JPS586564Y2 - 圧延機の作業ロ−ル用複数組合せ軸箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は圧延機の作業ロールの各軸端部に設けた複数の
軸箱にかかわるもので、前記軸箱運搬時には堅固に連結
でき、又作業ロールの軸端部に組込んだ時、即ち運転時
には１作業ロールにペンディング力を付与することに伴
い適応した角度に傾斜し、結合を保つことができる圧延
機の作業ロール用複数組合せ軸箱に関する。

最近−圧延材の品質を向上させ圧延コストを低減させる
ため１種々の板形状制御装置が考えられているが、第１
図は作業ロールの夫々の軸端部に。

内側軸箱とＩｆ４＃側軸箱の２個の軸箱を設は一各軸箱
に対して夫々別個にロールペンディング力を与える構成
のダブルチョックベンディング方式を圧延機ノ作業ロー
ルベンディングに採用した４段圧延機の例を示すもので
あり１図中ａは控ロール−ｂは控ロール軸箱、Ｃは作業
ロール、ｄは作業ロールの内側軸箱、ｅは作業ロールの
列側軸箱、ｆは油圧シリンタ装置である。

以上のようなダブルチョックベンディング方式において
は、内側軸箱と列側軸箱とが作業ロールの軸端部に互い
に別個独立に配設しであるため（因みに内側軸箱とめ側
軸箱には夫々別個にペンディング力を与える関係上、内
側軸箱と列側軸箱は夫々別個の傾斜姿勢が要求されるこ
とによる）一作業ロールに対する軸受及び軸箱の着脱は
、各軸受−軸箱毎に別々に行なわなければならず１着脱
作業及び運搬作業が非常に面倒であるという問題があり
−この点の改良が望まれている。

本考案は、前記問題を解決すると共に１作業ロールのベ
ンディング時は複数の軸箱が適応した角度に傾斜しうる
もので、而も軸箱の結合状態の切換操作をワンタッチに
て行なうことが可能な圧延機の作業ロール用複数組合せ
軸箱を提供することを目的としてなしたものである。

その要旨とするところは、圧延機作業ロールの軸端部に
並設される複数の軸受を複数の軸箱により夫々別個に支
持させて前記複数の軸箱を相互に接続し一該軸箱の接続
部に、前記作業ロールの軸線上に半径中心を有する球面
状の接合面を設け、前記複数の軸箱の隣り合う軸箱の一
方に流体圧シリンダ装置のロンド側を又他方に流体圧シ
リンタ装置のシリンダ側を夫々取付けると共に少なくと
も１個の軸箱では前記流体圧シリンダ装置のロンドが遊
合状態で貫通しているようにしたことにある。

以下本考案の実施例を図面に依り説明する。

第２図は本考案の一実施例の軸箱廻りの一部断面（但し
作業ロールの軸線より左側のみを示している）を示すも
ので作業ロール１の軸端部の内側（ネック側）には内側
軸受２が嵌装してあり、前記軸端部の外側（端面側）に
キー３並びに全体を４で示すスラストリング及びナツト
を介して固定したスリーブ５にはの側軸管６が嵌装しで
ある。

内側軸受２のアウターレース側には内側軸箱７が該内側
軸箱Ｔの一部を成すベアリングリテーナ８により取付け
てあり、又列側軸受６のアウターレース側には外側軸箱
９が該列側軸箱９の一部を威すベアリングリテーナ１０
により取付けである。

この内側軸箱７との側軸箱９０対向する側の夫々には、
軸箱の接続部を威す筒体１２．１３が一体に設けてあり
、該筒体１２，１３の接合面１１は。

作業ロール１の軸線を上に半径中心をもつ球面状ＫＪｔ
４しである。

又前記接合面１１にはオイルシール１４が設げてあり、
筒体１２．１３及びこのオイルシール１４によって軸箱
間における軸受密封装置が構成しである。

図中２３は作業ロール胴部側に設けたシール装置、２４
はロール軸端部端面側に設けたシール装置を示している
。

以上のように配設した内側軸箱Ｔと外側軸箱９の連結は
、列側軸箱９の作業ロール軸端部端面側に取付けたシリ
ンダ本体１５及び外側軸箱９を遊合状態にて貫通せしめ
たピストンロッド１６を備え、前記ピストンロッド１６
の先端を内側軸箱７の側面にボルト１７により着脱自在
に取付けて威る所要数（但し図においては１つ）の流体
圧シリンター装置により行なう。

流体圧シリンダ装置にはポンプ並びに作動流体切換弁等
を介して作動流体が供給できるようになっており、又流
体圧シリンタ装置のシリンダ本体１５内には、ピストン
ロッド１６を短縮する方向に作動させるばねが組込んで
あり、このばねの目的は、前記軸箱７，９を作業ロール
１の軸端部に組込み、流体圧シリンダ装置への作動流体
の送給を停止して運転状態に整えた時に、前記軸箱７゜
９の接合状態を維持し、接合面１１におけるオイルシー
ル１４のシール効果を保持することにあり、従って軸受
密封装置の構成によっては不要となることもある。

又このばねの弾発力は以上の目的達成のために必要最少
限のもので良く、このばねによって、作業ロールにペン
ディング力を付与したことに伴なう各軸箱７，９の傾斜
する動きを拘束することはない。

同流付圧シリンダ装置にアキュムレータを接続してばね
に替えることもできる。

軸箱の運搬を行なう場合は、各流体圧シリンダ装置の夫
々のシリンダ本体１５に作動流体を送給してピストンロ
ッド１６を短縮する方向に作動させ、内側軸箱７との側
軸箱９とを堅固に連結した後、スラグ） ＩＪソングび
ナツト４を緩める方向に回動して内側軸受２、列側軸受
６及びスリーブ５と共に作業ロール１の軸端部より抜取
る。

又本考案の軸箱を作業ロールに組込む時は、前記状態の
まま軸端部に嵌入し、スラストリング及びナツト４を締
める方向に回動させた後、流体圧シリンタ装置への作動
流体の送給を停止し、シリンダ本体１５内に組込んだば
ねの弾発力のみがピストンロッド１６に作用する状態に
置く。

本考案の連結装置は前記した如く、流体圧シリンダ装置
を使用し、作動流体の切換操作により内側軸箱と列側軸
箱を堅固に連結せしめ得るため、作業ロール軸端部への
軸箱の着脱作業が簡易且つ迅速に行なうことができ、而
も運転時には軸箱が傾動しつる範囲で連結できる。

尚前記した実施例においては、軸箱間における軸受部分
のシールは、非回転部分である軸箱自体に設けた軸受密
封装置により行なうので、回転部分である作業ロール軸
端部と非回転部分であるベアリングリテーナ間にオイル
シールを介装スるようにした従来の軸受密封装置に比し
、摩耗損傷する個所がないため（因みに摺動部がないこ
とによる）、オイルシールの寿命を延ばすことができ、
又シール効果の向上を図れるのであり、更に前記実施例
における軸受密封装置においては、接続部を威す筒体１
２．１３の接合面１１を作業ロール１の軸中心線を上に
半径中心をもつ球面形状に形成したので、作業ロール１
に対し、各軸箱を介してペンディング力を付与した場合
において、各軸箱に、ロール曲げ角度に適応する傾斜姿
勢を、極めて円滑に現出せしめることが可能である。

又軸箱間における軸受密封装置は前記したものの他、第
３図に示す如く、作業ロール１の軸中心線を上に半径中
心をもつ球面の接合面１８を両側に備えた筒状のスペー
サ１９を、ベアリングリテーナ２０．２１の間に介装し
、各接合面１８のシールを行なうためのオイルシール２
２を設ける構成ニしてもよい。

又ピストンロンドと一方の軸箱との結合方法は、ピスト
ンロッド先端部近傍にクビレ部を設け、一方の軸箱側に
クビレ部を挾持する部材を固着して連結してもよい。

本考案の圧延機作業ロール複数軸箱の連結装置に依れば
、 （ｉ） 複数の軸受、軸箱の着脱作業を簡易且つ迅速
に行なうことができる。

（ｉｉ） 作業ロールのベンディング時に、各軸箱が
ロール曲げ角度に応して夫々独自に傾動することを妨げ
ないの重りφげヨツクペンディング方式の圧延機に使用
した場合、各軸箱を介して作業ロールに所要のペンディ
ング力を付与できも０１０ 各軸箱の軸芯が一致して
いる状態を軸箱抜出後も維持でき、軸箱間の芯ずれを防
止できるので、軸箱組込時の芯出し作業が簡易になる。

（Ｖ） 軸箱の連結手段に流体圧シリンダ装置を用い
たので、軸箱の結合状態の切換操作をワンタッチで行う
ことが可能である。

等の優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図はタブルチョンクペンディング方式の４段圧延機
の概略構成図、第２図は本考案の一実施例を示す軸箱廻
りの一部断面図（但し作業ロールの軸中心線より上側の
みを示している）、第３図は軸箱間の軸封装置の他の例
を示す縦断面図である。 １・・・作業ロール ２・・・内側軸受、６・・・列側
軸受、７・・・内偵軸箱、９・・・外側軸箱、１５・・
・シリンダ本体、１６＝−ｔ？ストンロンド。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 圧延機作業ロールの軸端部に並設される複数の軸受を複
   数の軸箱により夫々別置に支持させて前記複数の軸箱を
   相互に接続し、該軸箱の接続部に。 前記作業ロールの軸線上に半径中心を有する球面状の接
   合面を設け、前記複数の軸箱ｍり合う軸箱の一方に流体
   圧シリンタ装置のロンド側を又他方に流体圧シリンダ装
   置のシリンダ側を夫々取付げると共に少なくとも１個の
   軸箱では前記流体圧シリンダ装置のロンドが遊合状態で
   貫通しているようにしたことを特徴とする圧延機の作業
   ロール用複数組合せ軸箱。