JPS5857662B2 - 掘ごたつの火入箱構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は掘ごたつの下部に装着する火入箱の構造に関す
るものである。

本発明の第１の目的とするところは火入箱の内箱を金属
製にすることによって、速やかに温度上昇ができ、また
上側枠を木とすることにより上周枠上に足を載せても足
のやけどを防止でき、また火入箱のヒータ部に供電する
コードの焼けを防止でき、しかもコードが破れた場合の
感電を防止でき、さらに上側枠が内周に突出することに
より火入箱を取出すときの手の引掛りとなって出入れが
便利な掘とたつの火入箱構造を提供することにある。

本発明の第２の目的とするところは、第１の目的に加え
て、金属製の内箱の外側に断熱材を設けることによって
第１の目的を達成するための構成においては熱が外部に
放散するのを抑制でき、そのうえ断熱材の外部を金属製
の外箱にて覆うことによって金属製の内箱と共に二重に
外部をカバーできて不燃構造にでき、しかも底部におけ
る断熱材を木とすることによってヒータ部を直接内箱を
つき破って取付けることができる掘ごたつの火入箱構造
を提供することにある。

以下本発明を実施例により詳述する。

掘ごたつ本体となる袋枠２は合板にて第４図ａに示すよ
うな上面開口の角箱状に形成されており、袋枠２外面の
容積には断面逆り字状の補強金具９，９・・・を木捻子
、釘等の固着具１０，１０・・・にて装着しである。

また袋枠２の底壁に設げた開口には火入箱２４を載設す
るための縁部１１を周設してあって、袋枠２の底壁下面
には第４図すに示すように補強兼載置用の角材１２を角
材固定金具１４にて装着してあり、袋枠２の上端四周の
外周面には第４図Ｃで示すように断面逆り字状の床装置
金具１３゜１３・・・を木捻子、釘等の固着具１０，１
０にて装着しである。

また枠框４は畳３と略同厚の框１５を４本四角枠状に組
立てるように形成されている。

この枠框４の相対向する２片の框１５．１５の内周側に
は夫夫り形の金具を装着することにより内周下端より内
方に突出する支持具５，５を突設しである。

また内部に赤外線ヒータのようなヒータ部１を収納する
火入箱２４は第５図ａ、ｂに示すように亜鉛引鋼板のよ
うな金属にて形成せる内箱２５とステンレス鋼板のよう
な金属にて形成せる外箱２６とにより主体が形成され、
内箱２５の底壁と外箱２６の底壁との間に木の補強介在
物２７を介在してあり、内箱２５の側壁と外箱２６の側
壁との間にはグラスウール等の断熱材２８を介在しであ
る。

袋枠２の縁部１１に嵌合載置し得る上部枠２９は木にて
形成され、内箱２５及び外箱２６の上端を上記上部枠２
９に固着してあって、上部枠２９の内周が内箱２５の内
周面より内方に突出している。

上述の如く上部枠２９が木にて形成しであると、上部枠
２９に足が当っても熱くない上、上部枠２９を通して引
き出すコード３０の絶縁性が良くなり、さらにコード３
０の被覆が破れても感電する虞れがなくなる。

また内箱２５が亜鉛引鋼板のような金属であると、熱反
射性が良く、しかも内箱２５と外箱２６との間に断熱材
２８を介在しであると、断熱性が良く、保温性が向上す
る。

さらに内箱２５及び外箱２６が金属にて形成されている
と防火性が向上する。

さらにまた内箱２５の底壁と外箱２６との間に木の補強
介在物２７を介在しであるとヒータ部１の木捻子等によ
る取付けが容易にできる。

さらに火入箱蓋３１は第６図ａに示すように木の四角枠
３２に木の桟木３３゜３３・・・を格子状に取付けて形
成され、第６図す。

Ｃに示すように桟木３３，３３・・・の裏面には断面コ
字状の鉄板のような金属帯板３４を夫夫固着具１０．１
０・・・にて装着しである。

ここで図中３５はコード３０を引き出すための引出し用
切欠である。

やぐら６は角材を組立てて袋枠２内に略ぴったり収納で
きる大きさに形成され、やぐら６の上部枠３８の内周の
隅部の下端には三角形状の隅部支持金具３９，３９・・
・を夫夫取着してあって、上部枠３８内周に嵌合する如
くやぐら蓋４１を載置し得るようになっている。

さらにやぐら６の下部枠７の相対向する２片７ａ、７ａ
は支持具５，５上に載置し得るようになっており、残り
の２片乃。

７ｂの外周には框１５の支持具５，５を挿通し得る切欠
８，８を夫夫穿設しである。

次に本発明の詳細な説明する。

底板４６に正方形状開口４７を穿孔し、正方形状開口４
７に対応する地面に火入箱収納用凹部５４を掘り起し、
火入箱収納用凹部５４の周囲の４隅にブロック、れんが
等の基台５５を載置し、この基台５５上にモルタル５６
を介してビニールシート５７を敷設する。

次いで底部をビニールシート５７上に載せる如く袋枠２
の床装置金具１３，１３・・・を床板４６の正方形状開
口４７に載置し、床装置金具１３゜１３・・・を正方形
状開口４７縁に木捻子にて固着する。

ここで５１は大引、５２は束、５３は束石である。

また赤外線ヒータのようなヒータ部１を火入箱２４０床
面に木捻子にて固定し、火入箱収納用凹部５４内に火入
箱２４が位置するように袋枠２の縁部１１に火入箱２４
の上部枠２９を載置する。

次いで火入箱２４上に火入箱蓋３１を載置すると共に引
出し用切欠３５よりコード３０を引き出し、袋枠２の床
装置金具１３，１３・・・上に枠框４を載置し、支持具
５，５上に下部枠７を載置する如くやぐら６をセットす
る。

しかる後やぐら６の上部枠３８の内周に嵌合する如く隅
部支持金具３９上にやぐら蓋４１を載置して第１図、第
２図に示す如く掘ごたつを組立て、やぐら６に吊設せる
コード引掛具５９にコード３０を引掛げてコードを導出
する。

本発明は、叙述の如く火入箱の内箱を金属製にしである
から、火入箱内に火入れを行なった場合、熱伝導性の高
い金属製の内周面が直ちに温度上昇して速やかに内部空
間の温度を高め得ることができ、掘ごたつのいわゆる立
上り特性を向上させることができるという利点がある。

しかも火入箱の上端周に木の上部枠を装着しであるので
上部枠上に足を載せても足のやけどを防止できるのは勿
論、ヒータ部へ供電するコードが焼けるのを防止でき、
しかもコードが破れた場合の感電を防止できるものであ
り、さらに掘とたつの袋枠の底部の開口周縁に設げた縁
部に、ヒータ部を収納した火入箱の上司枠の外方に突出
する外周縁を嵌合載置したので、火入箱が着脱自在でヒ
ータ部と共に火入箱を取出すことができてヒータ部と火
入箱の点検や補修ができるものであり、そのうえ上司枠
の内周が火入箱の内周より突出しているので、火入箱を
取出すときの手の引掛りとなり取出しが容易なものであ
る。

本発明の併合発明にあっては上述の特定発明における利
点を有する上に、金属製の内箱の外側に断熱材を設ける
ことによって、特定発明を達成するための構成において
は熱が外部に放散するのを抑制でき、そのうえ断熱材の
外部を金属製の外箱にて覆うことによって金属製の内箱
と共に二重にヒータ部をカバーできて不燃構造にでき、
しかも底部における断熱材を木とすることによってヒー
タ部を直接内箱をつき破って取付けることができるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す一部切欠斜視図、第２
図は同上の正断面図、第３図は同上の分解斜視図、第４
図ａは同上の袋枠を示す斜視図、第４図すは第４図ａの
底部側から見た斜視図、第４図Ｃは第４図ａの一部切欠
断面図、第５図ａは同上の火入箱を示す断面図、第５図
すは第５図ａの斜視図、第６図ａは同上の火入箱蓋を示
す斜視図、第６図すは第６図ａの正断面図、第６図Ｃは
第６図ａの側断面図であって、２４は火入箱、ｂは内箱
、２６は外箱、２７は補強介在物、２８は断熱材、２９
は上司枠である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外箱と内箱とよりなり少なくとも内箱を金属製にし
   である火入箱の上端周に木の上側枠を上側枠の内周が火
   入箱の内箱の内周より内方に突出するように固着し、火
   入箱の内箱内にヒータ部を収納し、掘ごたつの袋枠の底
   部の開口周縁に設けた縁部に火入箱の上側枠の外方に突
   出する外周縁を嵌合載置して成ることを特徴とする掘ご
   たつの火入箱構造。 ２ 金属製の内箱の底壁と金属製の外壁の底壁との間に
   木の補強介在物を介在すると共に内箱の側壁と外箱の側
   壁との間にグラスウール等の断熱材を介在して火入箱を
   形成し、火入箱の上端周に木の上側枠を上側枠の内周が
   内箱の内面より内方に突出するように固着し、掘ごたつ
   の袋枠の底部の開口周縁に設けた縁部に火入箱の上側枠
   の外方に突出する外周縁を嵌合載置して成ることを特徴
   とする掘とたつの火入箱構造。