０１〜α１％程度の
少量で足りる。

以下、比較例及び実施例を示す。

比較例１ ６０チ硫酸の液温を加℃に保ち、被処理材として浸炭窒
化処理を施した鉄板を用いて１０４’ｄｇ２．６０秒間
の条件で陰極電解洗浄を行った。スケールの除去率は６
０チ程度で処理材の表面に荒れを認めた。

比較例２ 電解液として７０％りん酸を用いて、被処理材として鋳
造された鋳鉄板を３５℃、５　輸２．１２０秒間の条件
で陰極電解洗浄を行った。スケールの除去率は５０％程
度であった。

比較例３ 電解液として２０チスルフアミン酸を用いて、被処理材
として溶接目のある５Ｓ−４１鋼板を用い、４５℃、２
　Ａ４ｍ　６０秒間の条件で陰極電解洗浄を行った。溶
接部のスケールの除去率は７ｏチ程度であった０ 実施例１ 比較例１の電解液に対してα１チ　のジエチルチオ尿素
を添加した電解液を用いて、比較例１で記した社と同様
な被処理材を同一の条件で陰極電解洗浄を行った。スケ
ールは完全に除去され、かつ被処理材の表面に荒れは認
められなかった。

実施例１′ 比較例１の電解液に対してα１チ　のモノベンジルチオ
尿素を添加した電解液を用いて、比較例１で記した社を
比較例１と同一の条件で処理した。

スケールは完全に除去され、かつ被処理材の表面に荒れ
は認められなかった。

実施例１′ 比較例１の電解液に対して１％のチオ尿素を添加した電
解液を用いて、実施例１と同様の試験を行った。被処理
材のスケールは完全に除去され、かつ被処理材の表面に
荒れは認められなかった。

実施例２ 比較例２の電解液に対してα２チ　のジメチルチオ尿素
を添加した液を用いて、比較例２で使用した被処理けを
比較例２と同一の条件で陰極電解洗浄を行ったところス
ケールは完全に除去でれた。

実施例２′ 比較例２の電解液に対して０１％のモノフェニルチオ尿
素を添加した液を用いて、実施例２で述べたと同様の陰
極電解洗浄試験を行ったところ被処理材のスケールは完
全に除去された。

実施例２′ 比較例２の電解液に対してα２％　のモノエチルチオ尿
素を添加した液を用いて実施例２で述べたと同様の陰極
電解洗浄試験を行ったところ被処理材のスケールは完全
に除去された。

実施例３ 比較例３の電解液に対してＱ５　％　　のモノメチルチ
オ尿素を添加した液を用いて、比較例３で使用した被処
理材を比較例３と同一の条件で陰極電解洗浄を行ったと
ころ溶接部のスケールは完全に除去された。

実施例３′ 比較例３の電解液に対してα１チのモノｉｓ＋ｏ−プロ
ピルチオ尿素を添加した液を用すて、実施例３で述べた
と同様の陰極電解洗浄試験を行ったところ溶接部のスケ
ールは完全に除去された。

実施例３′ 比較例３の電解液に対して０１チ　のジメチロールチオ
尿素を添加した液を用いて、実施例３で述べたと同様の
陰極電解洗浄試験を行ったところ溶接部のスケールは完
全に除去てれた。

特許出願人　中央化学株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 洗浄促進剤として、一般式 （式中Ｒ１１Ｒ２１Ｒ３及び＆は水素、低級アルキル基
   、フェニル基、ベンジル基又はメチロール基等を示す）
   で示されるチオ尿素及びチオ尿素誘導体を含有すること
   を特徴とする電解洗浄剤組成物。