JPS5855877Y2 - 加熱手段分離可能な電気グリドル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電気ヒーターにより加熱する電気グリドル
であって、殊に加熱手段と調理盤とを分離可能にしたも
のに関する。

従来の電気グリドルは、第１図、第２図の如きものであ
り、調理盤Ａの下面部へシーズヒーターＢを直接埋設し
ている。

このため、調理盤Ａに備える電気回り品は一体不可分と
なり、把手Ｃや底部カバーＤ等の非電気的付帯物を取外
し可能にしたものであっても、調理盤Ａは前記電気回り
品のために、丸洗い不能なことは勿論、濡れたふきん等
で汚れを拭き取ることも個所によっては好ましくないし
、たとえ調理面Ｅであっても、電気回り品に触れたり、
水気が電気回り品へ流れ込まないように注意しなければ
ならない。

従って、調理盤Ａの洗浄が困難なうえ、調理盤Ａ全体を
清潔に保ち難い。

また、温度調節器Ｆの感温棒Ｇを受は入れる調理盤Ａの
感温孔Ｈは、調理盤Ａの前記シーズヒーターＢを埋設し
ている下面部へ突設された被感温部Ｉに形成されており
、該被感温部Ｉは、調理盤Ａの調理面Ｅからの熱伝導を
受けるものの、ヒーターＢからの熱影響が大きく、調理
温度よりはむしろヒーターＢの温度を感知して温度調節
する結果、適正な調理温度が得られない嫌いがある。

この考案は、銘盤に対しヒーターとの電気接続部を持っ
て着脱自在に連結される温度調節器が、その連結状態で
銘盤に着脱可能に載置される調理盤と接触して調理盤の
温度を感知し、ヒーターを制御するようにして、前記従
来の欠点を、構造や取扱いが複雑化したりグリドルのコ
ンパクト性が損われるようなことなく解消し得る加熱手
段分離可能な電気グリドルを提供することを目的とする
。

そこでこの考案は、ヒーターを備えた銘盤と、該熱盤上
へ着脱可能に受載される調理盤と、前記銘盤に対し着脱
自在に連結するためのヒーターとの電気接続部付連結部
、および銘盤への連結状態で熱盤上に載置される調理盤
に接触する感温部をそれぞれ一体に持った温度調節器と
を備えたことを、前記目的達成のための要旨としている
。

第３図ないし第７図に示される実施例について説明すれ
ば、シーズヒーター１が裏面に埋設されたアルミニウム
等の熱良導体からなる銘盤２と、該銘盤２上へ着脱可能
に載置される同じくアルミニウム等の熱良導体からなる
調理盤３とからなり、ヒーター１の回路４に設けられる
温度調節器５は、調理盤３の温度を感知すべくする。

調理盤３は、その下面部一端側に被感温部６を突出させ
、間部−６に前記温度調節器５の感温棒７を受は入れる
感温孔８を形成している。

前記被感温部６は、調理盤３の下面に形成された脚９と
共に脚として機能する。

銘盤２は、その調理盤受載面１０に、前記脚９および被
感温部６と係合する位置決め凹部１１が形式され、受載
した調理盤３を定位置に安定させる。

また、温度調節器５は、銘盤２の調理盤被感温部６に対
応する一端側に形成されたジャック１２へ嵌め込むプラ
グ１３を備え、これらジャック１２およびプラグ１３を
介し、前記ヒーター回路４の電源接続コード１４とは別
に同回路４に接続されている。

電源接続コード１４は、ヒーター回路４に対しマグネッ
トジャック１５およびマグネットプラグ１６を介して着
脱自在に接続され、マグネットジャック１５は銘盤２の
他端側に設けられている。

ジャック１５およびプラグ１６は、それらに備えるマグ
ネット１７．１８によって着脱自在に接続されるもので
、電源コード１４に足等を引っ掛けた場合自動的に接続
が外れて、器具の転倒や転落の危険を防止する。

なお、１９は温度調節器５の操作ダイヤルであって、温
度の設定と、ヒーター１のオン、オフを行うようになっ
ている。

２０は銘盤２の把手であって、耐熱合成樹脂等の耐熱性
および絶縁性の材料からなり、その各銘盤２への取付部
２１に、前記ジャック１２およびマグネットジャック１
５が設けられ、ヒーター１と結線され、銘盤２に対し絶
縁状態としている。

２２は銘盤２の裏カバーである。２３は電源接続コード
１４の電源側プラグ、２８は銘盤２の脚である。

調理する場合、調理盤３を銘盤２上へ載置する。

調理盤３への充分な熱伝導のためには、両盤２，３が密
着状態にあらねばならないが、脚９および被感温部６と
、位置決め凹部１１との保合によって、両盤２，３は正
しく位置決めされるうえ、万一その保合が不完全で位置
関係にズレがあれば、感温孔８とジャック１２の位置関
係が適正でなく、温度調節器５の感温棒７およびプラグ
１３が前記感温棒８およびジャック１２へ嵌め込むこと
ができない。

従って、使用不能であり、不適正な状態での使用が防止
される。

調理盤３を銘盤２から外せば、電気回り品が一切なく、
丸洗いして差支えない。

また、温度調節器５の感温棒７は、調理盤３に一体形式
され、銘盤２とは別体の被感温部６の温度を感知するも
のであり、調理盤３の実際調理温度をヒーター１の影響
なく感知でき、設定温度に対する正確な温度調節を司る
。

ヒーター１からの熱影響をさらになくすために、被感温
部６とそれが嵌る凹部１１との間に両者が接面しない充
分な隙間を形成したり、感温孔８をできるだけ調理盤３
の調理面２つに近い個所へ設ける等してもよいし、被感
温部６を銘盤２から外れた位置に形成してもよい。

温度調節器５は、例えば、感温棒７の温度をバイメタル
スイッチに伝導すべくシ、温度設定を前記ダイヤル１９
によってバイメタルスイッチのスイッチ片間隔を調節し
て行うものがあり、他の形式のものを採用することもで
きる。

前記した如く、温度調節器５を電源接続コード１４から
切り離すことによって、電源接続コード１４は、器具に
対し前記の如くマグネットジャック１５およびマグネッ
トプラグ１６等によって着脱自在に接続し、コード１４
に引っ掛かった場合の安全が計れるほか、コード１４を
非分離式に接続した場合は、銘盤２と裏カバー２２との
間の空間スペース２４を利用して、電源接続コードの巻
取機構を設置し、コード不使用時それを巻き取るように
することもできる。

第８図は、前記実施例は角形グリドルであるのに対し、
丸形グリドルを示しており、銘盤２は本体ケース２５へ
装着し、ジャック１２を本体ケース２５の一側に設け、
電源接続コード１４は非分離式に接続し、ケース２５内
の銘盤２に設置されたリール２６へ巻取れるようにしで
ある。

また、調理盤３にも把手２７を設けてあり、調理盤３を
単独で持ち運び易くしである。

従って、銘盤２上に調理盤３を載置して調理した後、調
理盤３のみを任意の場所へ移して調理物を保温状態で食
事に供したり、調理後調理盤３を銘盤２から外して丸洗
いするような場合の取扱いに便利である。

この考案によれば、ヒーターを備えた銘盤、および銘盤
に対し着脱自在に載置される調理盤に、銘盤に対し着脱
自在に連結するためのヒーターとの電気接続部付連結部
、および銘盤への連結状態で熱盤上に載置される調理盤
に接触する感温部をそれぞれ待った温度調節器を付帯物
として組合せ備えるだけであるから、グリドルとしての
簡易小型特性を損わずに、銘盤に対する調理盤の丸洗い
等のための分離取扱いを可能とすると共に、それら分離
可能な銘盤および調理盤における調理温度を、銘盤ヒー
ターの調理盤側温度感知による制御で適正に制御できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気グリドルを示す一部の断面図、第２
図は一部の斜面図、第３図はこの考案の一実施例を示す
断面図、第４図、第５図はそれぞれ別の個所を示す一部
の斜面図、第６図は銘盤の斜面図、第７図は全体の平面
図、第８図は別の実施例を示す斜面図である。 １・・・・・・シーズヒーター、２・・・・・・銘盤、
３・・・・・・調理盤、４・・・・・・ヒーター回路、
５・・・・・・温度調節器、６・・・・・・被感温部、
７・・・・・・感温棒、８・・・・・・感温孔、９・・
・・・・脚、１０・・・・・・調理盤受載面、１１・・
・・・・位置決め凹部、１２・・・・・・ジャック、１
３・・・・・・プラグ、１４・・・・・・電源接続コー
ド、１５・・・・・・マグネットジャック、１６・・・
・・・マグネットプラグ、１７．１８・・・・・・マグ
ネット、２４・・・・・・空間スペース、２６・・・・
・・リール。

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）ヒーターを備えた熱盤と、 該熱盤上へ着脱可能に載置される調理盤と、前記熱盤に
   対し着脱自在に連結するためのヒーターとの電気接続部
   付連結部、および熱盤への連結状態で熱盤上に載置され
   る調理盤に接触する感温部をそれぞれ一体に持った温度
   調節器とを備えたことを特徴とする加熱手段分離可能な
   電気グリドル。
2. （２）連結部は、熱盤側ジャックへ嵌め込むプラグとさ
   れ、感温部は調理盤に設けられた感温孔へ嵌入する感温
   棒とされている実用新案登録請求の範囲第１項記載の加
   熱手段分離可能な電気グリドル。
3. （３）調理盤の感温孔を形成している被感温部は、調理
   盤下面へ突出して調理盤の脚部を兼用するものである実
   用新案登録請求の範囲第２項記載の加熱手段分離可能な
   電気グリドル。
4. （４）熱盤の調理盤受載面には、調理盤下面に突設され
   た前記被感温部を含む脚部と係合する位置決め凹部が形
   成されている実用新案登録請求の範囲第３項記載の加熱
   手段分離可能な電気グリドル。
5. （５）電源接続コードは、熱盤のヒーター回路に対し、
   マグネットジャックおよびプラグを介し着脱可能に接続
   されている実用新案登録請求の範囲第２項記載の加熱手
   段分離可能な電気グリドル。
6. （６）電源接続コードは、熱盤下の空室内に設置された
   コードリールへ出し入れ可能に巻き取られている実用新
   案登録請求の範囲第２項記載の加熱手段分離可能な電気
   グリドル。
7. （７）ヒーターは、熱盤下面部へ埋設されている実用新
   案登録請求の範囲第１項から第６項までの何れかに記載
   の加熱手段分離可能な電気グリドル。