JPS586031B2 - 押ボタン式錠装置の室内アンロツク機構 - Google Patents

押ボタン式錠装置の室内アンロツク機構

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JPS586031B2
JPS586031B2 JP15627078A JP15627078A JPS586031B2 JP S586031 B2 JPS586031 B2 JP S586031B2 JP 15627078 A JP15627078 A JP 15627078A JP 15627078 A JP15627078 A JP 15627078A JP S586031 B2 JPS586031 B2 JP S586031B2
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中村香取
中村寿子
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は錠を必要としない押ボタン式錠装置、特にモー
テイスロツク式錠装置の為の室内アンロツク機構に関す
るものである。
錠を必要としない純機械的な押ボタン式錠装置として、
n個の押ボタンをr個作動させてつくる開錠条件が順列
に従って機械的に構成されるようにした錠ユニットをも
つ南京錠が既に知られている(特開昭so−5s49c
g公報)。
ここに使用されている錠ユニットは、鎖錠部材と係合し
ている回動可能な錠開閉棒の軸方向に相前後して位置す
る複数個の移動素子を有し、各移動素子の舌の1部をそ
れぞれ所属の押しボタンに掛止させ、その掛止状態が外
れたとき当該移動素子が前記錠開閉棒とほゾ直角方向に
1段移動するようになし、またそれら移動素子のうち少
なくとも1組は順列駆勤素子と順列被駆動素子とし、前
記順列被駆動素子にはこれに隣接する摺動板を平行に相
対移動可能に担持せしめ、この摺動板は前記順列駆動素
子によって予じめ所定距離だけ連行移動されていたとき
に限り前記順列被駆動素子の1段移動と一緒に前記錠開
閉棒に対しその回動阻止位置から回動阻止解除位置へ移
動できるようになしたものであるしかしこのようにn個
の押ボタンがr個作動されて開錠条件が満され錠開閉棒
が回動可能となる形式の錠ユニットを用いてモーテイス
ロツク式の錠装置を構成するには、種々の問題を解決し
なければならない。
その1つは、室内アンロツク機構である。
即ち押ボタンは通常ドアの外側つまり室外に設けるので
あるから、単に錠ユニットの錠開閉棒をデッドボルトと
係合させたのでは、室内に入ってデッドボルトで施錠し
た場合もし室外の誰かに押ボタンを操作されると、錠ユ
ニットの開錠条件がくずれてしまい、室内の者は外に出
れなくなる.本発明の目的は、このように錠ユニットの
開錠条件がくずれた場合にも、室内からだけはデッドボ
ルトの操作ができ解錠が可能な室内アンロック機構を提
供することにある。
以下本允明の実施例を図示の順列作動式錠ユニットを用
いた錠装置について説明する。
第1図において、この錠装置は、ドア開閉用のグリップ
80を矢印A方向にまわすことによりラッチボルト30
をドアの端面100から矢印B方向に突出後退せしめ得
るラッチボルト操作機構と、錠ユニツトU1及びU2を
個々に着脱可能にしたカートリッジ機構と、装着された
両ユニツ}U1,U2が両方とも開錠されている場合に
限り上記ラッチボルト操作機構を介してデツドボルト4
0をドアの端面100内に引っ込め得るデッドボルト操
作機構と、室内から自由にデッドボルト40を操作し得
る室内アンロツク機構と、そしてノブ70を矢印C方向
にまわすことにより、リセットレバーnを矢印D方向に
1回往復動せしめて錠ユニットU1,U2を待機状態に
戻すリセット機構とを有する。
第1図及び第2図において、ケーシング基板90には2
板の側板91,91’と2枚の間仕切板92,92′が
並置され、側板91と間仕切板92の間並びに側板91
′と間仕切板92′との間には、各々錠ユニットU1,
U2のための収納部が形づくられている。
錠ユニットU1,U2は順列駆動素子109及び順列被
駆動素子110を有する順列作動式のもめであり、上記
収納部内にそれぞれ矢印P方向に押し込れて装着される
両開仕切板92及び92′の間には、開閉部材60が配
置され、その両端は各々間仕切板92.92’の底部付
近に回転可能に支持されている。
この開閉部材60における錠ユニットの挿入方向(矢印
P)に対向する面には、その下部に、回転軸方向に走る
嵌合溝62が形成されており、この溝に各錠ユニットの
錠開閉棒122の先端が嵌大している。
この開閉棒122は各錠ユニットの押ボタン102が適
正の順序で押され開錠条件が満された場合に限り、各々
回転可能な状態となる。
しかし開閉部材60で互いに連結されているから、2個
の錠ユニットU1及びU2の両方の開錠条件が満されな
い限り、開閉部材60は回動し得ない。
開閉部材60は後述する制御スライダー50を介してデ
ッドボルト40と係合しており、ドアのグリップ80を
まわしても、両錠ユニットが共に開錠された状態にない
限り、デッドボルト40を相手側のほぞ穴から引き抜く
ことはできない。
尚、間仕切板92.92’にはユニットの開閉棒122
を各々通すための切欠93,93’が挿入方向からゆる
やかな傾斜をもって設けられている。
ラッチボルト操作機構 第2図〜第3図において、グリップ80が軸1の両端付
近に該軸に対しそれぞれ回転可能に支承されている。
両グリップの内側方向に延びる軸部80Aの端面には板
状部材80Bが各々固定され、両部材は連結棒2によっ
て互いに連結されている。
軸1には両グリップ間において円板4が回転可能に支承
されており、該円板の孔4Aを連結棒2が貫通している
即ちグリップ80と円板4とは軸1を中心として一体に
回動し得る。
円板4には、孔4Aと直径方向反対側の縁近くにおいて
、2個のリング状加圧突起5A,5Bが設けられており
、この突起は各々突出ピンにリングを嵌め込んで回転可
能にしてある。
しかしこれは固定とすることもできる。
この円板4には突起5A,5Bの存在する側に駆動スラ
イダー10の頭部10Aが並置されており、軸1はこの
頭部10Aに設けたスロット11を貫通している。
3はこのときのスペーサーリングである。
スライダーの頭部10Aは他の部分より肉厚に形成され
、これによってスライダー10の頭部10Aの下面には
山形の段部12が形成され、また脚部10Cにはこの段
部12の厚みに相当する厚さのスペーサ19(第4図)
が設けられこれによってバネ13の為の間隙がつくられ
ている。
バネ13はスライダーの腹部10Bの下面に突出するピ
ン14とケーシング基板90との間に掛けられており、
スライダー10を第3図の右側へ引っぱっている。
これによりスライダー10の段部12は円板4の突起5
A,5Bの周面と常に接触している(第7図)。
従ってスライダー10は円板4がどちらか一方に回転さ
れると、第3図の左方向にスライドする。
例えば、第7図の状態に在る円板4が回転されると、そ
れまで段部12に対し平行に位置していた両突起5A,
5Bが、円板4の回動につれ、第8図に示すように段部
12に対し直角となるように変位するからである。
スライダー10の上面において、脚部10Cには支持部
材15が設けられ、これに案内棒16の中間部分が固定
されている。
この場合、案内棒16はスライダー10のスライド方向
と平行に位置している。
案内棒16にはコイルバネ17A,17Bが嵌装されて
いる。
スライダー10の上面には、中間スライダー20が摺動
可能に載置されている。
中間スライタ−20は、駆動スライダー10の上面と摺
接する底壁21と、第2図に示す間仕切板92′の上面
92A′に載置される上壁22とを有し、両者は縦壁2
3によって断面l状に連結されている。
底壁21の下面にはピン24が突設され、該ピンは中間
スライダー20が駆動スライダー10上に載置されたと
き、丁度駆動スライダー10の脚部10Cに設けたガイ
ド孔18内に入り込むように位置している。
上壁22の一方の端は、底壁21及び縦壁23に直角な
方向に延在して終端しており、その終端部の下面には中
間スライダー20に対するラッチボルト30の摺動範囲
を制限しかつラッチボルト30の離脱を防止するための
L字状の係正爪25(第5図)が形成されている。
この係止爪25を中間スライダー上壁22と共に持ち上
げることにより、ラッチボルト30を抜き去り、代りに
反対向きのラッチボルトを嵌め換えることができる。
上壁nの他方の端はL字状に下方に折り曲げられた垂下
部分26があり、該部分には案内孔21が設けてある。
中間スライダー20は、この案内孔27に案内棒16が
嵌り込むような位置関係で、駆動スライダー10上に載
置される。
このとき中間スライダー20は、その垂下部分26がバ
ネ17Aで押されるため、ピン24が駆動スライダーの
ガイド孔18の底部に当接した位置で静止する(第5図
)。
駆動スライダー10にはガイド孔18によって脚部10
Cより短い第2脚部10Dが形成さフれており、この第
2脚部の端縁に中間スライダーの底壁21の縁が一致す
るようになっている。
ラッチボルト30は、内実の先端部30Aと中空の後端
部30Bとから成り、内実の先端部3QAには中空の後
端部30Bより連続して軸先端方向に走る有底孔31(
第5図)が設けられている。
駆動スライダー10の案内棒16は、バネ17Bと共に
この中空の後端部30B内にゆるく挿通され、更に案内
棒16の先端は、先端部30Aの有底孔31内に摺動可
能に挿入される。
この場合バンネ17Bの先端は有底孔31の入口におい
て先端部30Aの後壁と当接する。
一方、ラッチボルト30の上面は、中間スライダー20
の上壁22の下面に案内されて円滑に相対移動できるよ
うになっており、その移動範囲を制限する役目をする係
合溝32と係合爪33とが形成されている。
この保合溝32内に中間スライダー20の係止爪25が
位置し、そして保合爪33が中間スライダー20の縦壁
23の縁と係止爪25との間に位置する。
従ってラッチポルト30は、通常はバネ17Bの力によ
って係合爪33が係止爪25に当接する位置に静止する
しかしラッチボルト30は第5図の矢印E方向から力が
加われば、案内棒16に案内されつつ比較的弱いバネ1
7Bに抗して第1図に示すドアの端縁100内に引っ込
む。
今、グリップ80をまわすと円板4が回転して駆動スラ
イダー10をバネ13に抗して第3図の左方向にスライ
ドさせる。
このスライド方向は、バネ13の一方の端をケーシング
90に掛止めた固定ピン13′の位置とスペーサ−19
と駆動スライダーのスロット11とによって定められる
駆動スライダー10には、比較的強いバネ17Aの存す
る側において案内棒16に中間スライダ−20の垂下部
分26が係合しているため、駆動スライダー10に連行
されて、中間スライダー20も駆動スライダー10と一
緒に移動する。
この中間スライダー20にはその係止爪25にラッチボ
ルト30の係合爪33がバネ17Bの力で係合している
ので、その状態を保ちつつラッチボルト30は中間スラ
イダー20と一緒に移動する。
かくしてグリップ80をまわすことにより、ラッチボル
ト30は第1図に示すドアの端縁100内に引っ込むこ
とになる。
尚、グリップ80の回動範囲はケーシング基板90に設
けたストッパーにより制限される。
デッドボルト操作機構 第3図及び第9図〜第11図において、デッドボルト4
0は長方形断面の内実の頭部41とこれに続く逆U字形
の茎部42とから成り、茎部42の両側壁42A,42
Bには各々切欠43A,43Bが設けられている。
この切欠より後゛方において一方の側壁42Bは他方の
側壁42Aより更に下方に延び基部44に連接している
基部44にはその側縁に沿って切欠44Aが途中まで設
けられ、また下面にはデッドボルト頭部付近において案
内ピン45が突出されている。
このピン45はデッドボルト40がケーシソグ90内に
載置された際、ケーシング90のスロット46(第2図
)内に差し入れる。
デッドボルト40はこのスロット46に案内されて第1
図の左右方向にケーシング基板90上を摺動可能である
このとき駆動スライダー10及び中間スライダー20の
一部はデッドボルト40の茎部42の側壁42Aと基部
44との間を通って、デッドボルト40の茎部42内に
入っており、中間スライダー底壁21の先端の切欠28
(第6図)は後述するシーソー片54(第10図)の制
御ピン55と係合している。
また駆動スライダー10の下面のバネ13及びその固定
ピン13′はデッドボルトの基部44の切欠44A内に
位置し、従ってデッドボルト40の摺動は阻害されない
デッドボルト40の茎部42内には、第10図及び第1
1図に示すL字形断面の制御スライダー50が、デッド
ボルトの軸方向に摺動可能に挿入されている。
この制御スライダー50はデツドボルト茎部の上壁42
Cの下面に摺接する上壁51と、デッドボルト茎部の側
壁42Aの内側面と摺接する側壁52と、そして側壁5
2の後方の位置で上壁51と同一方向に突設した耳53
を有する。
この耳53の平担な頂部53Aはデッドボルト茎部の側
壁42Bの内面に対接している。
耳53と上壁51との間にはV字状のシーソー片54が
配置され、その傾動中心軸56は上壁51と耳53に回
動可能に支承されている。
この場合、傾動中心軸56は制御スライダー50の移動
方向及び錠開閉爪61の回転軸の方向とそれぞれ直交す
る方向(第3図の上下方向)に走っている。
シーソー片54の2つの腕のうち、デッドボルト頭部4
1側に位置する前側腕54Aの端部にはシーソー片の傾
動中心軸と平行に下方にデッドボルト茎部外まで延びた
制御ピン55が設けられている。
一方、デッドボルト茎部の側壁42Bの上部には、切欠
43Aより後方の位置に半円状の制御突起41が設けら
れており、これにV字状シーソー片54の内側面が対接
している。
制御スライダー50の側壁52には、開閉爪61の先端
部が第12図のように係合する切欠52A(第11図)
が設けられている。
制御スライダー50は、その上壁51の突出翼51Aが
第3図に示す間仕切板の頂部92Aに載置され、この頂
部92Aに案内されつつデッドボルト茎部42の軸方向
に移動し得る。
この移動範囲は、制御スライダーの突出翼51Aが貫通
しているデッドボルト茎部の側壁に設けた切欠43Bの
巾に限定される。
次に第12図〜第14図を参照してデッドボルト操作機
構の動作を説明する。
便宜上、両ユニットU1,U2は開錠されており、従っ
て開閉部材印は回動可能な状態にあり、またデッドボル
ト40は第12図のように突出しているものとする。
グリップ80をまわすと、前述のラッチボルト操作機構
の場合と同様にして、中間スライダー20が駆動スライ
ダー10によりデッドボルト40と平行に第3図の左方
向へ移動される。
中間スライダーの底壁21の切欠28と制御スライダー
の制御ピン55との係合により、制御スライダー50が
同一方向に引っ張られる。
この場合、制御スライダー50はその上壁51の突出翼
51Aがデッドボルト茎部の側壁42Bと係合している
ため、デッドボルト40も制御スライダー50と一緒に
移動する。
これに伴ない開閉部材60の爪61は、第13図に示す
ようにデッドボルト40の後方へ回動して傾むき、デッ
ドボルトの頭部41はドア端縁100内に引っ込む。
この時、ラッチボルト30も同様にドア端縁内に引っ込
む。
グリツプ80に加えている力を抜くと、駆動スライダー
10はバネ13の力でもとに戻り、また中間スライダー
20に連行されて制御スライダー50が原位置に戻る。
しかしデッドボルト40はその基部44の後端付近に設
けた凸部44Bが第12図に示す係止バネ49の凹部に
嵌入するため、第13図の位置に保持される。
即ちデッドボルト40はドア端縁内に引込んだ状態にと
どまり、制御スライダー50のみが原位置に戻る(第1
4図)。
かくてドアは開くことができた。
両ユニットU1,U2の一方が開錠されていない場合に
は、制御スライダー50は開閉爪61に阻止されて移動
できないので、上記のようにデッドボルト40をドア端
縁内に引っ込めることはできない,この場合、中間スラ
イダー20は駆動スライダー10に対しバネ17Aによ
って弾性的に係合しているから、グリップ80はこのバ
ネ17A′に抗し完全にまわすことができる。
室内アンロツク機構 デッドボルト40はその操作手段としてドアの内側に突
出する案内ピン45を掴み、いつでも上記機構と無関係
に移動させることができる。
この室内アンロツク機構の働きを第15図〜第18図を
参照しながら説明する。
デッドボルト40が第12図のように制御スライダー5
0に対し相対的に前方に位置するときは、第18図に示
すように、デッドボルト40の茎部内壁に固定されてい
る制御突起47はシーソー片54のV字状内面において
その前側腕54Aと対接して、該シーソー片をその制御
ピン55が中間スライダーの切欠28内に入る状態に傾
動させる,しかしデッドボルト40が第14図のように
制御スライダー50に対し相対的に後方に位置するとき
は、第17図に示すように、制御突起47はシーソー片
54の後側腕54Bと対接して、該シーソー片54を、
その制御ピン55が中間スライダーの切欠28の外に退
出する状態に傾動させる。
即ち第12図のようにデッドボルト40が突出している
ときは、制御ピン55はデッドボルト茎部から中間スラ
イダー20め方向に突出した状態(第18図)にあり中
間スライダー20の切欠28と係合しているが、デッド
ボルト40を第14図のようにドア内に引込めると、制
御ピン55は中間スライダー20から外れグリップ80
の動作と切り離される。
逆にこの状態にあるデッドボルト40を第12図のよう
に突出させると、制御ピン55は再び中間スライダー2
0の切欠28と係合する。
即ちデッドボルト40はユニットU,,U2の開錠をな
さない限り引っ込めることができない状態に戻る。
制御ピン55はその断面を第17図の如く三角形状とな
し、かつその一辺は、デッドボルトを後退方向に制御ス
ライダー50に対し移動させ制御ピンを中間スライダー
の切欠28から脱出させた状態でみて、中間スライダー
20とほゾ平行に対向する面となるように形成するのが
有利である。
制御ピン55の断面をこのような三角形状とすれば、こ
の三角形のそれまで接触側となっていた面と異なる他の
面が係合面となりこれによりシーソー片54の回動角が
小さくてすむ。
リセット機構 第2図及び第3図を参照にするに、両グリップ80間に
おいて、駆動スライダー10の頭部10A上方には、馬
蹄形溝73を上面に有するロータリー受け72が配置さ
れ、該受け72上には円板74が載置されている。
ロータリー受け72はその翼部72Aを介して基板90
に固定されている。
軸1はこのロータリー受け72をその馬蹄形溝73の奥
附近にて貫通しており、軸1と受け72とは相対回転可
能になっている。
円板74は軸1に固定されている。
円板74の一方の面、即ちロータリー受け72と対向す
る面には、第3図に破線で示すように、円形の偏心リン
グ75が軸1に対し偏心して設けられている。
この円形の偏心リング75は馬蹄形溝73の円形部73
Aを部分的に被うように位置している。
この溝73とリング75の重ね合せにより形成される空
間内には、馬蹄形溝T3内に配置されたクランク杆76
の一方の突出端76Aが、偏心リング75の内壁と係合
可能に位置している。
クランク杆76の他端76Bは、馬蹄形溝73の首部7
3Bより突出しており、リセットレバ−77の頭部77
Aと回動可能に連結されている。
リセットレバ−77は脚部77Cより両側に対称に延び
たリセット腕77B,77B’を有し、脚部77Cは第
1図に示すように中間スライダー20とデッドボルト4
0との間に位置しかつ両者によって案内されながら長さ
方向(矢印D方向)に摺動できるようになっている。
この桿動を可能とする為、リセットレバーの脚部77(
には切欠78が設けてあり、この!欠78内に一閉爪6
1が位置する。
リセットレバーの頭部77Aは、ロータリー受け72と
円板74との間に位面しており、偏心リング75の外周
と係合可能に九っている。
次にこのリセット機構の動作を第19図を参則して説明
する。
便宜上、偏心リング75及びクランク杆76は第19A
図の位置に在り、リセットレバ−77は最ともユニット
U1,U2から離れ六位置に在るものとする。
今、ドアの内側又は外側からノブ70をまわすと、軸1
を介して円板74が、例えば第19A図の矢印方向に回
転する。
偏心リング75の外周がリセットレバ−77の頭部77
Aと当接する(第19B図)。
円板74の回転につれ、リセットレバ−77はこの偏心
リング75により押されてユニットU1,U2に近づく
方向に移動し、ついにそのリセット腕77B,77B’
は両ユニットの各順列素子109,110、ユニツl−
U,の保安素子ij1,111及びユニットU2の保安
素子111112の後端に接し、これを少なくとも第1
図のリセット位置Rまで押し上げる。
そして1件ットレバ−77は最終的に第19C図に示す
ように最ともロータリー受け72から突出した状態、即
ち偏心リング75がそれ以上リセットレバ−77を駆動
し得ない状態となる。
更にノブ70を同一方向にまわして行くと、今度は偏心
リング75の内壁にクランク杆76の後端が引掛けられ
てリセットレバ−77はユニットU1,U2から遠ざか
る方向に移動し始める(第19D図)。
そして最終的にクランク杆76の後端が軸1の略反対側
に当接すると、ノブ70はそれ以上まわせなくなり(第
.19E図)、リセットレバ−77は再び第19A図の
位置まで戻る。
このリセットレバ−77の1往復動により、両ユニット
の順列素子109,110、ユニットU1の保安素子1
11,111及びユニットU2の保安素子111,11
2は待機状態にリセツトされ、リセット位置Rに留る。
上記の例では7偏心リング75の外周縁によってリセッ
トレバ−77の頭部を押し戻すように構成したが、第2
0図に示すように、ロータリー円板の下面にリング15
の代りに偏心溝79を形成し、これにクランク杆76の
後端を嵌合させることにより、クラン久杆76の後端と
偏心溝79との係合のみによってクランク杆76を突出
後退運動せしめることができる。
尚クランク杆76はレバー77に固定する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による室内アンロツク機構を有するモー
テイスロツク式錠装置の正面図、第2図はその錠装置の
斜視図であって中間スライダー、ラッチボルト、制御ス
ライダー、デッドボルトを取去って示した図面、第3図
は第1図の錠装置の展開斜視図、第4図は駆動スライダ
ーとラッチボルトとの係合関係を示す正面図、第5図は
その1部断面図、第6図はその上面図、第7図及び第8
図は駆動スライダーの段部と加圧突起との保合関係を示
す説明図、第9図はデッドボルトとこれに装嵌された制
御スライダーとの関係を示す斜視図、第10図は制御ス
ライダーの斜視図、第11図は制御スライダーの背面図
、第12図、第13図及び第14図はデッドボルト、制
御スライダー、係止バネ及び開閉爪の関連動作の説明図
、第15図はデッドボルト内の制御突起と制御スライダ
ーのシーソー片との位置関係を示す略図、第16図はシ
ーソー片の斜視図、第17図及び第18図は制御突起と
シーソー片との関連動作の説明図、第19図はリセット
機構の動作説明図、そして第20図はリセット機構の変
形例を示す略図である。 1・・・・・・軸、2・・・・・・連結棒、4・・・・
・・円板、5A,5B・・・・・・加圧突起、10・・
・・・・駆動スライダー、11・・・・・・スロット、
12・・・・・・段部、16・・・・・・案内棒、1T
・・・・・・コイルバネ、20・・・・・・中間スライ
ダー、21・・・・・・底壁、28・・・・・・切欠、
30・・・・・・ラッチボルト、40・・・・・・デッ
ドボルト、41・・・・・・頭部、42−・・・・・茎
部、42A,42B・・・・・・側壁、42C・・・・
・・土壁、43A,43B・・・・・・切欠、47・・
・・・・制御突起、48・・・・・・小孔、49・・・
・・・係止バネ、50・・・・・・制御スライダー、5
1・・・・・・土壁、52・・・・・・側壁、53・・
・・・・耳、54・・・・・・シーソー片、55・・・
・・・制御ピン、60・・・・・・開閉部材、61・・
・・・・開閉爪、62・・・・・・嵌合溝、TO・・・
・・・ノブ、T2・・・・・・ロータリー受け、73・
・・・・・馬蹄形溝、74・・・・・・円板、75・・
・・・・偏心リング、76・・・・・・クランク杆、7
7・・・・・・リセットレバー、80・・・・・・グリ
ップ、100・・・・・・ドア端面、109・・・・・
・順列駆動素子、11o・・・・・・順列被駆動素子、
111・・・・・・阻止動作保安素子、112・・・・
・・解除動作保安素子、122・・・・・・錠開閉棒。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 n個の押ボタンがr個作動されて開錠条件が満たさ
    れたとき錠開閉棒が回動可能となる錠ユニットと、錠ユ
    ニットの錠開閉棒に連結された錠開閉爪と、該錠開閉爪
    と係合されたデッドボルトとを有する押ボタン式錠装置
    において、ドアのグリップ操作により、デッドボルト4
    0と平行に移動する中間スライダー20に切欠28を設
    け、デッドボルト茎部42内に軸方向に摺動可能に制御
    スライダー50を配置し、 この制御スライダー50内にはv字状のシーソー片54
    をその傾動中心軸が制御スライダーの移動方向及び前記
    錠開閉爪の回転軸の方向とそれぞれ直交する向きに設け
    、このシーソー片の前側腕54Aには先端に前記傾動中
    心軸と平行にデッドボルト茎部外へ延びる制御ピン55
    を設け、一方、デッドボルトの茎部内壁には、デッドボ
    ルトが制御スライダー50に対し相対的に前方に位置す
    るときは前記シーソー片のV字状内面においてその前側
    腕54Aに対接して該シーソー片をその制御ピンが前記
    中間スライダーの切欠28と係合する状態に傾動させ、
    またデッドボルトが制御スライダーに対し相対的に後方
    に位置するときは前記シーソー片の後側腕54Bに対接
    して該シーソー片をその制御ピンが前記中間スライダー
    の切欠28から係脱する状態に傾動させる突起47を固
    定せしめ、 またデッドボルト40を室内から直接に突出後退移動さ
    せる操作手段45を設け、該手段によりデッドボルトを
    後退方向に前記シーソー片54に対し相対移動させた際
    、該シーソー片に設けた制御ピン55と中間スライダー
    20との係合が外れるようにしたことを特徴とする押ボ
    タン式錠装置の室内アンロツク機構。 2 制御ピン55の断面を三角形状となし、かつその一
    辺は、デッドボルトを後退方向に制御スライダー50に
    対し移動させ制御ピンを中間スライダー20の切欠28
    から係脱させた状態でみて、中間スライダー20とほゾ
    平行に対向する面となるように形成することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の室内アンロツク機構。
JP15627078A 1978-12-20 1978-12-20 押ボタン式錠装置の室内アンロツク機構 Expired JPS586031B2 (ja)

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