JPS5858414B2 - プレス成形性の良好な高強度冷延鋼板の製造法 - Google Patents

プレス成形性の良好な高強度冷延鋼板の製造法

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JPS5858414B2
JPS5858414B2 JP864080A JP864080A JPS5858414B2 JP S5858414 B2 JPS5858414 B2 JP S5858414B2 JP 864080 A JP864080 A JP 864080A JP 864080 A JP864080 A JP 864080A JP S5858414 B2 JPS5858414 B2 JP S5858414B2
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rolling
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篤樹 岡本
政司 高橋
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D8/00Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
    • C21D8/02Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of plates or strips

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、高強度と共に、すぐれたプレス成形性を有
する冷延鋼板の製造法に関するものである。
従来、例えば乗用車のパネル類の製造には引張強さ:3
0〜34に9/vuN程度を有する軟鋼板が使用されて
いるが、近年の燃費向上のための車体軽量化の要望に伴
い、薄肉化を図ることが試みられ、かかる点から前記軟
鋼板に代って引張強さ:35〜45kg1mA級の高強
度冷延鋼板の使用が検討されている。
しかし、一般に鋼板において、強度が上昇すれば、これ
とは反対にr値や伸びが低下してプレス成形性が劣化す
るようになるものであるから、厳しい加工が施される乗
用車のパネル類などの部品をプレス成形性の劣る高強度
冷延鋼板を用いて製造することはぎわめて困難であるの
が現状である。
したがって、一般鋼板のもつr値とほぼ等しいr値をも
った引張強さ:35〜45kg/m4級の冷延鋼板が製
造できれば、各種パネル類への適用が可能となり、軽量
化が推進できることになる。
方、0.03%以上のPを添加含有したAlキルド鋼板
は、このような要求に比較的適した鋼板であり、かなり
使用され軽量化に寄与している。
しかしこのP添加Alキルド鋼板のr値は1.3〜1.
7であり、従来の引張強さ: 30〜34kg/mt?
tのP無添加のAgキルド鋼板のr値1.7〜2.2に
比べればやや低いという難点がある。
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、一般鋼
板と同等の高いr値をもち、かつ引張強さも35〜45
kg/mAを有するP添加Alキルド冷延鋼板を製造す
べく研究を行なった結果、(a) 従来35〜45
kg/raft級のP添加Alキルド冷延鋼板の製造に
おいては、熱間圧延後、500〜7000Cの温度でコ
イルに巻取られるため、熱延板における結晶粒界などの
格子欠陥部にA6N粒子が析出するようになり、このA
lN粒子は冷間圧延後に施される再結晶焼鈍において、
r値を向上させる(111)方位粒の再結晶の形成を促
進させる作用をもたないことから、再結晶焼鈍後の冷延
鋼板は、r値が1.3〜1.7と低く、プレス成形性に
劣るものでであること。
(b) これに対して、熱間圧延後のコイル巻取温度
を100〜500℃未満の低温にすると、熱延板中にば
AlN粒子がほとんど存在しないようになり、一方冷間
圧延後の再結晶焼鈍では固溶AlNが微細なAlNとし
て多数析出し、この微細なA4’Nは(111)方位粒
の再結晶を優先させる作用をもつことから、再結晶焼鈍
後の冷延鋼板中には(111)方位粒が多く存在するよ
うになり、この結果r値が1.6〜2.2と高くなって
、プレス成形性がきわめて良好なものとなること。
以上(a)および(b”)項に示討柘知見を得たのであ
る。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたもので、対
象鋼を、重量%で、C:0.002〜0.15%、Si
:0.25%以下、Mn:0.01〜1.50%、P
: 0.03〜0.15%、sol、Ad’0.01〜
0.10%、N:0.002〜0.015%を含有し、
残りがFeと不可避不純物からなる組成を有する鋼に特
定し、この鋼の熱間圧延工程における最終仕上温度をA
r3線に相当する温度以上の温度とすると共に、特に熱
間圧延後のコイルへの巻取温度を100〜500℃未満
とすることによって、熱延板におけるA/N粒子の形成
を抑制し、もって冷間圧延後の再結晶焼鈍時において微
細なA6Nとして多数析出させ、この微細A6Nによっ
てr値を高める(111)方位粒の再結晶を優先させ、
ついで通常の酸洗、冷間圧延、再結晶焼鈍、および調質
圧延、すなわち圧下率:40%以上の冷間圧延、および
620’C以上の温度での再結晶焼鈍を行なって、高強
度と高r値、すなわちすぐれたプレス成形性とをもった
冷延鋼板を製造することに特徴を有するものである。
つぎに、この発明の方法において、成分組成範囲、熱間
圧延時の最終仕上温度、熱間圧延後のコイル巻取温度、
冷間圧延後の圧下率、および再結晶焼鈍温度をそれぞれ
上記の通りに限定した理由を説明する。
(a) 成分組成 ■ C その含有量が0.002%未満では所望の高強度を確保
することができず、一方0.15%を越えて含有させる
とr値の低下が著しくなって所定のプレス成形性が得ら
れないことから、その含有量を0.002〜0.15%
と定めた。
■ 5i Si成分は、固溶強化元素であり、r値の低下少ない状
態で強度を上げる作用をもつので、必要に応じて含有さ
れるが、その含有量が0.25%を越えると、熱間圧延
時に島状スケールが発生するようになり、冷延鋼板の外
観を損なうことから、0.25%を越えて含有させては
ならない。
■ Mn Mn成分には、熱間圧延時の赤熱脆化を防止する作用が
あるが、その含有量が0.01%未満では前記作用に所
望の効果が得られず、−力l、50%を越えて含有させ
ると著しいr値の低下をきたすようになることから、そ
の含有量を0.01〜1.50%と定めた。
■ P P成分は、固溶強化元素であり、r値の低下少ない状態
で強度を上げる作用をもつが、その含有量が0.03%
未満では前記作用に所望の効果が得られず、一方0.1
5%を越えて含有させると粒界脆性が起って割れが発生
しやすくなることから、その含有量を0.03〜0.1
5%と定めた。
■ s o 1. M Al成分は、上記のように冷間圧延組織の回復のために
施される再結晶焼鈍時に微細なAlNとして析出し、r
値を向上させる方位の再結晶を優先的に促進させる作用
をもつが、その含有量が固溶Alで0.01%未満では
前記作用に所望の効果が得られず、一方0.10%を越
えて含有させてもより一層の改善効果はなく、経済的で
ないという理由で、その含有量を0.01〜0.10%
と定めた。
■ N 上記のように再結晶焼鈍時に多数の微細 klNを析出させて所定の高r値を確保するためには、
少なくともN:0.002%の含有が必要であるが、N
:0.015%を越えて含有させると、伸びの低下が著
しくなって好ましくないことから、その含有量を0.0
02〜0.015%と定めた。
(b) 最終仕上温度 その温度がAr3線に相当する温度より低い温度になる
と、フェライト存在下での熱間圧延となり、このように
フェライトが存在した状態で熱間圧延を行なうと、最終
的に得られた冷延鋼板のr値が低下するようになること
から、最終仕上温度が、Ar3線に相当する温度以上の
温度になる条件で熱間圧延しなければならない。
(c) 巻取温度 その温度が100℃未満では熱延板中に固溶する炭素の
量が増大し、所望の高いr値を得ることができないので
、100℃以上の巻取温度にしなければならないが、5
00℃以上の巻取温度にすると、前記のように熱延板中
にA6N粒子が形成するようになり、最終的に高いr値
を確保することができなくなることから、500℃以上
の巻取温度にしてはならない。
(a) 冷間圧延時の圧下率 圧下率は、一般に行われている範囲の冷間圧延圧下率で
良いが、40%未満の圧下率では所望の高いr値を得る
ことができないので、40%以上の圧下をかける必要が
ある。
圧下率の上限は特に制限されるものではないが、圧延機
の能力等を考慮した場合には圧下率を90%以下にする
ことが好ましい。
(e) 再結晶焼鈍温度 その温度が620℃未満では再結晶化を完全に行なうこ
とができず、この結果伸びが低いものとなることから、
620℃以上の温度での再結晶焼鈍が必要である。
一方、その温度が通常の再結晶焼鈍の上限である(Ac
3点−50℃〕の温度を越えると、オーステナイト相の
量が増加し、形成された(111)方位のフェライト粒
が分解されてしまってr値が低下することから、再結晶
焼鈍は〔AC3点−50℃〕以下で行う必要がある。
ちなみに、本発明方法で対象とする成分組成の鋼では、
Ac3点は850〜880°C程度である。
なお、この場合、再結晶焼鈍は、加熱速度の遅い箱焼鈍
が望ましい。
また、ストレッチャ・ストレイン防止のために伸び率:
0.5〜2.0%程度の調質圧延が施される。
つぎに、この発明の方法を実施例により具体的に説明す
る。
それぞれ第1表に示される成分組成をもった鋼を転炉に
て溶製し、連続鋳造法により220皿厚のスラブに鋳造
した後、同じく第1表に示される最終仕上温度条件にて
熱間圧延して板厚2.8順とし、ついでそれぞれ第1表
に示される巻取温度にてコイルに巻取り、酸洗後、冷間
圧延を施して板厚0.8 mvtとし、引続いて同じく
第1表に示される再結晶焼鈍条件にて焼鈍を行ない、最
終的に伸び率1.2%の調質圧延を施すことによって本
発明法1〜3および比較法a ” eをそれぞれ実施し
た。
なお、比較法すおよびeは巻取温度がこの発明の範囲か
ら低い方に外れた場合を示し、また比較法a、c、およ
びdは巻取温度がこの発明の範囲から高い方に外れた場
合を示すものである。
ついで、上記本発明法1〜3によって製造された本発明
冷延鋼板1〜3、および上記比較法a〜eによって製造
された比較冷延鋼板a〜eについて、JI85号試験片
を用いて引張試験を行なうと共に、r値を測定した。
この試験結果を第2表に示したが、第2表の値ば3方向
平均値を示すものである。
第1表および第2表に示される結果から、本発明法によ
って製造された本発明冷延鋼板は、いずれも引張強さ3
5〜45kg/m4級の高強度を有すると共に、r値も
高く、すぐれたプレス成形性をもつことが明らかである
これに対して、巻取温度がこの発明の範囲から外れた比
較法で製造された比較冷延鋼板は、いずれも引張強さ3
5〜45kg/一級の高強度を有するものの、r値が低
く、プレス成形性が劣ることがわかる。
上述のように、この発明によれば、特に熱間圧延後のコ
イル巻取温度を100〜500°C未満とすることによ
って、高い強度とすぐれたプレス成形酸とを兼ね備えた
冷延鋼板をコスト安く製造することができるのである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 I C:0.002〜0.15%、Si:0.25%
    以下、Mn : 0.01〜1.50%、P: 0.0
    3〜0.15%、Sol、Al: 0.01〜0.10
    %、N:0.002〜0.015%、Feおよび不可避
    不純物:残り(以上重量%)からなる組成を有する鋼を
    、最終仕上温度がAr3線に相当する温度以上の温度と
    なる条件にて熱間圧延した後、100〜500℃未満の
    温度にて巻取ってコイルとなし、ついで酸洗後、圧下率
    :40%以上の冷間圧延を施し、9続いて620’C以
    上〔AC3点−508C〕以下の温度での再結晶焼鈍お
    よび調質圧延を行なうことを特徴とするプレス成形性の
    良好な高強度冷延鋼板の製造法。
JP864080A 1980-01-28 1980-01-28 プレス成形性の良好な高強度冷延鋼板の製造法 Expired JPS5858414B2 (ja)

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