JP2606051B2 - ポリエチレン被覆鋼管の製造方法 - Google Patents

ポリエチレン被覆鋼管の製造方法

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JP2606051B2
JP2606051B2 JP4177348A JP17734892A JP2606051B2 JP 2606051 B2 JP2606051 B2 JP 2606051B2 JP 4177348 A JP4177348 A JP 4177348A JP 17734892 A JP17734892 A JP 17734892A JP 2606051 B2 JP2606051 B2 JP 2606051B2
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靖司 梶原
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガス、油、水などの
輸送に用いられるもので、主として地中埋設用の外面ポ
リエチレン被覆鋼管のうち、アンダーコートとして粘着
剤を使用するポリエチレン被覆鋼管の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】JIS G 3469に規定のポリエチ
レン被覆鋼管は、図5に示すとおり、被覆前の鋼管をブ
ラスト、酸洗等によりスケールを除去して表面清浄にし
たのち、内面塗装を施して接続用治具等を介してコーテ
ィングラインに連続的に搬送し、アンダーコート塗装を
施したのち、ポリエチレン被覆を連続的に行い、引続き
水冷を行う。ついで規格の種類の記号P1Sの場合は、
管接続部のポリエチレン被覆層(アンダーコート塗装を
含む)を切断し、1本毎のポリエチレン被覆鋼管として
連続搬送コーティングラインから取出す。また、規格の
種類の記号P2Sの場合は、水冷後2層目のポリエチレ
ン塗装を施し、再度水冷を行ったのち、管接続部のポリ
エチレン被覆層(アンダーコート塗装を含む)を切断
し、1本毎のポリエチレン被覆鋼管として連続搬送コー
ティングラインから取出している。
【0003】上記ポリエチレン被覆鋼管の連続コーティ
ングラインにおいては、鋼管は接続用治具等によって接
続されている。しかし、接続が強固な場合は、コーティ
ング終了後の切離しが困難となるため、ルーズな接続と
せざるを得ず、このため搬送用受けロールは、1本の管
長さの1/2以内のピッチで配置する必要が生じる。一
方、アンダーコートとして粘着剤塗布後は、受けロール
に接触すると塗布したアンダーコートにダメージを与え
るため、ポリエチレン被覆を施して水冷されるまでの間
は、受けロールが使用できない状態となる。なお、JI
S G 3469に規定のポリエチレン被覆鋼管のう
ち、アンダーコートとして接着剤を使用する規格の種類
の記号P1HおよびP2Hは、ポリエチレンとの一体ダ
イにより共押出しで同時被覆できるため、上記問題は発
生しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法におい
ては、アンダーコート塗布装置とポリエチレン被覆装置
の配置上の制約を受けると共に、コーティング可能な管
長さに制約を受ける。また、受けロール間隔が管長さの
1/2以上となり、管が上下に振れることとなり、ポリ
エチレン塗装が不安定となり、品質の悪化、作業能率の
低下を招くという欠点を有している。
【0005】この発明の目的は、上記問題点を解消する
ため、アンダーコート塗布装置とポリエチレン被覆装置
間に配置する受けロールによる塗布したアンダーコート
の粘着剤のダメージを修復できるポリエチレン被覆鋼管
の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意試験検討を重ねた。その結果、アンダ
ーコート塗布装置とポリエチレン被覆装置間に配置する
受けロールとして、多数の凸部を有する受けロールを使
用し、かつ受けロールとポリエチレン被覆装置間に加熱
装置を配設し、塗布したアンダーコートの粘着剤の軟化
点以上に加熱することによって、受けロールによるアン
ダーコートのダメージを修復できることを究明し、この
発明に到達した。
【0007】すなわちこの発明は、アンダーコートとし
て粘着剤を使用するポリエチレン被覆鋼管の製造方法に
おいて、アンダーコート塗布後ポリエチレン塗装までの
間に、多数の凸部を有する受けロールと加熱装置の順で
配置し、アンダーコートの受けロールによるダメージ部
を前記加熱装置でアンダーコートの粘着剤の軟化点以上
に加熱するのである。
【0008】また、受けロールの凸部1ヶ所当りの接触
面の直径または最長となる距離が、アンダーコートの厚
みの5倍以内である受けロールを使用するのである。
【0009】
【作用】この発明においては、アンダーコート塗布後ポ
リエチレン塗装までの間に、多数の凸部を有する受けロ
ールと加熱装置の順で配置し、アンダーコートの受けロ
ールによるダメージ部をアンダーコートの粘着剤の軟化
点以上に加熱するから、受けロールとアンダーコートと
の接触によるダメージ部が極力小さく、部分的なものと
なり、その後の加熱装置によってアンダーコートの粘着
剤の軟化点以上に加熱するから、粘着剤が流動して受け
ロールの凸部との接触により凹部となったダメージ部に
流入し、修復されるのである。
【0010】なお、受けロールの凸部1ヶ所当りの接触
面の直径または最長となる距離をアンダーコートの厚み
の5倍以下とすれば、完全にダメージ部を修復できる。
しかし、凸部1ヶ所当りの接触面の直径または最長とな
る距離がアンダーコートの厚みの5倍を超える場合は、
ダメージ部を完全修復できない場合が生じる。また、加
熱装置による加熱をアンダーコートの粘着剤の軟化点以
上としたのは、粘着剤の軟化点未満では粘着剤の流動が
十分でなく、ダメージ部の修復性が悪化するからであ
る。
【0011】この発明で使用する加熱装置としては、受
けロールとの接触部をアンダーコートの粘着剤の軟化点
以上に加熱できるものであれば、特に限定されないが、
電熱ヒーター、熱風加熱、バーナー加熱等が考えられ
る。受けロールに多数設ける凸部形状は、アンダーコー
トとの接触面ができるだけ少ないことが望ましく、特に
限定されないが、例えば円形で先端半球状、楕円状、円
柱状、角柱状等が適している。
【0012】
【実施例】
実施例1 以下にこの発明方法の詳細を実施の一例を示す図1およ
び図2に基いて説明する。図1はこの発明方法を実施す
るポリエチレン被覆鋼管(P2S)の連続コーティング
ラインの概略説明図、図2はこの発明方法で使用する多
数の凸を有する受けロールの正面図である。図1、図2
において、1はポリエチレン被覆を実施する原鋼管で、
図示しない清浄装置により表面清浄されて搬入される。
2は原鋼管1の外面に粘着剤を塗布する粘着剤スプレー
ヘッダー、3は粘着剤スプレーヘッダー2と押出機4に
接続するポリエチレン被覆用のクロスヘッドダイ5との
間に配設した多数の凸部6を有する受けロール、7は受
けロール3とクロスヘッドダイ5との間で、原鋼管1の
下方に配設した加熱装置で、原鋼管1の外面に塗布され
たアンダーコートの粘着剤の受けロール3との接触部を
粘着剤の軟化点以上の温度に加熱するよう構成されてい
る。なお、8は押出機9に接続するポリエチレン包装用
のクロスヘッドダイ、10はポリエチレン被覆層、11
はポリエチレン包装である。また、図示していないが、
クロスヘッドダイ5とクロスヘッドダイ8との間および
クロスヘッドダイ8の出側には水冷装置が設置されてい
る。
【0013】上記のとおり構成したから、図示しない清
浄装置により表面清浄され、接続用治具等により接続さ
れて連続コーティングラインに搬入された原鋼管1は、
粘着剤スプレーヘッダー2から吹付けられる粘着剤のア
ンダーコートを塗布したのち、受けロール3によりクロ
スヘッドダイ5に案内されるが、受けロール3の凸部6
と接触するアンダーコート層に凹部ダメージが形成され
る。このアンダーコート層の凹部ダメージ部は、加熱装
置7によって粘着剤の軟化点以上の温度に加熱されて修
復され、次いでクロスヘッドダイ5から押出される溶融
ポリエチレンによるポリエチレン被覆層10が形成され
たのち、図示しない水冷装置により冷却され、クロスヘ
ッドダイ8から押出される溶融ポリエチレンによるポリ
エチレン包装11が形成され、再度図示しない水冷装置
により冷却される。そして管接続部のポリエチレンをア
ンダーコートと共に切断し、接続用治具等を取外して1
本毎のポリエチレン被覆鋼管として連続コーティングラ
インから取出される。
【0014】したがって、この発明方法によれば、アン
ダーコート塗布後の受けロール3との接触によるアンダ
ーコートのダメージ部は、受けロール3への多数の凸部
6形成により極力小さく、部分的なものとなり、その後
の加熱装置7による粘着剤の軟化点以上の温度への加熱
およびクロスヘッドダイ5からのポリエチレン被覆によ
り修復され、健全な品質が確保される。また、この発明
方法によれば、アンダーコート塗布装置とポリエチレン
被覆装置との間に受けロールの設置が可能となるから、
アンダーコート塗布装置とポリエチレン被覆装置の配置
上の制約を受けることがなく、コーティング可能な管長
さの制約が大幅に低減し、短尺品のコーティングが可能
となる。しかも、受けロールを適宜配置できるから、管
の上下の振れによるポリエチレン被覆の不安定が解消さ
れ、品質面ならびに作業面の悪化を防止することができ
る。
【0015】実施例2 直径216mm、長さ4000mmの鋼管をブラスト処
理により清浄化したのち、接続用治具を用いて接続して
連続コーティングラインに供給し、JIS G3469
の附属書3に規定の軟化点86℃の粘着剤を厚さ0.3
mmおよび0.5mmで塗布したのち、直径0.6〜
4.75mmの先端半球状の凸部を有する受けロールを
介してクロスヘッドダイに連続供給し、ポリエチレン被
覆を実施した。なお、受けロール通過直後の鋼管下方に
電熱ヒーターを設けてアンダーコートを軟化点と同じ温
度に加熱した。得られたポリエチレン被覆鋼管は、ポリ
エチレンを除去し、電熱ヒーター加熱によるアンダーコ
ートの受けロールとの接触によるダメージ部の修復性
を、JIS G 3469 6.2に規定の非接触形で
2.0kVの電圧をかけてピンホールの有無検査を実施
し、検査数に対する合格数を百分率で示す修復率を求め
た。そして受けロール凸部の接着面直径に対する粘着剤
厚みの比と粘着剤厚みと修復率との関係を図3に示す。
また、受けロール凸部の接着面直径に対する粘着剤厚み
の比が3および5の場合について、電熱ヒーターによる
アンダーコートの加熱温度を種々変化させ、加熱温度と
粘着剤軟化点の差と修復率との関係を測定した。その結
果を図4に示す。
【0016】図3に示すとおり、受けロールに多数設け
る凸部の接着面直径に対する粘着剤厚みの比が5以下の
場合は、修復率100%で修復されているが、接着面直
径に対する粘着剤厚みの比が6を超えると急激に修復率
が悪化している。また、図4に示すとおり、アンダーコ
ートの加熱温度が粘着剤の軟化点以上の場合は、修復率
100%で修復されているが、粘着剤の軟化点未満の加
熱では修復率が大幅に低減している。
【0017】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明方法によれ
ば、アンダーコート塗布装置とポリエチレン被覆装置と
の間に受けロールの設置が可能となるから、アンダーコ
ート塗布装置とポリエチレン被覆装置の配置上の制約を
受けることがなく、コーティング可能な管長さの制約が
大幅に低減し、短尺品のコーティングが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明方法を実施するポリエチレン被覆鋼管
(P2S)の連続コーティングラインの概略説明図であ
る。
【図2】この発明方法で使用する多数の凸を有する受け
ロールの正面図である。
【図3】実施例2における受けロールの凸部接着面直径
に対する粘着剤厚みの比と粘着剤厚みと修復率との関係
を示すグラフである。
【図4】実施例2における加熱温度と粘着剤軟化点の差
と修復率との関係を示すグラフである。
【図5】一般的なポリエチレン被覆鋼管製造工程図であ
る。
【符号の説明】
1 原鋼管 2 粘着剤スプレーヘッダー 3 受けロール 4,9 押出機 5,8 クロスヘッドダイ 6 凸部 7 加熱装置 10 ポリエチレン被覆層 11 ポリエチレン包装
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 63/18 9446−4F B29C 63/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンダーコートとして粘着剤を使用する
    ポリエチレン被覆鋼管の製造方法において、アンダーコ
    ート塗布後ポリエチレン塗装までの間に、多数の凸部を
    有する受けロールと加熱装置の順で配置し、アンダーコ
    ートの受けロールによるダメージ部を前記加熱装置でア
    ンダーコート剤の軟化点以上に加熱することを特徴とす
    るポリエチレン被覆鋼管の製造方法。
  2. 【請求項2】 受けロールの凸部1ヶ所当りの接触面の
    直径または最長となる距離が、アンダーコートの厚みの
    5倍以下であることを特徴とする請求項1記載のポリエ
    チレン被覆鋼管の製造方法。
JP4177348A 1992-06-10 1992-06-10 ポリエチレン被覆鋼管の製造方法 Expired - Lifetime JP2606051B2 (ja)

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DE19504501A1 (de) * 1995-02-13 1996-08-14 Wilhelm Hegler Verfahren und Anlage zur Herstellung eines Mehrschicht-Rohres aus thermoplastischem Kunststoff, insbesondere Polyolefin

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