JPS5856552B2 - 金属表面被覆用組成物 - Google Patents

金属表面被覆用組成物

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JPS5856552B2
JPS5856552B2 JP4495080A JP4495080A JPS5856552B2 JP S5856552 B2 JPS5856552 B2 JP S5856552B2 JP 4495080 A JP4495080 A JP 4495080A JP 4495080 A JP4495080 A JP 4495080A JP S5856552 B2 JPS5856552 B2 JP S5856552B2
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JP
Japan
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resin
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phosphorus
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JP4495080A
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健士 伊藤
襄二 岡
忠亮 岡本
聡夫 多田
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Nippon Steel Corp
Sakai Chemical Industry Co Ltd
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Nippon Steel Corp
Sakai Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属表面被覆用組成物、更に詳しくは、亜鉛末
、エポキシ系樹脂および有機りん化合物を主成分とする
焼付塗装用の、密着性および防食性に優れた、金属特に
鋼板の表面被覆用組成物に関する。
従来、表面処理された冷延鋼板としては亜鉛メッキ板が
代表的なものであり、広く使用されている。
それらの中、溶融亜鉛メッキ鋼板は耐食性は良好である
が、溶接、折り曲げなどの加工性が劣り、また、電気亜
鉛メッキ鋼板は加工性は適度に良好であるが、メッキ厚
が制限されて耐食性が充分でない。
亜鉛メッキ板の他には、亜鉛末を含む塗料を用いて鋼板
表面を被覆したもの、あるいは鋼板表面にクロムを含む
組成物を沈着させ、その上に亜鉛を含有する塗料を施し
、焼付けた複合被覆によるものなどがある。
しかし、密着性、耐食性、加工性、溶接性など市場が要
求する諸性能をすべて備えた加工鋼板は、未だ開発され
ていない。
本発明に関連して、先に、有機りん化合物が単独で亜鉛
末等のバインダーとして機能する全く新規な金属表面防
食用組成物を見出して特許を出願(特願昭53−127
524号(特開昭5554366号))シたが、その組
成物によって形成される塗膜は従来のものよりも、はる
かに薄いにもかかわらず優れた耐食性を示すけれども、
残念ながら苛酷な実用テストにおいて加工密着性に問題
があることが判明した。
その後、本発明者らは市場の要求する諸性能をすべて備
えた表面処理鋼板を開発すべく研究と改良を重ねた結果
、亜鉛末または亜鉛末と硬質導電性粉末、エポキシ系樹
脂および有機りん化合物を主成分とする組成物を用いて
金属表面上に塗膜を形成すれば、密着性、耐食性、加工
性、溶接性、上塗り適合性のいずれも優れた塗膜性能を
有する事実を見出して、本発明を完成した。
本発明にかかる組成物は、亜鉛末とエポキシ系樹脂だけ
の組成物では到底考え得なかった優れた防食性と密着性
を新たに有機りん化合物を配合することによって付与し
、また、亜鉛末の一部を硬質導電性粉末で置換すること
によって防食性を損うことなしに密着性や溶接性を増強
したものであり、その特徴とする所は、組成物不揮発分
中に亜鉛末と硬質導電性粉末を合わせて50〜95咎(
重量宏以下同様)含み、他にエポキシ系樹脂と有機りん
化合物を主成分とし、且つ亜鉛末と硬質導電性粉末の重
量比が1:0〜1:3、エポキシ系樹脂と有機りん化合
物の重量比が45:55〜95:5となるように配合し
てなる金属、特に鋼板の表面被覆用組成物である。
本発明において用いられる亜鉛末は球状、フレー沙汰の
いずれでもよく、球状の場合は通常、平均直径1〜15
μ、好ましくは3〜7μ程度のものが用いられ、フレー
ク状の場合は通常、平均長径1〜15μ、好ましくは2
〜10μ程度のものが用いられる。
勿論、大きさ、形状等の異なるものを混合使用してもよ
い。
硬質導電性粉末を混合せず亜鉛末だけを用いる場合、そ
の量は塗料組成物の不揮発分に対して通常、70〜95
咎程度、好ましくは75〜90係程度が用いられる。
亜鉛末が多くなりすぎると加工性、密着性が低下し、反
対に少なくなりすぎると耐食性、溶接性が低下する。
導電性を与え、溶接性や耐食性を向上させる目的でアル
ミニウムの微粉末を混合することもある。
更に改良された態様としては、上記亜鉛末の一部を鉄、
ニッケル、コバルト、マンガン、クロムおよびこれらの
合金から選ばれた一種または2種以上の100メツシュ
通過、望ましくは300メツシュ通過程度の粒径の金属
粉末、あるいはチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バ
ナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、タングステンお
よびモリブデンの各々の炭化物の一種または2種以上を
混合してなる上記金属粉末と同程度の粒径を有する炭化
物粉末などの硬質導電性粉末で置換することである。
この態様によると、溶接性が改善され、しかも塗膜中に
添加する金属等粉末の量を減少することができ、その結
果として優れた加工密着性を得ることができる。
満足すべき溶接性を得るための亜鉛末を含む金属等粉末
の全添加量は、使用する硬質導電性粉末の種類と量によ
って異なるが、本発明者らの実験結果によると、例えば
鉄粉を亜鉛末と同量近く使った場合やチタン炭化物を亜
鉛末の10係使った場合には、最低50%まで下げるこ
とが可能である。
硬質導電性粉末添加の効果はその硬度によって大小があ
るようであり、炭化物類では亜鉛末等全添加量の2〜7
0嶺、鉄等では40〜70%位の置換が効果的である。
置換量が少なすぎる場合は効果が顕著でないだけで特に
不都合はないが、75係を越えるような多量の置換では
耐食性が不充分となる。
用いられる有機りん化合物の代表的なものとしては、ホ
スフェイト類、ホスファイト類、ホスファイト類など、
またはそれらのアミン塩あるいは重縮合物などがあり、
はとんどの有機りん化合物を挙げることができる。
これらの中、不揮発性で常温で液状乃至ペースト状で有
機溶剤に溶けるものが好ましい。
また、はぼ中性であることが望ましく、酸性の場合はア
ミンで中和しておくのが一般的である。
使用される有機りん化合物の中、代表的な例としては以
下のものが挙げられる。
トリス(ノニルフェニル)ホスフェイト、トリキシレニ
ルホスフェイト トリクレジルホスフェイト、トリオレ
イルホスフェイト、トリドデシルホスフェイト、トリオ
クチルホスフェイト、トリー2−エチルへキシルホスフ
ェイト、トリブチルホスフェイト、トリエチルホスフェ
イト、トリブトキシエチルホスフェイト、トリス(β−
クロロエチル)ホスフェイト、トリス(2,3−ジクロ
ロプロピル)ホスフェイト、トリス(2,3−ジブロモ
プロピル)ホスフェイト、トリブチルチオホスフェイト
、トリドデシルチオホスフェイト、トリオレイルチオホ
スフェイト。
トリノニルフェニルホスファイト、トリキシレニルホス
ファイト、トリクレジルホスファイト、トリフェニルホ
スファイトトリオレイルホスファイト、トリトリデシル
ホスファイト、トリドデシルホスファイト、トリデシル
ホスファイト、トリー2−エチルへキシルホスファイト
、トリブチルホスファイト、ジフェニルデシルホスファ
イト、フェニルジデシルホスファイト、トリス(ノニル
フェノキシエトキシエチル)ホスファイト、トリブトキ
シエチルホスファイト、トリスC2−(2ブトキシエト
キシ)エチル〕ホスファイト、ジフェニル(2−(2−
エトキシエトキシ)エチル〕ホスファイト、トリス(ジ
プロピレングリコール)ホスファイト、トリドデシルト
リチオホスファイト。
ジブチルブチルホスホネイト ジー2−エチルへキシル
−2−エチルへキサホスファイト、ジオクチルオクチル
ホスホネイト ジドデシルドデシルホスホネイト、ジオ
レイルオレイルホスホネイト ジブトキシエチルブトキ
シエチルホスホネイ ト。
ジまたはモノオレイルホスフェイト ジまたはモノドデ
シルホスフェイト ジまたはモノ−2−エチルへキシル
ホスフェイト ジまたはモノ−nブチルホスフェイト
ジまたはモノイソブチルホスフェイト、ジまたはモノ−
5ec−ブチルホスフェイト、ジまたはモノイソプロピ
ルホスフェイト、ジまたはモノエチルホスフェイトなど
の全アミン塩または部分アミン塩。
ドデカノールやオレイルアルコールなどにエチレンオキ
サイドまたはプロピレンオキサイドを−または複数付加
したアルコールを原料とする酸性りん酸エステルのアミ
ン塩。
ビスまたはモノ(ノニルフェニル)ホスファイト、ジま
たはモノフェニルホスファイト、ジまたはモノオレイル
ホスファイト、ジまたはモノドデシルホスファイト ジ
またはモノ−2−エチルへキシルホスファイト、ジまた
はモノ−n−ブチルホスファイト ジまたはモノイソブ
チルホスファイト、ジまたはモノ−5ec−ブチルホス
ファイト、ジまたはモノイソプロピルホスファイト ジ
またはモノエチルホスファイトなどあるいはこれらの化
合物にアミンを反応させた中和物。
ジー2−エチルへキシルヒドロキシメチルホスホネイト
、ジブチルヒドロキシメチルホスホネイト。
ジアルキルジチオホスフェイト類やジアリールジチオホ
スフェイト類、例えばジイソプロピルジチオホスフェイ
ト、ジー5ec−ブチルジチオホスフェイト、ジイソブ
チルジチオホスフェイト、ジ−n−ブチルジチオホスフ
ェイト ジー2−エチルへキシルジチオホスフェイト
ジノニルフェニルジチオホスフェイト ジクレジルジチ
オホスフエイト、ジフェニルジチオホスフェイトなどの
アミン塩。
ピロ型、ポリ型のリン酸エステルまたはそのアミン塩。
重縮合型の有機りん化合物、例えばジオレイルペンタエ
リスリトールジホスファイト、テトラオレイル−4,4
′−イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テ
トラノニルフェニル−4゜4′−イソプロピリデンジシ
クロへキシルジホスファイト、ジイソデシルペンタエリ
スリトールジホスファイト テトラフェニルジプロピレ
ングリコールジホスファイト、ビス(ネオペンチルグリ
コール)トリエチレングリコールジホスファイト、テト
ラキス(ノニルフェニル)ポリプロピレングリコールジ
ホスファイト ジフェニルジイソデシルネオペンチルグ
リコールジホスファイト、ジネオペンチルグリコールプ
ロビレングリコールジホスファイト ジネオペンチルグ
リコールトリエチレングリコールジホスファイト、ジネ
オペンチルグリコールジプロピレングリコールジホスフ
ァイト テトラノニルフェニルジプロピレンクリコール
ジホスファイト、テトラキス[2−(2−エトキシエト
キシ)エチルフジプロピレングリコールジホスファイト
、テトラキス(2−フェノキシエチル)ジネオペンチル
グリコールジホスファイト、テトラキス(ノニルフエノ
キシテトラエチレノキシ)ネオペンチルグリコールジホ
スファイト、ジフェニルジデシル(2,2,4−MJジ
デシル1゜3−ベンタンジオール)ジホスファイトのよ
うなジホスファイト類、ヘプタキス(ジプロピレングリ
コール)トリホスファイト、オクタフェニルペンタキス
(ジプロピレングリコール)へキサホスファイト、デカ
フェニルへブタキス(ジプロピレングリコール)オクタ
ホスファイト、デカキス(ノニルフェニル)へブタキス
(ジプロピレングリコール)オクタホスファイト、デカ
キス(ノニルフェニル)へブタキス(ネオペンチルクリ
コール)オクタホスファイト、デカ−2−エチルへキシ
ルへブタキス(ジプロピレングリコール)オクタホスフ
ァイト、デカドデシルへブタキス(ジプロピレングリコ
ール)オクタホスファイトのようなポリホスファイト類
、あるいはジアリルホスファイト、ビニルホスホン酸エ
ステルのような重合しやすい不飽和基をもつ有機りん化
合物。
トリス(ジプロピレングリコール)ビス(ヒドロキシメ
タン)ジホスファイトやビス(ジプロピレングリコール
)−α−ヒドロキシ−β′、β′、β′−トリクロロエ
タンホスホネートのような特殊なホスホネート類、メチ
ルトリオクチルホスホニウムジメチルホスフェイトのよ
うな第4級ホスホニラム化合物。
ただ、前述したように酸性の有機りん化合物は、一般に
アミンで中和して用いるのが望ましい。
中和に用いられるアミン類には特に制限はないが、液状
のものが使用しやすく好ましい。
最も一般的なものとしては、トリエチルアミン、モノブ
チルアミン ジブチルアミン トリブチルアミン2−エ
チルヘキシルアミン n−オクチルアミンn−ドデシル
アミン t−ドデシルアミン t−トリデシルアミン
t−テトラデシルアミン ココナツツアミン t−オク
タデシルアミン t−トコジルアミン オレイルアミン
シクロヘキシルアミン ジシクロヘキシルアミン モ
ノエタノールアミン ジェタノールアミン トリエタノ
ールアミン、トリイソプロパツールアミン、アニリン、
ジメチルアニリン、ジエチルアニリンなどがある。
特に好ましい有機りん化合物としては、ホスファイト類
、ジホスファイト類、ポリホスファイト類、ホスフェイ
ト類などを挙げることができる。
縮合型のポリホスファイト類は、単独では粘度が高く、
また樹脂分との相溶性や組成物としての取扱い易さなど
に問題のある場合もあり、トリアルキルホスファイト類
またはトリアルキルホスフェイト類、トリアリールホス
ファイト類またはトリアリールホスフェイト類、あるい
はジホスファイト類などを混合して用いてもよい。
また、加水分解反応を防ぎ、取扱いを容易にするために
トリイソプロパツールアミンやトリブチルアミンなどの
アミン類を0.5〜3嶺程度加えて使用してもよい。
トリフェニルホスファイトがエステル交換反応によって
エポキシ系樹脂の構造の中に入ることは既に知られてい
るが、その場合にも反応は塩基性の方が進みやすいであ
ろう。
本発明の組成物にはエポキシ系樹脂を用いるが、架橋剤
としであるいは改質剤として、アミノホルムアルデヒド
樹脂、フェノールホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド樹
脂あるいはアルキルエーテル化メチロールアミノ樹脂や
ブロックウレタン樹脂などを5〜20%程度混合して使
用してもよい。
使用されるエポキシ系樹脂の一般的なものとしては、ビ
スフェノールAとエピクロルヒドリンの縮合生成物で平
均分子量が1000〜9000程度のもの、更に高分子
化して平均分子量が1oooo〜200000のものな
どがある。
また、アルキレンオキシドなどを使ったポリオール型、
エポキシ化ポリブタジェンのようなポリオレフィン型の
エポキシ樹脂、あるいはノボラツクエホキシ樹脂、ビス
フェノールAの代りにビスフェノールFを使用したエポ
キシ樹脂、エポキシアクリレートで代表されるエポキシ
ポリエステル樹脂、ウレタン結合を含むエポキシウレタ
ン樹脂などがある。
その他にも比較的新しいものとして、β−メチルエピク
ロルヒドリンとビスフェノールAおよび三塩基性酸から
なるエステル結合を含む高分子エポキシ樹脂や、例えば
多価カルボン酸または多価アルコールをメチルエビクロ
ルセドリンでメチルグリシジルエーテル化またはメチル
グリシジルエステル化し、これに多価カルボン酸や多価
フェノールを縮合させ、これに再び多価カルボン酸また
は多価アルコールをエピクロルヒドリンでグリシジルエ
ーテル化またはグリシジルエステル化したものを縮合さ
せて得られるようなポリヒドロキシポリエーテル型、ポ
リヒドロキシポリエーテルエステル型、ポリヒドロキシ
ポリエステル型のエポキシ樹脂がある。
これらの中、本発明の目的に対して特に良好な性能を示
すのは、平均分子量1000〜10000程度のブロッ
クウレタン変性高分子エポキシ樹脂、β−メチルエピク
ロルヒドリンとビスフェノールAおよび三塩基性酸を原
料とする平均分子量7000〜50000程度のポリオ
ール型高分子エポキシ樹脂、あるいは前記のエポキシポ
リエステル樹脂またはポリヒドロキシポリエーテル型、
ポリヒドロキシポリエーテルエステル型、ポリヒドロキ
シポリエステル型のエポキシ樹脂など、あるいはこれら
に密着性、可撓性を改良する目的でフェノール樹脂、メ
ラミン樹脂、エポキシ化ポリブタジェンなどを少量混合
したものなどである。
これら種々のエポキシ樹脂は、その構造、分子量などに
よって耐食性、密着性などの性能に差があるようであり
、また、有機りん化合物と混合して使用した時の相剰効
果にもまた差が認められる。
従って、目的とする性能効果によって数種類の樹脂を混
合して使用することも多い。
一般的にいえば、β−メチルエピクロルヒドリンとビス
フェノールAおよび三塩基性酸からなるポリオール型高
分子エポキシ樹脂は、どちらかといえば耐食性に優れて
おり、ブロックウレタン変性エポキシ樹脂は密着性に優
れているようである。
このようなエポキシ系樹脂は、通常、溶剤類に溶解され
ており、樹脂分は一般には30〜50婆程度である。
用いられる溶剤としては、シクロヘキサノン エチルセ
ロソルブ ブチルセロソルブn−ブタノール、酢酸エチ
ル トルエン、キシレン、MIBKなどがある。
樹脂不揮発分と有機りん化合物の混合重量割合は、一般
的には大孔45 : 55〜95:5であり、好ましく
は6:4〜9:1である。
一般的傾向としては、樹脂の割合が多くなりすぎると防
錆性が低下し、反対に有機りん化合物が多くなりすぎる
と密着性が低下する。
しかしながら、それらが適当な割合において混合される
とき、防錆性、密着性共に向上が見られる。
この相剰効果は本発明者らの発見にかかるものであって
、本発明の組成物は驚くべき耐食性を示し、優れた加工
密着性を発揮する。
樹脂と混合された有機りん化合物の挙動に関しては、現
在、詳しく解明されていない。
しかし、トリフェニルホスファイトの場合、エポキシ樹
脂のオキシランと反応してアミン硬化剤と同様に樹脂構
造の中に入ることが既に知られているから、本発明の場
合においてもオキシランあるいはヒドロキシなどと反応
して樹脂構造の中に入り込んでいることが当然考えられ
、それが密着性の向上に寄与しているであろう。
その他にも、亜鉛末あるいは鋼板表面とも何等かの反応
が起こって防錆力の向上に役立っているように考えられ
る。
また、エポキシ樹脂の硬化を促進するものとして、第4
級ホスホニウム化合物に関する文献があるが、本発明に
おいてもそのような傾向が見られる。
例えば、エポキシ樹脂だけの系では280’Cで焼付け
ないと良好な密着性が得られないものが、本発明に従っ
て一部を有機りん化合物で置きかえた場合250°Cで
も良好な密着性が得られるようになるなどである。
本発明においては、亜鉛末と硬質導電性粉末、およびエ
ポキシ系樹脂などの樹脂成分と有機りん化合物からなる
組成物だけでも有用な塗膜を形成し得るので、通常の場
合は不必要であるが、更に塗膜の防食力を高める目的で
本発明の組成物に少量の防錆顔料を加えることもできる
加えられる防錆顔料の代表的なものとしては、ジンクク
ロメート(ZPC型)、ジンクテトラオキシクロメート
(ZTO型)などクロメート類に代表されるクロム系防
錆剤が挙げられ、一般に塗膜不揮発分に対して0.1〜
5.0係程度が用いられる。
また、粘度調節などの目的でキシレン、トルエン、ミネ
ラルターペン、MEK、MIBK、エチルセロソルブ、
プチルセロソルフ、セロソルブアセテート、酢酸エチル
、酢酸ブチル、メチルイソブチルカルビノール、イソプ
ロパツール、n−ブタノール、シクロヘキサノンなどの
溶剤類を加えることも多い。
本発明組成物の製造には、一般的に塗料に用いられる方
法、例えは高速攪拌(ホモミキサー、ディスパーミルな
どによる方法)によっであるいはサンドグラインダー、
ボールミルなどによって各成分を充分に混合分散させて
製造される。
このようにして製造される本発明組成物は、通常の塗料
組成物と比較して取扱いもそれ程困難ではない。
すなわち、金属表面に塗布するには、例えば浸漬による
方法、刷毛を用いる方法、スプレーによる方法、バーコ
ーター、ロールコータ−による方法など一般的な方法が
使用できる。
焼付は処理は、一般的には塗布後200〜300°Cで
数10秒乃至数分間焼付けて硬化密着させる。
本発明組成物を鋼板の表面に塗布する場合には、前処理
を施すことなく塗布可能であるが、通常行われる前処理
(ブラスト処理、脱脂、酸洗い、フラックス処理など)
を行うことが多い。
また、表面にりん酸塩処理やクロム酸処理のような化成
処理を施した上に本発明組成物を塗布することができ、
密着性や防錆能を増強することができる。
本発明組成物を用いる場合、一般には一回塗布一回焼付
が普通であるが、目的により二階塗布−回焼付、二回塗
布二回焼付など自由に選択できる。
本発明の組成物は、鉄表面だけでなく、亜鉛メッキ、亜
鉛合金メッキ、クロムメッキ、ニッケルメッキの上にも
塗布することができる。
本発明の組成物で形成される塗膜の厚さは、通常、5〜
20μ程度である。
本発明組成物から形成された塗膜は、従来のジンクリッ
チペイントのようなフクレを生じ難く、優れた防食効果
を発揮する。
また、溶接性、溶断性にも優れ、塗装による亜鉛含有塗
膜の欠点とされている加工密着性においても極めて優れ
ている。
従って、スタンピング成型においても、従来品よりもパ
ウダリングによる問題が少ない。
本発明組成物による塗膜は優れた上塗り適合性ヲ有し、
塩ビ系、エポキシ系、アクリル系、メラミンアルキド系
、ポリエステルメラミン系などの樹脂塗料を塗装して着
色鉄板などを製造することもでき、また電着塗装も可能
である。
本発明組成物の塗膜を金属表面上に形成するためには、
亜鉛メッキ法のような犬がかりな設備を必要とせず、例
えば着色鉄板用の設備を利用することもできる。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
以下の説明によれば、本発明の上記目的、利点ならびに
他の利点が一層明確になろう。
もつとも、本発明の技術的範囲は以下の実施例に限られ
るものでなく、本発明の要旨を逸脱することなく本明細
書の記載に基づいて当業者が容易になし得る技術的変更
、修正をも当然に含み得るものである0 なお、以下の実施例において、「部」は「重量部」を示
す。
塗膜の厚さは電磁微厚計(ゲット科学研究新製)で測定
した数値である。
実施例 I EPICLON P−439(ポリオール型エポキシ樹
脂、平均分子量約1oooo、大日本インキ化学工業(
株)製部品名)50部(樹脂分40φとフェニルジイソ
デシルホスファイト(りん含有率7.1φ)3部および
キシレン:ブチルセロソルブ:ブタノールを1:1:1
の割合に混合した溶剤7.5部をよくかきまぜて、樹脂
−りん組成物を得た。
この組成物37.5部と亜鉛末(球状、平均粒径4〜5
μ)85部を100m1の広口ガラス瓶にとり、径3間
のガラスピーズ20部を加えて、ペイントミル(東洋精
機(株)製)で10分間分散混合した後、ガラスピーズ
を分離し、て塗料組成物を得た。
次にこれをトリクレンで脱脂した縦150mm、横70
mm、厚さ0.6mmの冷間圧延鋼板(JISG314
1 、5PCC−D)に涜20のバーコーターを用いて
塗布し、250℃に保った恒温器に入れて3分間焼付処
理を行い、膜厚的12μの塗膜を得た。
実施例 2 EPICLON P−439(実施例1に同じ)63.
8部(樹脂分40咎)とEPICLON H353(ポ
リオール型エポキシ樹脂、平均分子量約10000、大
日本インキ化学工業(株)製部品名)3.8部(樹脂分
40%)およびEPOKEY834(ブロックウレタン
変性エポキシ樹脂、平均分子量約4000、三井東圧化
学(株)製部品名)7.5部(樹脂分40φ)を混合し
、樹脂混液(1)を得た。
これにデカフェニルへブタキス(ジプロピレングリコー
ル)オクタホスファイト(りん含有率11.8%)5部
とトリブチルホスフェイト(りん含有率11.6%)5
部およびキシレン:ブチルセロソルブ:酢酸セロソルブ
:ブタノール:シクロヘキサノンを3:2:2:2:1
の割合に混合した溶剤15部の混合物(有機りん混液(
1)とする)を加えて、よくかきまぜ樹脂−りん組成物
(1)を得た。
次にこの樹脂−りん組成物(1)35部と亜鉛末(球状
、平均粒径4〜5μ)86部を100m1の広口ガラス
瓶にとり、径3mmのガラスピーズ20部を加えて、ペ
イントミル(東洋精機(株)製)で10分間分散混合し
た後、ガラスピーズを分離して塗料組成物(1)を得た
次にこれを縦150mm、横70mm、厚さ0.8 m
vtの予めりん酸鉄処理(日本バーカライジング(株)
BONDERITE 1077処理)した冷間圧延鋼
板(JIS 3141 、5PC(、−D) に//
620のバーコーターを用いて塗布し、250℃に保っ
た・阪温器に入れて3分間焼付処理を行い、膜厚的13
μの塗膜を得た。
実施例 3 実施例2で用いた樹脂混液(1)95部に有機りん混液
(1)5部を加えよく混合し、樹脂−りん組成物(2)
を得た。
この樹脂−りん組成物(2)35部と実施例2で用いた
亜鉛末86部を100mA’の広口ガラス瓶にとり、実
施例2と同様にして塗料組成物(2)を得た。
次にこれを実施例2と同様にして鋼板に塗布焼付けて、
膜厚的13μの塗膜を得た。
実施例 4 実施例2で用いた樹脂混液(1)60部と有機りん混液
(1)40部を混合して、樹脂−りん組成物(3)を得
た。
この樹脂−りん組成物(3)35部と実施例2で用いた
亜鉛末86部を1001′Llの広口ガラス瓶にとり、
実施例2と同様にして塗料組成物(3)を得た。
次にこれを実施例2と同様にして鋼板に塗布焼付けて、
膜厚的13μの塗膜を得た。
実施例 5 実施例2で用いた樹脂混液(1)45部と有機りん混液
(1)55部を混合し、樹脂−りん組成物(4)を得た
この樹脂−りん組成物(4)35部と実施例2で用いた
亜鉛末86部を100′IrLlの広口ガラス瓶にとり
、実施例2と同様にして塗料組成物(4)を得た。
次にこれを実施例2と同様にして鋼板に塗布焼付けて、
膜厚的13μの塗膜を得た。
実施例 6 EPICLONEXA−445(ポリオール型エポキシ
樹脂、大日本インキ化学工業(株)製部品名)23.6
部(樹脂分36係)とEPICLON H353(実施
例2に同じ)2.5部(樹脂分40φ)およびPLYO
PHEN TD−447(フェノール樹脂、大日本イン
キ化学工業(株)製部品名)0.83部(樹脂分6ob
)を混合し、樹脂混液を得た。
これにビス(2−エチルヘキシル)ホスフェイトのt−
ドデシルアミン塩(りん含有率6.5φ)i、43部c
!ニジフェニルノニルフェニルホスファイト(りん含有
率7,1嶺)1.43部とモノ−2,3−シクロロプロ
ピルビス(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェイト(
りん含有率5.1%)1.43部およびキシレン:ブチ
ルセロソルブ:ブタノール:MIBKニジクロヘキサノ
ンを2:1:1:1:1の割合に混合した溶剤9.59
部を加え、充分に混合し、樹脂−りん組成物40.81
部を得た。
次にこの樹脂−りん組成物25.71部と実施例2で用
いた亜鉛末91部を100TLlの広口ガラス瓶にとり
、実施例2と同様にして得た塗料組成物を同様に鋼板に
塗布した後、300°Cに保った恒温器に入れて45秒
間焼付処理を行い、膜厚的14μの塗膜を得た。
実施例 7 EPICLON H−157(ポリオール型エポキシ樹
脂、平均分子量約10000、大日本インキ化学工業(
株)製部品名)93.8部(樹脂分40@)とBPIC
LON H−353(実施例2に同じ)25.0部(樹
脂分40嶺)およびHITANOL4010(フェノー
ル樹脂、日立化成工業(株)製部品名)5.0部(樹脂
分50φ)を混合し、樹脂混液を得た。
こレニジフェニルノニルフェニルホスファイト(りん含
有量7,1%)10部とトリス(ノニルフェニル)ホス
ファイト(りん含有率4.1%)2.5部およびトルエ
ン:MIBK:ブタノール:シクロヘキサノンを等量混
合した溶剤20部を加え、充分かきまぜて樹脂−りん組
成物156.3部を得た。
次にこの樹脂−りん組成物32.5部と実施例2で用い
た亜鉛末80部と平均長径約4μのペースト状フレーク
亜鉛末(亜鉛外78咎、他は殆どキシレン)9部を10
0m1の広口ガラス瓶にとり、実施例1と同様にして塗
料組成物を得た。
次にこれをトリクレンで脱脂した縦150mm、横70
關、厚さ0.8 mmの冷間圧延鋼板(JIS G31
41.5PCC−B)に71618のバーコーターを用
いて塗布し、280℃に保った恒温器に2分間穴れて焼
付処理を行い、膜厚的13μの塗膜を得た。
実施例 8 EPICLON P−439(実施例1に同じ)100
部(樹脂分40係)とEPICLON H−353(実
施例2に同じ)12.5部(樹脂分40係)およびCI
IIA(エポキシ化1,2−ポリブタジェン、旭電化工
業(株)製部品名)5部(樹脂分100%)を混合し、
樹脂混液を得た。
これにビス(2−エチルヘキシル)ジチオホスフェイト
のt−ドデシルアミン塩(りん含有率6.3 % )
16.7部とへブタフェニルテトラキス(ジプロピレン
グリコール)ペンタホスファイト(りん含有率11.6
φ)16.7部とデカキス(ノニルフェニル)へブタキ
ス(ジプロピレングリコール)オクタホスファイト(り
ん含有率11.1φ)16.7部およびキシレン:ブチ
ルセロソルブ:ブタノール:MIBKニジクロヘキサノ
ンを等量混合した溶剤8265部を加えて充分にかきま
ぜ、樹脂−りん組成物を得た。
この樹脂−りん組成物50部とフレーク亜鉛末(平均長
径約12μ、亜鉛弁94φ、その他はグラファイト)8
5部を100TLlの広口ガラス瓶にとり、実施例2と
同様にして塗料組成物を得た。
次にこれを予めクローム酸処理(アコノットC1関西ペ
イント(株)製部品名)した縦150mm、横70mm
、厚さ0.8 mmの冷間圧延鋼板(JISG3141
、5PCC−D )にバーコーターを用いて塗布し、
250°Cに保った恒温器に4分間入れて焼付処理を行
い、膜厚的13μの塗膜を得た。
実施例 9 EPOKEY 83.O(ブ七ツクウレタン変性エポキ
シ樹脂、平均分子量約4000、三井東圧化学(株)製
部品名)75部(樹脂分40%)とEPOKEY 83
4(実施例2に同じ)75部(樹脂分40係)とEPI
CLON H−353(実施例2に同じ) 87.5部
(樹脂分40φ)とPLYOPHEN TD−447(
フェノール樹脂、実施例6に同じ)8.3部(樹脂分6
0%)を混合し、樹脂混液を得た。
これにデカキス(ノニルフェニル)へブタキス(ジプロ
ピレングリコール)オクタホスファイト(りん含有率1
1.1%)4部とトリクレジルホスフェイト(りん含有
率8.4φ)4部とモノ−2エチルへキシルホスファイ
トのt−ドデシルアミン塩(りん含有率79%)2部お
よびキシレン:MIBK:酢酸セロソルブ:ブタノール
、シクロヘキサノンを2:1:1:1:1の割合に混合
した溶剤21部を加えよく混合して、樹脂−りん組成物
を得た。
次にこの樹脂−りん組成物37.5部と球状亜鉛末(平
均粒径的4μ)85部を広口ガラス瓶にとり、実施例2
と同様にして塗料組成物を得た。
次にこれを実施例2と同様にして鋼板に塗布焼付けて、
膜厚的13μの塗膜を得た。
実施例 10 ADEKA RESIN EPX 25−10(エポキ
シ樹脂、無電化工業(株)製部品名)68.2部(樹脂
分50φ)とEPICLON :H−353(実施例2
に同じ)25部(樹脂分40係)とADEKA HA
RDNEREHX−127−60S(ブロックイソシア
ネートエポキシ硬化剤、無電化工業(株)製部品名)5
.7部(樹脂分60饅)とPLYOPHEN TD−4
47(実施例6に同じ)4.2部(樹脂分60%)を混
合して、樹脂混液を得た。
これにデカフェニルへブタキス(ジプロピレングリコー
ル)オクタホスファイト(りん含有率11.8%)3.
75部とトリス(フェノキシエチル)ホスファイト(り
ん含有率7.1%)3.75部とインデシルアシッドホ
スフェイト(ジエステル/モノエステル=ニー1/1.
05)を強酸個相当分の1.1倍当量のt−ドデシルア
ミンで中和した塩(りん含有率5.1倒)7.5部およ
びキシレン:MIBK:酢酸セロソルブ:シクロヘキサ
ノンを等量混合した溶剤18.8部を加えよく混合して
、樹脂−りん組成物を得た。
次にこの樹脂−りん組成物26.7部と実施例2で用い
た亜鉛末88部を100m1の広口ガラス瓶にとり、実
施例2と同様にして塗料組成物を得て、鋼板に塗布し、
220℃に保った恒温器に12分分間孔て焼付処理をし
て、塗膜を得た。
実施例 11 EPICLON H−157(実施例7に同じ)47.
5部(樹脂分40%)とHITANOL 4010(実
施例7に同じ)2部(樹脂分50φ)とデカフェニルへ
ブタキス(ジプロピレングリコール)オクタホスファイ
ト(りん含有率11.8 % ) 4.3部トジフェニ
ルノニルフェニルホスファイト(リン含有率7.1 %
) 4.3部とジノニルフェニルペンタエリスリトー
ルジホスファイト(りん含有率9.8嶺)2.2部およ
びトルエン:MIBK:ブタノール:シクロヘキサノン
を等量ずつ混合した溶剤16.7部を充分に混合して、
樹脂−りんMA戒物を得た。
次にこの樹脂−りん組成物35部と実施例9で用いた亜
鉛末86部を100m1の広口ガラス瓶にとり、実施例
2と同様にして塗料組成物を得、これを鋼板に塗布焼付
けて、膜厚的13μの塗膜を得た。
実施例 12 BPICLON EXA−192(ポリオール型エポキ
シ樹脂、平均分子量約30000、大日本インキ化学工
業(株)製部品名)40部、(樹脂分40嶺)とEPI
CLON H−353(実施例2に同じ)7.5部(樹
脂分40%)とPLYOPHENTD−447(実施例
6に同じ)167部(樹脂分60%)を混合して、樹脂
混液を得た。
これにトリス(ジプロピレングリコール)ホスファイト
(りん含有率7.2係)2部とテトラフェニルジプロピ
レングリコールジホスファイト(りん含有率10.9%
)2部とデカキス(ノニルフエニル)へブタキス(ネオ
ペンチルグリコール)オクタホスファイト(りん含有率
7.9 % ) 2部およびキシレン:MIBKニジク
ロヘキサノンを等量混合した溶剤9,8部を加えて充分
かきまぜ、樹脂りん組成物を得た。
次にこの組成物35部と実施例9で用いた亜鉛末86部
を100m1の広口ガラス瓶にとり、実施例2と同様に
して得られた塗料組成物を鋼板に塗布焼付けて、膜厚1
3μの塗膜を得た。
実施例 13 EPICLON EXA−445(実施例6に同じ)4
7.2部(樹脂分36咎)とEPICLON H353
(実施例2に同じ)2.5部(樹脂分40%)とEPO
KEY 534(実施例2に同じ)5.0部(樹脂分4
0%)を混合して、樹脂混液を得た。
これにデカフェニルへブタキス(ジプロピレングリコー
ル)オクタホスファイト(りん含有率11.8%)2部
とトリス(ノニルフェノキシエトキシエチル)ホスファ
イト(りん含有率3.2%)2部とヒドロキシメチルホ
スホン酸ビス(2−エチルヘキシル)エステル(りん含
有率9.1%)1部およびキシレン:MIBKニジクロ
ヘキサノン:酢酸セロソルブ:ブタノールを等量混合し
た溶剤28部を加えて充分かきまぜ、樹脂−りん組成物
を得た。
次にこの樹脂−りん組成物17.5部と実施例9で用い
た亜鉛末93部をとり、実施例2と同様にして得られた
塗料組成物を鋼板に塗布焼付けて、膜厚的13μの塗膜
を得た。
実施例 14 EPICLON P−439(実施例1に同じ)69.
7部(樹脂分40%)とEPICLON H353(実
施例2に同じ)5.3部(樹脂分40%)とテトラノニ
ルフェニル−4、4’−イソプロピリデンジシクロへキ
シルジホスファイト(りん含有率5.3φ)3.4部と
トリス〔2−(2−ブトキシエトキシ)エチル〕ホスフ
ァイト(りん含有率6.0%)3.3部およびキシレン
:ブチルセロソルブ:ブタノール:シクロヘキサノンを
等量混合した溶剤15部を充分かきまぜ、樹脂−りん組
成物を得た。
この樹脂−りん組成物55部とペースト状のアルミニウ
ム入りのフレーク亜鉛末(亜鉛弁67.5係、アルミニ
ウム分7,5%、他はキシレン、平均長径約3μ)10
4部を200TIllの広口ガラス瓶にとり、実施例2
と同様にして得られた塗料組成物をバーコーク−で鋼板
に塗布し、250℃で3分間焼付けて、膜厚的13μの
塗膜を得た。
実施例 15 EPICLON P−439(実施例1に同じ)466
5部(樹脂分40係)とデカ−2−エチルへキシルへブ
タキス(ジプロピレングリコール)オクタホスファイト
(りん含有率10.6 % ) 5.3部とトリキシレ
ニルホスフェイト(りん含有率7.5%)5.3部とテ
トラキス(ノニルフェニル)ジプロピレングリコールジ
ホスファイト(りん含有率5.5 % ) 2.7部お
よびキシレン:ブチルセロソルブ:ブタノールを等量混
合した溶剤20部を充分かきまぜて、樹脂−りん組成物
を得た。
この樹脂−りん組成物30部とZPC型ジンククロメー
ト0.2部および実施例9で用いた亜鉛末87.8部を
1007711の広口ガラス瓶にとり、実施例2と同様
にして得られた塗料組成物を鋼板に塗布焼付けて、塗膜
を得た。
実施例 16 EPICLON P−439(実施例1に同じ)69.
7部(樹脂分40係)とEPICLON H353(実
施例2に同じ)5.3部(樹脂分40饅)と予めイソプ
ロパツールアミン1係を混合したトリフェニルホスファ
イト(りん含有率99係)7.5部およびキシレン:ブ
チルセロソルブ:ブタノール:シクロヘキサノンを等量
混合した溶剤18.75部を充分かきまぜ、樹脂−りん
組成物を得た。
この組成物37.5部と実施例2で用いた亜鉛末85部
を100−の広口ガラス瓶にとり、実施例2と同様にし
て得られた塗料組成物を鋼板に塗布焼付けて、塗膜を得
た。
実施例 17 実施例12で用いた樹脂−リン組成物35部と実施例2
で用いた亜鉛末30部および325メツシュ全通のステ
ンレスSUS 430の粉末56部とを100m1広ロ
ガラス瓶にとり実施例2と同様に処理して塗料組成物を
得た。
この塗料を実施例2と同様に鋼板に塗布、焼付け、膜厚
的゛13μの塗膜を得た。
実施例 18 実施例2で用いた樹脂−りん組成物70部と同じ〈実施
例2で用いた亜鉛末68部更に500メツシュ全通の炭
化チタン4部を1OO7rLlの広口ガラス瓶にとり、
実施例2と同様にして膜厚13μの塗膜を得た。
実施例 19 実施例12で用いた樹脂−リン組成物75部と実施例2
で用いた亜鉛末40部および325メツシュ全通の鉄粉
30部とを100TI′Ll広ロガラス瓶にとり、実施
例2と同様に処理して塗料組成物を得た。
これを実施例2と同様に鋼板に塗布、焼付けJ膜厚約1
2μの塗膜を得た。
比較例 1 実施例2で用いた樹脂混液(1)35部と実施例2で用
いた亜鉛末86部を混合して塗料組成物を得た。
次にこれを実施例2と同様にして鋼板に塗布焼付けて、
膜厚的13μの比較塗膜を得た。
比較例 2 EPICLON EXA−445(実施例6に同じ)4
7.2部(樹脂分36φ)とEPICLON H−35
3(実施例2に同じ)5.0部(樹脂分40嶺)および
PLYOPHEN TD−447(実施例6に同じ)1
.66部(樹脂分60那)およびキシレン:ブチルセロ
ソルブ:ブタノール:MIBKニジクロヘキサノンを2
:1:1:1:1の割合に混合した溶剤3.25部を充
分に混合し、樹脂混液を得た。
次にこの樹脂混液25.71部と実施例6で用いた亜鉛
末91部を100TLlの広口ガラス瓶にとり、実施例
6と同様にして塗料組成物を得、これを実施例6と同様
にして鋼板に塗布焼付けて、膜厚的12μの比較塗膜を
得た。
比較例 3 EPOKEY 830(実施例9に同じ)75部(樹脂
分40饅)とBPOKBY 834(実施例2に同じ)
75部(樹脂分40嶺)とEPICLONH−353(
実施例2に同じ) 87.5部(樹脂分40係)とPL
YOPHEN TD−447(実施例6に同じ)8.3
部(樹脂分60嶺)およびキシレン:MIBK:酢酸セ
ロソルブ:ブタノール:シクロヘキサノンを2:1:1
:1:1に混合した溶剤4.2部を混合し、樹脂混液を
得た。
次にこの樹脂混液37.5部と球状亜鉛末(平均粒径4
〜5μ)85部を広口ガラス瓶にとり、実施例9と同様
にして塗料組成物を得た。
これを実施例9と同様にして鋼板に塗布焼付け、膜厚的
13μの比較塗膜を得た。
比較例 4 実施例2で用いた亜鉛末10.0部とデカフェニルへブ
タキス(ジプロピレングリコール)オクタホスファイト
(りん含有率11.8%)とトリブチルホスフェイト(
りん含有率11.6%)の等景況合物20.0部とキシ
レン1.5部の混合物を100m1の広口ガラス瓶にと
り、ガラスピーズ2o部を加えてペイントミルで10分
間分散混合した後、ガラスピーズを分離して塗料組成物
を得た。
次にこれを実施例2と同様の冷間圧延鋼板(JIS
3141.5PCC−D)にバーコーターを用いて塗布
し、300℃で3分間焼付は処理をして、膜厚的5μの
比較塗膜を得た。
本比較例においては、りん化合物の分解減量が起こり、
塗膜中の亜鉛含有率は約84嶺であった。
次に上記実施例と比較例で得られた各種の塗膜と組成物
について性能試験を行った結果を説明する。
なお、性能試験は以下のような方法で実施した。
(1)塩水噴霧試験 JIS−に5400−7.8 に準じて行い、いずれの
場合も試験前に予め塗膜にクロスカットを入れて塩水噴
霧に供した。
なお、各項目についての評価の基準は次のとおりである
◎:異常なし ○:僅かに異常が見られる △:かなり異常が見られる ×:著しく異常が見られる (2)2T折曲げ加工密着性試験 各項目についての評価の基準は次のとおりである。
◎:殆ど剥離が見られない ○:僅かに剥離が見られる △:かなり剥離が見られる ×:著しく剥離が見られる 結果を第1表に示す。
実施例 20 EPICLON P−439(実施例1に同じ、樹脂分
40咎)28部(樹脂分として11.2部)、トリラウ
リルトリチオホスファイト3.8部および亜鉛末(実施
例1に同じ)85部を100−のガラス瓶にとり、これ
にキシレン/ブチルセロソルブ/ブタノール(1/1/
1 )の混合溶剤を必要に応じて適当量(0〜20部)
および径3鼎のガラスピーズ20部を加えてペイントミ
ル(東洋精機(株)製)で10分間分散混合した。
ガラスピーズを分離して塗料組成物を得た。
次に、トリクレンで脱脂した縦1501m、横70mm
、厚さ0.6山の冷間圧延鋼板(JISG3141.5
PCC−D)に焼付後の塗膜が12μの膜厚となるよう
にバーコーターを用いて上記塗料組成物を塗布し、25
0℃に保った恒温器に入れて3分間焼付処理を行い、膜
厚的12μの塗装パネルを得た。
実施例 21〜29 実施例20と同様に、第2表に記載の各成分および部数
を用いて各種塗料組成物を調製し、更に同条件で塗装を
行いそれぞれ膜厚的12μの塗装パネルを得た。
これら実施例20〜29の塗装パネルの性能試験結果を
第3表に示す。
なお、塗膜中の全粉末(亜鉛末、硬質粉末)の量の少な
いもの、即ち実施例17,18,26および28につい
て溶接試験を行ったところ、いずれも2000点の連続
溶接が可能であり、溶接性が損われていないことが判っ
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 組成物不揮発分中に亜鉛末と硬質導電性粉末を合わ
    せて50〜95重量φ含み、他にエポキシ系樹脂と有機
    りん化合物を主成分とし、且つ亜鉛末と硬質導電性粉末
    の重量比が1:O〜1:3、エポキシ系樹脂と有機りん
    化合物の重量比が45:55〜95:5となるように配
    合してなることを特徴とする金属表面被覆用組成物(但
    し、亜鉛末と硬質導電性粉末の重量比が1:Oであって
    、りんと亜鉛の原子比が3=1〜1:11の場合を除く
    。 )。
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