JPH0610335B2 - 耐熱性に優れたアルミニウムめつき鋼板 - Google Patents

耐熱性に優れたアルミニウムめつき鋼板

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JPH0610335B2
JPH0610335B2 JP16475286A JP16475286A JPH0610335B2 JP H0610335 B2 JPH0610335 B2 JP H0610335B2 JP 16475286 A JP16475286 A JP 16475286A JP 16475286 A JP16475286 A JP 16475286A JP H0610335 B2 JPH0610335 B2 JP H0610335B2
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JP
Japan
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aluminum
plated steel
steel sheet
heat resistance
excellent heat
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雄二 富塚
正彦 惣田
敏晴 橘高
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は耐熱性に優れたアルミニウムめっき鋼板に関す
る。
<従来技術とその問題点> 従来アルミニウムめっき鋼板は溶融めっきによって製造
されて来たが、溶融めっきの場合には、母材の表面に非
常に固くて脆いAl−Feの合金層が厚く形成されるた
めに、合金化を防止するために多量にSiを加えざるを
得ないが、これは耐食性と加工性、表面外観などを阻害
していた。比較的最近、真空蒸着によるアルミニウムめ
っきが実用化されて来たが、この場合、合金層を成長さ
せずにAlのみのめっきを行なうことは可能であるが、
この場合でも500℃程度に加熱されるとたちまちAl
−Fe合金層を生じて、表面まで合金化し、純アルミニ
ウムめっきの有する耐食性や表面外観等の特徴を十分に
生かすことができない。
<問題を解決する手段> 本発明はこの問題に鑑み、真空蒸着でアルミニウムめっ
き鋼板を製造する際に、鋼板とめっき層の間にアルミニ
ウム窒化物の層を形成することによって、めっき層のア
ルミニウムと母材と鉄との拡散を妨げてAl−Fe合金
層の形成を防止するものである。
<発明の構成> 即ち、本発明によれば、鋼板の表面に100nmないし1
μmの厚さの窒化アルミニウム層を有し、その上にアル
ミニウムの真空蒸着めっきを施してなる耐熱性に優れた
アルミニウムめっき鋼板が提供される。
本発明において、FeとAlの拡散を防止するためには
少くとも約100nmのAlN層が必要である、しかし1
μmを越えるとめっき鋼板の加工性が悪くなるので、鋼
板使用の面から見て100nmないし1μmが妥当であ
る。
<発明の具体的開示> 次に図面を参照し実施例により、本発明を具体的に説明
するが、これは何等本発明を限定するものではない。
第1図は本発明のアルミニウムめっき鋼板を製造する装
置の概念を示す断面図である。装置は真空にすることの
できる3個の真空室からなる。即ち、コイル装入室3、
蒸着室4、コイル取り出し室5である。コイル1は操業
に先立ってこの装入室に装填する。
蒸着室4には、窒素イオンビーム発生装置6とアルミニ
ウム蒸発槽7と電子銃8が設けられた窒化アルミニウム
層形成領域9と、アルミニウム蒸発槽7’と電子銃8’
が設けられたアルミニウム蒸着領域10からなる。
次にコイルの装填は3室を大気圧下において行ってもよ
いが(操業の最初はそうする)、連続操業中は、エラス
トマー製のバルブ2で鋼帯1をはさんで締めて、コイル
装入室3のみを大気圧に戻し、次のコイルの鋼帯を前の
コイルの鋼帯に溶接してからコイル装入室を減圧した
後、バルブを開くようにすれば効率がよい。蒸着済みの
コイルを取り出す場合も同様にバルブ2’を締めて、コ
イルを取り出し、室5のみを大気圧に戻すようにすれば
よい。
さらに大規模に連続操業する場合は、特願昭59-192574
に開示されているようなシールロール室装置でもよい。
窒素ガスのイオンビーム発生装置は、例えば、石川順三
著、アイオニックス社刊の「イオン源工学」等に詳細に
記載されている。
真空室は10-4〜10-5Torr程度に減圧され、窒素は前
記の装置でイオン化せられて、同時にアルミニウム蒸発
槽7で電子銃8などによって蒸発させられるアルミニウ
ム蒸気を連行して鋼板表面に到達し、ここに窒化アルミ
ニウムの被膜を形成する。被膜厚さの調節はラインスピ
ードの調節によって行うことができる。窒化アルミニウ
ムの被膜形成を受けた鋼帯は続いてアルミニウム真空蒸
着領域10へ進む。ここではるつぼで加熱蒸発させられた
アルミニウム蒸気が窒化アルミニウム被膜上に蒸着させ
られる。イオンビーム発生装置の操作は当業者に知られ
ているが、イオン加速電圧40kV、電流1A程度で実施
するのが妥当である。
このように蒸着を完了した鋼板は、巻き取りロール10に
巻き取られる。上記のような操作によって取り出され
る。
次に300nmの厚さの窒化アルミニウム層を施し、つい
でアルミニウムを10μmの厚さに蒸着した試験片と窒
化アルミニウムを施さないで単純にアルミニウム蒸着め
っき(10μm)を施した鋼板試片を500℃で3時間
保持したものの断面をEPMAによって元素分析した結
果を第2図と第3図に示す。窒化アルミニウム層を有し
ない試片(第3図)では完全に合金化しているのに対
し、窒化アルミニウム層を有する試片(第2図)ではめ
っき層がアルミニウムの状態を保持していることがわか
る。窒化アルミニウム層の厚みを変えてアルミニウムを
蒸着し、同様に500℃で3時間保持した場合の合金層
の厚さを測定した結果を第1表に示す。
<発明の効果> 以上述べたように、本発明によれば、真空蒸着法によっ
て製造されるアルミニウムめっき鋼板のめっき層と鋼板
の間に窒化アルミニウムの層を設けることによりめっき
層と母材の相互拡散を防止することができるので、比較
的高温においても、めっき層そのものの性質と表面外観
を維持したまま鋼板を使用することが可能となる。ま
た、この窒化物層の形成のための装置は、真空蒸着めっ
き装置の比較的簡単な改変によって達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明をめっき鋼板を製造するのに使用される
装置の概念図である。 第2図は本発明のアルミニウムめっき鋼板を500℃で
3時間保持した場合の断面のEPMAによる元素分析の
結果を示すグラフである。第3図は従来技術のアルミニ
ウムめっき鋼板を同様に500℃で3時間保持した場合
の断面のEPMAによる元素分析の結果を示すグラフで
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板の表面に100nmないし1μmの厚さ
    の窒化アルミニウム層を有し、その上にアルミニウムの
    真空蒸着めっきを施してなる耐熱性に優れたアルミニウ
    ムめっき鋼板。
JP16475286A 1986-07-15 1986-07-15 耐熱性に優れたアルミニウムめつき鋼板 Expired - Lifetime JPH0610335B2 (ja)

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NL8902760A (nl) * 1989-11-08 1991-06-03 Philips Nv Werkwijze voor het aanbrengen van een boorlaag op een stalen substraat en gereedschap voorzien van een boorlaag.
US5217817A (en) * 1989-11-08 1993-06-08 U.S. Philips Corporation Steel tool provided with a boron layer
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