JPS5852155B2 - 固体除湿装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は流動気体によって運ばれつつある固体、特に水
中で粒状化されたプラスチックを、長く延びた空気搬送
路、および、外側壁にふるいを備えかつ流動方向に上向
きに向けられて前記搬送路に後続する転向部によって除
湿するための装置に関する。

西ドイツ公開特許第２，２３１，７２２号明細書には粒
状化されたプラスチックを除湿するための装置が開示さ
れている。

この装置においては、湿った粒状物と圧縮空気とが水平
搬送路の入口に供給される。

圧縮空気は搬送路内で湿った粒状物を運ぶ役をなし、同
時に、粒状物に付着している液体の一部が粒状物から引
き離される。

搬送路の終端には転向部が続いており、この転向部は上
向きに向けられており、かつ、その外側壁はふるいから
成っている。

この転向部によって粒状物は方向を変化させられ、粒状
物に残留している液体は遠心作用によって除去される。

湿気を含んだ空気はふるいを通して外へ出る。

空気によって粒状物に与えられる速度は、該粒状物が転
向部に沿って運ばれ、最後Ｉこ、転向部の終端において
下向きに向いた出口路内に排出されるに充分な大きさで
ある。

除湿作用が不充分である場合には、数個の装置を次々に
直列に接続し、各出口路を上方から後続の搬送路の入口
内に開口させる。

この装置またはその多重配置は、かなり広いスペースを
必要とし、かつ特に、全部の構成部材を別々に作るため
に製造費が高くなる。

更ｆこ、西独公告特許第１，２２０，７９３号明細書か
ら解るように、ばらの物質は、互いの頂部にジグザグ形
に配置されて下向きに傾斜しているシュートを通じて下
方へ運ばれる。

これらのシュートの底部には、空気流入用のスロットが
設けてあり、従って、傾斜シュートの領域においては流
動床が形成される。

空気は、各シュートの下に配置された空気供給路を通じ
て供給される。

・スロットを通過する空気はばら物質を旋回状に吹き上
げて流動させる。

次いで、空気は、各シュートから、ばら物質の上を通り
、別個の空気排出路を通じて排出される。

この構造においては、２つのシュートの間に、互いに上
下関係に、空気供給路および空気排出路が配置されてい
ることになり、従って製造費が高い。

更に、この従来の装置は乾燥に適さない。

すなわち、この装置においては、シュートとシュートと
の端部を接続している転向部にふるいが無いからである
。

従って、転向部においては、ばら物質は単に上のシュー
トから下のシュートへ落下するだけである。

本発明の目的は、流動気体によって運ばれつつある固体
を、特殊の設計の装置を用いて除湿することである。

本発明の他の目的は、固体を除湿しつつある間に、固体
の高度を高めること、換言すれば、固体を上方へ運ぶこ
とである。

本発明の他の目的は、装置に大きな費用をかけることな
し、装置を特に小形化することである。

本発明によれば前記の目的が達せられる。

本発明装置においては、転向部には、一つの搬送路の上
に配置された他の搬送路が後続し、空気供給シャフトが
、周知の方法で、最初の搬送路と次の搬送路との間に延
びており、かつ、前記他の搬送路に沿って分散配置され
た空気取入ノズルを有す。

前記空気供給シャフトの底部はその下に配置された搬送
路の頂部と一致している。

空気取入ノズルは搬送方向に上向きに傾斜している長穴
によって形成されている。

本発明の装置においては、１つの空気供給シャフトのみ
が、互いに上下関係に配置された２つの搬送路の間に配
設されている。

空気供給シャフトの土壁および下壁は、その上または下
に配置された搬送路のそれぞれの壁と一致している。

空気供給路を介して供給された空気は、転向部の外側壁
に配置されたふるいを通って排出され、この空気流は、
搬送路の底部におけるのみならず、とりわけ転向部にお
いても利用さへ この転向部において固体からの湿気除
去作用を高めるようになっている。

この転向部において固体は弧状に運動させられ、遠心力
が湿気除去の作用をなし、この湿気は半径方向外方へ流
れる空気によって運び去られる。

転向部を流れる空気流は、固体を転向部を通して運び、
後続の高い搬送路の空気取入ノズルまで送るに充分なも
のである。

搬送路の壁と空気供給軸の壁との結合により、装置の費
用が少なく、かつ同時に、特に強い除湿作用が得られる
。

その理由は、空気が、搬送路内のみならず転向部内にお
いても固体を通じて流れるからである。

このように固体を上方へ運ぶ作用は粒状化されたプラス
チックについて特に重要である。

と云うのは、この種の物質を通すには一般に、成る搬送
高度が要求されるからである。

他の有利な特徴は供給高度が低いことである。

すなわち、粒化機は屡々低い出口を有し、この出口から
、水と混合した粒状化物体が圧力なしに流出できるから
である。

搬送路の底部および、同時に、空気供給シャフトの頂部
は、搬送方向を横切る方向に配置されかつ搬送方向に上
向きに傾斜するスロットによって互いに隔てられた区分
バーによって構成されている。

このような区分バーは製作が容易であり、従って、高圧
気体を搬送路に供給するための空気取入れノズルの構成
費用が安い。

以下、本発明をその実施例について図面を参照して詳細
に説明する。

第１図に示す装置は、蛇行状に互いに上下関係に配置さ
れた空気搬送路１．２，３，４および５を有す。

湿った粒状物は、矢印７で示すように、搬送路１の入口
に供給される。

その後、除湿された粒状物は、矢印８で示すように、搬
送路５の出ロアから排出される。

搬送路１乃至５は、はぼ半円形の転向部９，１０，１１
および１２によって相互接続され、入口６から出ロアま
での閉じた蛇行路を形成している。

空気供給シャフト１３，１４゜１５．１６および１７が
搬送路１乃至５の下に配置されている。

各シャフトには圧力空気接続部１８．１９，２０，２１
および２２を介して圧縮空気が供給される。

空気以外の気体を用いてもよいことはいうまでもない。

しかし、通例の流動媒体は空気である。

空気供給シャフト１３乃至１７は、その底部がそれぞれ
その下に配置されているそれぞれの空気搬送路の頂部
を形成し、かつ、頂部がそれぞれの空気供給シャフトの
上に配置されているそれぞれの空気搬送路の底部を形成
するように配置されている。

それぞれの構成部材は、説明の簡単化のために、搬送路
１、空気供給軸１１４、および搬送路２についてのみ番
号を付して示す。

番号２３は空気供給シャフト１４の底部および搬送路１
の頂部をそれぞれ示し、番号２４は搬送路２の底部およ
び空気供給シャフト１４の頂部をそれぞれ示す。

これらの構成部材は第１図において単一の構成部材とし
て示されている。

しかし、それぞれの構成部材を別々の部材として作り、
その後、例えばねじ止め、リベット止めまたは溶接によ
って構造体に結合することができることはいうまでもな
い。

全ての空気供給シャフト１３乃至１７の頂部、特に空気
供給シャフト１４の頂部２４には、それぞれの上に重な
る搬送路に沿って、１個乃至５個の空気取入ノズル（搬
送路１および５について番号２５で示す）が設けられて
いる。

これらの空気取入ノズルは上向きに傾斜し、空気取入ノ
ズル２５から流出する高圧空気が搬送路１乃至５内を運
ばれつつある粒状物に強い推進力を与えるようになって
いる。

空気取入ノズル２５がそれぞれの搬送路１乃至５に沿っ
て分散配置されているので、粒状物は、その入口から出
口に到るまでの間、各搬送路内でかなり加速される。

粒状物が最終的に与えられる速度は、粒状物をその運動
エネルギーによって転向部９乃至１２を通って推進させ
るＣ０充分なものである。

粒状物は各転向部の前でそれぞれの運動エネルギーを受
取るから、粒状物は自動的に最上部の搬送路５へ運ばへ
そこで再び加速されて、搬送路５の出ロアから充分な
速度で流出する。

湿気は、搬送路１乃至５内で、かつとりわけ転向部９乃
至１２内で、湿った粒状物から取り出される。

搬送路内では、粒状物に沿って急速に通過する空気が粒
状物に付着している流体を引き離す。

更に、空気はまた、粒状物内に含まれている液体を乾燥
する。

転向部９乃至１２を通過する時にｃ上粒状物は円形通路
を通って移動することになり、その結果、遠心力が水分
除去の効果を大巾に強める。

転向部９乃至１２において除去された水は、転向部９乃
至１２の外側壁がふるいとして作られているので、これ
ら外側壁を通過する。

これらふるいは、網目材であるか、またはバーで作られ
る。

水出口２７（搬送路１参照）が、各搬送路１乃至５の終
端または各転向部９乃至１２の始端に設けられている。

それぞれの搬送路１乃至５に沿って分離された水はこれ
らの出口から排出される。

この水は枳集スペース（搬送路１および転向部９につい
て番号２８で示す）内に受入れられる。

この水収集スペースは彎曲したふるい２６を通過する水
も受入れる。

同様の収集スペースが各転向部９乃至１２に設けられて
いる。

収集スペースは彎曲ふるい２６を通じて空気も取入れる
ものであり、水はこの収集スペースから水出口２９を通
じて矢印３０方向に最終的に排出さ札空気は空気出口３
１を通じて矢印３２方向に排出される。

それぞれの参照番号は収集スペース２８に対してのみ示
してあり、他の収集スペースに対しては説明の簡単化の
ために省略しである。

装置内に設けられた搬送路、供給シャフト、および収集
スペースは、第１図に略示するシート材で作った壁によ
って互いに分離されている。

第１図に示す装置においては、矢印７方向に供給される
湿った粒状物の搬送は底部から頂部へ向けて行わへ従っ
て粒状物の上昇がなされる。

勿論、装置をこの反対方向に作動させることもでき、こ
の場合に（九空気取入口２５を前記と反対方向に向ける
ことが必要である。

第２図は搬送路の底部２４または空気供給シャフトの頂
部のみの側面図である。

これは、搬送方向を横切る方向に延びる好ましくはプラ
スチックで作った区分バー３２によって形成されている
。

これらの区分バーは装置の側壁（図示せず）内に支持さ
れており、スペーサ３３によって互いに一定距離に隔置
して保持されている。

区分バー３２の間には間隔が形成されており、この間隔
は、一方においては、その下に配置されている空気供給
バーからの空気取入口３４として働き、他方においては
、上向きに傾斜した空気出口ノズル２５となっている。

第３図は第２図の構造の平面図である。

図において、スペーサ３３は互いにずらして配置されて
おり、それぞれの搬送路内の空気流を最大限に一様なら
しめるようになっている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明装置の断面側面図、第２図６上区分バ
ーによって構成された搬送路の底部または空気供給シャ
フトの頂部を示す図、第３図は、第２図の構造の平面図
である。 １．２，３，４，５：空気搬送路、９，１０゜１１．１
２：転向部、１３，１４，１５，１６゜１７：空気供給
シャフト、２３：空気供給シャフト底部および空気搬送
路頂部、２４：空気搬送路底部および空気供給シャフト
頂部、２５：空気取入ノズル、３２：区分バー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 流動気体によって運ばれる固体、特に水中で粒状化
   されたプラスチックを、長く延びた気体搬送路、および
   外側壁にふるいを備えかつ流動方向に上向きに向けられ
   て前記搬送路に後続する転向部を用いることによって除
   湿するための装置ｌこおいて、前記搬送路の上に配置さ
   れて前記転向部に後続する他の搬送路と、前記最初の搬
   送路と前記他の搬送路との間に延び、かつ、前記他の搬
   送路に沿って分散配置された気体取入ノズルを有する気
   体供給シマフトとを備えて成り、前記気体供給シャフト
   の底部はその下に配置された搬送路の頂部と一致してお
   り、前記気体取入ノズルは前記搬送方向に上向きに傾斜
   したスロット（こよって形成されていることを特徴とす
   る固体除湿装置。 ２ 前記搬送路の底部および、これと同時に、前記空気
   供給シャフトの頂部が、前記搬送方向を横切る方向に配
   置されかつ前記搬送方向に上向きに傾斜したスロットに
   よって互いに分離された区分バーによって形成されたこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の固体除湿装
   置。