JPS5853934Y2

JPS5853934Y2 - 農用定量繰出装置の繰出部の構造

Info

Publication number: JPS5853934Y2
Application number: JP3446579U
Authority: JP
Inventors: 良男田中; 信英柳川
Original assignee: 株式会社クボタ
Priority date: 1979-03-16
Filing date: 1979-03-16
Publication date: 1983-12-08
Also published as: JPS55133712U

Description

【考案の詳細な説明】本考案東種子とか肥料等を定量宛繰出す場合に構成され
る繰出し部の構成に関する。

例えば、本出願人は、掬い揚げ方式による播種機として
次のようなものを既に提案している。

即ち、この場合繰出部内に回転盤と固定側のカムを構成
すると共に、該回転盤に配備したクランクピンをカムに
よって回転案内し、カム上部に形成した反転用の部分に
さしかかったピンをそれまでの姿勢から反転させ、これ
によってクランクピンに取り付いた掬い真向の種子をシ
ュートへと繰り出すように構成されている。

ところで、点播、条播等の各種様式で播種作業を行うた
めには、繰出しピッチを調整する必要があり、上記播種
機においては、クランクピンに掬い具を着脱し、装備し
た掬い具の個数により繰出しピッチを調整していたが、
この方式によれば、取外した掬い具を紛失する惧れがあ
ったのが実情である。

本考案は上記実情に鑑み、鋭意研究の結果、繰出しピッ
チの調整を極めて簡単な要領で能率的に行えると共に、
掬い具を紛失する惧れも全くない農用定量繰出装置の繰
出部の構造を提供することを目的とし、この目的を達成
するために、一端に別体の掬い具を着脱自在に嵌装した
クランクピンの複数を、回転盤の円周上に配備し、該掬
い具が、固定側のカムに応じてクランクピンと共にシュ
ート向きに反転可能とされることにより種子・肥料等を
定量宛繰り出すように構成された農用定量繰出装置であ
って、前記クランクピンの先端部にキーを突設し、一方
、前記掬い具に設けた嵌装用の孔に、掬い具をクランク
ピンに掬い姿勢及び非掬い姿勢の各姿勢で嵌装可能とす
べく対となしたキー溝を形成し、また、前記キーに、弾
性変形にて掬い具と係脱する抜止め部を備えたことを特
徴とするものである。

以下、本考案の一実施列を図面に基き説明すれば、第１
図に示すものは、図示省略された乗用トラクタの後部に
張出装備された周知３点リンク式昇降機構ｔを介して牽
引装備された施肥機Ａつきの播種機Ｂである。

該作業機側には、筒型主フレーム１が左右にその軸心を
向げて水平かつ巾広状に備わり、同フレーム１から立設
したトップマスト２がトップリンり３に、又その左右に
備えたロアリンクブラケット４が夫々のロアリンク５と
連結されている。

６は、該主フレーム１の中間に立設された受台で左右に
対設され、この各上端に施肥機Ａを固設することで左右
２機構成されている。

この施肥機Ａは、上部の肥料ホッパー７の下部に送出部
８を備え、その各々から一対宛の施肥シュート９を垂下
することにより４条に亘って施肥ができる。

この場合主フレーム１に牽引装備した施肥駆動輪（図示
省略）による発生動力が伝動機構１０を通じて送出部８
の駆動用として伝達され、又主フレーム１に係合支持さ
れた平行リンク体ＩＬ１１の前端に、調整ストッパ
１２つきのディスクホルダー１３を縦向きとして備え、
この下端に装備された作溝ディスク１４が各施肥シュー
ト９の前段に夫々対応配備されこの状態で夫々バネ１５
で弾下されている。

これら各施肥機Ａ・・・の後部には、播種機Ａ・・・が
並列４連をなして牽引装備されており、このため主フレ
ーム１の適所に上下分割合わせ型の締着ホルダー１６を
配設し、該ホルダー１６の各背部に、後向きの平行リン
ク体１１．１１が上下をなして揺動自在に枢結されてい
る。

ここで平行リンク体１１はバネ１５でもって上回りに付
勢される一方、各締着ホルダー１６の下部からは、左右
対向状の突片１７が後方突出され、この対向間に備えた
横向きの枢軸１８回りにｏツクバネ１９つきの上昇保持
片２０を枢支させることで前記平行リンク体１１の底壁
部に打返し状に突設したロック用掛合部２１に係脱自在
とされており、この場合同保持片２０は常態において平
行リンク体１１の底壁平坦面に弾接し、ここで選択され
た播種機Ｂを持ち揚げれば弾発付勢された平行リンク体
１１にてその全体が平行に上昇し、保持片２０が摺接し
つつロック用掛合部２１に係合し播種機Ｂは個別的に浮
き揚った姿勢を得る。

こうして装備される播種機Ｂをここで詳説すると、該播
種機Ｂには、上部に種子ホッパー２２を乗設した播種機
本体ｂ（以下本体すと略称する）が構成され、この本体
すに上記平行リンク体１１゜１１が連結されると共に、
播種用の作溝ディスク１４が前記ディスク１４とやや偏
心する関係として左脳に備わり、又右部には駆動輪２３
が装備される一方、後方においては覆土装置２４つきの
鎮圧輪２５が付属装備されている。

前記本体すにおいて、円筒状の繰出ハウジング部２６と
その後部に上方開拡状に一体形成した導通ハウジング部
２７とを有し、この場合種子ホッパー２２を導通ハウジ
ング部２７と連通状になすと共に、両ハウジング部２６
．２７を、繰出ハウジング部２６の後固りの下部付近に
開口した導通口２８にて連通させ、しかも本体すの左側
を開放し、この開放個所を閉止すべく脱着式の側蓋２９
が備えつげられている。

なお、前記側蓋２９の前部の上部側は点検蓋２９ａとし
て、側蓋２９の本体側に蝶番３１等で開閉自在に備えて
あり、点検蓋２９ａの前部上端を本体す側に蝶ネジ３０
等で着脱自在に固定しである。

こうして導通口２８から繰出ハウジング部２６の内室に
導かれた種子を播種シュート４４内へと繰出すために次
のような機構を具備している。

即ち駆動軸４５の内部一端に回転盤４６を固設して、こ
の回転盤４６にて左右区成されたもののうち左の空所を
繰出ハウジング部２６の内室として、ここに事実上の繰
出部を形成すると共に、この空間内周回りに沿って回転
すべ（掬い部４７を臨ませである。

この各掬い部４７・・・・・・の構成は、回転盤４６の
外周に等分配備された軸受筒４８・・・・・・の夫々に
クランクピン４９を回転自在に挿支すると共に、該ピン
４９０基端側を、本体す内に固設したカムプレート５０
のカム溝５１内に摺動自在とする一方、先端には、別体
ピースでなる掬い具４３を脱着自在に嵌装されである。

この掬い具４３は、種子収容部５４を凹設すると共に、
テーパ一孔５２を貫設して、該テーパ一孔５２に回礼５
２の軸心に関して対称な一対のキー溝５７．５７を形成
したものである。

そして、相手側となるクランクピン４９の先端側にリン
グ状のストッパ５９を嵌着すると共に、ストッパ５９よ
り先端側をテーパー軸部５５とし、掬い具４３と結合し
てストッパ５９に接当させている。

また、テーパー軸部５５には、先端のＬ型抜止め部５６
ａに弾性的な変形を許すキー５６を突出状に固着してあ
り、同キー５６をテーパ一孔５２のどちらか一方のキー
溝５７に係脱自在に係合することにより、掬い具４３を
テーパー軸部５５に第４図に示す掬い姿勢、又は第６図
に示す掬い姿勢から１８０度反紙反転た非掬い姿勢に固
定しである。

なお、掬い具４３を姿勢変更する際には、第５図示の如
（、抜止め部５６ａが弾性変形することで、掬い具４３
を簡単に脱着して、姿勢変更でき、又、クランクピン４
９と掬い具４３の結合がテーパー結合に依るから両者の
中心が合い易すい。

また、掬い具４３の姿勢変麩の際には、種子を繰出しハ
ウジング部２６の内室に容れたままで点検蓋２９ａを開
けることで簡単に行なえ、従来のようにわざわざ種子を
抜いて側蓋２□９を板外すと云う面倒な作業をする必要
がない。

こうして、各掬い具４３は、下部りの後向きへと循環動
されるのであるが、この際、第３図に示すＣのように掬
い姿勢とされた掬い真４３のみが繰出しハウジング部２
６の内室下部で種子を掬うことができ、Ｄのように非掬
い姿勢とされ、た掬い具４３は種子を掬うことかで゛き
ない。

そして、掬い姿勢とされた掬い具４３により掬われパ種
子は、カム溝５１０頂部付近に貼成された外向き偏曲状
。

の転回用カム部５１ａにクランクピン４９が案内され、
かつ、これに応じて、掬い具４３が反転されることによ
って次の播種シュート４４へと繰出される。

従って、非掬い姿勢としてテーパー軸部５５に装着する
掬い具４３の個数により、繰出しピッチを調整できて、
点播、条播等の各種様式で播種作業を行える。

なお、前記シュート４４内には落下制御板６３を挿脱自
在に挿入可能で、条播の際に、この制御板６３を挿入す
ることにより、種子の落下速宴が一様でなくなり、、よ
り二層均一な状態に条播を行える。

なお、実施例においては、テーパニ孔に寸対のキー溝を
形成したが、二対以上形成してもよく、その場合には、
テーパ〒軸部□に前記キー溝に対応して２個以上のキー
ヲ固着すればよい。

また、養施列においては、掬い県をクランクピンにテー
パー結合したが、そうせずどもよい。

更に実施例においては掬い具の非掬い姿勢を掬い姿勢か
ら１８０度反紙反転たものとしたが、そうせずともよ（
、要するに、非掬い姿勢を掬い具が種子を掬わな′い姿
勢とすればよい。

本考案は以上の通りでちって、掬い具をクランクピンに
掬い姿勢と非掬い姿勢の両姿勢で装着可能とし、非掬い
とする掬い具の個数により繰出しピッチをする
ようにしたものであるから、掬（７・具を紛失す惧れ
は全（なく、また、掬い具はクランクピンにキーにより
二姿勢のどちらか一方に確実に固定されるから、繰出し
を従来より一層的確に行なえる。

更に、キー自体を単なる固定□片とせず、これに弾性変
形する抜止め部を構威し□て１．これが掬い県に掛合す
べくなしたから、掬い真ヲ蜆着して；姿勢変更する操作
等をワンタッチモ行なえ、一山しヂツチの調整及び組付
けが極めて簡単な要領、、″、７ｃ７能率良く行える。

麩に、掬い具が損傷したりして鬼、それのみを新品と交
換するだけで良（、維持費も安価である。

なお、本考案は施肥機、その他にも適用可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一例を示す施肥機付き播種機の全体側
面図、第２図は第１図の■−■線矢視断面図、第３図は
第２図の■−■線矢視断面図、第４図・は轡い具を掬い
姿勢とした掬い部を示す断面図、第、５・図＆主掬い具
の脱着要領を示す断面図、第６図は掬い具を非掬い姿勢
とした掬い部の断面図、泰７図＆−４、―めＦ□矢視由
である。４３・・・・・・掬Ｃ・具、４４・・：・・・・（播種
）シュート、４６・・・・・・・回転盤、４９・・・・
・・クランクピン、５０・・・・・・カムブレー十、５
１・・、・・・、・・カム溝、５２−・・−（テーパー
）孔、５５・・・・・・′（テーパー）軸部、５６・・
・・、・・キ、−１５ＬＬ・・・・・・尊止め部、５７
・・・・・・キー溝、Ａ・・・・・・施肥機、Ｂ・・・
・・・播種機。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

一端に別体の掬い具を着脱自在に嵌装したクランクピン
の複数を、回転盤の円周上に配備し、該掬い具が、固定
側のカムに応じてクランクピンと共にシュート向きに反
転可能とされることにより種子・肥料等を定量宛繰り出
すように構成された農用定量繰出装置であって、前記ク
ランクピンの先端部にキーを突設し、一方、前記掬い具
に設けた嵌装用の孔に、掬い具をクランクピンに掬い姿
勢及び非掬い姿勢で嵌装可能とすべ（対となしたキー溝
を形成し、また、前記キーに、弾性変形にて掬い具と係
脱する抜止め部を備えたことを特徴とする農用定量繰出
装置の繰出部の構造。