JP3136271B2 - 押しボタン施錠装置とこの装置を備えた収納ボックス - Google Patents

押しボタン施錠装置とこの装置を備えた収納ボックス

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JP3136271B2
JP3136271B2 JP19666096A JP19666096A JP3136271B2 JP 3136271 B2 JP3136271 B2 JP 3136271B2 JP 19666096 A JP19666096 A JP 19666096A JP 19666096 A JP19666096 A JP 19666096A JP 3136271 B2 JP3136271 B2 JP 3136271B2
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敏彦 森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクト設計を
可能にした押しボタン施錠装置とこの装置を備えた収納
ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、押しボタン施錠装置の一つとし
て、図21に示すものが知られている(特公平3−78
467号公報、実公平3−54281号公報等参照)。
この押しボタン施錠装置は、建物の出入口用の扉(図示
略)に対し、その室内側面及び室外側面にそれぞれ取り
付けられる一対の操作装置100,101と、これら操
作装置100,101間に挟まれるかたちで扉に取り付
けられるラッチ機構102とを有しており、各操作装置
100,101にはノブ103が設けられている。
【0003】室内側の操作装置100ではこのノブ10
3を回動操作することで、いつでもラッチ機構102を
施・解錠させることができる。しかし、室外側の操作装
置101では、そのケース104の表面に配設された複
数の押しボタン105の中から、予め設定されている所
定個数の押しボタン105を選んで押し操作したときに
だけ、ラッチ機構102の施・解錠が可能となってい
る。
【0004】すなわち、設定された押しボタン105の
組み合わせを知っている者だけが、ラッチ機構102を
動作させて扉を開けることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような押しボタ
ン施錠装置では、押しボタン105の操作組み合わせと
ラッチ機構102の動作の可否とを、ケース104内に
収納した上下方向に移動可能なスライド板(図示略)の
動きによって切り換え制御する構造になっていて、この
ため、ケース104全体としてスライド板の動きをゆと
りを持って収納できるよう十分な大きさに形成してあ
る。
【0006】ところで、一般にマンションやビルの玄関
脇等には、多数のメールボックスを縦横に連結して成る
集合式ロッカーが設けられており、個々のメールボック
スには、比較的小型の錠付き扉が各別に設けられてい
る。しかし、従来の押しボタン施錠装置ではケース10
4が大きすぎるため、この種の小型の錠付き扉の錠装置
として利用することは、その大きさがネックとなって不
可能とされていた。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、メール
ボックスの扉等の小型の扉に対して適用できる程度にコ
ンパクト化を可能にした押しボタン施錠装置とこの装置
を備えた収納ボックスとを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る押しボタン施錠装置は、複数の解錠用及び非解
錠用の押しボタンが前記操作ノブの突端面に配置されて
いることを特徴としている。
【0009】このような構成にすれば、押しボタンを配
置するための余分なスペースを要しないので、メールボ
ックスの扉(ウィング)等の小型の扉に対して適用でき
る程度に押しボタン施錠装置をコンパクト化することが
可能となる。この場合、操作ノブの突端面に設ける押し
ボタンの配列としては、例えば、実公昭60−1588
9号公報のような縦横複数列の配置も可能であるが、操
作ノブの回動軸心回りの円周に沿って配置するようにす
れば、以下の理由によって一層のコンパクト化と押しボ
タン操作の容易化が図れる。
【0010】すなわち、押しボタンを複数列に配列する
と、この押しボタンのボタン軸に係脱してロック又はロ
ック解除する部材(本発明ではストッパリング)を直線
的に移動自在に設けねばならず、この移動のためのクリ
アランスを確保するために装置全体のコンパクト化には
限界がある。この点、押しボタンを操作ノブの回動軸心
回りの円周に沿って配置すると、ボタンのボタン軸に係
脱してロック又はロック解除する部材として、操作ノブ
の回動軸心回りに回動自在な後述のストッパリングを採
用でき、同リングの移動のためのクリアランスを装置内
部に確保する必要がなくなるので、より一層のコンパク
ト化が図れる。
【0011】また、押しボタンを操作ノブの回動軸心回
りの円周に沿って配置すると、一つの押しボタンを押動
操作するときに、当該円周配置の径外側から指を掛ける
ようにすることにより、隣接する押しボタンを一緒に押
してしまう恐れが少なくなるので、押しボタンの操作が
容易になる。本発明のような、操作ノブ自体の内部に全
ての施錠機構を内装した押しボタン施錠装置の場合、操
作ノブは、内部に複数の解錠用及び非解錠用の押しボタ
ンが出退自在に設けられかつウィングの外面側に固定さ
れた円筒状のノブ本体と、このノブ本体の外周部に回動
自在に套嵌されたノブ操作体と、を備えたものを採用で
きる。
【0012】この場合、ノブ本体とノブ操作体とによっ
て当該ノブの把手部が構成され、このうちノブ操作体を
回動操作することによって解錠が行われることになり、
また、ノブ本体の突端面が押しボタンの配置部となる。
また、この場合、ノブ操作体は、中立状態から左右両方
へ回動可能なものとしておくことが好ましい。すなわ
ち、この中立状態から左右のいずれか一方へ回動させる
ことで解錠でき、解錠操作方向とは逆方向へノブ操作体
を回動させたときに、この時点で押し操作状態とされて
いる押しボタンをリセットできるようにする。そして、
このリセット操作方向から中立状態への戻りを、バネに
よって付勢保持させるようにするのが好適である。
【0013】このようにすれば、ノブ操作体は、施・解
錠させるための操作部と、押しボタンをリセットさせる
ための操作部と、更に扉を開閉させるための把手部とし
て、複数の操作に兼用させることができ、これによっ
て、装置全体としてのコンパクト化が図れるとともに、
部品点数を減少できる。上記した本発明の実施態様をよ
り具体的に説明すると、押しボタンは、押し操作方向へ
延びるボタン軸を有しており、このボタン軸の外面には
横口が開口形成されている。この横口は、ボタン軸の軸
方向に沿った両側に壁を有する凹部状とされた場合でも
よいし、一方の壁しか有しない段差状とされた場合でも
よい。そして、押しボタンには、ボタン軸に対して横口
が設けられる軸方向位置の異なる2種類のものを複合的
に使用する。
【0014】すなわち、凹部状の横口を有した押しボタ
ンと、段差状の横口を有した押しボタンとが、それぞれ
複数本づつ(いずれか一方の押しボタンを1本だけにす
ることも可能)混ざったかたちで使用されている。これ
に対し、前記ノブ本体には、全押しボタンのボタン軸ま
わりを取り囲むストッパリングが設けられている。この
ストッパリングには、横口内へ向けて突出するストッパ
片が設けられている。従って、このストッパリングは、
押しボタンが予め設定された通りの所定組み合わせで押
し操作されて、全部の横口が揃えられたときにだけ、そ
の回動を許容されることになる。
【0015】そして、このストッパリングは、ノブ操作
体を解錠操作方向へ回動させたときに、このノブ操作体
と一体となって回動し、解錠を可能にする。しかし、ノ
ブ操作体をリセット操作方向へ回動させても、ストッパ
リングは回動しないものとされている。また、ノブ本体
には、上記ストッパリングと同じように、全押しボタン
のボタン軸まわりを囲むフックリングが設けられてい
る。このフックリングには、各押しボタンが押し操作さ
れたときに、ボタン軸に対してその押込み状態を保持す
べく係合する弾性フックが設けられている。
【0016】このフックリングは、ノブ操作体を解錠操
作方向へ回動させたときに、このノブ操作体及び上記ス
トッパリングに連れて一体に回動しようとするが、弾性
フックがボタン軸に係合していることに伴い、これによ
る摩擦抵抗を受けているので、実際には、ノブ操作体と
ストッパリングとだけが回動し、フックリングは回動し
ないか又は回動量が小さくなる。そのため、ボタン軸と
の係合状態は維持され、このとき押しボタンはリセット
されない。
【0017】また、このフックリングは、ノブ操作体を
リセット操作方向へ回動させるときには、ノブ操作体に
よる強制的な回動力を受けるようになっている。従っ
て、このノブ操作体と一体に回動することになる。この
ときは、ストッパリングには回動阻止力が作用している
ため、ノブ操作体とフックリングとだけが回動し、フッ
クリングの弾性フックがボタン軸との係合を解除される
ようになっている。従って、押しボタンがリセットされ
る。
【0018】このようなストッパリングとフックリング
とは、両者間に設けられる巻きバネによって相対逆方向
へ回動付勢する構造にすることで、構造の簡潔化及びコ
ンパクト化を図ることができる。ノブ本体には、扉の閉
止状態を施・解錠するロック片が揺動自在に設けられて
いる。そして、このロック片は、突出した施錠状態を付
勢保持されている。また、このロック片には、回動コマ
が当接状態で設けられており、ノブ操作体が中立状態に
あるときには、この回動コマがロック片と当接干渉し
て、その退入方向への揺動を阻止するようになってい
る。
【0019】この回動コマは、ノブ操作体を解錠操作方
向へ回動操作したときのストッパリングの回動と共に回
動するようになっており、この回動により、ロック片の
退入方向への揺動を許容するようになる。本発明に係る
収納ボックスは、例えばメールボックス等の小型の扉を
備えたものであり、この小型の扉に、本発明に係る押し
ボタン施錠装置が設けられている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明に係る収納ボック
ス1がメールボックスとして適用された場合を示したも
ので、この収納ボックス1は、複数個のものが縦横に連
結されることにより棚状の集合式ロッカー2を構成して
いる。
【0021】この収納ボックス1には、正面に、開閉蓋
付きメール投入口3を具備した小型の扉(ウィング)4
が開閉可能に取り付けられ、この扉4の左側端部に、本
発明に係る押しボタン施錠装置5が採用されている。こ
の押しボタン施錠装置5は、従来の操作ノブ自体の内部
にすべての押しボタン施錠機構を内装したもので、図2
及び図3に示すように、円筒状をしたノブ本体7と、こ
のノブ本体7の突端部7aまわりで回動自在となるよう
に設けられた短円筒状のノブ操作体8とを有している。
【0022】ノブ本体7の突端部7aはノブ操作体8を
通り抜けており、その突端面に複数の押しボタン9が設
けられている。そして、これらの押しボタン9はノブ操
作体8の回動操作軸を中心とする円周に沿って配置され
ている。なお、図例では押しボタン9がすべて等間隔に
配置されているが、不等間隔であってもよい。
【0023】ノブ本体7の長手方向中間部における外周
面には、ネジ部10が設けられてナット11が螺合可能
になっており、ノブ本体7の基部側には、ロック片12
が設けられている。従って、この押しボタン施錠装置5
は、ノブ操作体8及び押しボタン9側を扉4の外側、ロ
ック片12側を扉4の内側へ向けるようにして、ネジ部
10を扉4に形成した貫通孔(図示略)へ差し込み、こ
のネジ部10へナット11をねじ込んで締め付けること
によって、扉4へ固定される。
【0024】これにより、ノブ本体7の突端部7aとノ
ブ操作体8とによって把手部が構成され、ロック片12
によって錠動作部が構成されるようになる。上記ノブ本
体7は、図4に示すように互いに着脱可能とされた本体
ケース15と突端カバー16とを有している。そして、
これら本体ケース15と突端カバー16とを結合させる
ことで、それらの外周側でノブ操作体8を脱出不能に挟
持保持すると共に、それらの内側で、押しボタン9、フ
ックリング17、巻きバネ18、ストッパリング19、
押しボタン9用のリセットバネ20を収納保持するよう
になっている。
【0025】また、本体ケース15は、中仕切部15a
から基部側が中空とされ、この内部で回動コマ23と、
ロック片12を有する錠ユニット24とを収納保持して
いる。この押しボタン施錠装置5は、ノブ操作体8及び
押しボタン9を主要部材とした操作用の構造部分と、錠
ユニット24を主要部材とした施・解錠動作用の構造部
分とに大別することができる。
【0026】そこで、まず、錠ユニット24を主要部材
とした施・解錠動作用の構造部分から説明する。図3に
おいて、ロック片12は、爪先部12aとスライド板部
12bとを有した平板状に形成されており、スライド板
部12bには長孔27が形成されている。ロック片12
はこの長孔27を貫通する枢支ピン28により、錠ユニ
ット24のユニットケース24aに保持されている。
【0027】錠ユニット24のユニットケース24a及
びノブ本体7の本体ケース15には、ロック片12に対
し、その爪先部12a及びスライド板部12bの後端部
に対応した開口部が形成されている。従って、このロッ
ク片12は、枢支ピン28を軸とするA方向の揺動やB
方向の摺動が自在となっており、これらの動きによって
本体ケース15から爪先部12aを出退させることがで
きる。
【0028】このロック片12は、爪先部12aが本体
ケース15の外方へ突出する状態が、錠ユニット24内
に設けられたバネ29によって付勢保持されている。ロ
ック片12の揺動時には、スライド板部12bの後端が
回動コマ23側へ突出するようになるが、この回動コマ
23には、図5に示すように錠ユニット24へ向く面に
縦割れ部(逃げ凹部)30が形成されており、この縦割
れ部30内でスライド板部12bの突出を吸収できるよ
うになっている。
【0029】ただし、この回動コマ23は、ノブ本体7
の本体ケース15内で回動自在であるため、この回動コ
マ23の回動角度によっては、ロック片12に対する縦
割れ部30が合致であったり不合致であったりする。す
なわち、この回動コマ23の回動角度により、ロック片
12における揺動の可否が切り換え可能になっている。
なお、ロック片12の摺動は、回動コマ23の回動角度
に何ら影響されることなく、常に自在なものとなってい
る。
【0030】次に、ノブ操作体8及び押しボタン9を主
要部材とした操作用の構造部分について説明する。図6
及び図7に示すように押しボタン9は、ボタン頭部9a
と、これの押し操作方向へ延びるボタン軸9bとを有し
ている。ボタン軸9bには、その一方側面へ角柱状に膨
出する太軸部分32が一体形成されており、この太軸部
分32の外面側に横口33が設けられている。
【0031】全ての押しボタン9は、そのボタン頭部9
aが全く同じ形状及び大きさに形成されている。しか
し、ボタン軸9bについては、横口33の軸方向位置付
けが異なるものが二種類ある。すなわち、図6に示す解
錠用の押しボタン9Aと、図7に示す非解錠用の押しボ
タン9Bとの二種類がそれである。図6に示す解錠用の
押しボタン9Aは、解錠時に押動操作されるもので、横
口33の位置付けがボタン軸9bにおける軸方向の略中
央となっている。従って、この横口33は、ボタン軸9
bの軸方向に沿った両側に、太軸部分32を切り欠いた
ことに伴う壁33aが形成された凹部状となっている。
【0032】また、図6(a)に示すように、非解錠用
の押しボタン9Aのボタン軸9bには同軸9bの断面の
一部を浅く切除してなる探り防止用の凹部33cが形成
されていて、この凹部33cは後述の非解錠用の押しボ
タン9Bの横口33と対応する位置に配置されている。
一方、図7に示す非解錠用の押しボタン9Bは、解錠時
に押動操作してはならないダミーボタンとされていて、
横口33の位置付けがボタン軸9bの基端寄りで、且つ
太軸部分32の隅角部に対応するものとなっている。従
って、この横口33は、ボタン軸9bの軸方向に沿った
一方側だけに、太軸部分32の隅角部を削り取ったこと
に伴う壁33bが形成された段差状となっている。
【0033】なお、これら二種類の押しボタン9A,9
Bの使用本数は、図例では8本であるが任意に設定でき
る。いずれの押しボタン9のボタン軸9bにも、太軸部
分32においてボタン頭部9a寄りとなる外面側に、三
角形状に突出する係合爪34が形成されている。図8に
示すように、前記したノブ本体7の本体ケース15にお
いて、その中仕切部15aには、押しボタン9のボタン
軸9bを所定の円周配置で挿入できるようにした配置孔
36が形成されている。そして、これら配置孔36に
は、前記したリセットバネ20(図3及び図4参照)が
収納される。
【0034】また、前記したノブ本体7の突端カバー1
6にも、上記配置孔36と同じ配置、同じ個数で、押し
ボタン9のボタン頭部9aを挿通可能なボタン孔37が
形成されている(図2、図3、図4参照)。上記の各押
しボタン9は、本体ケース15の配置孔36と突端カバ
ー16のボタン孔37との間で、各横口33や係合爪3
4を外向きにしたまま摺動自在に保持され、且つ配置孔
36内に収納されるリセットバネ20によってボタン頭
部9aの突出状態が付勢保持されるようになる。
【0035】前記したフックリング17、巻きバネ18
及びストッパリング19は、上記のようにして円周配置
される押しボタン9に対し、全てのボタン軸9bを囲む
ようにして設けられている。これらをノブ本体内に組み
込む時には、フックリング17が突端カバー16側でか
つストッパリング19が本体ケース15側となるように
配置される。
【0036】図9及び図10に示すように、ストッパリ
ング19のリング内周面には、リング内径側に突出して
いて各押しボタン9のボタン軸9bに係脱する複数のス
トッパ片38が突設されており、これらのストッパ片3
8は押しボタン9と同じ個数でかつ等間隔で配置されて
いる。そして、各ストッパ片38の相互間で形成される
切欠状の凹部は、押しボタン9のボタン軸9bを挿通可
能な寸法とされている。
【0037】しかして、解錠用の押しボタン9A(図6
参照)が全て押し操作され、かつダミーとされる非解錠
用の押しボタン9B(図7参照)が一つも押し操作され
ていない状態においては、全部の押しボタン9の横口3
3が横一線に揃うようになっており、この場合に限り、
ストッパ片38がボタン軸9bの横口33内を通過でき
る。すなわち、このときに限り、ストッパリング19の
回動が許容される。
【0038】押し操作すべき解錠用の押しボタン9Aの
うち一つでも操作漏れがあった場合や、ダミーの非解錠
用の押しボタン9Bのうち一つでも押し操作された場合
には、これらの押しボタン9A,9Bの太軸部分32に
いずれかのストッパ片38が干渉し、ストッパリング1
9を回動させることはできない。一方、解錠用及び非解
錠用の押しボタン9A,9Bがすべて押動操作されてい
ない初期状態においてストッパリング19が右方向に回
動されると、同リング19のストッパ片38が解錠用の
押しボタン9Aに設けられている探り防止用の凹部33
cに入り込み、解錠用の押しボタン9Aが押すことがで
きなくなり、これによって当該施錠装置5の探りが防止
される。
【0039】すなわち、探り防止用の凹部33cが設け
られていないと、すべての押しボタン9が押動操作され
ていない初期状態でストッパリング19が強制的に回動
された場合には、同リング19の各ストッパ片38は解
錠用の押しボタン9Aのボタン軸9bに横から当接する
とともに、非解錠用の押しボタン9Bのボタン軸9bの
横口33に若干入り込むことになるので、解錠用の押し
ボタン9Aだけが押動操作できる状態になってしまい、
このため、ノブ操作体8を右に回しながら押しボタン9
を試し押しすることにより解錠番号を探れることにな
る。
【0040】この点、本実施形態では、解錠用の押しボ
タン9Aを押動操作しないでストッパリング19を強制
的に回動しても、ストッパ片38が探り防止用の凹部3
3cに入り込み、解錠用の押しボタン9Aが非解錠用の
押しボタン9Bと同様に押せない状態になるので、ノブ
操作体8を右に回しながら押しボタン9を試し押しする
ことによる解錠番号の探りを防止することができる。
【0041】ストッパリング19には、内周面の相反す
る2箇所から、軸方向に突出する連動レバー40が設け
られていると共に、これら連動レバー40とは各々90
°位置ズレした相反する2箇所の外周面から、径方向外
方へ突出する突出片41が設けられている。この突出片
41には、バネ係合孔42が形成されている。ストッパ
リング19に設けられた連動レバー40は、このストッ
パリング19がノブ本体7の本体ケース15へ組み付け
られたとき、図8に示したように本体ケース15の中仕
切部15aに形成された円弧状開口45を通り抜けるよ
うになっている。そして、中仕切部15aを介した裏側
に設けられる回動コマ23(図3及び図4参照)に対し
て、図5に示すようにその外周面に形成されたレバー受
溝46と係合するようになっている。
【0042】すなわち、このストッパリング19の回動
が回動コマ23の回動を支配するものであり、結果とし
て、ストッパリング19の回動で、前記したロック片1
2の揺動の可否を切り換えることになるわけである。一
方、図9及び図10に示すように、フックリング17の
リング内周面には、押しボタン9の配置間隔と同一間
隔、同一個数で、軸方向に突出する弾性フック49が設
けられている。これら弾性フック49は、フック爪を径
方向内方へ向けたものであり、押しボタン9が押し操作
されたときには、それがどの押しボタン9であっても、
その係合爪34と係合可能になっている。弾性フック4
9の相互間隔は押しボタン9のボタン軸9bを挿通可能
な寸法とされている。
【0043】また、このフックリング17には、外周面
の相反する2箇所から径方向外方へ突出する第1突出片
50と、これら第1突出片50から所定角度ずれた相反
する2箇所から径方向外方へ突出する第2突出片51と
が設けられている。第1突出片50には、バネ係合孔5
2が形成されている。これらストッパリング19とフッ
クリング17とは、両者間に巻きバネ18を挟んで重ね
合わせたときに、互いの回動がガイドされるべく嵌め合
わされる構造となっている。そして、このときそれぞれ
のバネ係合孔42,52の組み合わせのうち、一方に、
巻きバネ18の両端部18a,18bが嵌め込まれて、
相対逆方向の回動付勢力を付与されるようになってい
る。
【0044】そして、フックリング17の裏面には、第
2突出片51の周辺に、ストッパリング19の突出片4
1を嵌め込んで所定の相対周移動Cを許容する切欠が形
成されており、これによって両リング19,17の相対
回動角が規制されている。そして、この規制を受けるこ
とにより、巻きバネ18による相対逆方向の回動付勢力
が作用したときに、ストッパリング19の突出片41と
フックリング17の第1突出片50とが90°の角度配
置となり、またストッパリング19の突出片41とフッ
クリング17の第2突出片51とが隣合うようになる。
【0045】更にまた、このときストッパリング19の
ストッパ片38とフックリング17の弾性フック49と
は、互いに交互にズレ合った位置付けとされる。いま、
ストッパリング19、巻きバネ18、フックリング17
の三者を重ね合わせ、これをノブ本体7の本体ケース1
5に組み込むようにし、またノブ操作体8や突端カバー
16は取り付けないものと仮定して、本体ケース15に
対する両リング19,17の動きを、図11乃至図13
に基づいて説明する。
【0046】なお、これら各図では、本体ケース15に
ついてその必要部分のみを模式的に示してある。図11
(a)において、ストッパリング19の連動レバー40
は、前記したように本体ケース15の円弧状開口45へ
差し込んで、その裏側で、回動コマ23のレバー受溝4
6と係合させるようにするが、図11(b)に示すよう
にこの回動コマ23に設けられた縦割れ部30が錠ユニ
ット24のロック片12と合致しない角度、即ち、ロッ
ク片12の揺動を阻止しているとき、これをストッパリ
ング19、回動コマ23、及びフックリング17の初期
状態とする。
【0047】この初期状態から、ストッパリング19を
図12(a)に示すように右方向へ回動させたとする。
これによって回動コマ23も同様に回動するので、図1
2(b)に示すように縦割れ部30が錠ユニット24の
ロック片12と合致して、このロック片12の揺動を許
容するようになる。このとき、フックリング17は、巻
きバネ18によってストッパリング19と連接されてい
る関係上、ストッパリング19と一緒に右方向へ回動す
るようになる。
【0048】一方、本体ケース15には、ストッパリン
グ19が図11(a)に示した初期状態にあるときに、
その突出片41と当接する規制片55(図8参照)が設
けられている。そのため、ストッパリング19は初期状
態から左方向へ回動させることはできないが、フックリ
ング17については、図13に示すようにその第2突出
片51がストッパリング19の突出片41と重なるよう
になるまで、左方向への回動が許容されている。
【0049】このように第2突出片51と突出片41と
が重なった状態では、ストッパリング19のストッパ片
38と、フックリング17の弾性フック49も、同位置
に重なるようになる。なお、このようにフックリング1
7を初期状態より左方向へ回動させる場合は、巻きバネ
18のバネ力を強めてゆくことになるため、その回動の
ための操作力を解除すれば、フックリング17は巻きバ
ネ18のバネ力によって元の初期状態に戻るようにな
る。
【0050】また本体ケース15には、フックリング1
7が図12(a)に示した右方向回動位置よりも更に右
方向へ回動することがないように第1突出片50と当接
する規制片56(図8参照)が設けられている。次に、
ストッパリング19、巻きバネ18、フックリング17
の三者を重ね合わせ、これを上記と同じようにノブ本体
7の本体ケース15に組み込むようにし、更に押しボタ
ン9、ノブ操作体8、及びノブ本体7の突端カバー16
(図3及び図4参照)を組み付けると仮定する。そし
て、このようにした場合に、各リング19,17におけ
る上記のような回動が、他の部材の動きとどのように関
連するかを、図14乃至図16に基づいて説明する。
【0051】なお、これら各図では、押しボタン9、ノ
ブ操作体8、及びノブ本体7の突端カバー16について
その必要部分のみを模式的に示してある。ノブ操作体8
には、その内周面に複数箇所の凹み58(図4参照)が
設けられている。この凹み58は、図14乃至図16に
示すようにストッパリング19の突出片41や、フック
リング17における第1、第2の突出片50,51を収
容し、それらと周方向に係合可能な段差を形成させてい
る。すなわち、ノブ操作体8を回動操作したときには、
この凹み58における周方向両側の段差が、各突出片4
1,50,51を周方向に押して、ストッパリング19
やフックリング17をそれぞれ所定方向へ回動させるこ
とになる。
【0052】また、突端カバー16には、上記各突出片
41,50,51が周移動する範囲を規制するための規
制片59,60,61が設けられている。このうち、規
制片59,60は、本体ケース15の規制片55,56
と対応するものである。また残る規制片61は、本体ケ
ース15側で対応するものはないが、フックリング17
が初期状態から左方向へ回動するときに、その第1突出
片50に対してその移動量を制限すべく当接するように
なっている。
【0053】図14は、ストッパリング19やフックリ
ング17等の初期状態を示しており、図11(a)に対
応するものである。この状態において、ノブ操作体8
は、左右いずれの方向へも回動可能な中立状態にある。
また、個々の押しボタン9に対し、ストッパリング19
の各ストッパ片38は横ズレした位置付けとされてい
る。すなわち、押しボタン9の太軸部分32(図6及び
図7参照)は、各ストッパ片38相互間に嵌まっている
ので、どの押しボタン9も軸方向に操作自在となってい
る。
【0054】また、個々の押しボタン9に対し、フック
リング17の各弾性フック49は合致した位置付けとさ
れているので、どの押しボタン9を押し操作した場合
も、その係合爪34(図6及び図7参照)が弾性フック
49に係合し(図3参照)、押し込んだ状態が戻らない
ようになる。図14に示した中立状態のノブ操作体8を
右方向へ回動させようとすると、ストッパリング19の
突出片41が凹み58の段差で押され、ストッパリング
19はこれと一体的に右方向へ回動しようとする。
【0055】このとき、押しボタン9が所定通り押し操
作されていて、全部の横口33が横一線に揃った状態に
あれば、ストッパリング19のストッパ片38が横口3
3内を通過可能となるので、図15に示すようにストッ
パリング19は、実際にノブ操作体8と一体的に回動す
る。前記したように、このストッパリング19の右方向
回動によって回動コマ23が回動してロック片12が揺
動可能になる。
【0056】また、このとき、フックリング17は、巻
きバネ18によってストッパリング19と連接状態にあ
るため、図12(a)に示したようにストッパリング1
9と一緒に回動しようとするが、いくつかの弾性フック
49が押しボタン9の係合爪49と係合していることに
伴い、フックリング17には、その回動を阻止する方向
に摩擦抵抗が発生している。
【0057】そのため、このフックリング17は、実際
には、図15に示したように初期状態から右方向へは回
動しないか、又は回動したとしても極めて幅の小さな回
動となる。その結果、弾性フック49と係合爪49との
係合状態が維持され、押しボタン9の押込み状態は、依
然として保持される。一方、図14に示した中立状態の
ノブ操作体8を左方向へ回動させると、フックリング1
7の第1突出片50及び第2突出片51が凹み58の段
差で押されるため、フックリング17はノブ操作体8と
一体で回動する。従って、この時点で押し操作されてい
る押しボタン9の係合爪49から、弾性フック49が外
されることになる。そのため、押込み状態が保持されて
いた押しボタン9は、リセットバネ20(図3参照)に
よって元の非操作状態へ戻される。
【0058】前記したようにストッパリング19は、初
期状態にあるときに突出片41が、本体ケース15の規
制片55に当接しており、初期状態より左方向へ回動す
ることはない。そのため、上記のようにノブ操作体8を
左方向へ回動させるときにはフックリング17だけの回
動となり、ストッパリング19とフックリング17との
間には、相対的な回動が生じる。このときのフックリン
グ17の左方向回動は、その第2突出片51が突端カバ
ー16の規制片59と当接することによって規制され
る。
【0059】そして、上記のようなストッパリング19
とフックリング17とが相対回動するとき、巻きバネ1
8はバネ力を強められているので、ノブ操作体8を左方
向へ回動させた後にその操作力を解除すれば、フックリ
ング17及びノブ操作体8は元の初期状態(中立状態)
へと復帰するようになる。次に、このような構成の押し
ボタン施錠装置5を具備した収納ボックス1(図1参
照)において、その使用状況を、図17乃至図20に基
づいて説明する。
【0060】まず、図17に示すように、既に扉4が開
けられており、施錠装置5における全ての押しボタン9
が押し操作されていない状態、即ち、全てリセットされ
ているものとする。なお、収納ボックス1のボックス本
体65側には、扉4を閉めたときに押しボタン施錠装置
5のロック片12と係合可能となる係合杆66を有した
受け金具67が設けられている。
【0061】言うまでもなく、押しボタン施錠装置5が
有する押しボタン9は、解錠時に操作すべきものとダミ
ーとされるものとの複合本数や配置が製品ごとに異な
り、特定の使用者にしか知らされていない。扉4を閉め
てゆくと、ロック片12における爪先部12aの背部が
受け金具67の係合杆66に当接し、ロック片12がノ
ブ本体7側へ押し込まれるようになる。従って、ロック
片12は、図18に示すようにノブ本体7の反対側面か
らスライド板部12bの後端部を突出させるように摺動
する。
【0062】そして、爪先部12aが受け金具67の係
合杆66を乗り越えたとき、図19に示すようにロック
片12は、バネ29(図3参照)の付勢力により、再び
爪先部12aが突出する元の状態に復帰する。従って、
ロック片12の爪先部12aが受け金具67の係合杆6
6に係合すると共に、扉4はボックス本体65に対して
閉止状態となる。勿論、このとき単に押しボタン施錠装
置5を手前へ引っ張っても、ロック片12はその爪先部
12aをノブ本体7内へ引き込めるように摺動すること
は決してないので、扉4の閉止状態はロックされたもの
となる。
【0063】またこのとき、ノブ操作体8は、中立状態
から右方向へ回動させようとしても、押しボタン9が所
定通り押し操作されていない限り、ストッパリング19
(図9等参照)が押しボタン9と干渉して回動すること
がないので、ノブ操作体8も右方向へは回動しない。ま
た、ノブ操作体8を中立状態から左方向へ回動させるこ
とはできるが、これによってストッパリング19が回動
することはないので、ロック片12に対しては別段、変
わった現象は生じない。
【0064】結局、押しボタン9の所定の押し操作を知
らない者には、扉4を開けることができない。扉4を開
けるには、まず、押しボタン施錠装置5の突端面に設け
られた押しボタン9のうち、所定のものを押し操作し、
続いて、ノブ操作体8を右方向へ回動操作する。このと
き、押し操作すべき押しボタン9に一つでも操作漏れが
あったり、ダミーの押しボタン9が一つでも誤操作され
ていたりした場合には、上記のようにストッパリング1
9が回動しないため、ノブ操作体8を回動させることは
できない。
【0065】ノブ操作体8を右方向へ回動操作すること
ができれば、ストッパリング19と共に回動コマ23
(図5等参照)を回動させることに繋がり、従って、ロ
ック片12は枢支ピン28を中心とした揺動が許容され
る状態になる(図3中の矢符A参照)。そこで、図20
に示すようにノブ操作体8をそのまま手前へ引っ張るよ
うにする。従って、ロック片12は、その爪先部12a
が受け金具67の係合杆66に引き止められるような作
用を受けて揺動し、それらの係合が解除される。従っ
て、扉4を開けることができる。なお、ノブ操作体8を
引っ張る際には、ストッパリング19の戻り回動を防止
するうえで、ノブ操作体8を右方向へ回動させたままと
しなければならない。
【0066】扉4を開けたとき、押しボタン9のうち、
所定の押し操作をしたものは、フックリング17(図9
等参照)によって未だ押込み状態が保持されたままとな
っているので、なるべく早い段階で、今度はノブ操作体
8を、その中立状態を越えて左方向へ回動操作する。こ
のようにすると、フックリング17を左方向へ回動させ
ることができるため、押込み状態のままの押しボタン9
は、リセットバネ20(図3参照)によって全てリセッ
トされる。
【0067】このようにすることで、解錠時に操作すべ
き押しボタン9の秘密を他人に知られるのを防止する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例え
ば、押しボタン9は何本設けてもよく、またそのうち、
解錠操作を必要とする解錠用の押しボタン9Aとダミー
の非解錠用の押しボタン9Bとを混ぜ合わせる本数も任
意である。押しボタン9は、円周状に配置する他、複数
列に配置にすることも可能である。
【0068】押しボタン9を押し操作した後、これを受
けて解錠までに至る機構については、上記した実施形態
のものに限定されるものではない。例えば、押しボタン
9が磁石の配列を切り換えるためのボタンであって、磁
石が所定配列のときだけ、吸着相手の磁石を備えたスラ
イド板が移動可能となり、このスライド板の移動を受け
てロック片12の揺動が可能とされるような機構のもの
や、押しボタン9が電気的なスイッチとされ、電磁石等
によって解錠動作が自動的に行われるような機構を採用
することも可能である。
【0069】ノブ操作体8は、前記実施形態で示したよ
うな短円筒状に限定されるものではなく、径方向外方へ
揺動レバーが突出したようなものでもよい。本発明の押
しボタン施錠装置5は、机や衣装ロッカー、その他の家
具の扉に対して設けることも可能であるし、建物の出入
口用の扉や窓等の比較的大型とされる扉に対して設ける
ことも可能である。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノブ本体の突端面にすべての押しボタンを配置している
ので、他に押しボタンの配置部を設ける必要がなく、メ
ールボックス等の小型の扉に対しても適用することがで
きる。また、本発明によれば、ノブ操作体を左右のいず
れか一方へ回動させることで解錠でき、その逆方向にノ
ブ操作体を回動させたときに押しボタンをリセットでき
るようにしているので、当該ノブ操作体を、扉を開閉さ
せるための把手部や解錠のための操作部としてだけでな
く、押しボタンのリセットのための操作部として兼用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る収納ボックスの一実施形態を示す
斜視図である。
【図2】本発明に係る押しボタン施錠装置の一実施形態
を示す斜視図である。
【図3】図2に示す押しボタン施錠装置の側断面図であ
る。
【図4】図3に示す押しボタン施錠装置を分解して示す
側断面図である。
【図5】ストッパリングとロック片との連動構造を分解
して説明した図である。
【図6】解錠用の押しボタンを拡大して示したもので、
(a)はその側面図、(b)はその正面図である。
【図7】ダミーとされる非解錠用の押しボタンを拡大し
て示したもので、(a)はその側面図、(b)はその正
面図である。
【図8】ノブ本体の本体ケースを拡大して示す正面図で
ある。
【図9】ストッパリングとフックリングとを重ね合わせ
る状況を説明した拡大正面図である。
【図10】ストッパリング、巻きバネ、フックリングの
重ね合わせ状況を拡大し分解して示す側断面図である。
【図11】(a)はノブ本体に対してストッパリング及
びフックリングを組み付けて初期状態にした状況を説明
した図であり、(b)はこのときの回動コマとロック片
との角度関係を説明した図である。
【図12】(a)は図11(a)に示した初期状態から
ストッパリングを右方向へ回動させた状況を説明した図
であり、(b)はこのときの回動コマとロック片との角
度関係を説明した図である。
【図13】図11(a)に示した初期状態からストッパ
リングを左方向へ回動させた状況を説明した図である。
【図14】ノブ本体に対してストッパリング及びフック
リングを組み付けると共に押しボタン、ノブ操作体、ノ
ブ本体の突端カバーを組み付けた場合の中立状態を説明
した図である。
【図15】図14に示した中立状態からノブ操作体を右
方向へ回動させた状況を説明した図である。
【図16】図14に示した中立状態からノブ操作体を左
方向へ回動させた状況を説明した図である。
【図17】収納ボックスの扉に上記押しボタン施錠装置
を用いた場合における扉の開閉手順を説明する図であ
る。
【図18】図17に続く動作説明図である。
【図19】図18に続く動作説明図である。
【図20】図19に続く動作説明図である。
【図21】出入口のドア等に用いられていた従来の押し
ボタン施錠装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 収納ボックス 4 扉 5 押しボタン施錠装置(操作ノブ) 7 ノブ本体 7a 突端部 8 ノブ操作体 9 押しボタン 9A 解錠用の押しボタン 9B 非解錠用の押しボタン 9b ボタン軸 12 ロック片 17 フックリング 18 巻きバネ 19 ストッパリング 23 回動コマ 30 逃げ凹部(縦割れ部) 33 横口 38 ストッパ片 49 弾性フック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 37/16 A47G 29/12

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウィング(4)の外側面に固定された円
    筒状のノブ本体(7)と、 このノブ本体(7)の突端面に出退自在に設けられた複
    数の解錠用及び非解錠用の押しボタン(9A)(9B)
    と、 前記ノブ本体(7)の外周部に回動自在に套嵌され、か
    つ、前記解錠用の押しボタン(9A)がすべて押し操作
    された時に解錠方向への回動が可能となっているノブ操
    作体(8)と、 前記ノブ操作体(8)を解錠方向と逆方向に回動させる
    と押し操作されていたすべての前記押しボタン(9A)
    (9B)を元の非操作状態にリセットさせるリセット手
    段と、 を備えている 押しボタン施錠装置。
  2. 【請求項2】 複数の解錠用及び非解錠用の押しボタン
    (9A)(9B)はノブ本体(7)の軸心回りの円周に
    沿って配置されている請求項1に記載の押しボタン施錠
    装置。
  3. 【請求項3】 ノブ操作体(8)が解錠方向へ回動され
    たときだけ閉鎖状態のウィング(4)の開放を許容する
    錠ユニット(24)がノブ本体(7)内に設けられてい
    る請求項1又は2に記載の押しボタン施錠装置。
  4. 【請求項4】 ノブ操作体(8)は、回動方向の中立状
    態から解錠操作方向とこれと逆方向へ回動可能に設けら
    れているとともに、常に前記回動方向の中立状態に戻る
    ように付勢されている請求項1〜3のいずれかに記載の
    押しボタン施錠装置。
  5. 【請求項5】 押しボタン(9)は、押し操作方向へ延
    設されたボタン軸(9b)を有するとともに、このボタ
    ン軸(9b)に形成された横口(33)の軸方向位置が
    異なる2種類のものよりなり、 ノブ本体(7)には、全押しボタン(9)のボタン軸
    (9b)回りを取り囲むストッパリング(19)が設け
    られ、 このストッパリング(19)には、全部の前記横口(3
    3)を揃えるべく解錠用の押しボタン(9A)が押し操
    作されたときにだけ各横口(33)内を通過可能とされ
    たストッパ片(38)が設けられ、 このストッパリング(19)は、前記ノブ操作体(8)
    を解錠操作方向へ回動させたときにこれと一体に回動し
    て解錠を可能とし、ノブ操作体(8)をリセット操作方
    向へ回動させてもその回動が阻止されるようになってい
    る請求項1〜4のいずれかに記載の押しボタン施錠装
    置。
  6. 【請求項6】 ノブ本体(7)には、全押しボタン
    (9)のボタン軸(9b)回りを取り囲むフックリング
    (17)が設けられ、 このフックリング(17)には、各押しボタン(9)が
    押し操作されたときにボタン軸(9b)に対してその押
    込み状態を保持すべく係合する弾性フック(49)が設
    けられ、 このフックリング(17)は、ノブ操作体(8)を解錠
    操作方向へ回動させたときもボタン軸(9b)との係合
    状態を保持し、ノブ操作体(8)をリセット操作方向へ
    回動させるとこれと一体に回動してボタン軸(9b)と
    の係合を解除するようになっている請求項5に記載の押
    しボタン施錠装置。
  7. 【請求項7】 ストッパリング(19)とフックリング
    (17)とが、両者間に設けた巻きバネ(18)によっ
    て互いに逆の回動方向へ付勢されている請求項6に記載
    の押しボタン施錠装置。
  8. 【請求項8】 錠ユニット(24)には、ウィング
    (4)の閉鎖状態を施・解錠するロック片(12)が揺
    動自在で且つ突出した施錠状態が維持されるように付勢
    して設けられ、 ノブ操作体(8)が中立状態にあるときにロック片(1
    2)の退入方向への揺動を阻止する回動コマ(23)が
    ノブ本体(7)内に設けられ、 この回動コマ(23)は、ストッパリング(19)とと
    もに回動するよう同リング(19)に連動連結されてい
    るとともに、当該回動コマ(23)が解錠方向に回動し
    たときに前記ロック片(12)の退入方向への揺動を許
    容する逃げ凹部(30)を備えている請求項5〜7のい
    ずれかに記載の押しボタン施錠装置。
  9. 【請求項9】 ウィング(4)の外側面に固定された円
    筒状のノブ本体(7)と、 このノブ本体(7)の突端面に出退自在に設けられ、か
    つ、当該ノブ本体(7 )の軸心回りの円周に沿って配置
    されている複数の解錠用及び非解錠用の押しボタン(9
    A)(9B)と、 すべての前記押しボタン(9A)(9B)を取り囲むよ
    うに前記ノブ本体(7)内にその軸心回りに回動自在に
    設けられ、かつ、前記解錠用の押しボタン(9A)が押
    し操作されたときにだけ解錠方向への回動が許容される
    ストッパリング(19)と、 このストッパリング(19)を解錠方向へ回動操作可能
    となるように前記ノブ本体(7)の外周部に回動自在に
    套嵌されたノブ操作体(8)と、 を備えている押しボタン施錠装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の押し
    ボタン施錠装置(5)がウィング(4)に取り付けられ
    ていることを特徴とする収納ボックス。
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