JPS586069Y2 - 自動販売機の原料供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は販売の都度、飲料の原料と熱湯等の希釈液を適
宜ミキシング部に搬出して両者を□キシングすることに
より、所望の飲料水とし、販売に供する構造の自動販売
機の原料供給装置に関するものである。

ところで、従来のこのような原料供給装置を見てみると
、第１図に示すように下端部にスパイラル翼１０２とキ
ャニスタ−ノズル１０３を備、ｔた原料タンク１０１を
自動販売機本体内に固定し、必要に応じてこの原料タン
ク１０１にその上面開口から原料を補給する構造を有し
ていた。

従って、このような従来装置では、原料の補給が困難で
ある許りか、この補給時、原料袋等から原料タンク１０
１に原料を移し変える際人手に触れる等衛生上程々の問
題点があって、今一つ実用性に欠ける欠点を有していた
。

本考案はこのような従来装置の欠点に鑑みて考案された
ものであり、原料搬出部と原料タンクを別体にし、かつ
斯る原料タンクを使い捨ての袋物より成るスペア−袋に
て形成すると共に、上記原料搬出部に着脱自在にするこ
とにより、衛生的な状態で原料袋を交換できるようにせ
んとするものである。

以下、本考案に係る原料供給装置の一実施例を添附図面
に従って詳細に説明する。

さて、図中第２図は本考案に係る原料供給装置を備えた
自動販売機の構成概略図にして、これより明らかなよう
に、原料供給装置Ａ、液体供給装置Ｂ１ミキシング装置
Ｃ１及び販売部りよりなっていて、適宜販売信号等に基
すいて、上記原料供給装置Ａより原料供給パイプＡ′を
通じて原料を又、液体供給装置Ｂの熱交換タンク１５よ
り給液パイプ１６及び電磁弁１７を通じて液体（例えば
熱湯）を夫々上記ミキシング装置Ｃのミキシングボール
１８に導き、こ＼で□キシフグモータ２０及び羽根２１
等より成るミキサー１９にてミキシングした後、販売部
りの載置板２２上に予め送出されたカップＦに注ぎ一回
の販売を終了するように構成されている。

自動販売機の概略がこのように構成されているところ、
上記原料供給装置Ａは次のように戊っている。

即ち、この供給装置Ｃは大別して搬出部１とこれに着脱
自在な原料袋２とから成り、そして、前者の搬出部１は
第３図乃至第５図より明らかなように自動販売機本体内
の基板３に固着され板面に搬出口５を設けた支持板４と
、この支持板４の上記搬出口５の周縁に相隔て＼固着立
設された２枚の円弧状板７，７より成る支持手段６と、
中空で上下端開口の直方体枠より成る原料袋受部８Ａ及
び２枚の円弧状板８ｂ 、８ｂより成る接続部８Ｂにて
形成され、斯る接続部８Ｂを以って上記支持手段６に挿
脱可能に支持される原料袋受体８と、上記接続部８Ｂ内
に回転可能に支持され、周面に適宜計量口９ａを有し、
かつ一端面に保合穴９ｂを設けた搬出筒９と、一端を上
記保合穴９ｂに係脱自在に威され、他端を減速機構１１
を介して駆動モータ１２に連結された駆動軸１０とより
構成されている。

他方、後者の上記原料袋２は要はその開口部を以って上
記原料袋受体８の原料袋受部８Ａに着脱自在に成される
もので、具体的には次のように構成されている。

即ち、斯る原料袋２は第６図に示すように防湿性並に遮
光性に富んだフィルム材から成る筒状体の上下端部を封
止２ａ、２ｂするべく成し、そして、上端部の封止前に
錘状体１３を上端部内に嵌入すると共に原料ｆを収容す
るように構成されている。

そして、上記錘状体１３は第７図に示すように弾性材か
ら成る中空の四角錘体の傾斜面１３′の各面に原料通口
１４．・・・を夫々設け、単に骨組だけの枠体となされ
たもので、その水平面をなす四辺形の棧の一辺を中途で
切断１３′シて、上述のように原料袋２に収容する迄は
外径を第８図のように縮少しておき、収容する段階に於
いて原料袋２に頂点を下方向けて挿入後、上記切断１３
′した両端面を第７図に示すように突合せて元の形状に
することにより原料袋内に堅固に保持される。

勿論、この錘状体１３の嵌入で原料袋２は拡径の脹んだ
正虐状態に保持される。

このように構成される原料袋２は錘状体１３で正常形状
を保ち、原料を封入した状態でスペア−として予め沢山
準備される。

而して、この原料袋２を上記支持板４上に原料の搬出を
可能に支持するに際しては、１ず、原料袋２をその上端
封止部２ａを矢印Ｐ１のように引張って開封し、その後
、この開口端に搬出筒９を接続部８Ｂに挿入保持した原
料袋受体８を反転状態にして挿入せしめ（第９図参照）
、かつ、この原料袋受体８を挿入した状態で原料袋２を
反転させると共にこの反転状態で原料袋受体８をその接
続部８Ｂを以って支持手段６に挿入支持することによっ
て実行出来る。

本考案は斜上のように構成されるものであり、以下、そ
の作用について説明する。

支持板４上の支持手段６に取着した原料袋受体８に原料
を収容した原料袋２が支持されている販売待期状態に於
いて、購入者のコイン投入と販売ボタンの操作等がある
と、これに基すいて販売信号が駆動モータ１２及び、□
キシフグモータ２０与えられ従って、搬出部１では搬出
筒９が接続部８Ｂ内で回転して計量口９ａに保留してい
た原料を搬出口５、原料供給パイプＡ′を介してミキシ
ングボール１８に搬出する。

そして、このように□キシフグボウル１８に搬出された
原料はこの原料搬出のタイ□ングで電磁弁１７の開放に
伴って熱交換タンク１５より供給される熱湯に希釈ミキ
シングされ適宜飲料水となってカップＦに注がれる。

このように搬出された原料が適宜飲料水となってカップ
Ｆに注がれている間に上記搬出筒９は残りの半回転をし
て計量口９ａを再度原料袋２の下端部に対向するように
上面に位置させたところで停止する。

この時、搬出筒の計量口９ａには原料袋受部を通じて原
料袋の原料が一定量落ち込み次の販売に備える。

これで、−回の販売動作を完了した訳である。

ところで、この販売動作中原料袋２内の原料は上述のよ
うに反転した状態に於いて、搬出筒９の回転に伴って序
々にその下部より定雷死搬出されていく訳であるが、諸
条件により原料は原料袋の周辺部より中央部の方が搬出
され易く、結果的には第１０図のように中央部が空洞ｆ
′となって原料袋内には原料が残っているにも拘らず原
料が搬出されないと謂う不都合の起ることもある。

然し乍ら、本考案では錘状体１３が頂点を上方に向けて
備えられている為、搬出筒９の搬出作用で中央部分の原
料が周辺部分の原料に先んじて下方に落下、搬出されよ
うとしても、錘状体１３の頂点部分が邪魔になり従って
、その落下しようとする力は錘状体１３の傾斜面１３′
に沿って原料袋２内の周辺方向に掛り、周辺部分の原料
共々原料通口１４を通じて落下するとと＼なって、上で
述べたような不都合は起らない。

そして、このような販売動作が繰り返して行われた結果
、原料袋２に原料が無くなると原料袋２を交換する必要
があるが、この場合には空になった原料袋２を原料袋受
部８Ａより抜き取って廃棄する一方、新たな原料袋２を
上端封止部２ａで矢印Ｐ１方向に開封した上でこの開口
端に支持手段６より取り脱した原料袋受体８を反転状態
にして嵌合し、その後、この原料袋２を反転させて原料
袋受体８を支持手段６に挿入支持させると良い。

本考案は斜上のように下端部に原料搬出手段を備えた原
料袋受体の上端部の原料袋受部に原料袋をその下端開口
部で着脱自在に嵌合するよう成すと共にその嵌合時原料
袋内の原料を原料搬出手段の作動によって所定雷死搬出
するべく成し、かつ上記原料袋内下端部には頂点を上方
に向は傾斜面に複数個の原料通口を設けた錘状体を備え
た自動販売機の原料供給装置を提供するものであるから
原料タンクに原料を移し換え補給するのでは無く工場で
一貫生産等された原料袋をスペア−的に交換して原料の
供給に備えるとと＼なり極めて衛生的である。

又、本考案では上述のように錘状体をその頂点を上方に
向けて原料袋内に臨捷せたものであるから、原料の搬出
には伺等支障が無く、原料袋内の原料を全て搬出するこ
とが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の斜視駒、第２図は本考案に係る原料
供給装置を備えた自動販売機の概略構成図、第３図イ及
び口は本考案に係る原料供給装置に於ける支持装置を示
すもので前者は斜視図、後者はそのＩ−Ｉ’線で切断し
た断面図、第４閤は同上原料袋受体の斜視図、第５図イ
及び口は同上搬出筒の斜視図及び一方側面図、第６図は
同上原料袋の要部を破断面とした図、第１図及び第８図
は、錘状体の夫々異る状態の斜視図、第９図は上記原料
袋の開口部に原料袋受体を挿入した状態の要部断面図、
第１０図は原料袋内に錘状体を挿入していない状態の原
料の落下状態説明図である。 ２：原料袋、８：原料袋受体、８Ａ：原料袋受部、１３
：錘状体、１４：原料通口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下端部に原料搬出手段を備えた原料袋受体の上端部の原
   料袋受部に原料袋をその下端開口部で着脱自在に嵌合す
   るよう成すと共にその嵌合時原料袋内の原料を原料搬出
   手段の作動によって所定雷死搬出するべく成し、かつ、
   上記原料袋内下端部には頂点を上方に向は傾斜面に複数
   個の原料通口を設けた錘状体を備えたことを特徴とする
   自動販売機の原料供給装置。