JPS5856380B2 - 食品包装用樹脂組成物 - Google Patents
食品包装用樹脂組成物Info
- Publication number
- JPS5856380B2 JPS5856380B2 JP8133176A JP8133176A JPS5856380B2 JP S5856380 B2 JPS5856380 B2 JP S5856380B2 JP 8133176 A JP8133176 A JP 8133176A JP 8133176 A JP8133176 A JP 8133176A JP S5856380 B2 JPS5856380 B2 JP S5856380B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- weight
- parts
- polyethylene
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は高密度ポリエチレンを主成分とする食品包装用
樹脂組成物に関するものである。
樹脂組成物に関するものである。
近年、即席ラーメン、即席カレー等多くの簡易食品が開
発され、その包装用のフィルムに主として熱可塑性樹脂
が使用されている。
発され、その包装用のフィルムに主として熱可塑性樹脂
が使用されている。
それらの熱可塑性樹脂の特性としては、フィルムに成形
したときの強度に優れ、可撓性に富んでいることが必要
であるほか、包装する対象が食品であるために臭気のな
いものであって、しかも食品中に含有される油脂に抽出
される物質を含まないこと(食品衛生試験法では耐n−
へブタン性をもって耐油脂性の目安としているので、以
下両者を同義とみなす)が要求される。
したときの強度に優れ、可撓性に富んでいることが必要
であるほか、包装する対象が食品であるために臭気のな
いものであって、しかも食品中に含有される油脂に抽出
される物質を含まないこと(食品衛生試験法では耐n−
へブタン性をもって耐油脂性の目安としているので、以
下両者を同義とみなす)が要求される。
このような条件に合致した熱可塑性樹脂として、その加
工性、成形性の良さと良好な物質のゆえに各種の成形品
やフィルムに用いられている高密度ポリエチレンが注目
されている。
工性、成形性の良さと良好な物質のゆえに各種の成形品
やフィルムに用いられている高密度ポリエチレンが注目
されている。
しかし高密度ポリエチレンは耐衝撃性及び可撓性が不良
であるため、各種の重合体を混合することによってこれ
らの特性を改良する試みがなされている。
であるため、各種の重合体を混合することによってこれ
らの特性を改良する試みがなされている。
例えば、高密度ポリエチレンと相溶性のあるポリイソブ
チレンを混合すれば、耐衝撃性及び可撓性は改良される
。
チレンを混合すれば、耐衝撃性及び可撓性は改良される
。
しかし、ポリイソブチレンは臭気が強く、しかも食品中
の油脂によって抽出されやすいため、この分野に使用す
ることは不適当である。
の油脂によって抽出されやすいため、この分野に使用す
ることは不適当である。
また、スチレン−ブタジェン共重合体も高密度ポリエチ
レンとの相密性は良好であるが、やはり臭気に問題があ
ることに加えて、フィルム成形時の加工性に劣り好まし
くない。
レンとの相密性は良好であるが、やはり臭気に問題があ
ることに加えて、フィルム成形時の加工性に劣り好まし
くない。
さらに、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジェ
ンゴムなどは、高密度ポリエチレンとの相密性に劣るた
めに分散性が不良であり、しかも食品に含まれる油脂に
抽出されやすく、食品包装用としては使用することがで
きない。
ンゴムなどは、高密度ポリエチレンとの相密性に劣るた
めに分散性が不良であり、しかも食品に含まれる油脂に
抽出されやすく、食品包装用としては使用することがで
きない。
また、スチレン−ブタジェン−スチレンブロック共重合
体も油脂による抽出性が大きく不適当である。
体も油脂による抽出性が大きく不適当である。
そこで本発明者は、食品包装用のフィルムとして十分な
強度と可撓性とを有し、臭気が少なく、しかも食品中の
油脂に抽出される量の少ない樹脂組成物を得るべく、高
密度ポリエチレンとエラストマーとの配合について種々
の検討を行ったところ、高密度ポリエチレン100重量
部、エビ・・ロヒドリン系重合体ゴム3〜55重量部並
びに該ポリエチレン及び該エビハロヒドリン系重合体ゴ
ムの両者と相溶し、かつ耐n−へブタン性に優れた重合
体3〜40重量部より本質的になる樹脂組成物が所期の
目的を達成することを見い出し、本発明に到達した。
強度と可撓性とを有し、臭気が少なく、しかも食品中の
油脂に抽出される量の少ない樹脂組成物を得るべく、高
密度ポリエチレンとエラストマーとの配合について種々
の検討を行ったところ、高密度ポリエチレン100重量
部、エビ・・ロヒドリン系重合体ゴム3〜55重量部並
びに該ポリエチレン及び該エビハロヒドリン系重合体ゴ
ムの両者と相溶し、かつ耐n−へブタン性に優れた重合
体3〜40重量部より本質的になる樹脂組成物が所期の
目的を達成することを見い出し、本発明に到達した。
本発明において用いられる高密度ポリエチレンは密度0
.94〜0.97、結晶化度75〜85%のポリエチレ
ンであって、通常チーグラー型触媒を用いる低圧法及び
金属酸化物を触媒とする中圧法によって製造されるもの
であるが、特に製造方法によって製限されるものではな
い。
.94〜0.97、結晶化度75〜85%のポリエチレ
ンであって、通常チーグラー型触媒を用いる低圧法及び
金属酸化物を触媒とする中圧法によって製造されるもの
であるが、特に製造方法によって製限されるものではな
い。
なお、高圧法による低密度ポリエチレンを使用したフィ
ルムは、低温では十分な強度を示すが、高温時の強度に
劣るため食品包装用として好ましくない。
ルムは、低温では十分な強度を示すが、高温時の強度に
劣るため食品包装用として好ましくない。
本発明において使用されるエビ・・ロヒドリン系重合体
ゴムとは、エビクロロヒドリン又はエビブロモヒドリン
の単独重合体、エビクロロヒドリンとエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブタジェンオキサイド、ス
チレンオキサイド、アリルグリシジルエーテル、グリシ
ジルメタクリレート又はグリシジルアクリレートなどと
の共重合体などであって、ムーニー粘度(ML 1+。
ゴムとは、エビクロロヒドリン又はエビブロモヒドリン
の単独重合体、エビクロロヒドリンとエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブタジェンオキサイド、ス
チレンオキサイド、アリルグリシジルエーテル、グリシ
ジルメタクリレート又はグリシジルアクリレートなどと
の共重合体などであって、ムーニー粘度(ML 1+。
100℃)30〜140のものから選ばれる一種又は二
種以上の重合体ゴムのことである。
種以上の重合体ゴムのことである。
高密度ポリエチレン及びエピハロヒドリン系重合体ゴム
の両者に相溶し、かつ耐n−へブタン性に優れた重合体
(以下、相分離抑制剤ということがある)とは、両者と
混合して作成した厚さ0.2順のフィルム中に遊離層、
まだら又はブツが目視観察されないようなフィルムを与
える重合体であって、かつ、両者と混合して作成したシ
ートのnヘペタン抽出量が実施例で規定した条件で測定
したときに30 ppm 以下であるようなシートを与
える重合体のことである。
の両者に相溶し、かつ耐n−へブタン性に優れた重合体
(以下、相分離抑制剤ということがある)とは、両者と
混合して作成した厚さ0.2順のフィルム中に遊離層、
まだら又はブツが目視観察されないようなフィルムを与
える重合体であって、かつ、両者と混合して作成したシ
ートのnヘペタン抽出量が実施例で規定した条件で測定
したときに30 ppm 以下であるようなシートを与
える重合体のことである。
その具体例として、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩
素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、ア
クリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル
ブタジェン−スチレン共重合体、ポリメチルメタクリレ
ート、メチルメタクリレート−ブタジェンスチレン共重
合体、フェノール樹脂及び塩化ゴムなどが挙げられる。
素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、ア
クリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル
ブタジェン−スチレン共重合体、ポリメチルメタクリレ
ート、メチルメタクリレート−ブタジェンスチレン共重
合体、フェノール樹脂及び塩化ゴムなどが挙げられる。
高密度ポリエチレン、エピハロヒドリン系重合体ゴム及
び相分離抑制剤の混合は、通常の方法、例エバ押出機、
バンバリーミキサ−又はロールミルなどによって機械的
に混合する方法や、キシレン又はデカリンなどに代表さ
れる上記三者の重合体を共に溶解させる溶媒中で混合す
る方法によって行われる。
び相分離抑制剤の混合は、通常の方法、例エバ押出機、
バンバリーミキサ−又はロールミルなどによって機械的
に混合する方法や、キシレン又はデカリンなどに代表さ
れる上記三者の重合体を共に溶解させる溶媒中で混合す
る方法によって行われる。
エピハロヒドリン系重合体ゴムの使用量は高密度ポリエ
チレン100重量部当たり3〜55重量部、好ましくは
5〜30重量部である。
チレン100重量部当たり3〜55重量部、好ましくは
5〜30重量部である。
3重量部未満の場合には油脂による抽出量が多くなるた
め不適当であり、55重量部を越えると油脂による抽出
量が多くなるだけでなく強度が大幅に低下する。
め不適当であり、55重量部を越えると油脂による抽出
量が多くなるだけでなく強度が大幅に低下する。
また、相分離抑制剤の使用量はその種類にも依存するが
、高密度ポリエチレン100重量部当たり3〜40重量
部、好ましくは5〜20重量部である。
、高密度ポリエチレン100重量部当たり3〜40重量
部、好ましくは5〜20重量部である。
3重量部未満の場合には均一な樹脂組放物を得ることが
できず、40重量部を越えると、油脂による抽出量が急
激に増加するだけでなく強度も低下する。
できず、40重量部を越えると、油脂による抽出量が急
激に増加するだけでなく強度も低下する。
なお、高密度ポリエチレンにエチレン−酢酸ビニル共重
合体のみを混合した場合には臭いがきわめて強くて実用
に耐えがたいのであるが、これに少量のエピハロヒドリ
ン系重合体ゴムを添加しただけで臭気が著しく低減する
ことは予想外のことであった。
合体のみを混合した場合には臭いがきわめて強くて実用
に耐えがたいのであるが、これに少量のエピハロヒドリ
ン系重合体ゴムを添加しただけで臭気が著しく低減する
ことは予想外のことであった。
本発明の樹脂組成物はさらに必要に応じて、通常使用さ
れる無機充填剤又は顔料などを含むことができる。
れる無機充填剤又は顔料などを含むことができる。
本発明の樹脂組成物は、前述の通り十分な強度と可撓性
とを有し、臭気が少なく、しかも食品中の油脂に抽出さ
れる量が少ないことに加えて、均一でヒートシール性の
良好なフィルムに成形することができるので、必要に応
じてアルミ箔やポリエステルなどと積層させた食品包装
材料として有用性の高いものである。
とを有し、臭気が少なく、しかも食品中の油脂に抽出さ
れる量が少ないことに加えて、均一でヒートシール性の
良好なフィルムに成形することができるので、必要に応
じてアルミ箔やポリエステルなどと積層させた食品包装
材料として有用性の高いものである。
以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明する。
各重合体の使用部数は重量基準である。実施例 1
第1表に示す配合処方に従って重合体をロールミルによ
り混合し、175℃でプレスすることによって試料を作
成した。
り混合し、175℃でプレスすることによって試料を作
成した。
この試料の比破裂強さく日本工業規格JISP−811
2ミューレン破裂試験)及びn−へブタン抽出量(50
X150XQ、5mmのシートを1c4当たり2Mの割
合でnヘプタンに25℃で1時間浸漬した後のシートの
重量減)を測定した。
2ミューレン破裂試験)及びn−へブタン抽出量(50
X150XQ、5mmのシートを1c4当たり2Mの割
合でnヘプタンに25℃で1時間浸漬した後のシートの
重量減)を測定した。
結果を第1表に示す。本発明の組成物は臭気がなく、通
常の組成物(実験番号8)相当の比破裂強さを示し、そ
してn−へブタン抽出量がきわめて少ないことがわかっ
た。
常の組成物(実験番号8)相当の比破裂強さを示し、そ
してn−へブタン抽出量がきわめて少ないことがわかっ
た。
なお、実験番号6においても本発明におけると同等の比
破裂強さ及びn−へブタン抽出量を示したが、臭気がき
わめて強く、食品包装用として不適当であると判断され
た。
破裂強さ及びn−へブタン抽出量を示したが、臭気がき
わめて強く、食品包装用として不適当であると判断され
た。
実施例 2
実施例1実験番号50重合体の配合割合を第2表の通り
に変えて同様の実験を行った。
に変えて同様の実験を行った。
結果を第2表に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 高密度ポリエチレン100重量部、エビハロヒドリ
ン系重合体ゴム3〜55重量部並びに該ポリエチレン及
び該エビ・・ロヒドリン系重合体ゴムの両者と相溶し、
かつ、耐n−へブタン性に優れた重合体3〜40重量部
より本質的になることを特徴とする食品包装用樹脂組成
物。 2 高密度ポリエチレン及びエビ・・ロヒドリン系重合
体ゴムの両者と相溶し、かつ、耐n−へブタン性に優れ
た重合体が、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポ
リエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリロ
ニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジェン−スチレン共重合体、ポリメチルメタクリレート
、メチルメタクリレート−ブタジェン−スチレン共重合
体、フェノール樹脂及び塩化ゴムよりなる群から選択さ
れる重合体である特許請求の範囲第1項記載の樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8133176A JPS5856380B2 (ja) | 1976-07-08 | 1976-07-08 | 食品包装用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8133176A JPS5856380B2 (ja) | 1976-07-08 | 1976-07-08 | 食品包装用樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS536352A JPS536352A (en) | 1978-01-20 |
JPS5856380B2 true JPS5856380B2 (ja) | 1983-12-14 |
Family
ID=13743388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8133176A Expired JPS5856380B2 (ja) | 1976-07-08 | 1976-07-08 | 食品包装用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5856380B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4545638A (en) * | 1982-06-21 | 1985-10-08 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Rib cage terminal |
US7393214B2 (en) * | 2006-02-17 | 2008-07-01 | Centipede Systems, Inc. | High performance electrical connector |
CN104311953A (zh) * | 2014-10-13 | 2015-01-28 | 宏祥新材料股份有限公司 | 合成塑胶改性hdpe防渗膜及其生产工艺 |
-
1976
- 1976-07-08 JP JP8133176A patent/JPS5856380B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS536352A (en) | 1978-01-20 |
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