JPS5856442Y2 - 網状被覆部を有するコイルばね - Google Patents
網状被覆部を有するコイルばねInfo
- Publication number
- JPS5856442Y2 JPS5856442Y2 JP17233680U JP17233680U JPS5856442Y2 JP S5856442 Y2 JPS5856442 Y2 JP S5856442Y2 JP 17233680 U JP17233680 U JP 17233680U JP 17233680 U JP17233680 U JP 17233680U JP S5856442 Y2 JPS5856442 Y2 JP S5856442Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil spring
- mesh
- spring
- covering
- covering part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Springs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は網状被覆部を有するコイルばねに関する。
自動車用懸架装置に用いられるコイルばねにおいては、
走行時に生ずる振動、衝撃等により相隣るばね素線が相
互に衝接し、いわゆるたたき音を発生する。
走行時に生ずる振動、衝撃等により相隣るばね素線が相
互に衝接し、いわゆるたたき音を発生する。
特に、テーパコイルばねや不等ピッチコイルばねなどの
ように非線形特性を有するものにあっては、ばね素線が
コイル長手方向の一部分において相互に衝接するように
構成されているためたたき音の発生が顕著である。
ように非線形特性を有するものにあっては、ばね素線が
コイル長手方向の一部分において相互に衝接するように
構成されているためたたき音の発生が顕著である。
このようなたたき音の発生を防止するためにばね素線を
チューブ内に挿入したものが用いられているが、従来の
この種のチューブは流体の通過を許容しない管壁を備え
ているので、端部から水や電解性溶液(たとえば路面凍
結防止剤)などが浸入すると内部に滞留し、このため腐
食や腐食疲労等に起因するばね素線の折損事故を招き易
い。
チューブ内に挿入したものが用いられているが、従来の
この種のチューブは流体の通過を許容しない管壁を備え
ているので、端部から水や電解性溶液(たとえば路面凍
結防止剤)などが浸入すると内部に滞留し、このため腐
食や腐食疲労等に起因するばね素線の折損事故を招き易
い。
また、端部からの水分の浸入を防止するためには接着剤
やシーリング剤等を用いるなどの手数を要するばかりで
なく、これらを施しても繰返し応力が作用する条件下で
は充分な閉塞効果を期待し得ない。
やシーリング剤等を用いるなどの手数を要するばかりで
なく、これらを施しても繰返し応力が作用する条件下で
は充分な閉塞効果を期待し得ない。
しかも、ばね素線をチューブに挿入するためには人手お
よび機械のいずれによっても多くの工数を必要とし、生
産性の向上がきわめて困難である。
よび機械のいずれによっても多くの工数を必要とし、生
産性の向上がきわめて困難である。
また、挿入を容易にするため長手方向のスリットを設け
たチューブも知られているが、生産性の向上には若干寄
与し得ても水分が滞留するため腐食が促進されるという
難点がある。
たチューブも知られているが、生産性の向上には若干寄
与し得ても水分が滞留するため腐食が促進されるという
難点がある。
本考案は上記事情のもとになされたもので、その目的と
するところは、ばね素線に対する被覆部の形成が容易で
生産性が高く、かつ耐久性に優れた網状被覆部を有する
コイルばねを提供することにある。
するところは、ばね素線に対する被覆部の形成が容易で
生産性が高く、かつ耐久性に優れた網状被覆部を有する
コイルばねを提供することにある。
以下、本考案を図示の一実施例について説明する。
第1図においてコイルばね本体1はばね素線2をコイル
状に巻回して構成されている。
状に巻回して構成されている。
ばね素線2には本体1の上、千両端部に位置して被覆部
3.4が設けられている。
3.4が設けられている。
被覆部3,4は適宜の合成樹脂から網状に形成され、た
とえば第2図に一部を拡大して示すように、水などのよ
うな液体および空気などのような気体の自由な流通を許
容する多数の網目5・・・が開設されている。
とえば第2図に一部を拡大して示すように、水などのよ
うな液体および空気などのような気体の自由な流通を許
容する多数の網目5・・・が開設されている。
図示例においては被覆部3,4が網目5・・・を有する
柔軟なチューブ状に形成されており、たとえば成形相の
円柱状中子と、内壁部に升目状の溝が形成された円筒状
割型とにより成形すれば第2図に例示するようなものが
得られる。
柔軟なチューブ状に形成されており、たとえば成形相の
円柱状中子と、内壁部に升目状の溝が形成された円筒状
割型とにより成形すれば第2図に例示するようなものが
得られる。
溝の形状を適宜に設定することにより所望形状の網目が
得られることはいうまでもない。
得られることはいうまでもない。
また、合成樹脂製の適宜糸条体を編組することにより第
3図に例示するような網状体を形成するようにしてもよ
い。
3図に例示するような網状体を形成するようにしてもよ
い。
上記実施例と、従来の不透過性チューブにばね素線を内
挿した比較例との試験結果を次表に比較して示す。
挿した比較例との試験結果を次表に比較して示す。
表かられかるように、上記実施例は比較例と同等の防音
効果を有するとともに耐久性、耐食性および生産性に優
れている。
効果を有するとともに耐久性、耐食性および生産性に優
れている。
また、両者とも被覆部の有無によるばね定数の変化は認
められなかった。
められなかった。
なお、表中の防音効果は振幅O〜±25 mm、振動数
IHzの矩形波を入力した場合、被覆がないとき音圧レ
ベルで80〜85 dBであったものが、被覆したもの
においてはいずれも0になった。
IHzの矩形波を入力した場合、被覆がないとき音圧レ
ベルで80〜85 dBであったものが、被覆したもの
においてはいずれも0になった。
また、耐久性は繰返し伸縮回数で示す。
防錆効果は塩水噴霧試験によるもので、比較例において
は72〜100時間で発錆したが、実施例では240時
間以上でも錆の発生が認められなかった。
は72〜100時間で発錆したが、実施例では240時
間以上でも錆の発生が認められなかった。
生産性は本体1個における被覆部形成所要時間で示す。
被覆部は同一の熱可塑合成樹脂から形成したものを用い
たが実施例の方が比較例より軽量であった。
たが実施例の方が比較例より軽量であった。
以上においては網状被覆部3,4をコイルばね本体1の
端部近傍に配設した場合について説明したが、被覆部は
コイルばねを構成するばね素線の有効全長にわたり、そ
の全部または所望部分(単数および複数のいずれでもよ
い)に設けることができる。
端部近傍に配設した場合について説明したが、被覆部は
コイルばねを構成するばね素線の有効全長にわたり、そ
の全部または所望部分(単数および複数のいずれでもよ
い)に設けることができる。
また、相隣るばね素線と衝接することのない部分(たと
えばコイル本体の内、外側等)においては被覆部の全部
または一部を省略してもよい。
えばコイル本体の内、外側等)においては被覆部の全部
または一部を省略してもよい。
その他、本考案の要旨とするところの範囲内において種
々な変更ないしは応用が可能である。
々な変更ないしは応用が可能である。
本考案は、上述したようにコイルばねの本体を構成する
ばね素線のうち少なくとも互いに接触する可能性のある
箇所の一部または全部またはばね素線全体に位置して、
合成樹脂がら形成されるとともに、液体および気体の流
通を許容する網目を開設した網状被覆部を設けることを
特徴とするものである。
ばね素線のうち少なくとも互いに接触する可能性のある
箇所の一部または全部またはばね素線全体に位置して、
合成樹脂がら形成されるとともに、液体および気体の流
通を許容する網目を開設した網状被覆部を設けることを
特徴とするものである。
したがって上記被覆部の存在によってたたき音の発生を
防止できるのは勿論のこと、被覆部の網目を経て水分等
がばね素線に付着するようなことがあっても網目がら再
び外部に流出または蒸発してしまうので、水分の滞留に
よるばね素線の腐食疲労の発生を防止することができ、
コイルばねの耐久性を向上させることができる。
防止できるのは勿論のこと、被覆部の網目を経て水分等
がばね素線に付着するようなことがあっても網目がら再
び外部に流出または蒸発してしまうので、水分の滞留に
よるばね素線の腐食疲労の発生を防止することができ、
コイルばねの耐久性を向上させることができる。
また、網目を開設した網状被覆部か管状に形成されたも
のであってもその柔軟さによってばね素線を容易に挿入
することができ、かつコイルばね本体のばね定数に実質
的な影響を与えることがない。
のであってもその柔軟さによってばね素線を容易に挿入
することができ、かつコイルばね本体のばね定数に実質
的な影響を与えることがない。
しかも従来の樹脂チューブの場合のように端部を水蜜に
保つ必要がないから、コイルばねの生産性を向上するこ
とができる。
保つ必要がないから、コイルばねの生産性を向上するこ
とができる。
しかも、従来のものに比しより軽量でありながらほぼ同
等のたたき音防止効果を奏することができる。
等のたたき音防止効果を奏することができる。
第1図は本考案の一実施例を示す切欠側面図、第2図お
よび第3図は被覆部の網目を例示するための説明図であ
る。 1・・・コイルばね本体、2・・・ばね素線、3,4・
・・被覆部、5・・・網目。
よび第3図は被覆部の網目を例示するための説明図であ
る。 1・・・コイルばね本体、2・・・ばね素線、3,4・
・・被覆部、5・・・網目。
Claims (1)
- コイルばねの本体を構成するばね素線のうち少なくとも
互いに接触する可能性のある箇所の一部または全部また
ばばね素線全体に位置して、合成樹脂から形成されると
ともに液体および気体の流通を許容する網目が開設され
た網状被覆部を設けたことを特徴とする網状被覆部を有
するコイルばね。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17233680U JPS5856442Y2 (ja) | 1980-12-01 | 1980-12-01 | 網状被覆部を有するコイルばね |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17233680U JPS5856442Y2 (ja) | 1980-12-01 | 1980-12-01 | 網状被覆部を有するコイルばね |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5794732U JPS5794732U (ja) | 1982-06-10 |
JPS5856442Y2 true JPS5856442Y2 (ja) | 1983-12-26 |
Family
ID=29530649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17233680U Expired JPS5856442Y2 (ja) | 1980-12-01 | 1980-12-01 | 網状被覆部を有するコイルばね |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5856442Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-12-01 JP JP17233680U patent/JPS5856442Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5794732U (ja) | 1982-06-10 |
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