JPS5855557Y2 - 高しゃ断形時限性ヒユ−ズ - Google Patents

高しゃ断形時限性ヒユ−ズ

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JPS5855557Y2
JPS5855557Y2 JP6433581U JP6433581U JPS5855557Y2 JP S5855557 Y2 JPS5855557 Y2 JP S5855557Y2 JP 6433581 U JP6433581 U JP 6433581U JP 6433581 U JP6433581 U JP 6433581U JP S5855557 Y2 JPS5855557 Y2 JP S5855557Y2
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JP
Japan
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fusible
insulating
heat storage
cup
holding plate
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Expired
Application number
JP6433581U
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JPS57178359U (ja
Inventor
紀男 長内
Original Assignee
株式会社 アサヒ電機製作所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気回路の内、主として電動機等のような瞬
時に相当大きな起動電流を生じる回路の保護のため用い
られる極めて大きな時限性能と短絡時の大電流を速やか
にかつ安全にしゃ断できる大きなしゃ温容量を併有する
時限性ヒユーズの改良に関するものである。
従来、この種の時限流ヒユーズは、第1図に示すように
中央に蓄熱容量を充分にとれるように極めて大きな銅等
の良導体金属板を加工したU字形溝を有する蓄熱体5と
その両端に耐熱性絶縁材から成り絶縁筒2の内径に挿入
できる直径を有し、さらに表面に可溶体3の挿入口6a
とその上方に引掛は金具11を有する絶縁材から成る保
持板6および他方の可溶体4の挿入ロアaを有する絶縁
材から成る保持板7をそれぞれ機械的に接続し、第2図
のように一方の可溶体3と他方の可溶体4を中央の蓄熱
体5を介して直列な導通を得るように接合したものであ
り、具体的には一方の可溶体3は中央の蓄熱体5の裏面
の底部と半田13で接合され、他方の可溶体4は蓄熱体
5のU字形溝の表面底部上で金属小片8を介して、錫、
鉛、蒼鉛等の低融点金属12によりそれぞれ接合され、
さらにこの金属小片8の一端は強圧縮力を有するコイル
スプリング10で一方の保持板6に固定された引掛は金
具11に張架されている構造の時限性可溶素子体を耐熱
性絶縁体の絶縁筒2内に挿入し、第3図のように両端の
可溶体3,4の部分のみを珪砂等の消弧剤9で埋設し、
両端を金属製り金1,1′に半田13にて半田付けして
成るものであった。
上述の如きの組立機構を有するこの種のし二一ズは極め
て絶縁筒2内の構成が複雑であるがとりわけ絶縁筒2の
内径に左右の保持板6,7を挿入し、絶縁筒2内を三つ
に分割した空間部を装設しなければならないためいかな
る場合でも保持板6.7の外径が絶縁筒2の内径にスム
ーズに通過するように小さくして置く必要があり、この
ため絶縁筒2の内径との間に相当大きな空隙ができ、消
弧剤9を充填する工程において、この空隙から中央に位
置した蓄熱体5のU字形溝内にある熱動作部に消弧剤9
が流入するという欠点を有していた。
この種のヒユーズにおいて、蓄熱体5のU字形溝内への
消弧剤の流入は、第4図のように定格電流の1000%
以下の低過負荷電流通過領域で動作する状態、すなわち
機構的には蓄熱体5のU字形溝内と底部と他方の可溶体
4および強圧縮コイルスプリング10で接合されている
金属小片8の低融点金属12が両端の可溶体3,4から
発生するジュール熱のため溶融し、金属小片8を強圧縮
コイルスプリング10の張力により引離すことに影響し
、引離し不動作あるいは停止等により過電流の通過を許
して機器に支障をきたすことに戊すヒューズとしての機
能を発揮できないものにするという惧れがあった。
また消弧剤9の充填時においても、消弧剤9を一度に絶
縁筒2内には充填できない構造のため左の可溶体3の周
辺を充填した後、右の可溶体4の周辺に充填するという
不連続な作業工程をとらなければならず、このため生産
性が低いという作業上の欠点を有していた。
これまで上述の消弧剤9の流入防止方法として例えば充
填する消弧剤9の粒子を大粒状のものに変えたり、絶縁
筒2の保持板6,7の空隙を石綿の布で目張りして流入
を防止するという方法は実施されてはいるものの前者は
消弧剤の粒子が大粒状になるため可溶体3,4の絶縁筒
9内の空間で占める割合(可溶体の体積と筒内径空間部
の体積)の比率から消弧剤9の充填量が少なくなりその
ため短絡時等の大電流をしゃ断する能力が低下すること
に成り、後者においては目張りの効果は確かに発揮され
るが石綿自体が大気中の湿気を吸収する物質のためヒユ
ーズが溶断に到った後、近接した導体間に影響し溶断後
のヒユーズの絶縁抵抗に支障をきたすという電気的な欠
点を有する一時的な方法しかなかった。
本考案は、以上の欠点を除去する目的でなされたもので
あり、時限性可溶素子体の蓄熱体のU字形溝内に消弧剤
がいかなる場合においても流入しないように予め蓄熱体
のU字形溝内を耐熱性ポリエステル樹脂から成る透明な
フィルム板の薄板から生じる弾性を利用した蓋で覆いこ
の部分を完全に外部からしやへいすることで消弧剤の流
入を恒久的に防止するようにした時限性ヒユーズを提供
するものである。
以下、本考案を一実施例に基づき説明すると次のようで
ある。
第5図aに示すような耐熱性ポリエステル樹脂から成る
透明なフィルム板(O,OS〜0.1ミリ厚)14を同
図すのように長平方向に半円筒状に湾曲した状態で第6
図のように蓄熱体5のU字形溝の内壁5 a 、5 b
にフィルム板14の側面部14 a 、14 C1さら
に蓄熱体5の両端の絶縁保持板6,7の内壁6b、7b
にフィルム板の端部14b、14dが合致するよう押込
める。
この押込みにより蓄熱体5のU字形溝を覆ったフィルム
板14は、その側端部14a、14cの外方へ開こうと
する反撥力でU字形溝の内壁5 a 、5 bに係止さ
れ、また絶縁保持板6,7間が予め強圧縮コイルスプリ
ング10で生じている内方への張力のためその端部14
b、14dが互いに保持板6,7の内壁6b、7bで密
着されこのU字形溝内を完全な密閉状態にする。
なおこのフィルム板14の蓋は機械的にも電気的にも安
定したものであるからU字形溝からずれたり、外れたり
または発生する熱等で融けるようなことは全くない。
また蓄熱体5の両端に接続されている絶縁保持板6,7
の外径も絶縁筒2の内径には無関係に成るので極めて作
業的にスムーズに組立てられる。
かようにして得られた時限性可溶素子体を絶縁筒2内の
ほぼ中央に蓄熱体5が位置するよう挿入し、絶縁筒2の
一方の端に金属製口金1を嵌着後、この口金1の孔1a
から挿通した可溶体3を半田13で半田付けするととも
に絶縁筒2の他方の開口端より珪砂等の消弧剤9を絶縁
筒2内全体に充填し、他方の口金1′の孔1’aより挿
通した可溶体4を半田13にて接合して第7図のような
高しゃ新形時限性ヒユーズが完成される。
以上のように本考案における高しゃ断形時限性ヒ二−ズ
は、蓄熱体と絶縁保持板で構成されるU字形溝内を耐熱
性ポリエステル樹脂のフィルム板の湾曲時に生ずる弾力
性と左右保持板の密着性によるしやへい効果で消弧剤の
熱動作部への流入を完全に防止するとともに蓋として用
いるフィルム板の制作も極めて簡易的なものであること
により既刊のものに即適応できるものである。
また製作上においては、絶縁筒と時限性可溶素子体を構
成している絶縁保持板の挿入時の裕度が大巾にとれるの
で組立もスムーズに戊り、筒内部への消弧剤の充填も一
方の絶縁筒開口部から連続的に充填できるから作業能率
上生産性を高めるものになる。
さらに電気的には、絶縁筒内に挿入される時限性可溶素
子全体が消弧剤中に埋設されることから絶縁筒の隅々ま
で消弧剤が行き渡り左右の可溶体の切欠部を十分に生か
すことになり、大電流に対してのしゃ断能力も安定した
ものが得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のこの種の時限性ヒユーズの時限性可溶素
子体の部品構成を示す斜視図、第2図は従来の時限性可
溶素子体の斜視図、第3図は従来の時限性ヒユーズの完
成品の縦断面図及びXX′断面図、第4図は従来の時限
性ヒユーズの低過負電流通過時の溶断状態を示す縦断面
図、第5図aは本考案の高しゃ新形時限性ヒユーズに用
いるフィルム板の所要形状を示す斜視図、同図すは、前
図aを湾曲状にした斜視図、第6図は、本考案の高しゃ
新形時限性可溶素子体の斜視図、第7図は本考案による
高しゃ新形時限性ヒユーズの完成品の縦断面図およびY
−Y’断面図を示す。 図中の部番 1は口金、2は絶縁筒、3,4は可溶体、
5は蓄熱体、6,7は保持板、8は金属小片、9は消弧
剤、10は強圧縮コイルスプリング、11は引掛は金具
、12は低融点金属、13は半田、14はフィルム板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 端部に孔1aを有する第一のカップ状口金1゜該口金1
    の孔1aに半田付けされる第一の可溶体3、該可溶体3
    の他端を受入れる挿入口6aを有する第一の絶縁保持板
    6、該保持板6にその一端を固着され、U字状内壁部5
    a、5bを有し、前記第一の可溶体3の他端が半田13
    によって半田付けされる蓄熱体5.該蓄熱体5の他端に
    固着され挿入ロアaを有する第二の絶縁保持板7.該保
    持板7と前記第一の絶縁保持板6の間に張架さ′れその
    一端に金属小片8を有するスプリング10.前記第二の
    絶縁保持板7の挿入ロアaにその一端が受入れられる第
    二の可溶体4.該可溶体4の他端が半田付けされる孔1
    ’aを有する第二のカップ状口金1′前記スプリング1
    0の一端に設けられた金属小片8と前記第二の可溶体4
    の一端とさらに前記蓄熱体5の他端部とを一体に取付け
    る低融点金属12、前記第一および第二の絶縁保持板6
    ,7によって区画される前記蓄熱体動作部を包囲すべく
    前記U字状内壁5 a 、5 bに係止する略半円状の
    フィルム板14、前記第一および第二の可溶体3,4前
    記第一および第二の絶縁保持板6.7前記蓄熱体5及び
    フィルム板14の組立体が収納されかつその両端に前記
    第一および第二のカップ状口金1,1′が嵌着される絶
    縁筒2、前記第一および第二のカップ状口金1,1′の
    孔1a、1’aより充填され、前記第一および第二のカ
    ップ状口金1.1’、絶縁筒2さらに前記第一および第
    二の絶縁保持板6,7によってそれぞれ形成される空間
    を満す消弧剤9からなる高しゃ新形時限性ヒユーズ。
JP6433581U 1981-05-06 1981-05-06 高しゃ断形時限性ヒユ−ズ Expired JPS5855557Y2 (ja)

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