JPS5858629B2 - がいし等の表面状態判定方法 - Google Patents
がいし等の表面状態判定方法Info
- Publication number
- JPS5858629B2 JPS5858629B2 JP51157030A JP15703076A JPS5858629B2 JP S5858629 B2 JPS5858629 B2 JP S5858629B2 JP 51157030 A JP51157030 A JP 51157030A JP 15703076 A JP15703076 A JP 15703076A JP S5858629 B2 JPS5858629 B2 JP S5858629B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- leakage current
- temperature distribution
- insulators
- temperature
- bushing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
- Insulators (AREA)
- Testing Relating To Insulation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、表面汚損により絶縁抵抗の変化するがいし、
かい管、ブッシング等(以下「がいし等」という)の表
面状態を判定する方法に関する。
かい管、ブッシング等(以下「がいし等」という)の表
面状態を判定する方法に関する。
がいし等の表面汚損によるフラッジオーバを避けるため
の方法として、がいし等の表面を水にて洗浄することが
行なわれているが、活線洗浄をするためには当該がいし
等の表面状態、特にもれ電流の大きさを知る必要がある
。
の方法として、がいし等の表面を水にて洗浄することが
行なわれているが、活線洗浄をするためには当該がいし
等の表面状態、特にもれ電流の大きさを知る必要がある
。
このもれ電流の大きさを計る方法としては、パイロット
がいしを傍に設置してそのもれ電流から推測する方法や
、がいしに直列に電流検知素子を設けてもれ電流の実際
量を測定する方法があるが、両方法とも、もれ電流の合
計量を測るものであって、フラッジオーバを起す時点を
推定するにはまだ不充分なものであった。
がいしを傍に設置してそのもれ電流から推測する方法や
、がいしに直列に電流検知素子を設けてもれ電流の実際
量を測定する方法があるが、両方法とも、もれ電流の合
計量を測るものであって、フラッジオーバを起す時点を
推定するにはまだ不充分なものであった。
本発明はがいし等のフラッジオーバがその表面もれ電流
の不均一性に起因するものであるとの認識に基づくもの
で、もれ電流の不均一性を検知して表面汚損状態を把握
する方法を提供することを目的とするものである。
の不均一性に起因するものであるとの認識に基づくもの
で、もれ電流の不均一性を検知して表面汚損状態を把握
する方法を提供することを目的とするものである。
本発明はこの目的を、がいし表面の温度分布を輻射線検
出器にて検出し、温度分布の不均一性に応じて表面もれ
電流の状態を把握することによって達成する。
出器にて検出し、温度分布の不均一性に応じて表面もれ
電流の状態を把握することによって達成する。
即ち、がいし等の表面には、その汚損の程度に応じても
れ電流が流れるが、このもれ電流は汚損被膜を流れる際
にジュール熱を発生し、従ってその部分の温度を上昇さ
せる。
れ電流が流れるが、このもれ電流は汚損被膜を流れる際
にジュール熱を発生し、従ってその部分の温度を上昇さ
せる。
汚損が少なく従ってもれ電流の太きさも小さい場合には
、この温度上昇も低くかつ温度分布もほぼ均一である。
、この温度上昇も低くかつ温度分布もほぼ均一である。
ところが汚損が進んでもれ電流が臨界もれ電流に近づく
と、もれ電流の多く流れた表面部分が温度上昇により乾
燥して絶縁抵抗が高くなり、もれ電流が他の表面部分に
集中して流れるようになり、この結果再びその表面部分
の温度が上昇してもれ電流は更に他の(場合によっては
元の)部分に戻るといった状態を繰返すようになる。
と、もれ電流の多く流れた表面部分が温度上昇により乾
燥して絶縁抵抗が高くなり、もれ電流が他の表面部分に
集中して流れるようになり、この結果再びその表面部分
の温度が上昇してもれ電流は更に他の(場合によっては
元の)部分に戻るといった状態を繰返すようになる。
これをもれ電流の流れ方向を横切る方向における温度分
布という観点から見ると、その分布が極めて不均一であ
りかつ変動が激しいということが云える。
布という観点から見ると、その分布が極めて不均一であ
りかつ変動が激しいということが云える。
従って、がいし類のもれ電流の流れ方向を横切る方向(
即ち垂直なブッシングで云えば水平方向)の温度分布を
測定した結果、それが著しく不均一になっていたとすれ
ば、少なくともその走査面における汚損状態がきわめて
進んでいるということを推定できることになる。
即ち垂直なブッシングで云えば水平方向)の温度分布を
測定した結果、それが著しく不均一になっていたとすれ
ば、少なくともその走査面における汚損状態がきわめて
進んでいるということを推定できることになる。
このような見地から、第1図に示すように高電圧を印加
したブッシング1の汚損状態を変えて、その表面温度分
布を輻射線検出器2にて検出し、データプロセッサ3に
てデータ処理してモニタ4にて観察した結果を第2図、
第3図に示す。
したブッシング1の汚損状態を変えて、その表面温度分
布を輻射線検出器2にて検出し、データプロセッサ3に
てデータ処理してモニタ4にて観察した結果を第2図、
第3図に示す。
第2図aは電圧を印加しない状態でブッシングを洗浄し
た後の温度分布を示す。
た後の温度分布を示す。
T1は背景の温度分布、T2はブッシングの走査線上の
温度分布であり、b−dにおいても同様である。
温度分布であり、b−dにおいても同様である。
bは低度の汚損状態、Cは臨界もれ電流近くのもれ電流
の流れる汚損状態、dはフラッジオーバ状態における温
度分布を示す。
の流れる汚損状態、dはフラッジオーバ状態における温
度分布を示す。
第2図Cから判るように、臨界もれ電流近くのもれ電流
が流れる場合には、ブッシングの走査線上の温度分布は
す、dに比して著しく不均一である。
が流れる場合には、ブッシングの走査線上の温度分布は
す、dに比して著しく不均一である。
第3図はブッシングの垂直方向の温度分布を示す。
横軸は温度T1縦軸は高さHである。aは無電圧時の分
布、bは低汚損時の分布、Cは臨界もれ電流近辺のもれ
電流が流れる状態における分布を示す。
布、bは低汚損時の分布、Cは臨界もれ電流近辺のもれ
電流が流れる状態における分布を示す。
低汚損時にはもれ電流が均一に分布するため、ブッシン
グのくびれ部の温度が高くなり、第3図すで示すような
波形の特性を呈する。
グのくびれ部の温度が高くなり、第3図すで示すような
波形の特性を呈する。
汚損度が増すにつれもれ電流が犬となり、笠部への放電
も増してくるので逆に笠部の温度が高くなる。
も増してくるので逆に笠部の温度が高くなる。
そして第3図Cに示すように臨界もれ電流近くになると
、汚損の進んでいる場所Xでは第2図dに示すような高
値安定の状態となり、中程度の汚損部分Yでは笠の形状
の温度分布が現われ、汚損の少ない部分(あるいはもれ
電流のために乾燥してしまった部分)Zでは低い波形の
分布が現われる。
、汚損の進んでいる場所Xでは第2図dに示すような高
値安定の状態となり、中程度の汚損部分Yでは笠の形状
の温度分布が現われ、汚損の少ない部分(あるいはもれ
電流のために乾燥してしまった部分)Zでは低い波形の
分布が現われる。
この場合汚損の少ない部分Zというのは飽くまでも輻射
検出器2の走査線上の話であって、部分Zと同じ高さに
おけるたとえば裏側の部分ではXのような温度分布を示
している筈である(もれ電流の合計量は各高さにおいて
等しいから)。
検出器2の走査線上の話であって、部分Zと同じ高さに
おけるたとえば裏側の部分ではXのような温度分布を示
している筈である(もれ電流の合計量は各高さにおいて
等しいから)。
実験の結果では、ある走査線上で見た第3図Cの温度分
布におけるXの部分が全体の50%以上を占めている場
合には、もれ電流が臨界値に達していると見てよいこと
が判明した。
布におけるXの部分が全体の50%以上を占めている場
合には、もれ電流が臨界値に達していると見てよいこと
が判明した。
以上はブッシングの水平または垂直線上の温度分布に基
づく判定の例であるが、ブッシングの全面あるいは一部
の面の温度を連続的に走査して、温度マツプを作り、公
知の画像処理方法を用いてパターンむらの検出を行なう
ことにより、表面状態を把握することも可能である。
づく判定の例であるが、ブッシングの全面あるいは一部
の面の温度を連続的に走査して、温度マツプを作り、公
知の画像処理方法を用いてパターンむらの検出を行なう
ことにより、表面状態を把握することも可能である。
また、本発明によりもれ電流状態を把握して自動的に活
線洗浄用のスプレーパルプを操作することも可能である
。
線洗浄用のスプレーパルプを操作することも可能である
。
第1図は本発明の実施例の機器配置図、第2図および第
3図はブッシング表面の温度分布例を示すグラフである
。 1・・・・・・ブッシング、2・・・・・・輻射線検出
器。
3図はブッシング表面の温度分布例を示すグラフである
。 1・・・・・・ブッシング、2・・・・・・輻射線検出
器。
Claims (1)
- 1 表面汚損により絶縁抵抗の変化するがいし等の温度
分布を輻射線検出器にて随時検出し、温度分布の不均一
な変化に応じて表面汚損の進行に伴うもれ電流の状態を
把握するようにしたことを特徴とするがいし等の表面状
態判定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51157030A JPS5858629B2 (ja) | 1976-12-25 | 1976-12-25 | がいし等の表面状態判定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51157030A JPS5858629B2 (ja) | 1976-12-25 | 1976-12-25 | がいし等の表面状態判定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5380596A JPS5380596A (en) | 1978-07-17 |
JPS5858629B2 true JPS5858629B2 (ja) | 1983-12-26 |
Family
ID=15640638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51157030A Expired JPS5858629B2 (ja) | 1976-12-25 | 1976-12-25 | がいし等の表面状態判定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5858629B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62245977A (ja) * | 1986-04-18 | 1987-10-27 | Mitsubishi Electric Corp | 電力機器監視装置 |
JP4849592B2 (ja) * | 2004-05-27 | 2012-01-11 | 財団法人電力中央研究所 | がいしにおいて生じる漏れ電流の推定装置および方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4928871A (ja) * | 1972-07-14 | 1974-03-14 |
-
1976
- 1976-12-25 JP JP51157030A patent/JPS5858629B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4928871A (ja) * | 1972-07-14 | 1974-03-14 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5380596A (en) | 1978-07-17 |
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