JPS5852975B2 - 2−ヒドロキシ−3−アルキル−2−シクロペンテノンの製造方法 - Google Patents

2−ヒドロキシ−3−アルキル−2−シクロペンテノンの製造方法

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JPS5852975B2
JPS5852975B2 JP54159256A JP15925679A JPS5852975B2 JP S5852975 B2 JPS5852975 B2 JP S5852975B2 JP 54159256 A JP54159256 A JP 54159256A JP 15925679 A JP15925679 A JP 15925679A JP S5852975 B2 JPS5852975 B2 JP S5852975B2
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acid dialkyl
solvent
condensation
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一則 山高
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2−ヒドロキシ−3−アルキル−2−シクロ
ベンテノンを製造する方法に関するものである。
特に、α−アルキルグルタル酸ジアルキルエステルとシ
ュウ酸ジアルキルエステルトヲ原料とする方法に関する
ものである。
2−ヒドロキシ−3−アルキル−2−シクロベンテノン
は甘い特性の香味を有する物質として一般に認められて
いる。
特に2−ヒドロキシ−3−メチル−2−シクロベンテノ
ンは焙焼したコーヒー豆の香気成分の一種で砂糖を焼い
たような独得の甘い芳香を有しており、パン、ケーキ、
飲料、インスタントコーヒー、タバコなどの食品あるい
は嗜好品のフレーバーとして広く用いられている。
従って、α−ヒドロキシ−3−メチル−2−シクロベン
テノンは2−ヒドロキシ−3−アルキル−2−シクロベ
ンテノンの中でも工業的に特に重要である。
従来、2−ヒドロキシ−3−アルキル−2−シクロベン
テノンの製造方法として種々の方法が提案されている。
例えば、(1)アジピン酸ジアルキルエステルを原料と
する方法、(2)グルタル酸ジアルキルエステルとシュ
ウ酸ジアルキルエステルヲ原料とする方法、(3)α−
アルキルグルタル酸ジアルキルエステルを原料とする方
法、(4)プロピオン酸アルキルエステル、シュウ酸ジ
アルキルエステル及びアクリル酸アルキルエステルを原
料とする方法、(5)3−アルキル−2−シクロベンテ
ノンを原料とする方法等が挙げられる。
α−アルキルグルタル酸ジアルキルエステルとシュウ酸
ジアルキルエステルとを原料とする方法に関しては、従
来、反応条件及び収率については全く記載がないが、金
属ナトリウムの存在下にα−メチルグルタル酸ジアルキ
ルエステルとシュウ酸ジアルキルエステルとをDiek
mann 縮合させて5−メチル−3,5−ジカルボア
ルコキシシクロペンクン−1,2−ジオンを得、これを
脱炭酸して2−ヒドロキシ−3−メチル−2−シクロベ
ンテノンを得たとの記述がある。
(J 、I、ichtenberger、G−Gabr
iel 、Bull 、Soc、 Chim−Fran
ce(5)4 1978(1937))l、かしながら
その後に、a−置置換グルクルジジアルキルエステルは
I)iekmann 縮合が起らないという記述(An
n、 563,37(1949))やJ 、Licht
en−bergerらが報告したa−メチルグルタル酸
ジアルキルエステルとシュワ酸ジアルキルエンチルとの
縮合を追試したが、目的の5−メチル−3,5−ジカル
ベトキシシクロペンクン−1,2−ジオンは得られなか
ったという記述〔有機合成化学協会誌、第25巻、第1
号2頁(1967))が明らかにされており、α−アル
キルグルタル酸ジアルキルエステルとシュウ酸ジアルキ
ルエステルとの縮合は実質1難しいとされているのが通
説である。
更に、比較例にも示した通り本発明者らもほぼ同様の結
果を得ている。
一方、ナトリウムエトキシドの存在下にa−メチルグル
タル酸ジアルキルエステルとシュウ酸ジアルキルエステ
ルとを反応させると5−メチル−3,5−ジカルベトキ
シシクロペンクン−1,2−ジオンは得られずにa−メ
チル−〇′−力ルベトキシグルタル酸ジエチルが得られ
たとの記述もある。
(J 、kner、 Chem・Soc、56.117
3(1934)) 本発明者らは、従来実質上困難であるとされていたα−
アルキルグルタル酸ジアルキルエステルとシュウ酸ジア
ルキルエステルとを原料として2−ヒドロキシ−3−ア
ルキル−2−シクロベンテノンを製造する方法について
鋭意研究した結果、驚くべきことにα−アルキルグルタ
ル酸ジアルキルエステルとシュウ酸ジアルキルエステル
との縮合を非極性非プロトン性溶媒中、強塩基性アルカ
リ金属化合物の存在下で実質的に高温で行なうことによ
り、目的化合物を得ることができることを見出した。
本発明は以上の知見に基づいてなされたものであり、工
業的に人手が容易なa−アルキルグルタル酸ジアルキル
エステルとシュウ酸ジアルキルエステルとを原料とした
新しい2−ヒドロキシ−3−アルキル−2−シクロベン
テノンの製造方法ヲ提供することを目的とするものであ
る。
すなわち、本発明は、非極性非プロトン性溶媒中、強塩
基性アルカリ金属化合物の存在下にα−アルキルグルタ
ル酸ジアルキルエステルとシュウ酸ジアルキルエステル
との縮合を少なくとも反応の後期においては130°C
以上の温度で行ない、核縮合反応液から溶媒を除去した
後、無機酸水溶液により加水分解脱炭酸することを特徴
とするものである。
本発明のα−アルキルグルタル酸ジアルキルエステルと
シュウ酸ジアルキルエステルとの縮合反応は、従来から
比較的好収率で反応が進むとされているグルタル酸ジア
ルキルエステルとシュウ酸ジアルキルエステルとの縮合
反応とはその反応機構が少し違っていると考えられる。
即ち、α−アルキルグルタル酸ジアルキルエステルの場
合、エステル基のα炭素原子に側鎖アルキル基が存在し
ていないものと存在しているものとの2種類があり、そ
れぞれα−水素を2個及び1個持つことになる。
α−水素を2個持つα炭素原子において縮合が起る場合
、得られたケトエステルはa−水素ヲ更に1個持ってい
るので、このケトエステルが塩基によって容易にその陰
イオンに変換されるため縮合反応がうまく進行し、これ
に対してα−水素を1個しか持たないα炭素原子におい
て縮合反応が起る場合、得られたケトエステルはα−水
素を持たないので、このケトエステルが塩基によってそ
の陰イオンに変換され得ないため縮合反応は普通うまく
進まないと言われている。
(J、P。5chaefer and J、J、Blo
omfield、Org。
Reactions、 15.4〜5(1967)〕こ
の様に、本発明のα−アルキルグルタル酸ジアルキルエ
ステルとシュウ酸ジアルキルエステルとの縮合反応は、
実質的に2段階反応であると思われる。
即ち、文献CJ−Amer−Chem、 Soc、、
56.1173(1934)にもあるように、最初側
鎖アルキル基を持たないα炭素原子での縮合反応が容易
に起り、次いで側鎖アルキル基を持つα炭素原子での縮
合反応が起るものと思われる。
本発明で用いられるα−アルキルグルタル酸ジアルキル
エステルの側鎖アルキル基としては炭素数が1〜3のも
のであるが、工業的にはa−メチルグルタル酸ジアルキ
ルエステルが重要である。
即ち、α−メチルグルタル酸ジアルキルエステルは、通
常アルキル基としてメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピルなどの低級アルキル基が用いられるが特にこれら
に限定されるものではない。
このエステル類はメタクリル酸アルキルエステルとマロ
ン酸ジアルキルエステルとをアルカリ金属アルコラード
の存在下に縮合させ脱炭酸の後エステル化することによ
っても得られるが工業的にはα−メチルグルタロニI−
IJルを加水分解後エステル化することによって極めて
容易に得ることができる。
α−メチルゲルタロニトリルはアクリロニトリルをホス
フィン系触媒又は亜鉛系触媒等によって2量化しa−メ
チレングルタロニI−IJルを得、これを水添すること
により容易に得ることもできるが、アクリロニトリルを
電解還元2量化してアジポニトリルを製造する際の副生
物としても極めて容易に得ることができる。
本発明で用いられるシュウ酸ジアルキルエステルは、通
常シュウ酸ジメチル、シュウ酸ジエチル等の低級ジアル
キルエステルが用いられるが特にこれらに限定されるも
のではない。
本発明で用いられる非極性非プロトン性溶媒は特に限定
されない。
しかし、少なくとも縮合反応の後期を130℃以上の温
度で行なうことが必要なため、加圧下に行なってもよい
が、沸点が130℃以上の溶媒を用いて常圧下に行なう
ことが好ましい。
特にはキシレン、エチルベンゼン、メシチレン、クメン
tert−ブチルベンゼン、テトラリン等の芳香族系の
溶剤が好ましい。
本発明で用いられる強塩基性アルカリ金属化合物は、ア
ルカリ金属アルコキシド、アルカリ金属アミド、アルカ
リ金属水素化物等である。
具体的にはナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、ナトリウムプロポキシド、カリウムエトキシド、カ
リウムtert−ブトキシド、ナトリウムアミド、カリ
ウムアミド、水素化ナトリウム、水素化リチウム等であ
る。
工業的にはアルカリ金属アルコキシド又はアルカリ金属
水素化物が好ましい。
本発明の縮合反応においては、α−アルキルグルタル酸
ジアルキルエステルとシュウ酸ジアルキルエステルとの
モル比は特に限定されないが、はぼ等モル量で良い。
強塩基性アルカリ金属化合物はa−アルキルグルタル酸
ジアルキルエステルに対して2倍モル以上の量あれば良
いが、はぼ2倍モル量で良い。
非極性非プロトン性溶媒の使用量については特に制限は
なく攪拌できる量以上の量があれば良い。
本発明の縮合反応は、強塩基性アルカリ金属化合物を含
んだ非極性非プロトン性溶液中にシュウ酸ジアルキルエ
ステルとα−アルキルグルタル酸ジアルキルエステルと
を別々にまたは同時に加え強力に攪拌しながら、実質上
無水の条件下で、より好ましくは窒素ガス等の不活性気
体の雰囲気下で行なわれる。
本発明の縮合反応を130℃以下の温度に維持して行な
った場合、長時間反応を継続しても実質上はとんど反応
は進行しない。
又、縮合反応を130℃以上の温度に維持して行なった
場合、反応は進行するが反応収率は悪くなる。
従って縮合反応は2段階に分けて行なうことが好ましい
即ち、第1段目の反応は0〜80℃の温度で、更に望ま
しくはO℃〜40℃で行なうことが好ましく、第2段目
の反応は130℃以上の温度で行なうことが好ましい。
第1段目の反応においては前述したように、α−アルキ
ルグルタル酸ジアルキルエステルの側鎖アルキル基を持
たないα炭素原子での縮合反応が主として起っていると
思われ、第2段目の反応においては側鎖アルキル基を持
つα炭素原子での縮合反応が主として起っているものと
思われる。
本発明においては、縮合反応の終了後に無機酸による加
水分解脱炭酸反応が行なわれる。
縮合反応の終了後に中間生成物を単離することは通常の
方法によって可能であり、中間生成物を単離して加水分
解脱炭酸反応を行なってもよい。
しかし、中間生成物を単離することにより全収率は悪く
なり、且つ操作も増えるため経済的には不利になる。
従って、中間生成物を単離することなく加水分解脱炭酸
反応を行なうことが好ましい。
本発明において、縮合反応の後に溶媒を常圧下又は減圧
下に蒸留除去する。
溶媒の除去により塩が結晶として析出してくるが、さら
に溶媒の除去を終了させる。
次いで5〜50重量★重量機酸水溶液を加え、還流加熱
して加水分解、脱炭酸を行なう。
用いる無機酸としては硫酸、塩酸、リン酸等があるが、
硫酸、塩酸がよく、縮合反応において用いた塩基の量以
上の過剰量を用いることが必要である。
加水分解反応は2〜IO時間行なえばよく、反応終了後
反応液を冷却し、酢酸エチル、クロロホルム、塩化メチ
レン等の溶剤で溶剤に可溶な生成物を抽出し、目的の最
終生成物を得ることができる。
以上詳述した様に、従来実質1難しいとされてイタα−
アルキルグルタル酸ジアルキルエステルとシュワ酸ジエ
ステルとの縮合反応が本発明方法を用いることによって
容易に進むようになり、目的の2−ヒドロキシ−3−ア
ルキル−2−シクロベンテノンを得ることが可能となっ
た。
本発明方法は2−ヒドロキシ−3−アルキル−2−シク
ロベンテノンの新しい製造法を提供するものである。
又、本発明方法に用いる原料であり工業的にも特に重要
であるα−メチルグルタル酸ジアルキルエステルは、ア
クリロニI−IJルを電解還元2量化してアジポニトI
Jルを製造する際の副生物であるa−メチルゲルタロニ
トリルから容易に得ることができ、本発明方法は副生物
の有効利用という面からも意味が太きいと言える。
以下に実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例 1 200m1の4つロフラスコに温度計、窒素流入管、滴
下ロー ト、攪拌装置、分留管及び凝縮器を装備した。
この4つロフラスコに窒素を流通しながら金属ナトリウ
ム1.009r (0,043物し)と無水エチルアル
コール30grを加えて攪拌しすl−IJウムエトキシ
ドを調製した後、温度を上げて過剰のエチルアルコール
を除去した。
以後反応の間窒素の流通を継続した。
次にP−キシレンを40m1加えて氷冷した。
水冷下にシュウ酸ジエチル3.20jqr(0,022
モル)を1OTLlのP−キシレン10rIllに混合
した液を加え、添加後室源にもどした。
次に、α−メチルグルタル酸ジメチル3.48.9r(
0,02モル)をlomA’のP−キシレンに混合した
液を室温下に強力に攪拌しながら2時間で添加し、添加
終了後更に1時間攪拌した。
反応液は黄色く着色してきた。
次に、反応混合液を140℃に加熱し、P−キシレンを
含む液を一部流出させながら、同時に流出した量と同量
のP−キシレンを添加しながら3時間攪拌した。
流出した液量は201rLlであった。
反応液は茶褐色に変色した。次に、バス温を180℃に
まで上げ溶媒のP−キシレンを蒸留除去した。
50分程度で溶媒の留出が終了し、黒褐色の結晶が析出
した。
次に、窒素の流通を止め4つ目フラスコ中に30重量饅
の硫酸水溶液40!9rを加え3時間還流加熱した。
反応液を室温まで冷却した後、反応液を40rILlの
クロロホルムで抽出した。
クロロホルム層に含まれる2−ヒドロキシ−3−メチル
−2−シクロベンテノンをガスクロマトグラフィーによ
り定量した。
収率は24%であった。
(α−メチルグルタル酸ジメチル基準であり、以降も同
様である。
)実施例 2 実施例1において、塩基をナトリウムエトキシドから水
素化ナトリウムに変える以外は全く同様の操作を行なっ
た。
即ち、実施例1においてナトリウムエトキシドを調製す
る操作を止め、4つロフラスコに水素化ナトリウム(5
0重量多純度)2.2gr(0,045モル)とP−キ
シレン40rfLlを加え反応を開始した。
以後、シュウ酸ジエチル及びa−メチルグルタル酸ジメ
チルを加える操作、加熱操作、加水分解操作を実施例1
と同様にして行なった。
2−ヒドロキシ−3−メチル−2−シクロベンテノンの
収率は36%であった。
実施例 3 実施例1と同様の4つロフラスコ中に窒素を流通しなが
ら金属カリウム1.69r (0,042モル)と無水
tert−ブチルアルコール301r を加えてカリウ
ムtert−ブトキシドを調製した後、温度を上げて過
剰のtert−ブチルアルコールを留去した。
以後反応の結果窒素の流通は継続した。次にtert−
ブチルベンゼンを40rrLl加えて室温まで冷却した
室温下にシュウ酸ジメチル2.6j?r(0,022モ
ル)とα−メチルグルタル酸ジメチル3.48.!9
r (0,02モル)と20m1のtert−ブチルベ
ンゼンとの混合液を2時間で加えた。
添加後更に1時間攪拌した。
次に反応混合液を170℃に加熱し、tert−ブチル
ベンゼンを含む液を一部流出させ、同時に同量のter
t−ブチルベンゼンを添加しながら3時間攪拌した。
流出した液量は20m1であった。
次に常圧下で溶媒のtert−ブチルベンゼンを蒸留除
去した。
50分程度で溶媒の流出が終了し、黒褐色の結晶が析出
した。
次に、窒素の流通を止め、4つロフラスコ中に■5重量
φの塩酸水溶液509rを加え5時間還流加熱した。
反応液を室温まで冷却した後、15m1の酢酸エチルで
3回抽出した。
酢酸エチル層に含まれる2−ヒドロキシ−3−メチル−
2−シクロベンテノンの収率は26%であった。
実施例 4 実施例1において、溶媒をP−キシレンからテトラリン
に変え、縮合反応操作を以下の様に変える以外は実施例
1と同様の操作を行なった。
実施例1と同様にしてナトリウムエトキシドを調製し、
溶媒のテトラリンを加え、シュウ酸ジエチル及びα−メ
チルグルタル酸ジメチルを加え1時間攪拌した。
次に反応混合液を180’Cで3時間攪拌した。
反応中液が一部流出した。次に同温度で減圧下に溶媒の
テトラリンを蒸留除去した。
50分程度で溶媒の留出が終了し、黒褐色の結晶が析出
した。
以後の操作は実施例1の操作と同様にして付なった。
2−ヒドロキシ−3−メチル−2−シクロベンテノンの
収率は13%であった。
実施例 5 ナトリウムエトキシドのP−キシレン懸濁液中ヘノシュ
ウ酸ジエチル及びα−メチルグルタル酸ジメチルのP−
キシレン溶液の添カロ方法及び温度を次の様に変える以
外は実施例1と全く同様の操作を行なった。
実施例1と同様にして調製したナトリウムエトキシドの
P−キシレン懸濁液を140℃の温度にし、激しく攪拌
しなからシュウ酸ジエチル3,20gr(0,02モル
)とα−メチルグルタル酸ジメチル3.4 L!9 r
(0,02モル)とを50rIllのp−キシレンに
溶解した混合液を2.5時間で加え、更に同じ温度で1
時間攪拌した。
反応中流出した液量は30m1であった。
反応終了後実施例1と同様の操作で溶媒を除去し加水分
解を行なった。
2−ヒドロキシ−3−メチル−2−シクロベンテノンの
収率は8%であった。
比較例 1 200m1の4つロフラスコに温度計、窒素流入管、滴
下ロート、攪拌装置、分留管及び凝縮器を装備した。
この4つ目フラスコに窒素を流通しながら金属ナトリウ
ム1.OO,!9r(0,043モル)と乾燥したP−
キシレン1OOrIllを加えた。
以後反応の間窒素の流通を継続した。
次に温度を140℃に上げ激しく攪拌しながら、トルエ
ンを一部留出させながら、シュウ酸ジエチル3.20g
r(0,022モル)とα−メチルグルタル酸ジメチル
3.48,9 r (0,02モル)との50r/Ll
P−キシレン溶液を2.5時間で加え、添加後更に1時
間攪拌した。
その後P−キシレンを留去し、30重量優硫酸水溶液4
0g−rを加え3時間還流加熱した。
次に、実施例1と同様の方法でクロロホルムで抽出した
2−ヒドロキシ−3−メチル−2−シクロベンテノンの
収率は1%以下であった。
比較例 2 実施例1と同様にしてナトリウムエトキシドを調製し、
次いで実施例1と同様にしてシュウ酸ジエチル及びα−
メチルグルタル酸ジメチルを添加し、更に1時間攪拌し
た後、反応液を140℃に加熱することなく100℃で
4時間攪拌し、ついで窒素の流通を止め、温度を100
℃に保ったまま減圧下でP−キシレンを留去した。
次に実施例1と同様の処理を行なった。
2−ヒドロキシ−3−メチル−2−シクロベンテノンの
収率は1%以下であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 非極性非プロトン性溶媒中、強塩基性アルカリ金属
    化合物の存在下にα−アルキルグルタル酸ジアルキルエ
    ステルとシュウ酸ジアルキルエステルとの縮合を少なく
    とも反応の後期においては130℃以上の温度で行ない
    、該縮合反応液から溶媒を除去した後、無機酸水溶液に
    より加水分解脱炭酸することを特徴とする2−ヒドロキ
    シ−3−アルキル−2−シクロベンテノンの製造方法。 2 非極性非プロトン性溶媒が沸点130℃以上の芳香
    族系溶媒である特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 3 強塩基性アルカリ金属化合物がアルカリ金属アルコ
    キシド又はアルカリ金属水素化物である特許請求の範囲
    第1項記載の製造方法。 4 α−アルキルグルタル酸ジアルキルエステルがα−
    メチルグルタル酸ジアルキルエステルである特許請求の
    範囲第1項記載の製造方法。 5 縮合反応が2段階で行なわれ、第1段目の反応がO
    ℃〜80℃で行なわれ、第2段目の反応が130’C以
    上で行なわれる特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 6 第1段目の反応をO′C〜40℃で行なう特許請求
    の範囲第5項記載の製造方法。 7 加水分解脱炭酸反応が縮合反応液から溶媒を除去し
    た後、縮合生成物を単離することなく行なわれる特許請
    求の範囲第1項記載の製造方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60163646U (ja) * 1984-04-10 1985-10-30 株式会社高岳製作所 鳥害対策用断路器
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JPS6215735U (ja) * 1985-07-12 1987-01-30

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