JPS586562Y2 - 圧延機の作業ロ−ル用複数組合せ軸箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は圧延機の作業ロールの各軸端部に設けた複数の
軸箱にかかわるもので前記軸箱運搬時には堅固に連結で
き一又作業ロールの軸端部に組込んだ時には１作業ロー
ルにペンディング力を付与することに伴い適応した角度
に傾斜し結合を保つことができる圧延機作業ロール用複
数組合せ軸箱に関する。

最近、圧延材の品質を向上させ圧延コストを低減させる
ため１種々の板形状制御装置が考えられているが、第１
図は作業ロールの夫々の軸端部に。

内側軸箱と列側軸箱の２個の軸箱を設け、各軸箱に対し
て夫々別個にロールペンディングカを与える構成のダブ
ルチョックベンディング方式を圧延機の作業ロールベン
ディングに採用した４段圧延機の例を示すものであり９
図中ａは控ロール、ｂは控ロール軸箱、Ｃは作業ロール
、ｄは作業ロールの内側軸箱、ｅは作業ロールの列側軸
箱、ｆは油圧シリンダ装置である。

以上のような内側軸箱と列側軸箱を用いて作業ロールを
支持する場合には０作業ロールに対する軸受及び軸箱の
着脱は各軸受−軸箱毎に別々に行なわなければならず、
非常に面倒であるという問題があり一改良が望まれてい
る。

因みに内側軸箱と列側軸箱とを互いに男１■固独立に配
設したのは。

内側軸箱と列側軸箱には夫々別個にペンディング力を与
える関係上、内側軸箱と列側軸箱には夫々独自の傾斜姿
勢が要請されることによる。

本考案の圧延機の作業ロール用複数組合せ軸箱は５以上
の欠点を除去して軸箱着脱作業並びに軸箱運搬台車を容
易にし且つ作業ロールのベンディング時において各軸箱
が適応した角度に傾斜しうろことを目的としてなしたも
ので、圧延機作業ロールの軸端部に並設される複数の軸
受を複数の軸箱により夫々別個に支持させ、該複数の軸
箱の間に一前記作業ロール軸端部な取囲む筒状のスペー
サを設け、上記複数の軸箱を貫通して延びるタイロッド
の端部に締付金具を設けると共に少なくとも１個の軸箱
ではタイロッドが遊合状態で貫通しているようにし１作
業ロールベンディング時に上記複数の軸箱の相互間隔が
変わることを妨げないよう少くとも１個の軸箱と締付金
具との間、及び複数の軸箱の間に弾性体を介装したこと
を特徴とするものである。

以丁本考案の実施例を図面により説明する。

第２図は本考案の一実施例の軸箱廻りの一部断面（但し
作業ロールより上側のみを示している）を示すもので作
業ロール１の軸端部の内側（ネック側）には内側軸受２
が嵌装してあり一前記軸端部の列側（端面側）にキー２
０並びに全体を２１で示すスラス） ＩＪソングびナツ
トを介して固定したスリーブ３には外側軸受４が嵌装し
である。

内側軸受２のアウターレース側には内側軸箱５が該内側
軸箱５の一部を成すベアリングリテーナ６．７により取
付げてあり、又外側軸受４のアウターレース側には外側
軸箱８が該外側軸箱８の一部を威すベアリングリテーナ
９，１０により取付けである。

前記内側軸箱５と外側軸箱８はベアリングリテーナ７と
９間に設けた円筒状のスペーサ１１を介して接続されて
おり、該スペーサ１１とベア１Ｊ／グリテーナγ及び９
との間のシールを行なうオイルシール１２を設けること
により軸受密封装置が構成されている。

以上のように配設した内側軸箱５と外側軸箱８の連結は
、前記内側軸箱５と外側軸箱８に対し遊合可能に貫通せ
しめたタイロッド１３（このタイロッド１３の一端には
ロッド頭部（固定側の締付金具）１４が又他端にはねじ
部１５が形成しである）。

該タイロッド１３のねし部１５に螺着するナツト（可動
側の締付金具）１６−該ナツト１６と外側軸箱８との間
に介装した皿ばね１７及び座金１８より構成した所要数
の連結具（但し図においては１つのみ表わしである）に
より行なっている。

又前記内側軸箱５と外側軸箱８との間には、タイロッド
１３が貫通するコイルばね１９が介装してあり、このコ
イルばね１９は、運転中１作業ロール１に対しペンディ
ング力を付与することにより軸箱５，８のタイロッド１
３近傍部分が互いに近接する方向へ傾いた時において、
スペーサ１１端部に過負荷が発生しスペーサ１１端部が
損傷する（こじれる）不都合を防止するため、スペーサ
１１端部とベアリングリテーナ７又は９との間に間隙を
形威し、該間隙を維持する機能を担うものである。

軸箱の運搬は、各連結具におけるナンド１６を締める方
向へ回わしてスペーサ１１とベアリングリテーナ７又は
９との間隙を無くすことにより内側軸箱５と列側軸箱８
を結合した後、スラス） ＩＪソングびナンド２１を緩
める方向に回動して両軸受２，４及びスリーブ３と共に
公知の軸箱運搬台車により作業ロール１の軸端部より引
出すことにより行なう。

又軸箱を作業ロール１の軸端部に組込んで運転状態に置
く場合は、各連結具におけるナツト１６を緩める方向に
回わしてスペーサ１１とベアリングリテーナ７又は９と
の間に前記したこじれ防止用の間隙を形成する。

本考案の連結装置は前記した構成であり、複数の軸箱を
堅固に連結して作業ロール軸端部に着脱できるため０作
業能率が向上し、又複数の軸箱をタイロッドにより単に
連結するだけではな化ナツト１６と外側軸箱８との間に
皿ばね１７を介装したので、運転時、前記軸箱５．８に
ロールペンディングカを付与することにより、各軸箱５
，８のタイロッド１３近傍部分が互いに離反する方向に
傾いても、前記器ばね１７が作用し、このため各軸箱の
傾斜する動きを妨げることはないので。

作業ロール１に対して所期の曲げ変形を与えることがで
き、ロッド頭部１４及びナツト１６に過負荷が生して破
損事故を起す虞れを無くすことができる。

尚前記した実施例においては、軸箱間における軸受部分
のシールは、非回転部分である軸箱自体に設けた軸受密
封装置により行なうので１回転部分である作業ロール軸
端部と非回転部分であるベアリングリテーナ間にオイル
シールな介装するようにした従来方式に比し、摩耗損傷
する個所がないため（因みに摺動部がないことによる）
、シールの寿命を延ばすことができ一部シール効果の向
上を図ることができる。

又前述した説明では、タイロッドの一端にのみ皿ばねを
配設した例を示したが一タイロッドの両端に夫々設けて
２個の皿ばねによって軸箱の互いに離反する方向への傾
斜を許すようにしてもよ←又皿ばねは一例に過ぎないの
であって、他の弾性部材と置き換えて実施することも可
能であり、又タイロッドは一方の軸箱に一端を螺合させ
、他方の軸箱を遊合状態に貫通してもよい。

その他車考案の要旨を逸脱しない範囲において種々変更
して実施できることは勿論である。

本考案の圧延機作業ロール用複数組合せ軸箱に依れば。

（１）複数の軸受、軸箱が同時に作業ロールに対して着
脱でき、しかも各軸箱の軸芯が一致している状態を軸箱
抜出後も維持できるため１着脱並びに芯出し作業が簡単
になり一部運搬作業も能率的に行なうことができ０作業
時間の短縮９作業員の削減を図れる。

（ｉｉ） 作業ロールのベンディング時に、各軸箱が
ロール曲げ角度に応じて夫々独自に傾斜することを妨げ
ないので、ダブルチョックベンディング方式の圧延機に
使用した場合、各軸箱を介して作業ロールに所要のペン
ディング力を付与できる。

等の優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図はダブルチョックベンディング方式の４段圧延機
の概略構成図、第２図は本考案の一実施例を示す軸箱廻
りの一部断面図（但し作業ロールの軸線より上側のみ示
す）、第３図は第２図のＡ部拡大図である。 １・・・作業ロール、２・・・内側軸受−４・・・列側
軸受−５・・・内側軸箱−６，７，９，１０・・・ベア
リングリテーナ１１・・・スペーサー１３・・・タイロ
ッド。 １４・・・ロンド頭部、１６・・・ナツト−１７・・・
皿ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧延機作業ロールの軸端部に並設される複数の軸受を複
   数の軸箱により夫々別個に支持させ一該複数の軸箱の間
   に、帥記作業ロール軸端部を取囲む筒状のスペーサを設
   け、上記複数の軸箱を貫通して延びるタイロンドの端部
   に締付金具を設けると共に少なくとも１個の軸箱ではタ
   イロンドが遊合状態で貫通しているようにし１作業ロー
   ルベンディング時に上記複数の軸箱の相互間隔が変わる
   ことを妨げないよう少くとも１個の軸箱と締付金具との
   間、及び複数の軸箱の間に弾性体を介装したことを特徴
   とする圧延機の作業ロール用複数組合せ軸箱。