JPS5856935B2 - 開閉器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は消弧特性の良いＳＦ６ガスなどの消弧性流体を
用いた開閉器で、単一圧力式ガス遮断器の消弧室に関す
るものである。

前記開閉器において接触子間にアークが発生している間
は、そのアークエネルギーによって消弧ガスを昇圧させ
てそのガスを用意されているガス室にとじ込め、アーク
電流が減少してきた時点でガス室にとじ込められたガス
を逆にアークに吹付けることによってアークを消弧しよ
うとするもので、従来の他力形バッファ装置を不要とし
、かつ良好な消弧性能を有する消弧室を得ることを目的
とするものである。

以下本発明の実施例を図に基づいて説明する。

第１図〜第３図において、１は可動接触子、２゜３は絶
縁ノズル、４は固定接触子、５はシリンダ、６はシリン
ダサポート、７は蓄圧室、８はピン、９は穴、１０は通
気溝、１４は絶縁ノズル２，３間に形成されるアーク発
生室である。

投入状態では第１図に示すように可動接触子１と絶縁ノ
ズル２．３とが密着した状態にある。

このように構成されたものにおいて、遮断動作は図示さ
れていない操作機構によってピン８が図中左方向へ引か
れて開始される。

即ち、第２図が示すように、可動接触子１と固定接触子
４とが開離すると、両液触子間にアーク１１が発生する
。

この時アーク近辺のガスはアーク発生室１４で包囲され
ているためアークエネルギーによってガス温度が上昇し
、膨張と分子分解によってガス圧力が上昇し、蓄圧室７
へ流れ込み蓄えられる。

しかるにアーク電流は商用周波（５０／６’ＯＨ）で変
化するため、電流がゼロに近づくにしたがってアークは
細くなり温度も低下するので、アーク近傍のガス圧力は
下がる。

その結果アーク発生室１４内で第３図の状態、即ち、電
流遮断直前に於ては逆に蓄圧室７からアークに対してガ
スの吹付けが生じることになる。

第３図はアーク電流ゼロ点近傍の状態を示し、実線矢印
はガスの流れを示す。

引続き可動接触子１が左方向へ動くと、ガスはアークを
消弧しながら、穴９及び絶縁ノズル２の口から放出され
て消弧作用は終る。

従って、遮断動作は可動接触子１だげを操作して行なわ
れるので、操作力を従来のものより軽減することかでき
る。

またアーク自身の力を利用して消弧ガスの吹付けを行な
うので、消弧ガスを圧縮するための機構が不要となり、
従来より部品数も少なくてすむ。

な釦上記は本発明の基本的原理に関して述べたものであ
るが、消弧ガスを一層効果的にアークに作用させるため
、アーク発生室１４と蓄圧室７との間を包囲体に穿設さ
れる冷却溝１３を有する冷却装置１２を介して連通した
ものに関する実施例を第４図によって説明する。

アーク電流が大きい時にアーク１１にさらされた消弧ガ
スが昇圧されて蓄圧室７に蓄積される時、及びアーク電
流が減少して昇圧された消弧ガスが蓄圧室７からアーク
１１に吹付けられる時、冷却装置１２を通気孔部分に取
付けることによってその冷却装置１２の冷却溝１３の中
を消弧ガスが流れることによって消弧ガスが冷却される
ので、一層効果的な消弧作用が行なわれる。

以上の実施例において、固定側と可動側を逆に構成して
操作させた場合でも同様の効果が得られるのは勿論であ
る。

又蓄圧室の容積は開閉器の遮断容量、バッファシリンダ
の大きさ、接触子の大きさ等の諸条件によって決定され
る。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の基本的実施例を示すものであ
り、第４図ａ、ｂはそれを応用した一実施例を示す図で
ある。 図中同一符号は同一部品を表わす。 トは可動接触子、２，３は絶縁ノズル、４は固定接触子
、５はシリンダ、６はシリンダサポート、７は蓄圧室、
８はピン、９は穴、１０は通気溝、１１はアーク、１２
は冷却装置、１３は冷却溝、１４はアーク室である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 消弧性流体中に配設され分離可能な一対の接触子、
   この面接触子の開離時に発生するアークを包囲するアー
   ク発生室と、このアーク発生室に連通され上記アーク発
   生時に生じる上記アーク発生室内の高圧の上記消弧性流
   体を導入して一時的に蓄えると共に消弧時には蓄えられ
   た上記消弧性流体を上記アークに吹付ける蓄圧室とを有
   する包囲体を備えたものにおいて、上記アーク発生室と
   蓄圧室とは上記包囲体に穿設される冷却溝を介して連通
   されていることを特徴とする開閉器。