JPS5852266Y2 - ガラス繊維切断部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、方間に繊維詰まりが生じにくい切断作業性の
優れたガラス繊維切断部材に関する。

現在までに、繊維材料を切断する種々の型式のガラス繊
維切断部材が開発され、これらガラス繊維切断部材を組
み込んだガラス繊維切断装置により工業材料等に使用さ
れる各種の切断されたガラス繊維製品が製造されている
。

最近になって、平均切断長さ３ｍｍ以下の切断されたガ
ラス繊維製品が、各種工業材料等に要求されるようにな
った。

しかしながら、従来のナイフ刃を設置したガラス繊維切
断部材、すなわち、ナイフ刃間にスペーサーがあり、隣
接する２枚のナイフ刃とスペーサーによって形成される
方間部がコの字型凹構造になっているガラス繊維切断部
材では、ナイフ方間間隔を狭くシ、切断長さの短かいガ
ラス繊維を製造するほど、切断作業中に、切断された繊
維が、ナイフ刃間に詰まりやすくなり、ミスカットが多
発して製造作業性が悪くなる。

特に平均切断長さ３ｍｍ以下の切断長さの極めて短いガ
ラス繊維を製造する場合には、上記の従来のガラス繊維
切断部材では、ナイフ刃間にガラス繊維の目詰りが激し
く、実質的に製造できないものとされてきた。

本考案は、従来のガラス繊維切断部材では、実質的に、
製造できないものとされてきた平均切断長さ３ｍｍ以下
の極めて切断長さの短い切断されたガラス繊維を容易に
製造する事ができる新規なガラ冬繊維切断部材に関する
。

すなわち、実質的に片面研ぎの刃先を有し、刃元部より
刃先部の肉厚が厚いナイフ刃を多数枚、回転体に刃先が
全て外側を向くように重ね合わせて設置したガラス繊維
切断部材は、刃先で切断されたガラス繊維が片面研ぎ刃
の研ぎ傾斜面に沿って立ち上がり方間より容易に離脱し
、方間にガラス繊維切断物が目詰りしにくくなるため、
作業能率良く平均長さ３ｍｍ以下のガラス繊維を製造す
る事ができる。

以下図面により本考案を説明する。

第１図は本考案のガラス繊維切断部材に用いられるナイ
フ刃の一例を断面図で示したものである。

第２図は、本考案のガラス繊維切断部材の一例をモデル
断面図で示したものである。

第１図に示した本考案のガラス繊維切断部材に用いられ
るナイフ刃は、高さ２ｍｍの片面研ぎ刃先を持つ刃先部
１を有し、刃元部２の厚さが０．５ｍｍで刃先部に向か
うに従って肉厚が次第に厚くなっているものである。

第２図に示した、ガラス繊維切断部材は、軸受け芯部３
を有するローター４に第１図に示したナイフ刃５を多数
枚重ね合わせて刃先間隔を１ｍｍに設置したものである
。

このガラス繊維切断部材を用いて平均切断長さ１ｍｍの
ガラスチョツプドストランドを製造した場合、６時間以
上連続切断作業を実施できる事が分かった。

本考案のガラス繊維切断部材は、実質的に片面研ぎの刃
先を有し、刃元部より刃先部の肉厚が厚いナイフ刃を多
数枚重ね合わせて設置したガラス繊維切断部材であるた
め、刃先で切断されたガラス繊維が片面研ぎ刃の傾斜面
に沿って立ち上がり力量より容易に離脱しゃすぐなるの
で、切断長さ３ｍｍ以下の切断されたガラス繊維を容易
に製造する事ができるという特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のガラス繊維切断部材に用いられるナ
イフ刃の一例を示した断面図である。 第２図は、本考案のガラス繊維切断部材の一例を示した
モデル断面図である。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）実質的に片面研ぎの刃先を有し、刃元部よりの先
   部の肉厚が厚いナイフ刃を多数枚回転体に刃先が全て外
   側を向くように重ね合わせて設置したガラス繊維切断部
   材。
2. （２）全てのナイフ刃を、刃先の片面研ぎ傾斜面が同方
   向を向くように重ね合わせて設置した実用新案登録請求
   の範囲第１項記載のガラス繊維切断部材。