JPS5853679B2 - 堆積石炭の自然発火防止法 - Google Patents
堆積石炭の自然発火防止法Info
- Publication number
- JPS5853679B2 JPS5853679B2 JP3799980A JP3799980A JPS5853679B2 JP S5853679 B2 JPS5853679 B2 JP S5853679B2 JP 3799980 A JP3799980 A JP 3799980A JP 3799980 A JP3799980 A JP 3799980A JP S5853679 B2 JPS5853679 B2 JP S5853679B2
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- JP
- Japan
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- coal
- spontaneous combustion
- water
- preventing spontaneous
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- Fireproofing Substances (AREA)
- Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は堆積した石炭の自然発火防止法に関する。
更に詳しくは、堆積した石炭内の酸化等による発熱を抑
え、温度上昇による自然発火を防ぐ方法に関する。
え、温度上昇による自然発火を防ぐ方法に関する。
近年、エネルギー源として最も多く利用されてきた石油
が、その埋蔵量の限界や、それに伴なう価格の高騰など
から、エネルギー源の多様化及び安定的な供給の確保が
重要な問題となっている。
が、その埋蔵量の限界や、それに伴なう価格の高騰など
から、エネルギー源の多様化及び安定的な供給の確保が
重要な問題となっている。
このようなことから、埋蔵量が多く、且つ、偏在せず、
世界中に存在する石炭の有効利用が見直されてきている
。
世界中に存在する石炭の有効利用が見直されてきている
。
しかし、石炭を利用する上で解決されなければならない
問題が多く存在するが、その1つとして堆積石炭の自然
発火が挙げられる。
問題が多く存在するが、その1つとして堆積石炭の自然
発火が挙げられる。
石炭を屋外に堆積したまま長期間放置しておくと、空気
中の酸素と石炭のカーボン物質あるいは硫黄分と反応し
、発熱反応に依る熱エネルギーの蓄熱量が、時間の経過
とともに増大し、やがて臨界温度に達して、遂には発火
する虞れがある。
中の酸素と石炭のカーボン物質あるいは硫黄分と反応し
、発熱反応に依る熱エネルギーの蓄熱量が、時間の経過
とともに増大し、やがて臨界温度に達して、遂には発火
する虞れがある。
したがって石炭置場の保安上および作業上の面から自然
発火を極力防止することが要求される。
発火を極力防止することが要求される。
このため、堆積した石炭の表面を押し固める方法や樹脂
エマルションの被膜形成物質を塗布する方法がなされて
いる。
エマルションの被膜形成物質を塗布する方法がなされて
いる。
後者は近年注目されるようになった方法で、例えば特開
昭51−137701号公報はラテックス液を散布する
方法を開示し、また特開昭52−11201号公報は潤
滑成分と凝結成分とを含有する水溶液を散布する方法を
開示している。
昭51−137701号公報はラテックス液を散布する
方法を開示し、また特開昭52−11201号公報は潤
滑成分と凝結成分とを含有する水溶液を散布する方法を
開示している。
しかしながら、上記の方法で得られた被膜は亀裂を生じ
やすく、空気の導入を確実に防止することが出来なかっ
た0特に、褐炭のような若い石炭の場合には、樹脂溶液
が石炭とのヌレが悪く、また保水性が悪く形成した被膜
に亀裂を生じ、良好な被膜を形成し得ないことが多かっ
た。
やすく、空気の導入を確実に防止することが出来なかっ
た0特に、褐炭のような若い石炭の場合には、樹脂溶液
が石炭とのヌレが悪く、また保水性が悪く形成した被膜
に亀裂を生じ、良好な被膜を形成し得ないことが多かっ
た。
そこで本発明者らは、上記欠点の改善されたヌレが良く
、亀裂の生じにくい被膜を形成すべく鋭意研究した結果
、本発明に到達した。
、亀裂の生じにくい被膜を形成すべく鋭意研究した結果
、本発明に到達した。
即ち、本発明は堆積した石炭に下記の(a)〜(C)を
主成分とする水系エマルションを散布することを特徴と
する堆積石炭の自然発火防止法を提供するものである〇 (a) 水不溶性ポリマー (b) 界面活性剤 (c)保水剤 水不溶性ポリマーと界面活性剤の二成分を含有するエマ
ルションでは本発明の目的を達成できない。
主成分とする水系エマルションを散布することを特徴と
する堆積石炭の自然発火防止法を提供するものである〇 (a) 水不溶性ポリマー (b) 界面活性剤 (c)保水剤 水不溶性ポリマーと界面活性剤の二成分を含有するエマ
ルションでは本発明の目的を達成できない。
これに第3成分である保水剤を加えることにより湿潤性
、浸透性を一層高め、且つ形成された被膜が亀裂を起さ
ないという特有を発揮する。
、浸透性を一層高め、且つ形成された被膜が亀裂を起さ
ないという特有を発揮する。
本発明に使用する水不溶性ポリマーとしては、酢酸ビニ
ル系ポリマー、アクリル系ポリマー、ビニリデン系ポリ
マー、ポリブテン、あるいは5BR(スチレンブタジェ
ンゴム)、NBR(アクリロニトリルブタジェンゴム)
、MB R(メタアクリレートブタジェンゴム)系のラ
テックス等が挙げられる0中でも酢酸ビニル単独重合体
、及び酢酸ビニルと他の単量体例えばアクリル酸、メタ
クリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
、アクリロニトリル、エチレン、ブタジェン、スチレン
等との共重合体が好ましい。
ル系ポリマー、アクリル系ポリマー、ビニリデン系ポリ
マー、ポリブテン、あるいは5BR(スチレンブタジェ
ンゴム)、NBR(アクリロニトリルブタジェンゴム)
、MB R(メタアクリレートブタジェンゴム)系のラ
テックス等が挙げられる0中でも酢酸ビニル単独重合体
、及び酢酸ビニルと他の単量体例えばアクリル酸、メタ
クリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
、アクリロニトリル、エチレン、ブタジェン、スチレン
等との共重合体が好ましい。
本発明に使用する界面活性剤は、特に制限されない。
それらのものとしては、例えばアルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、高級アルコール硫酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、ナフタリンスルホン酸塩、高級アルコールアル
キレンオキサイド付加物、アルキルフェノールアルキレ
ンオキサイド付加物、アルキルア□ンアルキレンオキサ
イド付加物、アルケニルコハク酸塩、ジアルキルスルホ
コハク酸塩、等々が挙げられるが、次の一般式(I)〜
@)で示されるものが特に好ましい。
ン酸塩、高級アルコール硫酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、ナフタリンスルホン酸塩、高級アルコールアル
キレンオキサイド付加物、アルキルフェノールアルキレ
ンオキサイド付加物、アルキルア□ンアルキレンオキサ
イド付加物、アルケニルコハク酸塩、ジアルキルスルホ
コハク酸塩、等々が挙げられるが、次の一般式(I)〜
@)で示されるものが特に好ましい。
R10(CH2CH20) 、H(I)
(式(1)中R1は炭素数8〜18のアルキル基又はア
ルケニル基を示し、pは平均で5〜100である。
ルケニル基を示し、pは平均で5〜100である。
)(式(n)中、R2は炭素数8〜12のアルキル基又
はアルケニル基、あるいはベンジル基を示し、qは平均
で3〜100である。
はアルケニル基、あるいはベンジル基を示し、qは平均
で3〜100である。
)(息伸中、R3,R,は炭素数6〜10のアルキル基
又はアルケニル基を示し、Mはアルカリ金属、アンモニ
ウム、またはアルカノールアミンである。
又はアルケニル基を示し、Mはアルカリ金属、アンモニ
ウム、またはアルカノールアミンである。
)本発明に使用する保水剤としては、メタノール、エタ
ノール、プロパンール、フタノール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、クリセリン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール、及びそれらのアル
キレンオキサイド付加物、例えばエチレンオキサイド付
加物、プロピレンオキサイド付加物等が挙げられる。
ノール、プロパンール、フタノール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、クリセリン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール、及びそれらのアル
キレンオキサイド付加物、例えばエチレンオキサイド付
加物、プロピレンオキサイド付加物等が挙げられる。
水不溶性ポリマー、界面活性剤及び保水剤の混合比は、
合計重量を100とする時ポリマー:界面活性剤:保水
剤が50〜98:1〜30:1〜30の範囲であり、好
ましくは、ポリマー:界面活性剤:保水剤が70〜90
:5〜20:5〜20の範囲である。
合計重量を100とする時ポリマー:界面活性剤:保水
剤が50〜98:1〜30:1〜30の範囲であり、好
ましくは、ポリマー:界面活性剤:保水剤が70〜90
:5〜20:5〜20の範囲である。
本発明に係わる水系エマルションは、上記3成分を0.
05〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%含有す
るエマルションとして散布される。
05〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%含有す
るエマルションとして散布される。
石炭に散布する水系エマルション量は、石炭の種類、粒
径、形状により異なるが、見掛は表面積1d当り、噴霧
する水溶液中の水不溶性ポリマーが固形分で0.005
〜0.5 kgの範囲が適当である。
径、形状により異なるが、見掛は表面積1d当り、噴霧
する水溶液中の水不溶性ポリマーが固形分で0.005
〜0.5 kgの範囲が適当である。
散布方法は、石炭の上層部のみに散布してもよいが、石
炭の堆積時に、堆積と散布を交互に繰り返し、層状に散
布すると一層効果的である。
炭の堆積時に、堆積と散布を交互に繰り返し、層状に散
布すると一層効果的である。
また散布時期は、石炭を貯炭場に堆積する際および堆積
直後が最も良好であるが、石炭内部の温度が上昇を始め
てから散布しても以後の温度上昇を抑えることが出来、
自然発火防止の効果が認められる。
直後が最も良好であるが、石炭内部の温度が上昇を始め
てから散布しても以後の温度上昇を抑えることが出来、
自然発火防止の効果が認められる。
以下、実施例により本発明の詳細な説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
はこれらに限定されるものではない。
実施例
約340トンの石炭を堆積し石炭山(安息角が約30度
、高さ約5m)をつくり、該石炭山の頂上から27nの
深さに温度計を設置する。
、高さ約5m)をつくり、該石炭山の頂上から27nの
深さに温度計を設置する。
上記石炭山を数個つくり、表1に示す組成からなル水系
エマルション8001を散布し、温度の経口変化を測定
した。
エマルション8001を散布し、温度の経口変化を測定
した。
Claims (1)
- 1 堆積した石炭に、(a)酢酸ビニル単独重合体又は
共重合体からなる水不溶性ポリマー、(b)界面活性剤
、 (C)メタノール、エタノール、プロパツール、フ
タノール、エチレングリコール、フロピレンゲリコール
、クリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、及びそれらのアルキレンオキサイド付加物か
らなる群から選ばれる保水剤を主成分として含有し、(
a) 、 (b)および(C)の配合割合が3成分の合
計重量に対する%で(a) 50〜98%、(b) 1
〜30%、 (c) 1〜30%である水系エマルショ
ンを散布することを特徴とする堆積石炭の自然発火防止
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3799980A JPS5853679B2 (ja) | 1980-03-25 | 1980-03-25 | 堆積石炭の自然発火防止法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3799980A JPS5853679B2 (ja) | 1980-03-25 | 1980-03-25 | 堆積石炭の自然発火防止法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56133392A JPS56133392A (en) | 1981-10-19 |
JPS5853679B2 true JPS5853679B2 (ja) | 1983-11-30 |
Family
ID=12513267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3799980A Expired JPS5853679B2 (ja) | 1980-03-25 | 1980-03-25 | 堆積石炭の自然発火防止法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5853679B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01165288U (ja) * | 1988-05-10 | 1989-11-17 | ||
JPH0331584U (ja) * | 1990-08-10 | 1991-03-27 | ||
JPH0346940Y2 (ja) * | 1986-03-22 | 1991-10-04 | ||
JPH0636882U (ja) * | 1992-10-23 | 1994-05-17 | ぺんてる株式会社 | ファイル収納箱 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4978460A (en) * | 1985-05-03 | 1990-12-18 | Bluecher Hubert | Aqueous swollen macromolecule-containing system as water for firefighting |
US5190110A (en) * | 1985-05-03 | 1993-03-02 | Bluecher Hubert | Use of an aqueous swollen macromolecule-containing system as water for fire fighting |
AU779148B2 (en) * | 1999-12-02 | 2005-01-06 | Lion Specialty Chemicals Co., Ltd. | Inhibitor for inhibiting carbonaceous powder from heating up/spontaneously igniting and method of inhibiting carbonaceous powder from heating up/spontaneously igniting |
US8124231B2 (en) * | 2009-02-09 | 2012-02-28 | 3M Innovative Properties Company | Dust suppressants |
CN102464971B (zh) * | 2010-11-02 | 2013-12-25 | 山东科技大学 | 一种新型煤炭抑尘阻燃覆盖剂及其制备方法 |
US8465667B2 (en) | 2011-03-30 | 2013-06-18 | Nalco Company | Chemical additives to inhibit the air oxidation and spontaneous combustion of coal |
WO2013152148A1 (en) * | 2012-04-04 | 2013-10-10 | Nalco Company | Chemical additives to inhibit the air oxidation and spontaneous combustion of coal |
KR101781282B1 (ko) | 2013-04-25 | 2017-10-23 | 미드웨스트 인더스트리얼 써플라이, 인코포레이티드 | 산화를 방지하기 위한 방법 및 조성물 |
CN115109601B (zh) * | 2022-06-30 | 2023-06-13 | 广东电网有限责任公司 | 一种环保阻燃剂及其制备方法和应用 |
-
1980
- 1980-03-25 JP JP3799980A patent/JPS5853679B2/ja not_active Expired
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0346940Y2 (ja) * | 1986-03-22 | 1991-10-04 | ||
JPH01165288U (ja) * | 1988-05-10 | 1989-11-17 | ||
JPH0331584U (ja) * | 1990-08-10 | 1991-03-27 | ||
JPH0636882U (ja) * | 1992-10-23 | 1994-05-17 | ぺんてる株式会社 | ファイル収納箱 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56133392A (en) | 1981-10-19 |
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