JPS5854624B2 - 塗装鋼板の成形方法及び装置 - Google Patents
塗装鋼板の成形方法及び装置Info
- Publication number
- JPS5854624B2 JPS5854624B2 JP5313179A JP5313179A JPS5854624B2 JP S5854624 B2 JPS5854624 B2 JP S5854624B2 JP 5313179 A JP5313179 A JP 5313179A JP 5313179 A JP5313179 A JP 5313179A JP S5854624 B2 JPS5854624 B2 JP S5854624B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel plate
- forming
- roll
- coated steel
- steel sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は塗膜のクラック発生または母材からの剥離を
防止した塗装鋼板(アクリル、エポキシ等の樹脂塗料を
塗装した鋼板をいう)の成形方法及び装置に関する。
防止した塗装鋼板(アクリル、エポキシ等の樹脂塗料を
塗装した鋼板をいう)の成形方法及び装置に関する。
塗装鋼板は一般に、ロールフォーミングによって所定の
形状に成形加工されるが、このロール成形時に塗膜の変
形能の不足によるクラックの発生または密着性不良によ
る母材からの剥離が屡々経験され問題となっている。
形状に成形加工されるが、このロール成形時に塗膜の変
形能の不足によるクラックの発生または密着性不良によ
る母材からの剥離が屡々経験され問題となっている。
本発明者等は上記欠点を解消すべく、塗膜樹脂の物性が
一般に、低温では脆性破壊を、高温では粘性流動による
滑り破壊及び塗膜の密着力低下を起し易いか、その中間
の温度では比較的変形能及び密着性にすぐれた性質を有
する点に着目して種種実験研究の結果、塗膜樹脂には一
様に前記の変形能及び母材との密着性において極めてす
ぐれた性質を示す温度域が存在し、この温度域に塗装鋼
板を加熱してロール成形すれば、上記の塗膜のクラック
発生及び母材からの剥離は有効に防止され表面性状の良
好な成形製品が得られることを見出した。
一般に、低温では脆性破壊を、高温では粘性流動による
滑り破壊及び塗膜の密着力低下を起し易いか、その中間
の温度では比較的変形能及び密着性にすぐれた性質を有
する点に着目して種種実験研究の結果、塗膜樹脂には一
様に前記の変形能及び母材との密着性において極めてす
ぐれた性質を示す温度域が存在し、この温度域に塗装鋼
板を加熱してロール成形すれば、上記の塗膜のクラック
発生及び母材からの剥離は有効に防止され表面性状の良
好な成形製品が得られることを見出した。
本発明は上記知見に基いて完成したもので、アンコイラ
−と成形ロール間の塗装鋼板に向けて熱風、熱線等の熱
媒を投射する加熱装置を、またロール成形途中の塗装鋼
板に向けて熱風等の熱媒を噴射する多数のノズルを設け
て、塗装鋼板を50〜100℃の温度域に加熱してロー
ル成形することを要旨とし、実施が容易でしかも成形中
の塗膜のクラック発生ならびに母材からの剥離の防止に
極めて有効な点を特徴とする。
−と成形ロール間の塗装鋼板に向けて熱風、熱線等の熱
媒を投射する加熱装置を、またロール成形途中の塗装鋼
板に向けて熱風等の熱媒を噴射する多数のノズルを設け
て、塗装鋼板を50〜100℃の温度域に加熱してロー
ル成形することを要旨とし、実施が容易でしかも成形中
の塗膜のクラック発生ならびに母材からの剥離の防止に
極めて有効な点を特徴とする。
即ち、巾50關×長さ150m1X厚さ0.5 van
の5PCC鋼板を母材とし、これにポリエステルウレタ
ン塗料を30μ厚に、またアクリルウレタン塗料を25
μ厚にそれぞれ塗装した塗装鋼板を供試材として、電気
炉にて種々に温度を変えて各供試材を加熱し、この各温
度の供試材の曲げテストを実施して限界曲げR(クラッ
クの発生しない最小の曲げ半径)を求め、ロール成形に
よる塗膜のクラック発生の有無を判定する必要限界曲げ
Rと鋼板の加熱温度との関係を調査し、その結果を第1
図に示す。
の5PCC鋼板を母材とし、これにポリエステルウレタ
ン塗料を30μ厚に、またアクリルウレタン塗料を25
μ厚にそれぞれ塗装した塗装鋼板を供試材として、電気
炉にて種々に温度を変えて各供試材を加熱し、この各温
度の供試材の曲げテストを実施して限界曲げR(クラッ
クの発生しない最小の曲げ半径)を求め、ロール成形に
よる塗膜のクラック発生の有無を判定する必要限界曲げ
Rと鋼板の加熱温度との関係を調査し、その結果を第1
図に示す。
上記曲げテストは、JISに基くクランクプレス、U曲
げの方法にて行い、必要限界曲げRは家電製品に用いる
塗装鋼板において通常ロール成形時にクラックを生せし
めない限界値とされている1、5mm以下とした。
げの方法にて行い、必要限界曲げRは家電製品に用いる
塗装鋼板において通常ロール成形時にクラックを生せし
めない限界値とされている1、5mm以下とした。
図において、○印及び特性曲線Pはアクリルウレタン塗
膜の温度と限界曲げRの関係を、・印及び特性曲線Qは
ポリエステルウレタン塗膜の温度と限界曲げHの関係を
示す。
膜の温度と限界曲げRの関係を、・印及び特性曲線Qは
ポリエステルウレタン塗膜の温度と限界曲げHの関係を
示す。
第1図に見る通り、アクリルウレタン及びポリエステル
ウレタンのいづれの塗装鋼板においても、加熱温度を5
0〜100℃の温度域とすることにより、限界曲げRを
必要限界曲げR(1,5mm以下)に抑えることが可能
となり、ロール成形中の塗膜のクラック発生及び母材か
らの剥離は十分に防止される。
ウレタンのいづれの塗装鋼板においても、加熱温度を5
0〜100℃の温度域とすることにより、限界曲げRを
必要限界曲げR(1,5mm以下)に抑えることが可能
となり、ロール成形中の塗膜のクラック発生及び母材か
らの剥離は十分に防止される。
次に本発明の方法、装置について説明する。
第2図は本発明方法を実施する装置の一例を示した説明
図であり、1は塗装鋼板、2はアンコイラ−13は遠赤
外線加熱装置、4,5.6はそれぞれ庸10−ル、A2
0−ル、&30−ル、7゜8.9はそれぞれ4(n
2)ロール、A(nl)ロール、雁nロール、10はシ
ャーである。
図であり、1は塗装鋼板、2はアンコイラ−13は遠赤
外線加熱装置、4,5.6はそれぞれ庸10−ル、A2
0−ル、&30−ル、7゜8.9はそれぞれ4(n
2)ロール、A(nl)ロール、雁nロール、10はシ
ャーである。
図において、塗装鋼板1はアンコイラ−2で巻戻された
後ロール成形工程に入るが、アンコイラ−2と雁10−
ル4間に設けた遠赤外線加熱装置3を通過する際、前記
塗装鋼板1は第3図の断面図に示す如く、鋼板1の表裏
に近接した赤外線放射体11.11からの熱赤外線の投
射により、急速に所要温度に加熱されて嵐10−ル4に
入り、順次点2.430−ルへと送給され成形加工され
る。
後ロール成形工程に入るが、アンコイラ−2と雁10−
ル4間に設けた遠赤外線加熱装置3を通過する際、前記
塗装鋼板1は第3図の断面図に示す如く、鋼板1の表裏
に近接した赤外線放射体11.11からの熱赤外線の投
射により、急速に所要温度に加熱されて嵐10−ル4に
入り、順次点2.430−ルへと送給され成形加工され
る。
また各ロールを通過する際の放冷またはロール自体の吸
熱により所要温度以下に降温した塗装鋼板1は、該塗装
鋼板の進行ライン沿いに直上に設けられた熱風配管12
から、第4図の断面図に示す如<、嵐(n 2)ロー
ル7の直前において、例えば所定間隔に3列垂下した熱
風投射管13゜13.13の各先端に取付けた多数のノ
ズル14より噴射する熱風による加熱により、再び所要
温度に昇温して成形ロール7.8.9に送結される。
熱により所要温度以下に降温した塗装鋼板1は、該塗装
鋼板の進行ライン沿いに直上に設けられた熱風配管12
から、第4図の断面図に示す如<、嵐(n 2)ロー
ル7の直前において、例えば所定間隔に3列垂下した熱
風投射管13゜13.13の各先端に取付けた多数のノ
ズル14より噴射する熱風による加熱により、再び所要
温度に昇温して成形ロール7.8.9に送結される。
従って塗装鋼板1はロール成形の全工程を所要温度に維
持されて通過し所要形状に成形された後、シャー10で
所要寸法に裁断され成形を完了するので、前述の如きロ
ール成形中の塗膜のクラック発生または母材からの剥離
は防止される。
持されて通過し所要形状に成形された後、シャー10で
所要寸法に裁断され成形を完了するので、前述の如きロ
ール成形中の塗膜のクラック発生または母材からの剥離
は防止される。
なお塗装鋼板の加熱においては、図示例ではアンコイラ
−2と雁10−ル4間に遠赤外線加熱装置を使用してい
るが、アンコイラ−を出てA10−ルに入る短かい時間
内に塗装鋼板の急速加熱が有効に行われるものであれば
、どの型式の加熱装置でもよく、上記に限定するもので
はない。
−2と雁10−ル4間に遠赤外線加熱装置を使用してい
るが、アンコイラ−を出てA10−ルに入る短かい時間
内に塗装鋼板の急速加熱が有効に行われるものであれば
、どの型式の加熱装置でもよく、上記に限定するもので
はない。
また補助加熱用としてA(n2)ロール7の直前に先端
に多数のノズル14を備えた3列の熱風投射管13.1
3.13を設けているが、ノズル14の設置個所及び熱
風投射管13の数は、ロール成形途中における塗装鋼板
の温度降下の状況t)ら判断して適当な個所及び数に設
定すればよく、上記に限定するものではない。
に多数のノズル14を備えた3列の熱風投射管13.1
3.13を設けているが、ノズル14の設置個所及び熱
風投射管13の数は、ロール成形途中における塗装鋼板
の温度降下の状況t)ら判断して適当な個所及び数に設
定すればよく、上記に限定するものではない。
本発明において、ロール成形時の塗装鋼板の加熱温度を
前記の如く限定したのは、第1図において述べた如く、
100℃を越えて加熱した場合及び50℃未満に加熱し
た場合、いづれも必要限界曲げRが15朋以上となり、
ロール成形によって塗膜にクラック発生のおそれが生じ
るからである。
前記の如く限定したのは、第1図において述べた如く、
100℃を越えて加熱した場合及び50℃未満に加熱し
た場合、いづれも必要限界曲げRが15朋以上となり、
ロール成形によって塗膜にクラック発生のおそれが生じ
るからである。
次に実施例を掲げて本発明の詳細な説明する。
長さ150m1X巾50m1X厚き0.5 mmの5P
CC鋼板を母材とし、これはポリエステルウレタン塗料
を30μ厚に塗装したものを供試鋼板1〜5とし、また
同母材にアクリルウレタン塗料を25μ厚に塗装したも
のを供試鋼板6〜10とし、電気炉で第1表に示すそれ
ぞれの温度に加熱して試験ロール成形機にかけ、成形品
の断面形状が第5図の断面図に示す形状となるようロー
ル成形した。
CC鋼板を母材とし、これはポリエステルウレタン塗料
を30μ厚に塗装したものを供試鋼板1〜5とし、また
同母材にアクリルウレタン塗料を25μ厚に塗装したも
のを供試鋼板6〜10とし、電気炉で第1表に示すそれ
ぞれの温度に加熱して試験ロール成形機にかけ、成形品
の断面形状が第5図の断面図に示す形状となるようロー
ル成形した。
このようにして得た各供試鋼板1〜10の塗膜のクラッ
ク発生または母材からの剥離状況を肉眼観察により調査
し、その結果を第1表に示す。
ク発生または母材からの剥離状況を肉眼観察により調査
し、その結果を第1表に示す。
第1表に見る通り、本発明範囲の温度に加熱された供試
鋼板3,4,8,9はいづれも塗膜のクラッチ発生また
は剥離がなく良好であるのに対し、冷間及び本発明範囲
から外れた温度で加熱されたものを塗装した比較鋼板1
,2,5,6.7゜10はいづれも塗膜にクラックの発
生または剥離が見られ不良であった。
鋼板3,4,8,9はいづれも塗膜のクラッチ発生また
は剥離がなく良好であるのに対し、冷間及び本発明範囲
から外れた温度で加熱されたものを塗装した比較鋼板1
,2,5,6.7゜10はいづれも塗膜にクラックの発
生または剥離が見られ不良であった。
第1図は塗装鋼板の曲げテストにおける鋼板温度と限界
曲げRの関係を示す図表、第2図は本発明方法を実施す
る装置の一例を示した説明図、第3図は第2図のA−A
線矢視断面図、第4図は第2図のB−B線矢視断面図、
第5図は成形品の断面図である。 1:塗装鋼板、2:アンコイラ−,3:遠赤外線加熱装
置、4,5,6,7,8.9成形ロール、10:シャー
、11:赤外線放射体、12:熱風配管、13:熱風投
射管、14:ノズル。
曲げRの関係を示す図表、第2図は本発明方法を実施す
る装置の一例を示した説明図、第3図は第2図のA−A
線矢視断面図、第4図は第2図のB−B線矢視断面図、
第5図は成形品の断面図である。 1:塗装鋼板、2:アンコイラ−,3:遠赤外線加熱装
置、4,5,6,7,8.9成形ロール、10:シャー
、11:赤外線放射体、12:熱風配管、13:熱風投
射管、14:ノズル。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 塗装鋼板を50〜100℃の温度域に加熱して、ロ
ール成形することを特徴とする塗装鋼板の成形方法。 2 アンコイラ−2から塗装鋼板を成形ロール4に連続
的に送給して成形する装置において、アンコイラ−と成
形ロール間の塗装鋼板1に向けて、熱風、熱線等の熱媒
を投射する加熱装置3と、ロール成形途中の塗装鋼板に
向けて熱風等の熱媒を噴射するための複数個のノズル1
4とを具備したことを特徴とする塗装鋼板の成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5313179A JPS5854624B2 (ja) | 1979-04-28 | 1979-04-28 | 塗装鋼板の成形方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5313179A JPS5854624B2 (ja) | 1979-04-28 | 1979-04-28 | 塗装鋼板の成形方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55145565A JPS55145565A (en) | 1980-11-13 |
JPS5854624B2 true JPS5854624B2 (ja) | 1983-12-06 |
Family
ID=12934249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5313179A Expired JPS5854624B2 (ja) | 1979-04-28 | 1979-04-28 | 塗装鋼板の成形方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5854624B2 (ja) |
-
1979
- 1979-04-28 JP JP5313179A patent/JPS5854624B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55145565A (en) | 1980-11-13 |
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