JPS58585B2 - 気化器付エンジンの給気装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は気化器付エンジンの給気装置に関し。

燃料を充分に気化させて、完全燃焼し易くするうえ、吸
気の加熱による充填効率の低下を抑制して。

エンジン出力を高められるようにすることを目的とする
。

気化器で形成される混合気中に混合不良燃料滴があり、
この燃料滴が吸気管壁を伝って燃焼室に液状のまま入り
、不完全燃焼を惹き起こすため。

燃焼効率が低く、エンジン出力も低く、不完全燃焼ガス
で大気が汚染される欠点がある。

これを防止するために、従来では、ライザーで吸気管壁
を加熱して、吸気管壁に付着した燃料滴を気化させる事
が考えられている。

しかし、これでは次の欠点がある。

即ち、吸気管内を通る吸気の全てが、ライザーで加熱膨
張されて希薄になり。

吸気充填効率が低下して、エンジン出力が低下する。

本発明はこの欠点を解消するために、ライザーで燃料滴
を吸気管外にて加熱気化させるとともに。

吸気管内を通る吸気をライザーで加熱しないようにする
ことを特徴とする。

以下１本発明の実施例を図面に基き説明する。

図面は強制空冷Ｖ形２気筒ガソリンエンジンを示す。

図中、符号１は各燃焼室であり、これの両吸気ポート２
に吸気管３が架着される。

吸気管３の中央部上にダウンドラフト形気化器４が連結
固定され、気化器４上にドラム形ろ紙代エアクリーナ５
が連結固定される。

気化器４で形成される混合気中の混合不良燃料滴を受は
入れて気化させるライザー６は、気化器４の下側で、吸
気管３から分岐されて設けられる。

このライザー６の吸気フィン７は排気管８の途中に形成
された熱交換室９に挿入され、ここを通る排気ガスによ
り吸熱フィン７を介してライザー６内の燃料滴が加熱気
化される。

この気化燃料をライザー６から左右に導出する各ライザ
ー出口路１０は、吸気管３の左右の風下端部に合流連結
される。

各ライザー出口路１０の通気断面積は吸気管３よりも大
変率さい。

なお、上記実施例の変形例として、上記実施例の一部を
次のように変えることが考えられる。

Ａ ライザー出口路１０を吸気ポート２に連結し換える
。

Ｂ ライザー６を電気加熱式にする。

本発明は上記のように構成されているから１次の効果を
奏する。

即ち、気化器で形成される混合気中の混合不良燃料滴が
、ライザー６で加熱されて気化されるから、その燃料全
体が適正に気化され、完全燃焼する。

これにより、燃焼効率が高く。燃料消費率が高くて運転
コストが安く、エンジン出力も高く、不完全燃焼ガスに
よる大気汚染をなくせる。

しかも、ライザー出口路１０の通路断面積を吸気管３の
通路断面積よりも狭く形成しであることから、吸気の主
流は吸気管３内を流れ、吸気管３内を通る吸気は、ライ
ザー６で加熱膨張されることかないので、この加熱膨張
による吸気充填効率の低下がなく、エンジン出力を充分
に高めることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は強制空冷Ｖ形２
気筒ガソリンエンジンの給気装置の縦断正面図、第２図
は第１図Ａ−Ａ断面図である。 １・・・・・・燃焼室、２・・・・・・吸気ポート、３
・・・・・・吸気管、４・・・・・・気化器、５・・・
・・・エアクリーナ、６・・・・・・ライザー、１０・
・・・・・ライザー出口路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ Ｖ形エンジンのシリンダ上側にエアクリーナ５を配
   設し、このエアクリーナ５に連結、したダウンドラフト
   型気化器４をエンジンの吸気ポート２間に架着した吸気
   管３の中央部上に連結固定し。 気化器４で形成される混合気中の混合不良燃料滴を受は
   入れて気化させるライザー６を気化器４の直下位置に吸
   気管３から分岐して設け、このライザー６で加熱された
   燃料を導出するライザー出口路１０を吸気管３と吸気ポ
   ート２との少なくとも一方に合流連通させ、ライザー出
   口路１０の通路断面積を吸気管３の通路断面積よりも狭
   く形成したことを特徴とする気化器付エンジンの給気装
   置。