JPS586254Y2 - ヒキオコシハンソウソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、両側より茎稈引起し爪が突出すべく構成され
た引起し径路の入口近くに設けた中間分草案内板にて、
引起し径路中の茎稈下部を引起し爪のそれぞれに対応す
る補助搬送機構に分草案内するよう構成した引起し搬送
装置に関する。

上記のような引起し搬送装置の中間分草案内板は薄板で
構成され、上下に長い前縁を有しているので、この前縁
にハカマや雑草が溜ったり、引起し作用中の茎稈下部が
ひっかかったりして、この茎稈の押し倒しゃ引き抜き又
は茎稈の引起し姿勢の乱れなどが生じるとともに、中間
分草案内板自体が左右に横振れして案内作用を損う問題
があった０ 本考案はこのような問題を解決することを目的とする。

本考案は官記した引起し搬送装置において、中間分草案
内板１−２の前縁１１’を引起し爪７，７′の移動軌跡
に沿わせてかつ直後方に近接させて配設すると共に、こ
の前縁１１′を広幅に形成し、少なくともその前端部を
茎稈に対する滑り部としであることを特徴とする。

すなわち、中間分草案内板１−２の前縁１１′に溜るハ
カマや雑草は引起し爪７，７′の移動により、除去され
るのみならず、この前縁１１′を広幅の滑り部に形成し
たので茎稈のひっかかりもなくて、上記した問題を生じ
ることがないスムーズな分草及び引起しを行なう。

さらに、この前縁１１′の滑り部を広幅にしであるので
、広幅部分の剛性によって分草案内板１−２の横方向へ
の強度が増大し、分草作用時に受ける左右よりの外力に
対しても充分対抗することが容易となり、長期にわたっ
て横振れや変形のない良好な状態で用いられる。

次に本考案の実施態様を例示図に基づき詳記する。

第１図はコンバインを示し、前部に２条引起し径路Ａと
１条引起し径路Ｂとを並置するように引起しケース１，
２，３を並置し、両引起し径路Ａ。

Ｂにて引起されて刈刃４にて刈取られた茎稈を縦搬送装
置５にて後方に送り、後部の脱穀装置旦にて株元挟持板
脱穀するように構成しである。

第２図に示すように、前記２条引起し径路Ａは、左右の
引起しケース１，２より引起し爪７，７′・・を対向し
て突出させ、引起しするように構威されていると共に、
前記引起しケース１，２の下方にそれぞれ補助搬送機構
８，９を設け、この補助搬送機構８，９の終端を相互に
合流するように、平面視にてＶ形に相方を配設しである
。

そして、三角形の分草案内片１０．１０’を遮蔽板１１
の両側に固着した平面視にて略菱形の中間分草案内板１
−２を前記両補助搬送機構８，９の間に配設し、前記案
内片１０ 、１０’の前部及び遮蔽板１１の前縁にて左
右の引起し爪７，７′に係止されている茎稈の下部をそ
れぞれに分草し、この分草した茎稈を案内片１０ 、１
０’にて前記補助搬送機構８，９それぞれに案内するよ
うに構成しである。

そして、補助搬送機構８，９の終端近く下方に設けた前
記刈刃４にて引起し茎稈の株元を刈取るように構成しで
ある。

１３．１４は横搬送装置で、刈取茎稈の株元と穂先を係
止して前記縦搬送装置５の始端に送るように構成しであ
る。

又、前記１条引起し径路Ｂ側は引起し爪７“を引起しケ
ース３より起立突出させて引起すように構成し、この引
起し径路Ｂの後方上方より順次穂先掻込み輪体１Ｊと補
助搬送帯１６と株元搬送帯１７を配設し、前記刈刃４に
て刈り取った茎稈を前記縦搬送装置５の始端に送るよう
に構威しである。

第３，４図は、前記中間分草案内板１２をさらに詳しく
示し、遮蔽板１１の前縁１１′を前記引起し爪Ｔ、７′
の移動軌跡の直後方に沿わせて近接するように形成する
と共に、この前縁１１′をその全長に亘って側方に屈曲
して広幅の滑り部を形成し、茎稈のひっかかりをなくす
と共に、この前縁１１′に溜るハカマや雑草を引起し爪
７，７′の移動にて除去するように構成し、且つこの広
巾前縁１１′によって遮蔽板１１全体の横側方向での強
度を増大させている。

又、この前縁１１′より上方前端部を後方上方にゆるや
かに傾斜させ引起し爪Ｔ、７′にて係止されている茎稈
の上部を分草しこれらのからみを解消するように構成し
である。

なお、１８は２条引起し径路Ａの前方中央に設けた中間
分草具である。

１９はこの中間分草具１８を支持する支持杆で、前記遮
蔽板１１の下端をこれに固着して中間分草案内板１−２
を支持しである。

前記屈曲広幅の滑り部下部もこの支持杆１９に固着して
、遮蔽板１１の左右のゆれを防止しである。

なお、遮蔽板１１の前縁１１′を屈曲形成する代わりに
、合成樹脂等のスベリのより前縁部材を貼着もしくは嵌
着しておいてもよい。

また別の金属屑製前縁部材を付着して一層強度を上げる
ことも可能である。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に番号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る引起し搬送装置の実施の態様を例示
し、第１図はコンバインの全体を示す平面図、第２図は
コンバインの前部を示す拡大平面図、第３図は中間分草
案内板を示す平面図、第４図は中間分草案内部分を示す
側面図である。 ７．７′・・・・・・引起し爪、８，９・・・・・・補
助搬送機構、１１′・・・・・・前縁、１２・・・・・
−中間分草案内板、Ａ−・・・・・引起し径路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両側より茎稈引起し爪７，７１が突出すべく構成された
   被刈取茎稈引起し径路Ａの入口近くに中間分草案内板１
   −２を設け、この中間分草案内板１−２にて、前記、引
   起し径路Ａ中の茎稈下部を引起し爪Ｔ、７／のそれぞれ
   に対応する補助搬送機構８゜９に分草案内するように構
   成した引起し装置において、前記中間分草案内板１２の
   前縁１１′を引起し爪７，７′の移動軌跡に沿わせてか
   つ直後方に近接させて配設すると共に、この前縁１１′
   を広幅に形成し、少なくともその前端部を茎稈に対する
   滑り部としであることを特徴とする引起し搬送装置。