JPS58539Y2 - 印字装置における紙送り装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えばラインプリンタ等の印字装置に使用され
る紙送り装置に関するものである。

かかる紙送り装置として、印字用紙１の図示しない送り
孔に係合する送りピン１２をその外周に設けたスプロケ
ット１１、該スプロケット１１を回転させる駆動軸１３
及びスプロケット１１を印字用紙１の横力向にスライド
させる際のガイドとなるガイド軸１４等から構成される
第１図に示すよなスプロケット組立体１０によって印字
用紙１を給送するものがある。

しかし、かかる構成の紙送り装置によると、スプロケッ
ト１１と印字用紙１の接触長さが短いので、印字用紙１
がその送り時にオーバシュートしやすく紙送り精度が悪
くなると共に印字時に印字用紙１が図示しない印字ハン
マによって図示しない活字搬送体に押しつげられると印
字用紙１が活字搬送体に引張られることが多くなり印字
品質が低下する等の問題があった。

これらの不都合は印字装置が高速になる程大きくなる。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をなくシ、高
速印字装置への適用を可能にする紙送り装置を提供する
ことである。

本考案はこのためスプロケットと同期して駆動される補
助ベルトを設け、該補助ベルトを印字用紙に接触させな
がら印字用紙と同一方向に移動させるようにしたことを
特徴とするものである。

第２図は本考案の一実施例を示す図である。

前記補助ベルト２０は、スプロケット１１の内側に例え
ば一体成形で設げられた補助リング２１及びガイド軸１
４に可回転に取付けられたアイドルプーリ２２間にかげ
られ、印字用紙１の下面に接触しなからスプロケット１
１と同期して印字用紙１と同一方向に移動させられる。

なお、印字用紙１はビンヂローラ２３により下方に押さ
れて補助ベルト２０と軽く接触するようになっている。

かかる構成の結果、印字用紙１は、折曲する用紙経路で
はスプロケット１１及び補助ベルト２０と接触し、筐た
スプロケット１１を外れた水平用紙経路においても長い
区間補助ベルト２０と接触しているので、振動を発生す
ることなく送られる。

以上のように本考案によると、補助ベルトと印字用紙と
の接触により印字用紙に摩擦力が加わるので、オーバシ
ュートがなく紙送り精度を向上させることができると共
に印字時に活字搬送体によって引張られることが少なく
なり印字品質の低下を防止することができ、高速印字装
置への適用が可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の紙送り装置の一例を示すもので、Ａは側
面図、Ｂは正面図、第２図は本考案紙送り装置の一実施
例を示すもので、Ａは側面図、Ｂは正面図である。 図中、１は印字用紙、１０はスプロケット組立体、１１
はスプロケット、１２は送りピン、１３は駆動軸、１４
はガイド軸、２０は補助ベルト、２１は補助リング、２
２はアイドルプーリ、２３はビンヂローラである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 印字用紙の送り孔に係合する送りピンをその外周に有し
   、用紙の両側縁に設置された少なくとも一対のスプロケ
   ットにより用紙をほぼ直角に折り曲げて形成された用紙
   パスに沿って送るようにした印字装置において、 前記スプロケットの内側に設けられた補助リングと前記
   スプロケットをスライド可能に支持するガイド軸に可回
   転に取り付けられたアイドルプーリとの間にかげわたさ
   れたエンドレス補助送りベルトを設け、該補助送りベル
   トを用紙に接し、かつスプロケットと同期して駆動して
   なる紙送り装置。