JPS586147Y2

JPS586147Y2 - 白熱電球

Info

Publication number: JPS586147Y2
Application number: JP12463678U
Authority: JP
Inventors: 尾木純
Original assignee: 株式会社東芝
Priority date: 1978-09-11
Filing date: 1978-09-11
Publication date: 1983-02-02
Also published as: JPS5540962U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は集魚灯用に使用される白熱電球に関する。

一般に集魚灯用等の大出力白熱電球では花形継線と称さ
れるマウント構造が採用される。

このマウントの構造は第１図に示す如くパルプの軸に沿
って配置された支持棒Ａの両端部にガラス材料からなる
一対の支持部材Ｂ、Ｂを取付け、これらの支持部材Ｂ、
Ｂから支持棒Ｃを囲むようにしてそれぞれ複数のアンカ
線Ｄ・・・を突設した構成を存している。

そして、このマウントに取付けられるフィラメントは第
２図に示す如くコイル部Ｅ・・・ととばし巻部Ｆ・・・
を交互に形成した長尺のものが用いられ、とばし巻部Ｆ
・・・を折曲して各コイル部Ｅ・・・が花弁状に配置さ
れるように成形され、とばし巻部Ｆ・・・をアンカ線Ｄ
・・・で引掛支持し、コイル部Ｅ・・・が支持棒Ａを囲
むように張設される。

ところで、フィラメントは耐垂下性を増すために成形後
に熱処理をおこないタングステンの再結晶がなされる。

この熱処理は当然ながらフィラメントの最終的な成後を
釦となったのちになさねばならないが、この熱処理の際
にはフィラメントの変形を生じる。

したがって、上記の如くフィラメントを複雑な形状に成
形する際には成形時に後の熱処理による変形を見込んで
おくとともに熱処理の際に所定外の変形を生じないよう
に充分な配慮を要する。

このため、従来この種のフィラメントの製造は熟練した
作業者の手作業に頼る他なく、生産性もきわめて低いも
のであった。

本考案は以上の事情にもとづいてなされたもので、その
目的とするところは製造の容易な花形継線構造を有する
白熱電球を得ることにある。

以下本考案を図面に示す実施例にしたがって説明する。

第３図ないし第５図は本考案の第１実施例を示す。

図中１はパルプ、２は口金である。そして、このパルプ
１内にはマウント３が設けられている。

４はその支持棒であって、パルプ１の軸に沿って配置さ
れている。

そして、この支持棒４の両端部には軸方向に離間して一
対のガラス製の支持部材５．６が取付けられている。

そして口金２側の支持部材５を貫通して２本の内部導線
７゜７が取付けられ、マウント３全体はこの内部導線７
．７によって支持されている。

そして、上記の支持部材５，６にはそれぞれ複数のフィ
ラメント張設線８・・・、９・・・が互に対向するよう
に突設されている。

そして、上記口金側の支持部材５に突設されたフィラメ
ント張設線８・・・は高融点金属線をＵ字状に折曲した
ものであって、その屈曲部が支持部材５内に埋め込捷れ
、両脚部が上方に向けて突設されている。

捷た、先端何ρ支持部材６に設ゆられたフィラメント張
設線９・・・は高融点金属線をＶ字に折曲したもので、
その屈曲部が上記支持部材６に埋め込壕れている。

そして、これらのフィラメント張設線９・・・の両脚部
は外側に屈曲されているとともに、これら両脚部の先端
部はさらに内側に折曲されている。

そして、これらフィラメント張設線８・・・、９・・・
お・よび内部導線７．７の先端部間にはそれぞれ別体を
なす複数のフィラメント１０・・・が張設されている。

これらのフィラメント１０・・・は第５図に示す如くコ
イル部１１の両端にとばし巻部１２，１２を介して接続
コイル部１３．１３を形成したものであって、接続コイ
ル部１３．１３をフィラメント張設線８・・・、９・・
・の先端部昔たは内部導線７．１の先端部に嵌着して張
設するものである。

そして、各フィラメント１０・・・はフィラメント張設
線８・・・、９・・・釦よび内部導線７．７の先端間に
略直線状に張設され、支持棒４を囲んで花弁状に配置さ
れているとともに、フィラメント張設線８，９によって
電気的に接続されている。

以上の如く構成された本考案の第１実施例はフィラメン
ト張設線８・・・、９・・・間に別体のフィラメント１
０・・・を略直線状に張設するだけでよく、各フィラメ
ント１０・・・の構成は直線状の単純な形状のものでよ
く、製造が容易である。

そして、フィラメント１０・・・の配置はフィラメント
張設線８−・・。

９の配置をあらかじめ設定しておくことによう、作業者
の熟練等に頼ることなく正確に配置できる。

なお、本考案は上記の第１実施例にい限定されない。

たとえば先端側の支持部材に突設するフィラメント張設
線は第６図および第１図に示す第２実施例の如く構成し
てもよい。

この第２実施例はＶ字状に形成したフィラメント張設線
９′の両脚部９ａ、９ａの中間部をくの字状に折曲し、
このフィラメント張設線９′の屈曲部９ｂを支持棒４と
直交するように支持部材６内に埋め込んだものである。

この第２実施例は両脚部９ａ、９ｂの開き角度θと折
曲角度αをあらかじめ規制しておけば、第７図に示す如
く屈曲部９ｂを支持棒４と直交するように、かつ各フィ
ラメント張設線９′・・・の屈曲部８ｂ・・・が同一平
面上に位置するように支持部材６に埋め込むことにより
これらフィラメント張設線９′・・・の先端部を所定の
位置に配置でき、マウント３の製造が容易になる。

サラに、フィラメントとフィラメント張設線との継線を
確実にするために、第８図に示す如くフィラメント張設
線９の先端部に凹部１４を形成臥この端部にフィラメン
ト１０の接続コイル部１３を嵌着し、この接続コイル部
１３を加熱しながら圧潰してこの１凹部１４内に嵌合さ
せてもよい。

ｌた、第８図に示す如くフィラメント張設線９の端部に
補助コイル１５を巻装して釦き、この補助コイル１５上
にフィラメント１０の接続コイル部１３を螺合するよう
に嵌合してもよい。

さらに第１０図に示す如く、フィラメント張設線９の先
端部をコイル状に形成しておき、この中にフィラメント
の接続コイル部を螺合するように嵌合してもよい。

上述の如く本考案はバルブの軸方向に沿って支持棒を設
け、この支持棒の両端部に電気絶縁性材料からなる一対
の支持部材を設け、これらの支持部材からそれぞれフィ
ラメント張設線を突設し、これらのフィラメント張設線
の先端部間にそれぞれ別体をなす複数個のフィラメント
を張設したものである。

したがって、各フィラメントの形状は直線状の単純なも
のでよく、製造が容易である。

また、フィラメント張設線の先端部の配置を規制してお
けば、各フィラメントは正確に所定の位置に配置さへ組
立に熟練を要することなく能率的に製造できる等その効
果は大である。

【図面の簡単な説明】

第１固型よび第２図は従来例を示し、第１図はマウント
の側面図、第２図はフィラメントの形状を示す図である
。第３図および第５図は本考案の第１実施例を示し第３図
は縦断面図、第４図はマウントの側面図、第５図はフィ
ラメントの形状を示す図である。また第６図および第７図は本考案の第２実施例を示し、
第６図はフィラメント張設源の斜視図、第７図はフィラ
メント張設線の配置を示すマウント要部の側面図である
。筐た第８図ないし第１０図はそれぞれフィラメントとフ
ィラメント張設線の継線構造の変形例を示す図である。１・・・・・・パルプ、３・・・・・・マウント、４・
・・・・・支持棒、５．６・・・・・・支持部材、８，
９．９’ ・・・・・・フィラメント張設線、１０・・
・・・・フィラメント。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

パルプの軸方向に沿って設けられた支持棒と、この支持
棒に軸方向に離間して設けられた電気絶縁性材料からな
る一対の支持部材と、これらの支持部材からそれぞれ上
記支持棒を囲むように突設された複数のフィラメント張
設源と、一方の上記支持部材から突設された上記フィラ
メント張設線と他方の上記支持部材から突設された上記
フィラメント張設線との間にそれぞれ張設された複数個
の別体のフィラメントとを具備したことを特徴とする白
熱電球。