JPS5851720Y2 - 脱穀装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、横スクリューコンベアからの穀粒を縦スクリ
ューコンベアにより揚上搬送するように構成した脱穀装
置に関し、その目的は、前記横スクリューコンベアに対
する前記縦スクリューコンベアの着脱操作の簡略化を図
ることにより、組付け、及び点検、修理を迅速に行える
ようにすることにある。

本考案は、上記目的達成のために、冒記した脱穀装置に
おいて、前記横スクリューコンベアのスクリュー軸を脱
穀装置側壁より外方に突出させ、前記スクリュー軸の突
出部分を覆って、穀粒排出口を備えた横スクリューケー
スを設けると共に、前記スクリュー軸を前記横スクリュ
ーケースから外方に突出してその突出部分に出力部を設
け、前記出力部に分離自在に連動連結される入力部と、
前記縦スクリューコンベアのスクリュー軸とを伝動機構
を介して連動連結し、前記入力部を覆う筒体を、その取
付状態で、前記出力部に前記入力部が連動連結される状
態で、前記横スクリューケースに着脱自在に取付け、か
つ、前記縦スクリューコンベアのスクリュー軸を覆う縦
スクリユーケースを前記筒体に一体的に連設すると共に
、前記筒体を前記横スクリューケースに取付けた状態に
おいて前記穀粒排出口に連通ずる状態で、穀粒導入口を
前記縦スクリユーケースに設けであることを特徴とする
。

すなわち、横スクリューコンベアから縦スクリューコン
ベアへの伝動系の連結あるいは分離操作を行うだけで、
横スクリューコンベアから縦スクリューコンベアへの穀
粒搬送経路が同時に連結あるいは分離されるように構成
しであるから、伝動系と搬送経路とを各別に連結あるい
は分離する場合に比して、連結及び分離のために要する
手間が少なくて済むので、両スクリューコンベアの組付
け、及び点検、修理を迅速に行えるに至った。

以下に、本考案の実施例を、コンバインに装備される脱
穀装置の例示図に基づいて説明する。

脱穀フィードチェーン１により扱室２に供給された殻稈
を、回転する扱胴３により脱穀し、脱穀排ワラを前記フ
ィードチェーン１により扱室２から搬出するようにしで
ある。

前記扱室２からの脱穀粒を、扱室２の下方に設けである
選別部４に供給し、前記選別部４の唐箕５により前記扱
胴３の回転軸芯と直交する方向に選別風を送りながら、
かつ選別部４の揺動板６により揺動させながら、揺動風
選別するようにしである。

前記選別部４からの１番穀粒は、選別部４の下方に設け
である横スクリューコンベア７により機外に搬出し、そ
して前記横スクリューコンベア７の終端部から立設しで
ある縦スクリューコンベア８により揚上搬送して、穀粒
袋詰め部（図外）に供給するようにしである。

前記選別部４からの２番物は、選別部４の下方に設けで
ある横スクリューコンベア９により機外に搬出し、そし
て前記横スクリューコンベア９の終端部から立設しであ
るスロワ−１０により前記扱室２に放てき搬送するよう
にしである。

前記１番穀粒搬送用横スクリューコンベア７と縦スクリ
ューコンベア８とは、第２図、第３図に示す伝動構造及
び連通構造に基づいて、連動連結及び連通連結しである
。

すなわち、前記横スクリューコンベア７を脱穀装置側壁
１１から突出させ、その突出部分を前記側壁１１に固定
した横スクリューケース１２に内装しである。

前記横スクリューケース１２の一方側に清掃用窓１３を
設け、この窓１３に対向する側に穀粒排出口１４を設け
である。

又、前記横スクリューコンベア７の終端からそのスクリ
ュー軸１６を前記横スクリューケース１２を貫通突出さ
せ、横スクリューコンベア７の回転力を取出すための出
力部１７としての傘歯車を前記スクリュー軸１６の突出
部に設けである。

一方、前記縦スクリューコンベア８の縦スクリユーケー
ス１８から穀粒移送用筒体１９を前記縦スクリューケ−
１８に連通させた状態で突設し、その突出端に縦スクリ
ューコンベア８の穀粒導入口２０を・設けである。

前記縦スクリューコンベア８のスクリュー軸２１を前記
縦スクリユーケース１８がら突出させるとともにその突
出端にチェーンスプロケト２２を取付け、そしてこのチ
ェーンスプロケット２２、伝動チェーン２３、及びチェ
ーンスプロケット２４を介して前記スクリュー軸２１に
連動連結した回転軸２５を、前記スクリュー軸２１とほ
ぼ平行に伝動ケース２６に支持させ、もって、前記回転
軸２５に動力を伝達すれば縦スクリューコンベア８に伝
動できるようにした伝動機構を縦スクリューコンベア８
に一体的に付設しである。

前記傘歯車１７に噛合せて、横スクリューコンベア７よ
り前記伝動機構を介して縦スクリューコンベア８にその
駆動力を導入するための入力部２７としての傘歯車２７
を前記回転軸２５に一体的に装着し、この傘歯車２７は
前記伝動ケース２６から延設の筒体２８に内装しである
。

そして、前記入力部２７の出力部１７に対する連動連結
操作を行うと、同時に、前記殻稈導入口２０と殻稈排出
口１４とが連通して、両コンベア７．８が連通状態とな
るようにしである。

この場合、前記筒体２８の先端に付設の三角フランジ２
９を前記横スクリューケース１２にネジ止めするように
しである。

又、前記清掃窓１３に対する揺動式開閉蓋１５が前記横
スクリューケース１２に取付けられ、両コンベア７．８
を取付けた際には、開閉蓋１５に付設のバンド３０を前
記穀粒移送用筒体１９のフック３１に引掛けて、蓋１５
の締付けを行うようにしである。

つまり、両コンベア７．８の組付け、及び点検、修理を
行うに当り、前記開閉蓋１５を開状態にしておいて、前
記人力部２７の出力部１７に対する連結あるいは分離操
作を行えば、横スクリューコンベア７から縦スクリュー
コンベア８への穀粒搬送経路も同時に連通あるいは分離
するようにしである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る脱穀装置の実施例を示し、第１図は
全体縦断面図、第２図は要部の分離状態を示す斜視図、
第３図は伝動系を示す概略展開図である。 ７・・・・・・横スクリューコンベア、８・・・・・・
縦スクリューコンベア、１１・・・・・・脱穀装置側壁
、１２・・・・・・横スクリューケース、１４・・・・
・・穀粒排出口、１６・・・・・・横スクリューコンベ
アのスクリュー軸、１７・・・・・・出力部、１８・・
・・・・縦スクリユーケース、２０・・・・・・穀粒導
入口、２１・・・・・・縦スクリューコンベアのスクリ
ュー軸、２７・・・・・・入力部、２８・・・・・・筒
状。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横スクリューコンベア７からの穀粒を縦スクリューコン
   ベア８により揚上搬送するように構成した脱穀装置であ
   って、前記横スクリューコンベア７のスクリュー軸１６
   を脱穀装置側壁１１より外方に突出させ、前記スクリュ
   ー軸１６の突出部分を覆って、穀粒排出口１４を備えた
   横スクリューケース１２を設けると共に、前記スクリュ
   ー軸１６を前記横スクリューケース１２から外方に突出
   してその突出部分に出力部１７を設け、前記出力部１７
   に分離自在に連動連結される入力部２７と、前記縦スク
   リューコンベア８のスクリュー軸２１とを伝動機構を介
   して連動連結し、前記入力部２７を覆う筒体２８を、そ
   の取付状態で、前記出力部１７に前記入力部２７が連動
   連結される状態で、前記横スクリューケース１２に着脱
   自在に取付け、かつ、前記縦スクリューコンベア８のス
   クリュー軸２１を覆う縦スクリユーケース１８を前記筒
   体２８に一体的に連設すると共に、前記筒体２８を前記
   横スクリューケース１２に取付けた状態において前記穀
   粒排出口１４に連通ずる状態で、穀粒導入口２０を前記
   縦スクリユーケース１８に設けである脱穀装置。