JPS586211Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は底板における排水口体の取付位置を改良した
空気調和機に関する。

第１図は従来の空気調和機であって、本体１を構成する
キャビネット２の底面には底板３が設けられ、この底板
３には仕切板４が立設されていて、キャビネット２を室
内側と室外側とに分離している。

この室内側にはキャビネット２の前面に前面パネル５が
設けられている。

この前面パネル５には空気吸込口６と空気吹出ロアとが
設けられている。

空気吸込口６に対向して蒸発器８が設けられている。

この蒸発器８と対向してファン９が設けられ室内空気を
上記空気吸込口６から吸込み蒸発器８と熱交換したのち
、空気吹出ロアから室内に空気を吹出すようになってい
る。

また、室外側には凝縮器１０、圧縮機１１およびファン
１２が設けられていて、室外から吸込んだ空気を凝縮器
１０と熱交換したのち、キャビネット２の背面および側
面から室外に吹出すようになっている。

また、蒸発器８から落下するドレンは図示しないドレン
受皿を介して底板３の排水路を通じ室外側の底板３の背
面部に流入し底板３の背面周壁に設けられた排水口体１
３から室外に排水されるようになっていた。

このように、従来の空気調和機においては、排水口体１
３が底板３の背部周壁に設けられていて、キャビネット
２の背面から突出していたから本体１の運搬時に他の物
体と衝突し変形するための底板３はキャビネット２から
引き出し可能にしであるにもかかわらず、上記のように
排水口体１３は変形した場合には引き出し不可能となり
、またはドレン口が閉塞される。

また、本体１を持ち上げる場合には、背面に排水口体１
３が突出しているから、この排水口体１３が床面に接触
しないように第２図に示すように角部Ｃで支えるように
するため左右に動揺し安定が悪くなる。

さらに、組立現場においてもこの背面に突出する排水口
体１３が組立作業に支障を来たくていた。

この考案は上記の事情を考慮してなされたもので、その
目的とするところは、ドレンの排水口体を底板の角部に
逃げ部を設けこの逃げ部に背面より突出しないように設
けることにより運搬中に排水口体が他物体に衝突しない
ようにさせるとともに、持ち上げる場合に背面に突起物
がないから背面角部を支点とする煩られしさかないとと
もに、排水口体に変形を生じることがなく、底板をキャ
ビネットから確実に引き出すことを可能にした空気調和
機を提供しようとす−るものである。

以下この考案の一実施例を第３図乃至第５図にもとづい
て説明する。

図中２１は本体であって、この本体２１はキャビネット
２２を構成している。

このキャビネット２２の底面には構成部品を設けられ周
壁が上方に折曲された底板２３がスライド自在に引き出
せるように固定されていて構成部品の修理を迅速に行う
ことができるようになっている。

そしてキャビネット２２は底板２３に設けられた仕切板
２４によって室内側と室外側とに分離されていて、室内
側にはキャビネット２２の前面に前面パネル２５が設け
られている。

この前面パネル２５には空気吸込口２６および空気吹出
口２７が設けられ、空気吸込口２６と対向して蒸発器２
８が設けられている。

この蒸発器２８と対向してファン２９が設けられていて
、上記空気吸込口２６から蒸発器２８を介して室内空気
を吸込み蒸発器２８と熱交換したのち空気吹出口２７か
ら室内に吹出されるようになっている。

また室外側には底板２３の室外側側部に位置してコ字形
状に成形された凝縮器（熱交換器）３０が立設されると
ともに、ファン３１および圧縮機３２等の構成部品が設
けられ、ファン３１によりキャビネット２２の側面から
室外空気を吸込み、凝縮器３０と熱交換するとともに圧
縮機３２を冷却したのち背面および側面から室外に吹出
すようになっている。

つぎに、上記蒸発器２８から落下するドレン水は底板２
３に設けられた図示しない排水路により室外側に導入さ
れ破線の円Ａ内に示すように底板２３の背面角部に形成
された逃げ部に設けられた排水口体３３から室外に排水
されるようになっている。

すなわち、上記円Ａ部を拡大した第４図および第５図で
示すように、凝縮器３０の曲り部に対向する底板２３の
背面の周縁角部に斜めに絞り成形加工してなる逃げ部２
３ ａを設け、この逃げ部２３ ａに排水口体３３を溶
接して取着するとともに、排水口体３３を逃げ部２３
ａとキャビネット２２の角部との空間内に納めてなる。

そして、この排水口体３３と対向してキャビネット２２
には、ホース取付孔３２が設けられ、ホース取付孔３４
を介しホース（図示しない）を上記排水口体３３に接続
することができるようになっている。

したがって、排水口体３３は突出することなくキャビネ
ット２２内に配備されることとなり、運搬の際における
責突による変形を防止することができるとともに、底板
２３の引き出しを確実に行なうことができ、またキャビ
ネット２２の背面、側面の何れも支点に安定して保持す
ることができる。

また排水口体３３がキャビネット２２から突出しないの
で、組立作業も容易である。

しかも、排水口体３３はテ゛ットスペースとなる凝縮器
３０が設置される底板２３の角部とキャビネット２２の
角部との空間を利用して設けられるから、本体２１の大
形化といった変更をきたすことがないといった利点があ
る。

なお上記実施例においては排水口体３３を別体として溶
接したが、第６図に示すように底板３３の背面角部の逃
げ部２３ Ｈに絞り加工して排水口体３３ ａを形成し
ても同じ効果が得られる。

以上説明したようにこの考案は、熱交換器の曲がり部に
対向する底板の周縁角部に逃げ部を形成し、この逃げ部
に排水口体を設けるとともに、排水口体を逃げ部とキャ
ビネットの角部との空間内に納めたから、本体を運搬す
る際に排水口体を他物体に衝突させ変形を生ずることが
なくなり、キャビネットから底板の引き出しが確実に行
われる。

本体を持ち上げる場合にも突起物が背面に設けられてい
ないから背面、側面の何れをも支点とすることができる
ので安定して保持することができる。

さらに組立作業においても背面に突起物がないので組立
作業が容易になるという効果がある。

そのうえ、排水口体が熱交換器の設置で形成される曲が
り部によるテ゛ツドスペースを利用して底板の角部とキ
ャビネットの角部との間の空間に配備されるから、本体
の大形化といった構造の変更を伴なうことなく排水口体
を取付けることができる利点がある。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来の空気調和機の横断平面図、第２図は同じ
くこの斜視図、第３図はこの考案の一実施例の横断平面
図、第４図は同じく第３図の破線の円Ａの拡大図、第５
図は同じく第３図の破線の円Ａの拡大背面図、第６図は
変形例の横断平面図である。 ２１・・・・・・本体、２２・・・・・・キャビネット
、２３・・・・・・底板、２８．２９，３１．３２・・
・・・・構成部品、２３ａ・・・・・・逃げ部、３０・
・・・・・凝縮器（熱交換器）、３３・・・・・・排水
口体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体を構成するキャビネットの底面に底板を滑動自在に
   底板を設け、この底板上の室外側側部にコ字形状に成形
   された熱交換器を立設して構成される空気調和機におい
   て、上記熱交換器の曲がり部に対向する底板の周縁角部
   に逃げ部を形成し、この逃げ部に排水口体を設けるとと
   もに、排水口体を逃げ部とキャビネットの角部との空間
   内に納めたことを特徴とする空気調和機。