JPS5851810Y2 - 合成樹脂製ストロ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として液体用容器に挿設され、該容器の吸上
口として使用される合成樹脂型ストロ−に関するもので
あり、液体用容器に、該容器との密着不良等による内容
物の漏洩間隙を発生させることなく、簡単に挿設、固定
させることができる特定の形状の合成樹脂型ストロ−を
提供することを目的としている。

合成樹脂フィルムまたは合成樹脂フィルムをラミネート
した紙等のシート体の周縁を接着縁とした袋状の容器が
、液体充填用の容器として種々使用されているが、これ
らの容器においては、充填されている内容物の取出に際
して、容器の片隅を切除して注出口を形成し、更に別の
ストロ−かあるいはグラスを準備することが必要であっ
た。

このような煩雑さを解決するために、前記袋状容器の接
着縁に、別体に製作されているところの先端が封止され
ているストロ−を挿設、固定させておくことも考えられ
るが、従来の円形ストロ−を挿設。

固定させる場合には、ストロ−と容器との接着部分のう
ち、接着縁に設けた挿設間隙の両端とストロ−との接合
部分で、容器を構成するシート体が急激に屈曲されるの
で、該部分の密着不良に基づく隙間が発生したり、ある
いはシート体が屈曲部から破断しやすくなったりするた
めに、接着部分に内容物の漏洩間隙が発生しやすく、液
体用容器としての用途に供することができない。

本考案は実用新案登録請求の範囲に記載した構成の合成
樹脂型ストロ−とすることにより、上述のごとき欠点を
伴うことなく、主として液体用容器に挿設、固着し得る
合成樹脂型ストロ−を提供するものである。

以下図示実施例に基づいて本考案の合成樹脂型ストロ−
の構成を説明する。

第１図イ９口、ハ、二、ホは、それぞれ本考案の合成樹
脂型ストロ−の別の実施例の平面図であり、第２図は第
１図イに示した合成樹脂型ストロ−の縦断面図、第３図
は同じく第１図口に示した合成樹脂型ストロ−の縦断面
図である。

本考案の合成樹脂型ストロ−１は、その中心部が貫通孔
２とされており、ストロ−外壁面３の吸上口４寄り位置
には、前記貫通孔２の中心線ｄ１上対称位置に、先端が
尖鋭部５，６とされた横断面略三角形状の鱗片７，８が
半径方向外方に向って延設されているものである。

第２の図示実施例に示される合成樹脂型ストロ−１１は
、その中心部が貫通孔１２とされており、ストロ−外壁
面１３の吸上口１４寄り位置には、前記貫通孔２の中心
線ｄ２上対称位置に、先端が尖鋭部１５．１６とされた
横断面略三角形状の鱗片１７，１８が半径方向外方に向
って延設されたものである。

第３図に例示したもののように、短寸の合成樹脂型スト
ロ−の場合には、第４図に示した如く、短寸の合成樹脂
型ストロ−２０の端末部２１に、別体のストロ−１９を
嵌着させて使用するものである。

上述の通りの構成から成る本考案の合成樹脂型ストロ−
は、ポリエチレン、ナイロン等の通常の熱可塑性合成樹
脂の射出成形によって簡単に製作することができ、従来
の円形ストロ−と同様に、そのま・で吸上げ用のストロ
−として使用することもできるのは勿論であるが、主と
して第５図に例示されるような状態に、袋状の容器の貼
り合わせ部に挟着、固定させ、容器の吸上口として使用
されるものである。

すなわち、本考案の合成樹脂型ストロ−の使用例を示す
第５図において、本考案の合成樹脂型ストロ−２２は、
袋状の容器２３を形成している表、裏のシート体２４．
２５間に接着され、接着、固定されている。

第５図、第６図に示される如く、袋状の容器２３は、紙
、布帛等にポリエチレン、ナイロン、塩化ビニリデン等
のフィルムをラミネートして、耐水膜面を形成させた表
、裏のシート体２４．２５を、耐水膜面を内面として折
り重ね、その下端縁Ｓ０および上端縁Ｓ２を挟圧、加熱
し、袋状に成形させたものであり、勿論表、裏のシート
体２４．２５は熱可塑性合成樹脂フィルム単体であって
もよい。

この際に、シート体２４．２５の貼り合わせ内面２６．
２７に、本考案の合成樹脂型ストロ−２２の鱗片部分の
側壁部２８．２９を合致させ、合成樹脂型ストロ−の鱗
片部分における外郭形状に合致する金型により挟圧、加
熱すればストロ−２２の鱗片部分における側壁部２８．
２９はシート体２４．２５の貼り合わせ内面２６．２７
に一体的に融着して接着する。

以上の説明から明らかなように、袋状の容器にストロ−
を挿設、固定させるときに、本考案の合成樹脂型ストロ
−の場合には、鱗片部分においてその側壁部２８．２９
がなめらかに屈曲しているので、表、裏のシート体２４
．２５の貼り合わせ内面２６．２７がストロ−２２の側
壁部２８．２９となめらかな屈曲面で接触して接着され
ることとなり、上端縁Ｓ２に形成される挿設間隙Ｓの両
端３０．３１のシート体２４．２５に急激な折曲部を何
ら生ずることなく密接させることができるので、該接着
部分からの破断や隙間の発生を極めて効果的に防止し得
るものである。

叙上の説明の如く、本考案の合成樹脂型ストロ−を、廉
価な使い捨て用の容器に挿設、固定させて使用する場合
には、第７図に例示されるように、ストロ−の吸上口端
３２を薄膜３３で封止したものを使用し、ストロ−の吸
上口から内容物が漏洩しないようにして置くことが必要
である。

この場合に、先端に尖鋭部３４が形成されているキャッ
プ３５を、ストロ−の吸上口に嵌着させておくようにす
れば、内容物の吸上げの際には、キャップの尖鋭部３４
を、前記ストロ−の薄膜３３の開封用具として使用する
ことができるので、吸上口の開口に役立つだけでなく、
衛生上からも極めて好ましいものとなる。

なお、吸上口端３２を後作業として封止する構造の場合
には、ストロ−２２を好適な液体充填パイプとして使用
しうる。

本考案の合成樹脂型ストロ−は、以上説明した通りの構
成５作用を有するものであって、ストロ−として単体で
使用し得るのは勿論、袋状容器に挿設、固定する際にも
袋状に成形されるシート体の貼り合わせ内面と緩やかな
屈曲面で接触して融着、接着され、容器に付設、固定さ
れるので、ストロ−を挿設、固定する接着部分に生じが
ちな内容物の漏洩間隙の発生、および該部分から発生す
るシート体の破断を完全に防止し得る等の効果を奏する
。

また、本考案の合成樹脂型ストロ−は表、裏のシート体
を貼り合わせて袋状に形成する容器に、該容器の成形の
際に、金型による押圧、加熱等の比較的簡単な装置によ
る単純な操作で付設、固定させることができるので、容
器の生産性を何ら低下させることなく成形することがで
きる等の効果をも有している。

【図面の簡単な説明】

第１図イ〜ホはそれぞれ本考案の別の実施例たる合成樹
脂型ストロ−の平面図、第２図は第１図イに示す合成樹
脂型ストロ−の縦断面図、第３図は第１図口に示す合成
樹脂型ストロ−の縦断面図、第４図は本考案の合成樹脂
型ストロ−の別の実施例を示す正面図、第５図は本考案
の合成樹脂型ストロ−を袋状の容器に付設、固定させた
例を示す斜面図、第６図は第５図のＶＩ−ＶＩ線拡大断
面図、第７図は本考案の合成樹脂型ストロ−のキャップ
の１例を示す縦断面図である。 １・・・・・・本考案の合成樹脂型ストロ−１２・・・
・・・貫通孔、３・・・・・・ストロ−外壁面、４・・
・・・・吸上口、ｄｌ・・・・・・貫通孔の中心線、５
，６・・・・・・尖鋭部、７，８・・・・・・横断面略
三角形状の鱗片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中心部が貫通孔とされている合成樹脂型ストロ−におい
   て、ストロ−の吸上口寄り位置で、かつ貫通孔の中心線
   上対称位置のストロ−外壁面に、先端が尖鋭部とされた
   横断面略三角形状の鱗片がストロ−の半径方向外方に向
   けて延設されていることを特徴とする合成樹脂型ストロ
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