JPS5856880B2 - オンセイ ノ ヘンセイソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は入力音声の音程を簡単な操作で自由に変化させ
ることのできる音声の変声装置に関するものである。

以下、本発明の一実施例について図面とともに説明する
。

今、入力端子１に印加された音声信号は平衡変調器２に
印加され、ここで、コンデンサＣ１あるいはコイルＬ１
等を変化させることによってその発振周波数ｆ１が変化
するように構成された第１の発振器３の出力で変調され
る。

このためａ点には第２図に示すように第１の発振器３の
発振周波数ｆ１を中心とする上下両側帯波Ａ、Ｂが発生
される。

そしてこれらの両側帯波Ａ、Ｂはそれぞれ周波数特性可
変のローカットフィルタ４、ローパスフィルタ５を介し
て取出され、スイッチＳ１の切換えによっていずれか一
方の側帯波のみが増幅器６に印加される。

こうして増幅された側帯波は後段の混合回路１へ加えら
れ、ここで、コンデンサＣ２あるいはコイルＬ２等を変
化させることによってその発振周波数ｆ２が変化するよ
うに構成された第２の発振器８の出力と混合される。

そして混合回路７の出力信号は検波回路９で検波された
後、増幅器１０で増幅され、出力音声としてスピーカ１
１から取出される。

このとき第１、第２の発振器３，８の発振周波数ｆ１．
ｆ２が異なると、この周波数の差ｆ１〜ｆ２に比例して
入力音声信号の周波数と出力音声信号の周波数が異った
ものになる。

すなわち入力音声の音程を変化させてスピーカ１１から
取出すことができる。

さらにこの実施例においては、入力音声の音程の大きな
変化に応じて側帯波（第２図Ａ、Ｂ）の周波数が変化し
、それぞれＡ／ 、 Ｂ／に示すような周波数になった
場合に、ローカットフィルタ４又はローパスフィルタ５
の周波数特性４ｆ 、５ｆによって側帯波Ａ、Ｈのレベ
ルが低下し、出力音声の音量が低下するのを防止するよ
うに構成されている。

すなわち、入力端子１に印加された音声信号が第３図ａ
に示すような信号であるとすると、この入力音声信号は
上記平衡変調器２に加えられをとともにリミッタ１２に
も加えられ、その出力端すには第３図すに示すような信
号が現われる。

そしてこの信号は微分回路１３で微分されて第３図Ｃに
示すような信号となり、ダイオード１４で整流されて第
３図ｄのような信号となり、さらに積分回路１５で積分
されて第３図ｅに示すような信号となる。

こうして得られた積分回路１５の出力電圧は入力音声信
号の周波数に比例したものとなる。

この電圧をフィルタ制御信号として電界効果型トランジ
スタ等の能動抵抗素子で構成したフィルタドライブ回路
１６．１７の抵抗値を変化させることにより、上記ロー
カットフィルタ４又はローパスフィルタ５のフィルタ周
波数特性４ｆ 、５ｆを、常に側帯波周波数Ａ／ 、
Ｂ／を通過させるような特性に変化させる。

したがって入力音声の音程が大きく変化した場合にも出
力音声のレベルが低下するようなことはない。

特にこの実施例のようにリミッタ１２で振幅制限した信
号を利用してフィルタドライブ回路１６．１７を制御す
るように構成すれば、ローカットフィルタ４、ローパス
フィルタ５のフィルタ周波数特性が入力音声信号の過大
な音量変化によって変化することはない。

なお、この実施例ではリミッタ１２ フィルタドライブ
回路１６．１７でフィルタ制御回路を構成している。

また、上記実施例においては第１、第２の発振器３，８
の発振周波数を共に可変し得るように構成したが、いず
れか一方の発振器の発振周波数を固定し、他の発振器の
発振周波数のみを変化させるように構成した場合も同様
の効果を得ることができる。

以上のように、本発明による音声の音声装置は発振器の
発振周波数を変化させることによって入力音声信号の周
波数を変化させるように構成したものであるから、上記
発振器の発振周波数を手動、あるいはペタル等で変化さ
せるように構成すれは、例えばマイクミキシングを行な
う場合に音声の音程変化とは別に手動やペタル等で音声
の音程を変化させることができ、したがって１つの入力
音声に対して種々の高さの音声出力を得ることができる
。

しかも本発明では入力音声信号の周波数に比例したフィ
ルタ制御信号を発生するフィルタ制御回路を設け、その
出力でフィルタの周波数特性を、常に側帯波を通過させ
るような特性に変化させるようにしているから、入力音
声の音程が大きく変化した場合にも、出力音声の音量が
低下するのを確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における音声の変声装置を示
すブロック図、第２図は上記実施例に用いる平衡変調器
の出力信号の周波数スペクトラム、第３図は上記実施例
の動作説明図である。 １・・・・・・入力端子、２・・・・・・平衡変調器、
３・・・・・・第１の発振器、４・・・・・・ローカッ
トフィルタ、５・・・・・・ローパスフィルタ、γ・・
・・・・混合回路、８・・・・・・第２の発振器、９・
・・・・・検波回路、１１・・・・・・スピーカ、１２
・・・・・・リミッタ、１３・・・・・・微分回路、１
５・・・・・・積分回路、１６．１７・・・・・・フィ
ルタドライブ回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 人力音声信号を第１の発振器の出力で変調する第１
   の変調器と、上記第１の変調器の出力する側帯波の少な
   くとも１つを通過させる周波数特性可変のフィルタと、
   上記フィルタの出力信号を第２の発振器の出力で変調す
   る第２の変調器と、上記第２の変調器の出力を検波する
   検波回路と、上記検波回路の出力を音声に変換する電気
   音響変換器と、上記入力音声信号の周波数に比例したフ
   ィルタ制御信号を発生するフィルタ制御回路とを備え、
   上記第１、第２の発振器のうち少なくとも一方の発振周
   波数を可変にしで、上記第１、第２の発振器の発振周波
   数の差に応じて入力音声信号の音程を変化させるように
   構成するとともに、上記フィルタ制御回路の出力により
   、上記フィルタの周波数特性を、常に上記第１の変調器
   の出力する側帯波を通過させる特性に変化させるように
   構成したことを特徴とする音声の変声装置。