JPS586054B2 - 内燃機関ピストンおよびその製造方法 - Google Patents
内燃機関ピストンおよびその製造方法Info
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- JPS586054B2 JPS586054B2 JP3400079A JP3400079A JPS586054B2 JP S586054 B2 JPS586054 B2 JP S586054B2 JP 3400079 A JP3400079 A JP 3400079A JP 3400079 A JP3400079 A JP 3400079A JP S586054 B2 JPS586054 B2 JP S586054B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- internal combustion
- piston
- combustion engine
- titanium
- alloy
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- Expired
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F3/00—Pistons
- F02F3/10—Pistons having surface coverings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2201/00—Metals
- F05C2201/02—Light metals
- F05C2201/021—Aluminium
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は内燃機関用のピストンに関する。
一般に内燃機関用ピストンは、アルミニウム合金やマグ
ネシウム合金などの軽合金よりなる基材に陽極酸化処理
を施したものが用いられている。
ネシウム合金などの軽合金よりなる基材に陽極酸化処理
を施したものが用いられている。
しかしながら、この陽極酸化処理による場合、ピストン
に適する硬度、耐摩耗性を得るには処理層の厚さを10
μ以上にする必要があるため処理に長時間を要し、また
処理設備や処理操作も複雑なためコストが高く、しかも
一定の品質を保つのが困難である。
に適する硬度、耐摩耗性を得るには処理層の厚さを10
μ以上にする必要があるため処理に長時間を要し、また
処理設備や処理操作も複雑なためコストが高く、しかも
一定の品質を保つのが困難である。
さらに、得られる酸化皮膜は耐熱性が充分でなく、その
うえクロムメッキシリンダーとのなじみが必ずしも良く
ないものであった。
うえクロムメッキシリンダーとのなじみが必ずしも良く
ないものであった。
本発明は、従来知られているピストンの、このような欠
点を解消する目的でなされたものであって、軽合金製の
基体外表面に窒化物もしくは炭化物を蒸着被覆せしめた
内燃機関用ピストンおよびその製造方法を提供するもの
である。
点を解消する目的でなされたものであって、軽合金製の
基体外表面に窒化物もしくは炭化物を蒸着被覆せしめた
内燃機関用ピストンおよびその製造方法を提供するもの
である。
すなわち、本発明にかかる内燃機関用ピストンは,アル
ミニウム合金やマグネシウム合金などの軽合金よりなる
基体外表面の一部もしくは全部に、チタンまたはクロム
の窒化物もしくは炭化物を蒸着被覆せしめたことを特徴
とする。
ミニウム合金やマグネシウム合金などの軽合金よりなる
基体外表面の一部もしくは全部に、チタンまたはクロム
の窒化物もしくは炭化物を蒸着被覆せしめたことを特徴
とする。
また、上記内燃機関用ピストンの製造方法は、窒素もし
くは炭化水素を含む反応ガスが導入された真空槽中にて
、アルミニウム合金やマグネシウム合金などの軽合金よ
りなる基体に直流電圧を印加し、成子ビーム法もしくは
抵抗加熱法によりチタンまたはクロムの活性金属を真空
蒸発させ、該基体外表面の一部もしくは全部に、チタン
またはクロムの窒化物もしくは炭化物を蒸着被覆せしめ
ることを特徴とする。
くは炭化水素を含む反応ガスが導入された真空槽中にて
、アルミニウム合金やマグネシウム合金などの軽合金よ
りなる基体に直流電圧を印加し、成子ビーム法もしくは
抵抗加熱法によりチタンまたはクロムの活性金属を真空
蒸発させ、該基体外表面の一部もしくは全部に、チタン
またはクロムの窒化物もしくは炭化物を蒸着被覆せしめ
ることを特徴とする。
以下、本発明を実症例につき図面に基づいて説明する。
図面は、本発明に使用する反応性イオンメッキ処理装置
の1例を示すものであって、真空槽1は円筒状をなし、
バツフル板2によりメッキ処理の行なわれる上室3と、
金属の真空蒸発手段および真空ポンプ6を備える下室5
とに分割され、該バツフル板に電子ビームを通過せしめ
る間隙7が穿設されている。
の1例を示すものであって、真空槽1は円筒状をなし、
バツフル板2によりメッキ処理の行なわれる上室3と、
金属の真空蒸発手段および真空ポンプ6を備える下室5
とに分割され、該バツフル板に電子ビームを通過せしめ
る間隙7が穿設されている。
上室3には、蓋体8に反応ガス導入管10、熱電対11
、真空計12、シャツタ操作千段13が設置され、支軸
14によって支軸された回転体15に被処理物(ピスト
ン)16が装着され、該被処理物の上方にヒータ17が
、下方に前記シャツタ操作手段と連結したシャツタ18
が配設されている。
、真空計12、シャツタ操作千段13が設置され、支軸
14によって支軸された回転体15に被処理物(ピスト
ン)16が装着され、該被処理物の上方にヒータ17が
、下方に前記シャツタ操作手段と連結したシャツタ18
が配設されている。
下室5には、バツフル板2の中央開口に金属棒19が、
その先端部を十室3側に露出せしめて挿入され、該金属
棒の周囲に水冷ハース20が配設されている。
その先端部を十室3側に露出せしめて挿入され、該金属
棒の周囲に水冷ハース20が配設されている。
水冷ハース20の近傍にホットフィラメント21が設け
られ、該ホットフィラメントの周囲にコイル22が配設
されている。
られ、該ホットフィラメントの周囲にコイル22が配設
されている。
さらに、前記被処理物16、ヒータ17,ホットフィラ
メント21には、それぞれグロー放電発生用電源23、
ヒータ電源24、電子ビーム電源25が接続されている
。
メント21には、それぞれグロー放電発生用電源23、
ヒータ電源24、電子ビーム電源25が接続されている
。
26はイオンゲージである。
上記装置による反応性イオンメッキ処理は、先ず、上室
3を全ガス圧( N2 +Ar ) 10−4torr
台とし、ヒータ17により被処理物16を250〜50
0℃の一定温度に調節する。
3を全ガス圧( N2 +Ar ) 10−4torr
台とし、ヒータ17により被処理物16を250〜50
0℃の一定温度に調節する。
続いて、被処理物16に正の咋流電圧50〜80Vの一
定電圧を印加してグロー放電を生起せしめ、放電空間内
の窒素分子を励起させてイオン化し、非常に活性な状態
とする。
定電圧を印加してグロー放電を生起せしめ、放電空間内
の窒素分子を励起させてイオン化し、非常に活性な状態
とする。
これと同等に、ホットフィラメント21からの電子をコ
イル22による磁場で偏向して金属棒(チタン)19の
先端にフォーカスさせてチタン原子を蒸発せしめると、
活性化された窒素分子と結合し、窒化チタンとして被処
理物16の表面に蒸着される。
イル22による磁場で偏向して金属棒(チタン)19の
先端にフォーカスさせてチタン原子を蒸発せしめると、
活性化された窒素分子と結合し、窒化チタンとして被処
理物16の表面に蒸着される。
窒化チタンが被処理物16に均一に蒸着するように支軸
14で支軸された回転体15を用いて被処理物16を回
転させる。
14で支軸された回転体15を用いて被処理物16を回
転させる。
また、被処理物16と窒化チタンの密着性の良好な温度
(250ないし500℃、好ましくは300℃)に保持
するように、ヒータ17を用いて被処理物16の温度は
適正に調節される。
(250ないし500℃、好ましくは300℃)に保持
するように、ヒータ17を用いて被処理物16の温度は
適正に調節される。
なお、金属棒としてクロムを用いた場合や、反応ガスと
して炭化水素(CO2などを用いる場合もある)を用い
た場合も上記と同様の工程によって処理することができ
る。
して炭化水素(CO2などを用いる場合もある)を用い
た場合も上記と同様の工程によって処理することができ
る。
また、金属の真空蒸発手段としては上記電子ビーム法以
外に,タングステンボート等による抵抗加熱法を用いる
こともできる。
外に,タングステンボート等による抵抗加熱法を用いる
こともできる。
上記処理装置を用いて第1表に示す処理条件でTiNお
よびCrNを蒸着せしめたピストンの表面部およびリン
グ底部における断面を500倍の光学顕微鏡写真によっ
て参考写真a,b,c,dに示す。
よびCrNを蒸着せしめたピストンの表面部およびリン
グ底部における断面を500倍の光学顕微鏡写真によっ
て参考写真a,b,c,dに示す。
蒸着層の厚さおよび該蒸着層の表面硬さについては第2
表に示す結果が得られた。
表に示す結果が得られた。
従って,蒸着速度は、TiNが0.2〜0.6μm/m
in,CrNが0. 4 〜0. 6μm/m i n
となり、短時間において硬い被膜が生成されている
ことがわかる。
in,CrNが0. 4 〜0. 6μm/m i n
となり、短時間において硬い被膜が生成されている
ことがわかる。
なお、参考写真e,f,gに、本発明(反応性イオンメ
ッキ処理法)にかかるピストンと従来のピストンに第3
表の条件でスクラッチテストを行なった結果の写真を示
す。
ッキ処理法)にかかるピストンと従来のピストンに第3
表の条件でスクラッチテストを行なった結果の写真を示
す。
写真eはTiN被覆のピストン、写真fはCrN被覆の
ピストン、写真gは陽極酸化処理によるピストンである
。
ピストン、写真gは陽極酸化処理によるピストンである
。
本発明によるピストンはいずれも、従来の陽極酸化処理
によるピストンよりも、焼付きが起こりにくく、高い品
質を有していることがわかる。
によるピストンよりも、焼付きが起こりにくく、高い品
質を有していることがわかる。
本発明は以上述べたように、処理設備および処理操作が
簡単で、しかも処理時間が短いため、低コストで一定の
品質のものを得ることができ、得られるピストンは硬く
して耐熱性に優れ、さらにクロムメッキシリンダーを用
いた場合に該シリンダーとのなじみがよいなど数々の優
れた効果がある。
簡単で、しかも処理時間が短いため、低コストで一定の
品質のものを得ることができ、得られるピストンは硬く
して耐熱性に優れ、さらにクロムメッキシリンダーを用
いた場合に該シリンダーとのなじみがよいなど数々の優
れた効果がある。
図面は本発明にかかる反応性イオンメッキ処理装置の概
略構成図である。
略構成図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アルミニウム合金やマグネシウム合金などの軽合金
よりなる基体外表面の一部もしくは全部にチタンまたは
クロムの窒化物もしくは炭化物を蒸着被覆せしめたこと
を特徴とする内燃機関用ピストン。 2 窒素もしくは炭化水素を含む反応ガスが導入された
真空槽中にて、アルミニウム合金やマグネシウム合金な
どの軽合金よりなる基体に直流電圧を印加し、電子ビー
ム法もしくは抵抗加熱法によりチタンまたはクロムを真
空蒸発させ、該基体外表面の一部もしくは全部に、チタ
ンまたはクロムの窒化物もしくは炭化物を蒸着被覆せし
めることを特徴とする内燃機関用ピストンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3400079A JPS586054B2 (ja) | 1979-03-22 | 1979-03-22 | 内燃機関ピストンおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3400079A JPS586054B2 (ja) | 1979-03-22 | 1979-03-22 | 内燃機関ピストンおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55125343A JPS55125343A (en) | 1980-09-27 |
JPS586054B2 true JPS586054B2 (ja) | 1983-02-02 |
Family
ID=12402177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3400079A Expired JPS586054B2 (ja) | 1979-03-22 | 1979-03-22 | 内燃機関ピストンおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS586054B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62218667A (ja) * | 1986-03-20 | 1987-09-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 液圧ポンプ又はモ−タのピストン |
US4968843A (en) * | 1990-03-08 | 1990-11-06 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Preparation of a N-substituted phenylenediamine |
US5068439A (en) * | 1990-03-08 | 1991-11-26 | The Goodyear Tire & Rubber Company | N-substituted phenylenediamine compounds |
JPH03264755A (ja) * | 1990-03-14 | 1991-11-26 | Toyota Motor Corp | アルミニウム合金製ピストン及びその製造方法 |
US5449547A (en) * | 1993-03-15 | 1995-09-12 | Teikoku Piston Ring Co., Ltd. | Hard coating material, sliding member coated with hard coating material and method for manufacturing sliding member |
DE19919725A1 (de) * | 1999-04-30 | 2000-11-02 | Mahle Gmbh | Kolbenmotor mit einem Zylinder aus Leichtmetall |
BR112017015377B1 (pt) * | 2015-02-24 | 2022-03-03 | Oerlikon Surface Solutions Ag, Pfäffikon | Processo para aumentar o rendimento e/ou a vida útil de pistões |
-
1979
- 1979-03-22 JP JP3400079A patent/JPS586054B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55125343A (en) | 1980-09-27 |
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