JPS58606Y2 - 乳母車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は乳母車に関し、特に、使用上便利な付属物が
付加された新規な乳母車に関する。

この考案の背景となる乳母車は、リクライニング可能な
背もたれ部を備えるハンモックと、乳母車本体の上方部
に取付けられ背もたれ部の上方に位置する日除けと、背
もたれ部の比較的下方部の背面側に配置されるかごとを
備える形式のものである。

このような形式の乳母車に釦いて、次のような要望が生
じ、この考案が提案されるに至ったのである。

すなわち、乳母車に取付けられるかごは、買物などの際
に便利であるが、乳母車本体の大きさとのバランスから
、それほど太きくすることはできない。

そのため、このかごにかさばった荷物を入れると、この
荷物がこぼれ落ちることもあった。

しかしながら、一方では、このかごの大きさは適正であ
り、かさばった荷物を入れるのはそイ１゜はど頻繁に生
じることではないので、このような特殊な場合を考慮し
て、それに合せてかごを太きくするのは好唸しくないと
の要望もある。

−！り、乳母車の日除けの部分に目を向けると、この日
除けは、通常、乳母車本体に取付けられるものであるの
で、ハンモックの背もたれ部のリクライニング動作とは
関係なく一定の位置に保たれている。

ここで、確かにハンモックの背もたれ部が立ち上った状
態では日除けが乳幼児の頭上に位置するように設計され
てはいるが、背もたれ部がリクライニングしたときには
、日除けが乳幼児の頭上からずれた位置にもたらされて
しまい、日除けとしての機能を果たし得ないという事態
が生じる。

このため、ハンモックの背もたれ部のリクライニング状
態にかかわらず、日除けまたは日除けと同等の物が乳幼
児の頭上にもたらされることが望まれる。

それゆえに、この考案の主たる目的は、上述のかとおよ
び日除けに関する要望を同時に満たし得る付属物を備え
た乳母車を提供することである。

この考案は、要約すれば、リクライニング可能な背もた
れ部の上端部に補助シートを設け、この補助シー）−ｋ
かごの大きさを大きくするように使用したり、日除けを
補助するように使用したりできるように構成された乳母
車である。

この考案のその他の目的と特徴は以下に図面を参照して
行なう詳細な説明から一層明らかとなろう。

第１図ないし第３図はこの考案の一実施例を示し、第１
図は補助シートがかごの上端に取付けられた状態、第２
図は補助シートが取り外ずされた状態、第３図は補助シ
ートカ田除けに取付けられた状態をそれぞれ示す側面図
である。

ここに示す乳母車は、その主要部として、ハンモック１
と、日除け２と、かご３とを備える。

ハンモック１は、背もたれ保持杆４に保持される背もた
れ部５と、乳母車本体の横方向部材６に保持される座部
７とを含む。

な釦、この実施例の背もたれ部５０両側には脇板８が立
ち上がって設けられているので、背もたれ部５は図面に
は明白に表われていない。

背もたれ保持杆４は、乳母車本体に枢支ピン９を介して
回動可能に設けられ、リクライニング操作部材１０によ
って比較的立上った状態（第１図、第２図）と、リクラ
イニングした状態（第３図）とを選択できるように構成
されている。

この背もたれ保持杆４のリクライニングの姿勢が、背も
たれ部５のリクライニング状態に対応するものである。

日除け２は、乳母車本体の押し杆１１の上端に取付具１
２を介して取付けられる。

ここに示す日除け２は、上面１３と両側面１４とを備え
、各側面１４には透明材料が張付けられた窓１５が形成
される。

日除け２は、第１固転よび第２図に示すように背もたれ
部５が立上った状態では、背もたれ部５の真上に位置し
ている。

かご３は、たとえば厚地の布と網とを組合せて形成され
、乳母車本体の押し杆１１および後脚１６を利用して取
付けられる。

かご３は、背もたれ部５の比較的下方部の背面側に配置
されている。

上述した構成は、比較的一般的な乳母車の構成であって
、以下に述べる構成がこの考案の特徴となるものである
。

なお、この考案は、上述のような形式の乳母車に限らず
、単にリクライニング可能な背もたれ部５、乳母車本体
に取付けられる日除け２および背もたれ部５の背面側に
配置されるかごを備える乳母車であれば、折りたたみ機
能の有無ないしその他各種形式にかかわらず適用される
ことができる。

背もたれ部５の上端部には、固定的に取付けられて、こ
の考案の要旨となる補助シート１７が設けられる。

この補助シート１７ば、たとえば厚地の布から構成され
る。

補助シート１７は、第２図に示すように、伺も手を加尤
なければ、垂れ下がった状態となっている。

補助シート１７の先端部には、たとえばホックのような
係止部材１８が設けられる。

一方、かご３の上端には、係止部材１８と対を或す係止
部材１９が設けられる。

また、日除け２の上面１３の裏側にも、側面１４によっ
てかくれて図示できないが、係止部材１９と同様の係止
部材が設けられる。

以下、補助シート１７の使用方法について説明する。

第１図を参照して、かご３にかさばる荷物が収納される
場合、その落ちこぼれを防ぐように、補助シート１７は
下方に垂らされ、係止部材１８と係止部材１９とを相互
に係合させる。

このとき、補助シート１７の寸法は、かご３の上端の３
辺をほぼあ・お−うように、すなわち背もたれ部５の背
面に沿う部分を除いてかと３の上端のほぼ全周に取付け
られるように選ばれるのが好ましい。

第２図を参照して、かご３の補助としての使用が済めば
、係止部材１８と係止部材１９との係合がはずされる。

そして、この補助シート１７が不要であれば、想像線で
示すように、背もたれ部５に沿って位置させ、その下端
部をかと３内に挿入すればよい。

このとき、この状態を確実に保持するために、係止部材
１９に相当する係止部材をかと３の内面に設けてふ・い
てもよい。

第３図を参照して、背もたれ部５がリクライニングされ
、日除け２が乳幼児の頭上からずれた場合は、補助シー
ト１７は日除け２を補うように使用される。

すなわち、補助シート１７は上方に折り返され、その係
止部材１８は日除け２の上面に設けられた係止部材に係
合される。

これによって、補助シート１７は、背もたれ部５の上端
と日除Ｇづ２の後端との間に延び、日除けとしての機能
を果たす。

なｐ、上述した実施例では、補助シート１７が日除け２
の上面１３の裏側（下側）に案内されて取付けられたが
、逆に、上面１３の表側（上側）に案内して取付けるよ
うにしてもよい。

この場合補助シーＮ７に設けられる係止部材１８として
は、ダブルホックが有利である。

また、補助シート１７のかと３または日除け２に対する
取付けは、ホックによって達成される場合に限らず、ひ
もやボタンや、ファスナーなトモ有利に用いられるであ
ろう。

以上のように、この考案によれば、背もたれ部の上端部
に補助シートが設けられているだけの簡単な構成により
、かごをむおつてかごの大きさを補助する機能と、日除
けと連結されて日除けを補助する機能との双方が達成さ
れ、使用上きわめて便利な乳母車が得られる。

すなわち、日除けと、かごと、ハンモックの背もたれ部
との位置関係に注目したとき、ハンモックの背もたれ部
が、日除けとかごとによって上下に挾１れて位置するこ
とになる。

ここで、補助シートの固定的な取付は位置を、この中間
部に位置する背もたれ部に選べば、この補助シートは、
無理なく、日除けにもかごにも届かせることができる。

したがって、この補助シートの先端部に、それぞれ日除
けおよびかごに設けられた係止部材と対をなす係止部材
を設けておけば、上述したような複数の機能を容易に果
たすことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図はこの考案の一実施例を示し、第１
図は補助シートがかごの上端に取付けられた状態、第２
図は補助シートが取りはずされた状態、第３図は補助シ
ート力田除けに取付けられた状態をそれぞれ示す側面図
である。 図において、１はハンモック、２は日除け、３はかご、
５は背もたれ部、１１は押し杆、１２は取付具、１７は
補助シート、１８，１９は係止部材である。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） リクライニング可能な背もたれ部を備えるハ
   ンモックと、 乳母車本体の上方部に取付けられ前記背もたれ部の上方
   に位置する日除けと、 前記背もたれ部の比較的下方部の背面側に配置されるか
   ごとを備える乳母車にかいて、前記背もたれ部の上端部
   に固定的に取付けられて補助シートが設けられ、 前記補助シートの先端部訃よび前記日除けには、相互に
   取外し自在に係合する係止部材が設けられ、 前記補助シートの先端部釦よび前記かとには、相互に取
   外し自在に係合する係止部材が設けられ、 前記補助シートは、上方に延びて、前記日除けに取付け
   られるか、または下方に延びて前記かどの上端に取付け
   られるか、選択できるように構成されたことを特徴とす
   る乳母車。
2. （２）前記補助シートの日除けまたはかごに対する取付
   けは、ホックによって遠戚される実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の乳母車。
3. （３）前記補助シートの寸法は、前記背もたれ部の背面
   に沿う部分を除いて前記かどの上端のほぼ全周に取付け
   られるように選ばれる実用新案登録請求の範囲第１項ま
   たは第２項記載の乳母車。