JP3299320B2 - ラップフィルム - Google Patents
ラップフィルムInfo
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- wrap film
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
更に詳しくは食品包装用として使用するポリメチルペン
テンを主成分とする家庭用ラップフィルムに関するもの
である。
方法としては、ポリ塩化ビニル(以下、PVCと略すこ
とがある)又はポリ塩化ビニリデン(以下、PVDCと
略すことがある)に適当量の可塑剤を混入し製膜する方
法あるいは適当な密度のポリエチレン(以下、PEと略
すことがある)を透明性よく製膜する方法が知られてい
る。しかし、上記の方法により製造される従来のPV
C、PVDC、PE系のラップフィルムは融点が低く、
また140℃以上の高温では柔らかくなり過ぎるため、
油性の強い食品を直接包んで電子レンジ等で比較的長時
間加熱するとフィルムがとけたり、破れたりあるいは食
品にはりついてとれない等の問題点があった。
アミド等の耐熱性の良いプラスチックから製造したフィ
ルムは自己粘着性を有しない。
プフィルムが有する上記のような問題点を除去し、耐熱
性、自己粘着性、透明性の全てに優れたラップフィルム
を提供するものである。
及び/又は水素化石油系炭化水素樹脂 1〜50重量部 (B)ポリメチルペンテン 99〜50重量部 を含むポリメチルペンテン樹脂組成物から成るラップフ
ィルムである。
を除去するためには、耐熱性の良好な樹脂を使用するこ
とが考えられる。しかし、上記のように耐熱性の良好な
樹脂は自己粘着性を有していないためラップフィルムと
して使用することはできなかった。例えば、ポリメチル
ペンテンは融点が235〜240℃と高く、耐熱性の良
い樹脂であるが自己粘着性を有していないという欠点の
ため、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等と同
様に従来はラップフィルムとして使用できなかった。し
かし、本発明者は、かかる欠点を有するポリメチルペン
テンにブテン‐1をモノマーとして重合したポリブテン
(以下、ポリブテン‐1と略すことがある)及び/又は
水素化石油系炭化水素樹脂を上記所定量配合することに
より、ポリメチルペンテンが本来有する優れた耐熱性、
カット性を損なうことなく、従来、ポリメチルペンテン
単体から成るフィルムが持っていなかった柔軟性及び自
己粘着性を付与し、更に製造されたラップフィルムがポ
リメチルペンテンの有する優れた透明性を維持し得るこ
とを見出だし本発明を完成するに至った。
化石油系炭化水素樹脂と成分(B)ポリメチルペンテン
の配合比は、(A)1〜50重量部に対して、(B)9
9〜50重量部であり、好ましくは(A)15〜30重
量部に対して、(B)85〜70重量部である。成分
(A)が1重量部未満では製造したラップフィルムに十
分な柔軟性及び自己粘着性が付与されず、また50重量
部を越えれば柔軟性及び自己粘着性が過多となり好まし
くない。
の配合比は好ましくは1〜50重量部、更に好ましくは
1〜30重量部、特に好ましくは15〜30重量部であ
る。該ポリブテン‐1の配合比が大きすぎれば耐熱性が
低下し好ましくない。また、水素化石油系炭化水素樹脂
自体の配合比は好ましくは1〜50重量部、更に好まし
くは1〜20重量部、特に好ましくは2〜10重量部で
ある。該水素化石油系炭化水素樹脂の配合比が大きすぎ
れば耐熱性、加工性が低下し、またラップフィルム表面
に該樹脂が浮出し、食品への移行等が生じるため好まし
くない。
ポリブテン‐1としては重量平均分子量が好ましくは1
00万〜300万程度のものが使用され、公知のいずれ
の方法で製造されたものでもよい。
は公知である。該水素化石油系炭化水素樹脂としては重
量平均分子量が好ましくは500〜5000程度のもの
が使用される。該樹脂としては、水素化芳香族系炭化水
素樹脂、水素化脂肪族系炭化水素樹脂、水素化脂環族系
炭化水素樹脂、水素化脂肪族・脂環族系炭化水素樹脂、
水素化脂肪族・芳香族系炭化水素樹脂等が挙げられ、例
えば、水素化テルペン樹脂、水素化ポリシクロペンタジ
エン樹脂、水素化α‐メチルスチレン・ビニルトルエン
樹脂等が使用される。
ポリメチルペンテンとしては粘度平均分子量が好ましく
は50万〜80万程度、融点が好ましくは200〜25
0℃程度のものが使用され、公知のいずれの方法で製造
されたものでもよい。
に、通常オレフィン系ラップフィルムに使用される液状
ポリブテン、ロジン及びロジン誘導体、テルペン系樹脂
等を透明性、カット性、適度な粘着性、無臭性等の他の
特性を損なわない範囲内でポリメチルペンテン樹脂組成
物中に含めることもできる。
製膜してラップフィルムを製造するには、例えばTダイ
成型、インフレーション成型等の公知のいかなる方法も
使用することができる。好ましくはTダイ成型が使用さ
れる。
詳細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるも
のではない。
式会社製 MX‐021)75重量部、ポリブテン‐1
(三井石油化学工業株式会社製 M3080)20重量
部及び水素化石油系炭化水素樹脂(荒川化学工業株式会
社製 P‐70)5重量部から成る組成物を原料とし、
Tダイを使用して15μのフィルムを作成した。続い
て、該フィルムについて家庭用ラップフィルムとしての
テストを実施した。その結果を表1に示す。
水素化石油系炭化水素樹脂のそれぞれの量を85重量
部、10重量部及び5重量部とした以外は実施例1と同
様にしてフィルムを作成し、テストを実施した。その結
果を表1に示す。
式会社製 MX‐021)70重量部及びポリブテン‐
1(三井石油化学工業株式会社製 M3080)30重
量部から成る組成物を原料とした以外は実施例1と同様
にしてフィルムを作成し、テストを実施した。その結果
を表1に示す。
式会社製 DX720)90重量部及び水素化α‐メチ
ルスチレン・ビニルトルエン樹脂(理化ハーキュレス株
式会社製リガレッツ 1128)10重量部から成る組
成物を原料とした以外は実施例1と同様にしてフィルム
を作成し、テストを実施した。その結果を表1に示す。
水素樹脂のそれぞれ99.5重量部及び0.5重量部か
ら成る組成物を使用した以外は実施例1と同様にしてフ
ィルムを作成し、テストを実施した。その結果を表1に
示す。
それぞれ49重量部及び51重量部から成る組成物を使
用した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作成し、
テストを実施した。その結果を表1に示す。
使用してテストを実施した。その結果を表1に示す。
してテストを実施した。その結果を表1に示す。
用してテストを実施した。その結果を表1に示す。
比較例のものに対して耐熱性、透明性、粘着性及びカッ
ト性において優れていた。
トによる耐熱温度を示した。
の皿にカレーを入れ、ラップフィルムが接触するように
包んで電子レンジで5分間加熱した。
フィルムで包み、電子レンジで5分間加熱した。
メーターを使用して測定した。
cを入れ、ラップフィルムで包み、逆さにして水漏れの
有無を確認した。
粧箱の鋸刃でのカット性をテストした。
明性、粘着性及びカット性に優れている。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)ブテン‐1をモノマーとして重合し
たポリブテン及び/又は水素化石油系炭化水素樹脂 1
〜50重量部 (B)ポリメチルペンテン 99〜50重量部 を含むポリメチルペンテン樹脂組成物から成るラップフ
ィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31081992A JP3299320B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | ラップフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31081992A JP3299320B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | ラップフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06136149A JPH06136149A (ja) | 1994-05-17 |
JP3299320B2 true JP3299320B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=18009799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31081992A Expired - Lifetime JP3299320B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | ラップフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3299320B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
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---|---|---|---|---|
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CN103080196B (zh) * | 2010-09-03 | 2015-08-05 | 理研科技株式会社 | 包装用膜、其制造方法以及包装用膜制品 |
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-
1992
- 1992-10-27 JP JP31081992A patent/JP3299320B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06136149A (ja) | 1994-05-17 |
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