JPS5858797B2 - 階段照明灯用タイムスイツチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は押ボタンの操作により制御されるスイッチング
エレメントによって照明灯を所定の点灯継続時間オン状
態にする階段照明灯用タイムスイッチに関する。

かかる様式の階段照明灯用タイムスイッチは市販されて
いる。

上記様式の従来の階段照明灯用タイムスイッチにおいて
は、単安定発振器のトリガ作用によって、予めある長さ
に設定された時間たけ階段照明灯が点灯せしめられる。

トリガ作用はアパートなどの高層建築物に分散配置され
（例えば各暗涙に取り付けられる）、電気的に並列に接
続された押ボタンによって行われる。

単安定発振器のパルス幅は、通例、（エレベータのない
建物において）最も足の遅い人がその時間内に全階を登
りきりうるように設定される。

従って階段照明灯は、人がわずか１階だけ登り降りしよ
うとする場合にも、パルス幅の続く限り点灯し続けるこ
ととなる。

このことは電気エネルギの浪費をもたらす。

そこで本発明は冒頭に述べた様式の階段照明灯用タイム
スイッチにおいて、階段照明灯の点灯継続時間を必要に
応じた長さに設定可能にすることによって電気エネルギ
の経済的な消費を可能とすることを目的としている。

この目的は本発明によれば、冒頭様式の階段照明灯用ス
イッチにおいて、各オン行程において点灯継続時間が押
ボタンの操作継続時間によって基本時間間隔の整数倍に
設定されうるようにすることによって達成される。

基本時間間隔は例えば１階を昇るのに必要とされる時間
間隔に対応させればよい。

階段照明灯用タイムスイッチの所望の動作継続時間は押
ボタンを押し続けることによって基本時間間隔の必要な
倍数を設定することができる。

かくして簡単に階段照明灯は各要求に応じた時間だけ点
灯を継続することができるようになる。

本発明による階段照明灯においては押ボタンの操作継続
時間に応じたパルスを送出するパルス送出手段が備えら
れ、その押ボタン操作終了時における記憶内容が通常時
の内容に対し押ボタンの操作継続時間に比例した差異を
呈する記憶装置が備えられ、かつ記憶内容を一定の速度
で通常内容に復帰させる復帰装置が備えられているとと
もに、記憶装置に通常状態に対して相違する間スイッチ
ングエレメントをオンさせる監視ユニットが備えられて
いる。

かくして階段照明灯用タイムスイッチの時間設定が簡単
にかつ機能的に確実になる。

記憶装置としてはアナログ式またはデジタル式のいずれ
もが使用されうる。

本発明による階段照明灯用タイムスイッチは次のように
構成すると極めて簡単でしかも安価なものとなる。

即ち、パルス送出手段の出力は記憶装置として働く加減
算カウンタの加算入力側に接続され、このカウンタの出
力は監視ユニットとして働く零検出段によって監視され
、この零検出段の出力信号は加減算カウンタの内容が零
とは異なるときにスイッチングエレメントをオンし、他
方、復帰ユニットとして出力信号が加減算カウンタの減
算入力側に加えられる周期的に立ち上がり立ち下がる無
安定発振器が用いられるものとする。

加減算カウンタは押ボタンの操作継続時間に応じたカウ
ント内容を得る。

零とは異なるカウント内容の続く間、後段の零検出段に
よってスイッチングエレメントを介して照明灯がオンせ
しめられる。

同時に、無安定発振器がリセットされる。この発振器は
その出力信号が常に所与の位相位置で始まり、常に信号
周期の整数倍の信号を発し、しかもその周期の長さが基
本時間間隔に相応するものである。

無安定発振器の各周期の終わりに加減算カウンタの減算
入力を介してカウント内容はａｔ ｌ ｓｐずつ減少し
、ついにはカウント内容が零となってスイッチングエレ
メントを介して照明灯が再び消灯する。

この市販の部品で安価に製作しうるオン−オフ手段は照
明灯の点灯時間の調整を可能とする。

より使い易い実施形態においては、加減算カウンタの加
算入力側に接続されるパルス送出手段として同期的に立
ち上がり立ち下がる無安定発振器が用いられる。

この発振器は押ボタンのひとつが操作されている開動作
する。

階段照明灯用タイムスイッチの動作進行時間の設定は、
この実施形態においては押ボタンの押圧時間によって行
われる。

以下、本発明を図面に示す実施例を基に詳細に説明する
。

なお、各図において互いに対応する個所には同一の符号
がつけられている。

第１図に示された従来の階段照明灯用スイッチＡは押ボ
タン１のひとつを押すことによって動作状態におかれる
。

階段照明灯の「オン」継続時間即ち点灯継続時間は単安
定発振器４のパルス幅によって与えられる。

単安定発振器４のトリガは、押ボタン１を押した際に入
力段２中で適当な波形と波高とに形成されるトリガパル
スが行う。

第１図においては入力段２のひとつの可能な接続が破線
で示されている。

パルス継続期間中は単安定発振器４の出力側に生ずる信
号によって、スイッチングエレメント５を介して、交流
電圧の供給端子７に接続されている照明灯６（ここでは
簡単のため１つたけ図示されている）がパルス幅に応じ
る点灯時間の間オン状態におかれる。

第１図では、スイッチングエレメントとして破線で示さ
れたトライアックが用いられている。

この従来の階段照明灯用タイムスイッチにあっては、押
ボタン１のひとつを押すことによって単安定発振器のパ
ルス継続期間により照明灯６の一定した長さの点灯時間
が得られる。

第２図に描かれたブロック図は本発明による階段照明灯
用タイムスイッチの理解を助けるための説明図を示す。

これにおいては第１図が示す従来技術の場合と異なって
、入力段２（これ自体は第１図におけるのと同じく構成
されてよい）の出力信号は加減算カウンタ８の加算入力
側に導かれる。

加減算カウンタ８は実施例においては２進カウンタとし
て描かれている。

加減算カウンタ８の出力側は零検出段９によって監視さ
れる。

零検出段９は破線で示すように例えばオアゲートによっ
て実現される。

零検出段９の出力信号は一方ではスイッチングエレメン
ト５の制御入力側に、他方では無安定発振器１０のトリ
ガ入力側にそれぞれ加えられる。

無安定発振器１０は同期して立ち上がりかつ立ち下がる
無安定の発振器として実施されている。

無安定発振器１０の出力信号は加減算カウンタの減算入
力側に導かれる。

照明灯６のスイッチングのためのスイッチングエレメン
ト５は従来と同様でよい。

第２図に示す階段照明灯用スイッチＢの動作方法は第３
図に描かれたパルス線図によってより詳細に説明される
。

ここにおいて信号波形ａ −ｅは第２図に示した個所で
現われるものである。

即ち、まず、押ボタン１を押すと、入力段２にトリガパ
ルスａが形成され、これは加減算カウンタの加算入力側
に加えられる。

トリガパルスが入力されたことによって加減算カウンタ
８の内容は値Ｉｔ １ ｊｆｉとなる。

そこで出力Ｑ。には信号すが現われる。従って、加減算
カウンタ８の出力のひとつが零とは異なる信号を呈する
ので、零検出段９が応答し信号波形Ｃとして示すように
パ１′″なる信号を発する。

信号波形Ｃの１”信号が継続する間、スイッチングエレ
メント５を介して照明灯６が点灯を続ける。

照明灯６を流れる電流の継続の様子は信号波形ｅで示さ
れている。

同時に、信号波形Ｃの１”信号が続く間、同期的に立ち
上がり立ち下がる無安定発振器１０がリセットする。

この無安定発振器１０は常に前もって与えられた位相位
置に従って立ち上がり、早くとも全周期の終了の後に発
振行程を終える。

より長く待期するリセット信号の場合には無安定発振器
１０中により多くの完全な信号周期が生じる。

第３図においてはひとつの周期Ｔｂの継続時間が示され
ている。

無安定発振器の符号ｄで示す出力信号は加減算カウンタ
８の減算入力側に導かれる。

時として、無安定発振器１０の信号周期の終わりに加減
算カウンタ８のカウント内容が１単位減少せしめられる
。

第３図に示された場合には、このことは信号波形ｄの周
期Ｔｂの終わりにおける立ち上がり波形によって行なわ
れる。

従って、入力はボタン信号１の押圧により得たカウンタ
内容゛′１”によって周期Ｔｂの終了の後再び零に戻る
。

いまや加減算カウンタ８のすべての出力信号が零信号を
呈するので、零検出段９の出力信号が消え、これによっ
てスイッチングエレメント５を介して照明灯６がオフに
なり、かつ無安定発振器１０が再びブロッキング化せし
められる。

従って照明灯６は無安定発振器１０の周期Ｔｂの間点灯
していたわけである。

周期Ｔｂは１階を登る（又は降りる）のに必要とされる
時間に見合った基本時間間隔に対応している。

より多くの階を登り降りするためにより長い点灯時間が
必要とされるときには、押ボタン１を続けて数回押すと
、長さＴｂの基本時間間隔の整数倍の点灯時間が得られ
る。

例えば押ボタン１を続けて３回押すことによって加減算
カウンタ８のカウント内容は値゛３”に設定される。

これに伴なって、直ちに照明灯６がオンになり、無安定
発振器１０がリセットされる。

無安定発振器１０の最初の信号周期の終わりに加減算カ
ウンタ８のカウント内容はａ ２ ｍに減少する。

従って零検出段９は更に活きた状態にあり、照明灯６と
無安定発振器１０はなおオン状態にある。

無安定発振器１０の次の信号周期の終わりに加減算カウ
ンタ８のカウント内容は更に減少してパ１”になり、照
明灯６のオン状態が終了に近ずく。

無安定発振器１０の３回目の信号周期が完了してはじめ
て加減算カウンタ８のカウント内容は零になるとともに
照明灯６の点灯が止む。

従って、照明灯６の点灯継続時間は簡単に要求に適合す
るわけである。

第４図には本発明による階段照明灯用タイムスイッチの
一実施例Ｂ′が示されている。

この実施例においては、階段照明灯の所望の点灯継続時
間を設定するために押ボタンを何度も押すことはもはや
必要ではない。

そうではなく、階段照明灯の点灯継続時間は押ボタン１
の押圧継続時間によって設定される。

そのために、例えば、１秒の押ボタン押圧操作が基本時
間間隔Ｔｂの長さの点灯時間を与えるようにする。

このことは回路技術的には、記憶装置としての加減算カ
ウンタ８の加算入力側に接続されるパルス送出手段とし
ての無安定発振器１１を備えることによってなされる。

無安定発振器１１も同期的に立ち上がり立ち下がる無安
定発振器として形成されている。

ここで、５は監視ユニットとしてのスイッチングエレメ
ント、１０は復帰装置としての無安定発振器である。

無安定発振器１１に接続されている入力段２は押ボタン
１の全押圧継続時間の間、トリガ信号を発する。

この信号によって無安定発振器１１はリセットされる。

加減算カウンタ８のカウント内容の差ならびに照明灯６
のオン状態の継続は無安定発振器１１の出力パルスによ
って行なわれる。

押ボタン１の押圧継続時間をｔＴＡ８Ｔ％無安定発振器
１０．１１の周波数をｆ、。

、ｆ８．とすると照明灯６の点灯継続時間Ｔ１に関して
次の式が成立する。

本発明による階段照明灯用タイムスイッチは従来の階段
照明設備とも適合するので、取り替えは面倒なしに行え
る。

以上の説明から明らかな通り、本発明の階段照明灯用タ
イムスイッチは押ボタンの操作継続時間に応じて要求に
合致した照明灯の点灯継続時間を簡単に得ることができ
る。

このことにより電気エネルギのより経済的な消費が可能
となる。

しかも本発明による階段照明灯用タイムスイッチは市販
の部品を用いて安価に構成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の階段照明灯用タイムスイッチのブロック
回路図、第２図は本発明による階段照明灯用タイムスイ
ッチの理解を助けるためのブロック回路図、第３図は第
２図の階段照明灯用タイムスイッチの動作方法を説明す
るためのパルス、ダイアダラム図、第４図は本発明によ
る階段照明灯用タイムスイッチの一実施例のブロック回
路図である。 １・・・・・・押ボタン、２・・・・・・入力段、５・
・・・・・スイッチングエレメント、６・・・・・・照
明灯、８・・・・・・加減算カウンタ、９・・・・・・
零検出段、１０，１１・・・・・・無安定発振器、Ｂ、
Ｂ’・・・・・・階段照明灯用タイムスイッチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 押ボタンの操作により制御されるスイッチングエレ
   メントによって照明灯を所定の点灯継続時間オン状態に
   する階段照明灯用タイムスイッチにおいて、その都度の
   照明灯の点灯継続時間を操作継続時間によって基本時間
   間隔の整数倍に設定する押ボタンと、この押ボタンの操
   作継続時間に応じた数のパルスを送出するパルス送出手
   段と、このパルス送出手段からのパルス数を記憶する記
   憶装置と、この記憶装置の記憶内容を一定の速度で通常
   状態に復帰させる復帰装置および前記記憶装置に前記押
   ボタンの操作が記憶されている間スイッチングエレメン
   トをオンさせる監視ユニットを具えてなる階段照明灯用
   タイムスイッチ。 ２、特許請求の範囲第１項記載の階段照明灯用タイムス
   イッチにおいて、前記パルス送出手段は無安定発振器で
   あることを特徴とする階段照明灯用タイムスイッチ。