JPS5856591B2 - 金属被覆用組成物 - Google Patents

金属被覆用組成物

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JPS5856591B2
JPS5856591B2 JP4495180A JP4495180A JPS5856591B2 JP S5856591 B2 JPS5856591 B2 JP S5856591B2 JP 4495180 A JP4495180 A JP 4495180A JP 4495180 A JP4495180 A JP 4495180A JP S5856591 B2 JPS5856591 B2 JP S5856591B2
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phosphite
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weight
magnesium
zinc
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健士 伊藤
襄二 岡
忠亮 岡本
総夫 多田
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Nippon Steel Corp
Sakai Chemical Industry Co Ltd
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Nippon Steel Corp
Sakai Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は密着性、耐食性、溶接性に優れた金属被覆用組
成物に関する。
更に詳しくは、エポキシ系樹脂と有機りん化合物をバイ
ンダーとし、これに少なくとも亜鉛末とマグネシウム化
合物粉末を配合してなる密着性、耐食性、溶接性の優れ
た金属被覆用組成物に関する。
従来、犠牲防錆を目的とした塗装として最も多く用いら
れているのは、亜鉛末を配合したいわゆるジンクリッチ
塗料である。
ジンクリッチ塗料が犠牲防食効果を発揮するためには、
亜鉛末の配合割合が重量で全不揮発分当り少なくとも9
0%以上必要であるといわれている。
しかし、一方では、亜鉛末の配合量が増えるに従って塗
膜の密着性、特に加工されたときの密着性が低下してい
く現象が知られている。
本発明者らがジンクリッチ塗料を鋼板に塗布して実験し
たところによれば、亜鉛末の配合量が70%では2T折
曲げ(同じ厚さの鋼板を2枚はさんで1800折曲げる
こと)で塗膜剥離がなかったが、80%配合すると3T
折曲げで、90%配合すると5T折曲げでも塗膜剥離が
起こることを認めている。
また、溶接性についても、本発明者らの実験結果によれ
ば、亜鉛未配合量が少なくとも85%以上、好ましくは
90%以上でないと、満足すべき溶接性、例えばスポッ
ト溶接の電極を交換することなく2000点以上の連続
溶接ができる性能を得ることができない。
このように従来のジンクリッチ塗料では、密着性耐食性
、溶接性の3つの特性をすべて満足することはできなか
った。
本発明はかかる従来のジンクリッチ塗料の欠点を補い、
密着性、耐食性、溶接性の3つの特性のすべてを満足し
うる金属被覆用の組成物を提供するものである。
本発明者らは、上記ジンクリッチ塗料の欠点を解消した
組成物として、すでに亜鉛末塗料のビヒクルとしてエポ
キシ系樹脂と有機すん化合物とを配合したビヒクルを用
い、必要によりこれらに硬質導電性粉末を添加した組成
物を発明し、同時に特許出願しているが、本発明はその
発明による組成物より一層進んだ組成物、すなわち耐食
性を一段と向上させた組成物を提供せんとするものであ
る。
本発明の組成物は、エポキシ系樹脂と有機りん化合物か
らなるビヒクルに亜鉛末とマグネシウム化合物粉末と必
要により硬質導電性粉末を配合してなるものである。
本発明に使用するエポキシ系樹脂は、塗料等に用いられ
るエポキシ樹脂が使用できる。
一般的なものとしては、ビスフェノールAとエピクロル
ヒドリンの縮合生成物で平均分子量が1ooo〜900
0程度のもの、更に高分子化して平均分子量が1000
0〜200000のものなどがある。
また、アルキレンオキシドなどを使ったポリオール型、
エポキシ化ポリブタジェンのようなポリオレフィン型の
エポキシ樹脂、あるいはノボラックエポキシ樹脂、ビス
フェノールAの代りにビスフェノールFを使用したエポ
キシ樹脂、エポキシアクリレートで代表されるエポキシ
ポリエステル樹脂、ウレタン結合を含むエポキシウレタ
ン樹脂などがある。
その他にも比較的新しいものとして、β−メチルエピク
ロルヒドリンとビスフェノールAおよび三塩基性酸から
なるエステル結合を含む高分子エポキシ樹脂や、例えば
多価カルボン酸または多価アルコールをメチルエピクロ
ルヒドリンでメチルグリシジルエーテル化またはメチル
グリシジルエステル化し、これに多価カルボン酸や多価
フェノールを縮合させ、これに再び多価カルボン酸また
は多価アルコールをエピクロルヒドリンでグリシジルエ
ーテル化またはグリシジルエステル化したものを縮合さ
せて得られるようなポリヒドロキシポリエーテル型、ポ
リヒドロキシポリエーテルエステル型、ポリヒドロキシ
ポリエステル型のエポキシ樹脂がある。
これらの中、本発明の目的に対して特に良好な性能を示
すのは、平均分子量1000〜10000程度のブロッ
クウレタン変性高分子エポキシ樹脂、β−メチルエピク
ロルヒドリンとビスフェノールAおよび三塩基性酸を原
料とする平均分子量7000〜50000程度のポリオ
ール型高分子エポキシ樹脂、あるいは前記のエポキシポ
リエステル樹脂またはポリヒドロキシポリエーテル型、
ポリヒドロキシポリエーテルエステル型、ポリヒドロキ
シポリエステル型のエポキシ樹脂など、あるいはこれら
に密着性、可撓性を改良する目的でフェノール樹脂、メ
ラミン樹脂、エポキシ化ポリブタジェンなどを少量混合
したものなどである。
これら種々のエポキシ樹脂は、その構造、分子量などに
よって耐食性、密着性などの性能に差があるようであり
、また、有機りん化合物と混合して使用した時の相剰効
果にもまた差が認められる。
従って、目的とする性能効果によって数種類の樹脂を混
合して使用することも多い。
一般的にいえば、β−メチルエピクロルヒドリンとビス
フェノールAおよび三塩基性酸からなるポリオール型高
分子エポキシ樹脂は、どちらかといえば耐食性に優れて
おり、ブロックウレタン変性エポキシ樹脂は密着性に優
れているようである。
用いられる有機りん化合物の代表的なものとしては、ホ
スフェイト類、ホスファイト類、ホスファイト類など、
またはそれらのアミン塩あるいは重縮合物などがあり、
はとんどの有機りん化合物を挙げることができる。
これらの中、不揮発性で常温で液状乃至ペースト状で有
機溶剤に溶けるものが好ましい。
また、はぼ中性であることが望ましく、酸性の場合はア
ミンで中和しておくのが一般的である。
使用される有機りん化合物の中、代表的な例としては以
下のものが差げられる。
トリス(ノニルフェニル)ホスフェイト、トリキシレニ
ルホスフェイト、トリクレジルホスフェイト、トリオレ
イルホスフェイト、トリドデシルホスフェイト、トリオ
クチルホスフェイト、トリ2−エチルへキシルホスフェ
イト、トリフチルホスフェイト、トリエチルホスフェイ
ト、トリブトキシエチルホスフェイト、トリス(β−ク
ロロエチル)ホスフェイト、トリス(2・3−ジクロロ
プロピル)ホスフェイト、トリス(2・3−ジブロモプ
ロピル)ホスフェイト、トリブチルチオホスフェイト、
トリドデシルチオホスフェイト、トリオレイルチオホス
フェイト。
トリノニルフェニルホスファイト、トリキシレニルホス
ファイト、トリクレジルホスファイト、トリフェニルホ
スファイト、トリオレイルホスファイト、トリトリデシ
ルホスファイト、トリドデシルホスファイト、トリデシ
ルホスファイト、トソー2−エチルへキシルホスファイ
ト、トリブチルホスファイト、ジフェニルデシルホスフ
ァイト、フェニルシチジルホスファイト、トリス(ノニ
ルフェノキシエトキシエチル)ホスファイト、トリブト
キシエチルホスファイト、トリス(2−(2ブトキシエ
トキシ)エチル〕ホスファイト、ジフェニル(2−(2
−エトキシエトキシ)エチル〕ホスファイト、トリス(
ジプロピレングリコール)ホスファイト、トリドデシル
トリチオホスファイト。
ジブチルブチルホスホネイト、ジー2−エチルへキシル
−2−エチルへキサホスファイト、シオクチルオクチル
ホスホネイト、ジドデシルドデシルホスホネイト、ジオ
レイルオレイルホスホネイト、ジブトキシエチルブトキ
シエチルホスホネイ ト。
ジまたはモノオレイルホスフェイト、ジまたはモノドデ
シルホスフェイト、ジまたはモノ−2エチルへキシルホ
スフェイト、ジまたはモノ−nブチルホスフェイト、ジ
またはモノイソブチルホスフェイト、ジまたはモノ−5
ec−ブチルホスフェイト、ジまたはモノイソプロピル
ホスフェイト、ジまたはモノエチルホスフェイトなどの
全アミン塩または部分アミン塩。
ドデカノールやオレイルアルコールなどにエチレンオキ
サイドまたはプロピレンオキサイドを−または複数付加
したアルコールを原料とする酸性りん酸エステルのアミ
ン塩。
ビスまたはモノ(ノニルフェニル)ホスファイト、ジま
たはモノフェニルホスファイト、ジまたはモノオレイル
ホスファイト、ジまたはモノドデシルホスファイト、ジ
またはモノ−2−エチルヘキシルホスファイト、ジまた
はモノ−n−ブチルホスファイト、ジまたはモノイソブ
チルホスファイト、ジまたはモノ−5ec−ブチルホス
ファイト、ジまたはモノインプロピルホスファイト、ジ
またはモノエチルホスファイトなどあるいはこれらの化
合物にアミンを反応させた中和物。
ジー2−エチルへキシルヒドロキシメチルホスホネイト
、ジブチルヒドロキシメチルホスホネイト。
ジアルキルジチオホスフェイト類やジアリールジチオホ
スフェイト類、例えばジイソプロピルジチオホスフェイ
ト、ジー5ec−ブチルジチオホスフェイト、ジイソブ
チルジチオホスフェイト、ジ−n−ブチルジチオホスフ
ェイト、ジー2−エチルへキシルジチオホスフェイト、
ジノニルフェニルジチオホスフェイト、ジクレジルジチ
オホスフエイト、ジフェニルジチオホスフェイトなどの
アミン塩。
ピロ型、ポリ型のりん酸エステルまたはそのアミン塩。
重縮合型の有機りん化合物、例えばジオレイルペンタエ
リスリトールジホスファイト、テトラオレイル−4・4
′−イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テ
トラノニルフェニル−4・4′イソプロピリデンジシク
ロへキシルジホスファイト、ジイソデシルペンタエリス
リトールジホスファイト、テトラフェニルジプロピレン
グリコールジホスファイト、ビス(ネオペンチルグリコ
ール)トリエチレングリコールジホスファイト、テトラ
キス(ノニルフェニル)ポリプロピレングリコールジホ
スファイト、ジフェニルジイソデシルネオペンチルグリ
コールジホスファイト、ジネオペンチルクリコールプロ
ピレンクリコールジホスファイト、ジネオペンチルグリ
コールトリエチレングリコールジホスファイト、ジネオ
ペンチルグリコールジプロピレングリコールジホスファ
イト、テトラノニルフェニルジプロピレングリコールジ
ホスファイト、テトラキス(2−(2−エトキシエトキ
シ)エチルフジプロピレングリコールジホスファイト、
テトラキス(2−フェノキシエチル)ジネオペンチルグ
リコールジホスファイト、テトラキス(ノニルフエノキ
シテトラエチレノキシ)ネオペンチルグリコールジホス
ファイト、ジフェニルジデシル(2・2・4− ) I
Jメチル−1・3ベンタンジオール)ジホスファイトの
ようなジホスファイト類、ヘプタキス(ジプロピレング
リコール)トリホスファイト、オクタフェニルペンタキ
ス(ジプロピレングリコール)へキサホスファイト、デ
カフェニルへブタキス(ジプロピレングリコール)オク
タホスファイト、デカキス(ノニルフェニル)へブタキ
ス(ジプロピレングリコール)オクタホスファイト、デ
カキス(ノニルフェニル)へブタキス(ネオペンチルク
リコール)オクタホスファイト、デカ−2−エチルへキ
シルへブタキス(ジプロピレングリコール)オクタホス
ファイト、デカドデシルへブタキス(ジプロピレンゲリ
コール)オクタホスファイトのようなポリホスファイト
類、あるいはジアリルホスファイト、ビニルホスホン酸
エステルのようす重合シャすい不飽和基をもつ有機りん
化合物。
トリス(ジプロピレングリコール)ビス(ヒドロキシメ
タン)ジホスファイトやビス(ジプロピレングリコール
)−α−ヒドロキシ−β′・β′、β′トリクロロエタ
ンホスホネートのような特殊なホスホネート類、メチル
トリオクチルホスホニウムジメチルホスフェイトのよう
な第4級ホスホニウム化合物。
ただ、前述したように酸性の有機りん化合物は、一般に
アミンで中和して用いるのが望ましい。
中和に用いられるアミン類には特に制限はないが、液状
のものが使用しやすく好ましい。
最も一般的なものとしては、トリエチルアミン、モノフ
チルアミン、ジブチルアミン、トリブチルアミン、2−
エチルヘキシルアミン、n−オクチルアミン、n−ドデ
シルアミン、t−ドデシルアミン、tトリデシルアミン
、t−テトラデシルアミン、ココナツツアミン、t−オ
クタデシルアミン、tトコジルアミン、オレイルアミン
、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、モ
ノエタノールアミン、ジェタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、トリイソプロパツールアミン、アニリン、
ジメチルアニリン、ジエチルアニリンなどがある。
特に好ましい有機りん化合物としては、ホスファイト類
、ジホスファイト類、ポリホスファイト類、ホスフェイ
ト類などを挙げることができる。
網台型のポリホスファイト類は、単独では粘度が高く、
また樹脂分との相溶性や組成物としての取扱い易さなど
に問題のある場合もあり、トリアルキルホスファイト類
またはトリアルキルホスフェイト類、トリアリールホス
ファイト類またはトリアリールホスフェイト類、あるい
はジホスファイト類などを混合して用いてよい。
また、加水分解反応を防ぎ、取扱いを容易にするために
トリイソプロパツールアミンやトリブチルアミンなどの
アミン類を0.5〜3%程度加えて使用してもよい。
トリフェニルホスファイトがエステル交換反応によって
エポキシ系樹脂の構造の中に入ることは既に知られてい
るが、その場合にも反応は塩基性の方が進みやすいであ
ろう。
エポキシ系樹脂と有機りん化合物の配合重量割合は、4
5 :55〜95:5が密着性、耐食性の点で好ましく
、更に好ましくは60 : 40〜90:10である。
樹脂の配合割合が95:5より多くなると耐食性が低下
し、反対に45 : 55より少なすぎると密着性が低
下する。
エポキシ系樹脂に有機りん化合物を上記の割合で配合す
ると、エポキシ系樹脂を単独で使用した組成物に比べ著
しく密着性、耐食性が優れる理由については、充分に解
明されてはいないが、トリフェニルホスファイトがエポ
キシ樹脂のオキシランと反応することや、第4級ホスホ
ニウム化合物がエポキシ樹脂の硬化を促進することが知
られていることから、おそらく有機りん化合物がエポキ
シ樹脂の硬化剤や硬化促進剤として働らき、極めて強固
な皮膜が形成されるためであろうと推測される。
これを裏付ける事実として、エポキシ樹脂単独系では2
80 °Cで焼付けないと良好な密着性、耐食性かえら
れない系に本発明の有機りん化合物を配合することによ
って、焼付温度を240〜260℃に低下しうろことが
挙げられる。
なお、本発明において、エポキシ系樹脂の一部をアミノ
ホルムアルデヒド樹脂、フェノールホルムアルデヒド樹
脂、ポリアミド樹脂、アルキルエーテル化メチロールア
ミノ樹脂、尿素樹脂、ブロックしたインシアネートなど
で置換することもできる。
次に、本発明の第3の必須成分である亜鉛末についての
べる。
本発明に用いられる亜鉛末は、通常、塗料等に用いられ
る球状、フレーク状のものが使用可能であるが、密着性
、溶接性の点から球状のものがより好ましい。
球状の場合、直径約1〜15μのものが好ましく、更に
好ましくは3〜7μ程度のものである。
フレーク状の場合は、長径1〜15μ、より好ましくは
2〜10μ程度のものが適している。
勿論、大きさ、形状の異なるものを混合使用することも
可能である。
亜鉛末の適正配合量は、後述する硬質導電性粉末を併用
するか否かによって異なってくる。
亜鉛末を単独で使用し、硬質導電性粉末を使わない場合
には、重量で70〜95%、より好ましくは75〜90
%が使用される。
70%より少ないと溶接性が劣り、95%を越えると密
着性が劣る。
硬質導電性粉末を併用すると、より少ない亜鉛未配合量
で満足な溶接性が得られるが、耐食性の点から下限亜鉛
未配合量は重量で30%である。
溶接性の点から亜鉛末と硬質導電性粉末の合計配合量は
、50%以上であるととが必要で、95%を越えると密
着性が低下する。
硬質導電性粉末としては、鉄、ニッケル、コバルト、マ
ンガン、クロムおよびこれら金属を基本とする合金の粉
末、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、
ニオブ、タンタル、クロム、タングステン、モリブデン
の一種または二種以上を混合してなる炭化物粉末などが
使用される。
粉末の形状は球状、塊状が望ま゛しく、粒径は100メ
ツシュ通過、望ましくは300メツシュ通過程度のもの
が適している。
亜鉛末と硬質導電性粉末の他に、塗膜の導電性を向上す
る目的で、アルミニウムやグラファイト、カーボンの粉
末を配合することもできるが、その配合量はこれら合計
全配合量が重量で95%を越えない範囲にする必要があ
る。
次に、本発明の第4の必須成分であるマグネシウム化合
物粉末についてのべる。
本発明者らの上記同時出願にかよる発明に対する本発明
の優位性は、マグネシウム化合物粉末の添加効果であり
、その効果は著しい耐食性の向上としてあられれる。
塗膜中にマグネシウム金属あるいはマグネシウム化合物
を配合する技術は、すでに特公昭533410号公報な
どに見られ、耐食性向上効果があるとされている。
本発明者らは、ビヒクルとして有機りん化合物を用いた
系において、マグネシウム化合物粉末の添加効果につい
て実験検討を重ねたところ、有機りん化合物を用いない
系におけるマグネシウム化合物の耐食性向上効果に比べ
、有機りん化合物を用いた系におけるマグネシウム化合
物の耐食性向上効果が極めて大きいことを見出し、本発
明を完成したのである。
その効果を少し定量的に説明すると、以下の如くである
エポキシ系樹脂としてrEPIcLON P−439J
(ポリオール型エポキシ樹脂、大日本インキ化学工業■
製)を用い、これに亜鉛末(直径5μ)を重量で全不揮
発分当り86%添加した塗料(4)を12μの厚さで冷
延鋼板に塗布し、板温230℃で焼付けたものと、酸化
マグネシウム粉末を重量で0.5%更に添加した塗料の
)を同様に塗布したものを塩水噴霧試験したところ、×
偏部の赤錆発生時間はそれぞれ16時間および24時間
であり、酸化マグネシウムの添加効果が認められた。
、一方塗料(4)および[F])のエポキシ樹脂の25
%を有機りん化合物(ジフェニルモノノニルフェニルホ
スファイト、デカフェニルへブタキスジプロピレングリ
コールオクタホスファイトおよびジー2−エチルへキシ
ルホスフェイトのt−ドデシルアミン塩の等景況合物)
で置きかえた場合は、×偏部の赤錆発生時間は、それぞ
れ120時間および312時間であった。
このように有機りん化合物とマグネシウム化合物の両者
を用いた場合は、単に有機りん化合物の耐食性向上効果
とマグネシウム化合物の耐食性向上効果を相加しただけ
でなく、これら二つの耐食性向上作用が相剰的に働いて
飛躍的な耐食性向上効果かえられるのである。
使用できるマグネシウム化合物粉末は、金属マグネシウ
ム粉末の他、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、
硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウ
ム、けい酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、塩基性炭
酸マグネシウム、ホウ酸マグネシウム、りん酸マグネシ
ウム、げいフッ化マグネシウム、その他の無機マグネシ
ウム化合物の粉末、しゆう酸マグネシウム、さく酸マグ
ネシウム、ぎ酸マグネシウム、くえん酸マグネシウム、
その他の有機マグネシウム化合物の粉末などがあるが、
上記した化合物以外のマグネシウム化合物の粉末も使用
できる。
これらマグネシウム化合物粉末の添加量は、重量で0.
1〜5%、好ましくは0.2〜2%である。
0.1%未満では添加効果があられれず、5%を越える
とそれ以上の添加効果がなく、むしろ溶接性を損う。
これらマグネシウム化合物粉末の粒度は、100メツシ
ュ通過、好ましくは300メツシュ通過である。
本発明にあっては、酸化マグネシウムが特に好ましく、
市販品の使用が可能であるが、一般的には1000℃以
下で仮焼したものを使用する。
本発明の組成物には、耐食性向上を目的にジンククロメ
ート(zpc型)、ジンクテトラオキシクロメート(Z
TO型)、塩基性クロム酸鉛、ストロンチウムクロメー
トなどのクロメート顔料、鉛酸カルシウム、MIO1酸
化はう素、メタはう酸バリウム、酸化カルシウム、酸化
アルミニウム、さく酸ウラニウム、モリブデン酸カルシ
ウム、モリブデン酸亜鉛、タングステン酸亜鉛、タング
ステン酸カルシウム、カルシウムボロシリケート等の粉
末を添加することもできる。
これらの粉末は通常重量で0.1〜1.O%程度の量が
用いられるが、クロメート顔料は5%程度まで添加する
ことができる。
本発明の組成物の塗布方法は、スプレー塗装、浸漬塗装
、はげ塗り、ロール塗装、カーテンフロー塗装など既知
の方法が適用できる。
塗布厚みは乾燥塗膜で5〜20μ、好ましくは8〜15
μが適当である。
5μ未満では耐食性が劣り、20μを越えると密着性、
溶接性が劣る。
本発明の組成物を塗布するに適した鋼材は、熱間あるい
は冷間圧延で作られた鉄鋼材料、およびこれらに亜鉛、
亜鉛合金、アルミニウム、アルミニウム合金、クロム、
クロム−クロム酸化物、ニッケルなどのめっきを施した
鉄鋼材料、アルミニウム、亜鉛およびこれらの合金材料
などであり、ブラスト処理、脱脂、酸洗などの表面調整
を行ったのち、あるいは更にクロメート、りん酸塩処理
、玲※その他の化成処理を施して使用することが望まし
い。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
なお、1部」とあるは1重量部」を意味し、塗膜の膜厚
は電磁微厚計(ケラト科学研究新製)で測定した。
実施例 1〜19 第1表に示す各成分、分量をそれぞれ1001nlの広
口ガラス瓶にとり、これにキシレン:ブチルセロソルブ
:ブタノール:シクロヘキサノンを1:1:1:1の割
合で混合した溶剤40部および直径3r/L7ILのガ
ラスピーズ20部を加え、ペイントミル(東洋精機■製
)にて10分間分散させた後、ガラスピーズを除いて塗
料組成物を得た。
次に各組成物を予めりん酸鉄処理を施した冷延鋼板(J
IS G−3141,5PC(、−D )にバーコータ
ーを用いて塗布し、恒温乾燥量中で板温230℃にて3
分間焼付処理を行い、膜厚的12μの各種塗膜を得、こ
れらを試験に供した。
の広口ガラス瓶にとり、これに実施例と同じ溶剤および
ガラスピーズを加え、実施例と全く同様に**操作して
各種比較用塗膜を得て試験に供した。
なお、表中の指示量および各成分の意義は実施例と同じ
である。
上記実施例1〜19および比較例1〜5についてそれぞ
れ加工性、耐食性を試験した。
結果を第3表に示す。
加工性は2T折曲げ(同じ厚さの鋼※※板を2枚はさん
で1800折曲げること)および4T折曲げ試験で、ま
た耐食性は塩水噴霧試験(JISZ2371)によるク
ロスカット部分の赤錆発生時間によって性能を比較した
なお、塗膜中の全粉末(亜鉛末、硬質導電性粉末)の量
の少ないもの、即ち実施例2.5.15および18、比
較例5について溶接試験を行った結果、2000点の連
続溶接が可能であり、溶接性が全く損われていないこと
が判った。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エポキシ系塗料用ビヒクル(4)、有機りん化合物
    CB)、亜鉛末(C)およびマグネシウム化合物粉末0
    を必須成分並びに硬質導電性粉末(6)を任意成分とし
    て含有し、(4)と(B)の重量比が45:55〜95
    :5の範囲であり、当該組成物に■が含有されない場合
    (C)およびOの含有量が組成物全不揮発分に対しそれ
    ぞれ70〜95重量%および0.1〜5重量%であり、
    当該組成物に■が含有される場合(C)と0の合計含有
    量が組成物全不揮発分に対し50〜95重量%で、且つ
    (C)、Oおよび■)の含有量が組成物全不揮発分に対
    しそれぞれ30重量%以上95重量%未満、0.1〜5
    重量%および65重量%以下であることを特徴とする金
    属被覆用組成物。
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