JPS585179B2 - 4・4′−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸アルキルの製造法 - Google Patents
4・4′−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸アルキルの製造法Info
- Publication number
- JPS585179B2 JPS585179B2 JP5024574A JP5024574A JPS585179B2 JP S585179 B2 JPS585179 B2 JP S585179B2 JP 5024574 A JP5024574 A JP 5024574A JP 5024574 A JP5024574 A JP 5024574A JP S585179 B2 JPS585179 B2 JP S585179B2
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- ethylenedioxy
- bisbenzoate
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はP−オキシ安息香酸アルキルさエチレンジクロ
ライドを反応せしめるに際し、炭酸アルカリの存在下、
反応温度を60℃〜110℃の範囲で水、エタノールを
混合溶媒として用いることを特徴とする4・4′−(エ
チレンジオキシ)ビ填。
ライドを反応せしめるに際し、炭酸アルカリの存在下、
反応温度を60℃〜110℃の範囲で水、エタノールを
混合溶媒として用いることを特徴とする4・4′−(エ
チレンジオキシ)ビ填。
安息香酸アルキルの製造法に関する。
4・4′−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸アルキル
は合成繊維並びにプラスチック用ポリエステル、または
、ポリアミドの原料として重要な化合物であり、従来、
4・4′−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸アルキル
を製造する方法として、アルコールまたはアセトン系溶
媒を使用し、反応温度150〜200℃において加圧反
応(30kg/cm2〜50 kg/crA )を行な
うものであるが、この反応では、収率が60数%であり
、選択率も80%と低い。
は合成繊維並びにプラスチック用ポリエステル、または
、ポリアミドの原料として重要な化合物であり、従来、
4・4′−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸アルキル
を製造する方法として、アルコールまたはアセトン系溶
媒を使用し、反応温度150〜200℃において加圧反
応(30kg/cm2〜50 kg/crA )を行な
うものであるが、この反応では、収率が60数%であり
、選択率も80%と低い。
原料のP−オキシ安息香酸アルキルの分解によるフェノ
ールの生成、エチレンジクロライドの脱塩化水素による
塩化ビニールの副生、さらには、中間体P−(2−クロ
ロエトキシ)安息香酸アルキルより誘導される副生物数
種が生成し、目的物の分離を複雑、困難にする。
ールの生成、エチレンジクロライドの脱塩化水素による
塩化ビニールの副生、さらには、中間体P−(2−クロ
ロエトキシ)安息香酸アルキルより誘導される副生物数
種が生成し、目的物の分離を複雑、困難にする。
目的物を繊維などの高分子材料の原料として用いる際に
は極めて高い純度、低い色度のものが要求される。
は極めて高い純度、低い色度のものが要求される。
ところが、目的物4・4′−(エチレンジオキシ)ビス
安息香酸アルキルを従来法によって高純度、色度の低い
ものを容易に得ることは困難であり、分離、精製工程に
多大の労力を要していた。
安息香酸アルキルを従来法によって高純度、色度の低い
ものを容易に得ることは困難であり、分離、精製工程に
多大の労力を要していた。
そこで本発明者らは、より高い選択率で分離・精製の労
力を最小限にとどめ、高純度、色度の低い4・4′〜(
エチレンジオキシ)ビス安息香酸アルキルを得るため鋭
意検討の結果、水、メタノールの混合溶媒で反応温度6
0〜110℃の範囲で反応を行なうことにより、所期の
目的を達成するに至った。
力を最小限にとどめ、高純度、色度の低い4・4′〜(
エチレンジオキシ)ビス安息香酸アルキルを得るため鋭
意検討の結果、水、メタノールの混合溶媒で反応温度6
0〜110℃の範囲で反応を行なうことにより、所期の
目的を達成するに至った。
水、メタノールを混合溶媒として、使用した場合、反応
液が水系の為、目的物4・4′−(エチレンジオキシ)
ビス安息香酸アルキルのみが、析出し、極めて容易に、
かつ連結的に分離精製され、プロセスとする際、有利と
なる。
液が水系の為、目的物4・4′−(エチレンジオキシ)
ビス安息香酸アルキルのみが、析出し、極めて容易に、
かつ連結的に分離精製され、プロセスとする際、有利と
なる。
本発明のP−オキシ安息香酸アルキルは、従来法におけ
るものと同じ、メチル、エチルプロピルアルコール等の
低級アルコールとP−オキシ安息香酸のアルキルエステ
ルである。
るものと同じ、メチル、エチルプロピルアルコール等の
低級アルコールとP−オキシ安息香酸のアルキルエステ
ルである。
メタノールの水混合溶媒は、他の有機溶媒と水との混合
系と比し、反応速度を高めることができ、単流収率40
〜50%、選択率は90〜95%まで向上する。
系と比し、反応速度を高めることができ、単流収率40
〜50%、選択率は90〜95%まで向上する。
又、低温度反応であるため、反応圧は1〜7 kg/c
m2以下となり、反応装置類、およびプロセスが簡略化
される。
m2以下となり、反応装置類、およびプロセスが簡略化
される。
本反応においては、反応温度は60℃以下では、反応速
度が小さく、120℃以上にすると、原料P−オキシ安
息香酸アルキル、および目的生成物等のエステル基の加
水分解のおそれがある為60〜110℃がよく、好まし
くは100〜110℃である。
度が小さく、120℃以上にすると、原料P−オキシ安
息香酸アルキル、および目的生成物等のエステル基の加
水分解のおそれがある為60〜110℃がよく、好まし
くは100〜110℃である。
又、反応時間は、反応温度に左右されるが、100〜1
10℃の場合10〜15時間が適当である。
10℃の場合10〜15時間が適当である。
反応溶媒として使用する水、メタノールの混合比は、水
の重量%で5〜50%が適当であり好ましくは20〜3
0%がよい。
の重量%で5〜50%が適当であり好ましくは20〜3
0%がよい。
実施例 1
パラオキシ安息香酸メチル152g(1,0モル)、エ
チレンジクロライド79g(0,8モル)、炭酸ソーダ
85g(0,8モル)、水40gおよびメタノール15
0gを16オートクレープに仕込み、100℃、12時
間、加熱撹拌を続ける。
チレンジクロライド79g(0,8モル)、炭酸ソーダ
85g(0,8モル)、水40gおよびメタノール15
0gを16オートクレープに仕込み、100℃、12時
間、加熱撹拌を続ける。
反応後冷却し、メタノール200gを用いて取り出し、
日別後、さらにメタノール200gを用いて洗条する。
日別後、さらにメタノール200gを用いて洗条する。
水洗後、乾燥する。4・4′−(エチレンジオキシ)ビ
ス安息香酸メチルの粗結晶のハーゼンナンバーは20、
酸化0.2単流収率48%、選択率92%である。
ス安息香酸メチルの粗結晶のハーゼンナンバーは20、
酸化0.2単流収率48%、選択率92%である。
比較例 1
バラオキシン安息香酸メチル15.2g、エチレンジク
ロライド7.9g、炭酸ソーダ8.5g、水4.0g、
アセトン15.0gを100ccオートクレーフに仕込
み100℃、12時間、加熱撹拌を続ける。
ロライド7.9g、炭酸ソーダ8.5g、水4.0g、
アセトン15.0gを100ccオートクレーフに仕込
み100℃、12時間、加熱撹拌を続ける。
反応後、実施例1と同様の処理法をおこない、4・4′
−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸メチル単流収率3
1%選択率88%である。
−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸メチル単流収率3
1%選択率88%である。
粗結晶のハーゼンナンバー40、酸価0.3であった。
実施例 2
パラオキシ安息香酸メチル152g、エチレンジクロラ
イド79g、炭酸ソーダ85g、水10gメタノール1
50gを11オートクレーブに仕込み実施例1とまった
く同じ反応条件、さらには後処理をおこない、4・4′
−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸メチル単流収率4
1%、選択率90%である。
イド79g、炭酸ソーダ85g、水10gメタノール1
50gを11オートクレーブに仕込み実施例1とまった
く同じ反応条件、さらには後処理をおこない、4・4′
−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸メチル単流収率4
1%、選択率90%である。
粗結晶のハーゼンナンバーは20、酸価0.1である。
実施例 3
パラオキシ安息香酸メチル152g、エチレンジクロラ
イド79g、炭酸ソーダ85g、水30g、メタノール
150gを11オートクレーブに仕込み、80℃、10
時間、加熱撹拌を続ける。
イド79g、炭酸ソーダ85g、水30g、メタノール
150gを11オートクレーブに仕込み、80℃、10
時間、加熱撹拌を続ける。
反応後、実施例1と同様に後処理をおこない、4・4′
−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸メチル単流収率4
0%、選択率94%である。
−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸メチル単流収率4
0%、選択率94%である。
粗結晶のハーゼンナンバー20、酸化0.1である。
比較例 2
パラオキシ安息香酸メチル152g、エチレンジクロラ
イド79g、炭酸ソーダ85g、水40g、メタノール
150gを11オートクレーブに仕込み、130℃にて
、12時間加熱撹拌を続ける。
イド79g、炭酸ソーダ85g、水40g、メタノール
150gを11オートクレーブに仕込み、130℃にて
、12時間加熱撹拌を続ける。
反応後、実施例1と同様に後処理をおこない、4・4′
−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸メチル単流収率4
0%、選択率81%である。
−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸メチル単流収率4
0%、選択率81%である。
粗結晶のハーゼンナンバーは50、酸価5である。
比較例 3
パラオキシ安息香酸メチル152 g、エチレンジクロ
ライド79g、炭酸ソーダ85gメタノール、150g
を11オートクレーブに仕込み、110℃にて12時間
加熱、撹拌を続ける。
ライド79g、炭酸ソーダ85gメタノール、150g
を11オートクレーブに仕込み、110℃にて12時間
加熱、撹拌を続ける。
反応後実施例1と同様に後処理をおこない、4・4′−
(エチレンジオキシ)ビス安息香酸メチル単流収率30
%、選択率84%である。
(エチレンジオキシ)ビス安息香酸メチル単流収率30
%、選択率84%である。
粗結晶のハーゼンナンバー50、酸価3である。
Claims (1)
- 1 P−オキシ安息香酸アルキルとエチレンジクロライ
ドを炭酸アルカリの存在下、反応せしめるに際し反応温
度60℃〜110℃の範囲で水とメタノールの混合溶媒
を用いることを特徴とする4・4′−(エチレンジオキ
シ)ビス安息香酸アルキルの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5024574A JPS585179B2 (ja) | 1974-05-08 | 1974-05-08 | 4・4′−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸アルキルの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5024574A JPS585179B2 (ja) | 1974-05-08 | 1974-05-08 | 4・4′−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸アルキルの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS50142529A JPS50142529A (ja) | 1975-11-17 |
JPS585179B2 true JPS585179B2 (ja) | 1983-01-29 |
Family
ID=12853595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5024574A Expired JPS585179B2 (ja) | 1974-05-08 | 1974-05-08 | 4・4′−(エチレンジオキシ)ビス安息香酸アルキルの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS585179B2 (ja) |
-
1974
- 1974-05-08 JP JP5024574A patent/JPS585179B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS50142529A (ja) | 1975-11-17 |
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