JPS5851708B2 - 映像管用偏向装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はテレビ受像機用糸巻歪補正回路に関する。

米国特許第４０８８９３１号明細書には水平偏向コイル
ｆこ直列にインピーダンス回路網を結合した左右すなわ
ち東西糸巻歪補正装置が記載されているが、このインピ
ーダンス（こ並列にスイッチが結合され、このスイッチ
か各垂直偏向サイクル中に水平帰線期間の後半で遂次前
進後退する時点で働らかされ、これ（こよって水平偏向
コイルに直列の平均インピーダンスが水平すなわち左右
糸巻歪を補正するように垂直偏向周波数で変化するよう
になっている。

このインピーダンス回路網上の１点と接地点との間には
減衰抵抗が結合され、切換過渡現象を抑制すること（こ
よって切換えられたインピーダンス内に不都合な発振を
生じないようになっている。

この抵抗は相当量の電力を消費する。上記装置において
は走査期間の始めに偏向巻線のエネルギすなわち電流量
を制御することによって糸巻歪の補正を行っているが、
これは帰線期間の後半中に偏向巻線に直列のインピーダ
ンスを制御することにより達成される。

平均インピーダンスが高いときは偏向巻線に流れる電流
が減少して水平走査幅が小さくなる傾向があり、平均イ
ンピーダンスが低いときは偏向巻線に流れる電流が増加
して走査幅が大きくなる傾向がある。

偏向巻線に直列の平均インピーダンスはスイッチが閉成
される相対時間により制御される。

滑らかで連続的に変化する糸巻歪補正には、インピーダ
ンス回路網の両端の電圧波形が過渡電圧または未減衰発
振を伴わずに帰線パルス波形に追随する必要がある。

このような過渡電圧または発振により糸巻歪補正がスイ
ッチ閉成時間に連続的に関係を持たない形に変化してし
まう。

上記米国特許明細書記載の糸巻歪補正回路の減衰抵抗に
よる消費電力量はこの抵抗をスイッチの両端に直接結合
することをこより幾分減じられる。

これには水平帰線期間以外この減衰抵抗（こは水平偏向
信号が現れないため電力消費が減るという利点がある。

減衰抵抗の電力消費はホランダ（Ｗｉｌ ｌｅｍ ｄｅ
ｎＨｏｌ Ｉａｎｄｅｒ ）による１９７７年８月４日
付米国特許願第８２１７８４号明細書記載のように、糸
巻歪補正制御インピーダンスを基準電圧源に結合する第
２の可制御スイッチにより殆んど完全になくすることが
できる。

この装置の特に有効な実施例には可制御スイッチとして
ダイオードが用いられ、そのスイッチの制御電圧および
基準電圧源に偏向変成器からの帰線電圧のサンプルが用
いられる。

上記ホランダの減衰回路の電力消費は極めて少いが、偏
向変成器から正確なスイッチング電圧が得られない場合
や、この変成器の巻線に付随する直流電圧によってダイ
オードのスイッチングが混乱する場合または水平出力変
成器もまた受像機シャーシを交流線路から隔離する働き
をする場合のように、あらゆる用途にこのダイオードス
イッチ機構を使用することができるとは言えない。

このような切換減衰回路が使用不能の場合には上記米国
特許第４０８８９３１号の装置１こおけるよりも電力消
費を低くするのが望ましいことがある。

この発明によるテレビ受像機用糸巻歪補正回路は、便宜
上後述の実施例における参照番号を付けて示すと、偏向
巻線１２６とこの偏向巻線に結合されていてこの巻線に
偏向電流を流す偏向電流発生手段５２とを含み、この偏
向電流発生手段５２はさらに上記巻線１２６に帰線電圧
パルスを生成する。

この糸巻歪補正回路１３０は、また、偏向巻線１２６に
直列に結合された可変イン−ピーダンス手段１３１を有
し、その両端間に帰線電圧パルスの一部が現れるように
なっている。

この可変インピーダンス手段１３１ｆこはその両端間に
生ずる過渡電圧を減衰させるための抵抗手段１３３が結
合されている。

帰線パルス（こ同期する電圧パルスを発生するパルス源
９６ｄがあり、このパルス源９６ｄと上記可変インピー
ダンス手段１３１との間に上記抵抗手段１３３が結合さ
れている。

次に添付図面を参照しつつこの発明をその実施例ｆこつ
いて詳細に説明する。

第１図に示すテレビ受像機の偏向系には映像検波器（図
示せず）から入力端子１９に受信される合成映像信号か
ら同期信号を分離する回路網２０（同期信号分離器）が
あり、この分離器２０によって合成映像信号から垂直同
期信号が分離されて垂直偏向発生器２２の入力端子に供
給される。

この垂直偏向発出器２２はこの垂直同期信号を用いて映
像管（図示せず）に付随する垂直偏向巻線２１に印加す
る垂直偏向電流の発生の同期を行う。

同期信号分離器２０はまた合成映像信号から水平同期信
号を分離して水平偏向発生器２４の入力端子に供給する
。

水平偏向発生器２４はこの水平同期信号を処理して水平
偏向巻線２６に流す鋸歯波型流を生成する。

この水平偏向巻線２６に直列に結合されたコンデンサ２
８により水平偏向電流のＳ字型整形が行われる。

水平偏向発生器と接地点との間には帰線コンデンサ１３
が接続されている。

水平偏向巻線２６．８字整形コンデンサ２Ｂおよび直列
糸巻歪補正回路３０の両端には波形３４で示される帰線
パルス３５を含む水平走査周波数の電圧が現れる。

糸巻歪補正回路３０は全体を４０で示され、インダクタ
ンス３２とコンデンサ３６とを含むインピーダンス回路
網３１に結合された可制御スイッチを具博し、この可制
御スイッチ４０はサイリスタ４４とこれと逆向き並列に
接続されたダイオード４２とを含んでいる。

減衰抵抗３３はインダクタンス３２の両端間に結合され
ている。

上記米国特許第４０８８９３１号明細書にはインダクタ
ンス３２の代りに変成器を用いることが記載されている
が、第１図のようにインダクタンスを用いるとスイッチ
４０の両端に生ずるピーク電圧が低下するだけでその他
の機能は変成器の場合と同効になる。

垂直および水平偏向発生器の出力はまたスイッチ駆動制
御回路１８の入力に供給され、それぞれ水平帰線期間の
後半中に生ずるゲートパルス５０を含む一連のゲートパ
ルス列４８を生成する。

パルス列４８の各ゲートパルス５０の後端は帰線パルス
の終端時刻に生じ、垂直走査の初期に対応する各パルス
列４８の始めでは各パルス５０の始端はその終端の直前
に起るためパルス５０の持続時間は短かい。

垂直走査の開始後で垂直走査期間の中点以前に生じるパ
ルス５０の始端はその後端に対し時間的に遂次前進する
が、垂直走査の中央でパルス列４８の中央に対応する時
点では各パルス５０の始端が帰線パルス３５の中心の時
点に近付き、垂直走査の中央から下端に対応する各パル
ス列４８の中点から終りまでｌこおいてはパルス５１の
始端が帰線期間の中点に対して遂次後退し、垂直走査の
下端でその始端の後退が最大になり、パルス５０の持続
時間が再び短かくなる。

垂直走査期間の前半中においてスイッチ４０の閉成時間
が遂次進むと、偏向巻線２６に直列の平均インピーダン
スが遂次減少し、この結果水平走査期間の始めに電流の
形で偏向巻線２６に蓄積されるエネルギが次第１こ増加
する。

同様に垂直走査期間の後半中には、水平帰線期間の後半
中のスイッチ４０の閉成時間の遂次遅れにより偏向巻線
２６に直列の平均インピーダンスが次第に増大するため
、水平走査期間の始めに蓄積されたエネルギが垂直走査
期間の終りに向って次第に減少し、これによって左右糸
巻歪が補正される。

スイッチ４０は水平走査期間中閉成のままで、巻線３２
、コンデンサ３６およびスイッチ４０を含む回路には共
振電流が流れる。

各水平走査期間の終りにはそのときダイオード４２を流
れている電流の反転によってスイッチ４０が開かれ、サ
イリスタ４４はゲートパルス列４８によって導通するこ
とはない。

冒頭に述べたよう（こ抵抗３３によるような減衰が行わ
れない場合ｌこは、スイッチ４０が切換過渡現象その他
の原因で開かれている間インピーダンス回路網３１に発
振が生じ得るが、これによってインピータンス回路網３
１の両端（こ現れる電圧に制御外れの変動を生じ、帰線
電圧が滑らかｆこ流れなくなる。

例えば第１図の糸巻歪補正回路３０の両端に現れる電圧
は、偏向巻線２６およびコンデンサ２８のイノピーダン
スに対するインピーダンス回路網３１のインピーダンス
値に依存する帰線電圧３６の一部である。

抵抗３３は要すればスイッチ４０の両端間に接続するこ
ともできる。

第２図は第１図の発生器２４の１例として米国特許第３
４５２２４４号明細書記載の水平偏向発生器をこの発明
を実施した切換式糸巻歪補正回路と共に示す部分ブロッ
ク回路図である。

第２図１こおいて全体を５２で示す水平偏向発生器（ご
より全体を５３で示す整流済波回路から直流電圧Ｂ＋が
受入れられる。

この水平偏向発生器５２と整流ｐ波回路５３とは３角形
の接地基準電位記号で示す交流電力線路の一力５４（以
下接地点５４と称する）ｔと直接接続されている。

水平偏向発生器５２に対する同期信号は、第１図の同期
信号発生器２０のような信号源から水平同期信号を受け
るように結合された入力を有する位相検波器５５ｔこよ
り制御される。

この位相検波器５５の出力は水平偏向周波数でパルスを
発生する水平発振器５６の入力に結合されている。

発振器５６により発生される水平周波数のパルスは分離
用変成器５８を介して抵抗６０，６２、コンデンサ６４
およびダイオード６６を含む波形整形回路網に結合され
、抵抗６２の両端に生ずる水平周波数のパルスはコンデ
ンサ６８を介してサイリスタ７０のゲートに結合される
。

サイリスタ７０は逆向き並列のダイオード１２と共ｌこ
全体を７４で示す転流スイッチを形成している。

この転流スイッチ７４の一端は接地点５４に接続され、
他端は比較的値の大きな入力誘導子７６を介して動作電
圧源Ｂ＋に接続されている。

サイリスク８０と逆向き並列のダイオード８２とを含み
全体を７８で示す他の２力向スイツチがあり、その一端
は接地点５４に接続されているが、他端の端子９５は全
体を８４で示す転流回路によって２力向スイツチγ４と
入力誘導子７６との接続点ｔこ結合されている。

転流回路８４は転流コンデンサ８８とこれに直列接続さ
れた転流誘導子８６および両者の接続点を接地点５４に
結合する補助コンデンサ９０を含んでいる。

入力誘導子Ｔ６には巻線９２が磁気的に結合され、この
巻線９２は全体を９４で示す波形整形回路により走査サ
イリスタ８０のゲートに結合されている。

変成器９６は水平偏向回路５２の交流電力線路に接続さ
れた部分とテレビ受像機の残部との間の電気的な絶縁を
行うもので、このように電力線路から隔離された受像機
部分は基準電位点としてシャーシを用いることを示す通
常の接地記号によって表わすこともできる。

変成器９６の１次巻線９６ａは接地点５４と端子９５と
の間に阻止コンデンサ９８と直列に結合され、その２次
巻線９６ｂは位相検波器５５の入力をこ結合されてそれ
に時間基準を与えている。

高電圧巻線９６ｃの一端はシャーシの接地点ｆこ、他端
はダイオード１００で示されるアルタ電圧整流器に結合
されている。

変成器９６はまた補助２次巻線９６ａを有し、これが接
地点５４と第１図に１８で示される糸巻歪補正スイッチ
駆動制御回路のような帰線パルスを必要とするテレビ受
像機回路部分とｋこ結合されている。

帰線スイッチ７８に並列に全体を１２６で示す水平偏向
巻線が８字整形コンデンサ１２８および誘導子１３２の
直列回路によって結合されている誘導子１３２は全体を
１３０で示す糸巻歪補正回路のインピーダンス回路網１
３１の一部でありこの糸巻歪補正回路１３０にはさらに
全体を１４０で示す互いに逆向き並列のサイリスタ１４
４およびダイオード１４２から戒る２力向スイツチが含
まれている。

このスイッチ１４・０の一端は接地点５４）こ、他端は
コンデンサ１３６によってコンデンサ１２８と誘導子１
３２との接続点に結合されている。

第１図の構成と同様に、スイッチ１４０は糸巻歪補正ス
イッチ駆動制御回路（図示せず）からサイリスタ１４４
に印加される反復ゲートパルス列４８により制御される
。

減衰抵抗１３３はコンデンサ１３４を介してコンデンサ
１３６とスイッチ１４０との接続点と、補助２次巻線９
６ｄの一端の端子９６ｅとの間に結合されている。

この水平偏向回路５２の動作は米国特許第３４５２２４
４号明細書に詳細に記載されているが、その動作をここ
で簡単に説明する。

水平走査期間の後半においてサイリスタ８０は偏向電流
と変成器９６の１次電流を導通させるが、この電流はコ
ンデンサ９８，１２８に電圧の形で蓄積されるエネルギ
のため時間と共ｆこ増大する。

転流コンデンサ８８および補助コンデンサ９０には比較
的高電圧が蓄積され、転流スイッチ７４が開かれる。

水平走査期間の終る前に水平発振器５６がパルスを発生
し、これによって転流スイッチ７４が導通ずる。

従って転流回路８４、転流スイッチ７４および走査スイ
ッチ７８を含む共振路が閉成され、この共振路中には偏
向電流と出力変成器の１次電流との合成電流（こ等しく
なりこれを超えるまで電流が増え続ける。

これｆこよってサイリスタ８０は開き、ダイオード８２
が導通して偏向電流および出力変成器の１次電流を超え
る余剰の共振電流を流す。

この共振電流は転流回路８４およびスイッチ７４．７８
を流れて減少し、ダイオード８２が非導通になってスイ
ッチ７８が開く。

これによって帰線期間が始まる。

帰線期間中には、転流回路８４、スイッチ７４、偏向巻
線１２６および１次巻線９６ａを含む共振回路め電流が
コンデンサ８８．９０に流れるから、端子９５の転流コ
ンデンサ８８．９０を介する電圧がピークまで増加する
。

次に電流が反転して転流スイッチ７４中のダイオード７
２が電流を流す。

転流コンデンサの電圧が低下するため偏向巻線および変
成器９６の１次巻線の電流が増大する。

走査スイッチの両端の電圧が０に達するとダイオード８
２が導通して帰線期間が終り、走査期間が始まる。

この走査期間の前半中に偏向巻線に電流の形で蓄積され
たエネルギが８字整形コンデンサを直線的に低下する電
流で充電する。

糸巻歪補正回路１３０は一般に第１図の糸巻歪補正回路
３０と同様に偏向巻線１こ関連して動作する。

減衰のない場合にはスイッチ１４０とインピーダンス回
路網１３１との両端１こ生ずる帰線電圧部分の頂点で発
振を生じ得る。

このインピーダンス回路網とスイッチ１４０の両端の電
圧波形は振幅は小さいけれども端子９５に生ずる帰線パ
ルスの波形に正しく追随しなければならない。

それはもしそうでなければ、帰線期間中スイッチ１４０
が導通状態になる時間の連続的変化が水平偏向電圧の振
幅にこれに相当する変化を与えないからである。

減衰抵抗１３３の抵抗値は充分低く、これをインピーダ
ンス回路網１３１と接地点５４または他の基準電位点と
の間に結合してもスイッチ１４０を開いたときインピー
ダンス回路網１３１に生ずる過渡電圧または発振が実質
的に減衰されるようになっている。

しかしこの抵抗値が低ければその抵抗１３３にその両端
１こ生ずる帰線パルスの部分による相当な電流が流れる
。

抵抗１３３で消費される帰線エネルギを券少させるため
にこれを図示のように巻線９６ｄの端子９６ｅに結合す
る。

この端子９６ｅはスイッチ１４０が非導通のときにその
両端に現れる帰線電圧の部分を追跡する基準電圧源とし
て働らく。

理想的には端子９６ｅの基準電圧はスイッチ１４０の両
端に生ずる帰線電圧の部分を正確に追跡する必要があり
、このとき抵抗１３３には帰線電圧に原因する電流は流
れず、不都合な発振による電力損失以外の電力損失は生
じない。

しかし実際（こは端子９６ｅに生じる帰線電圧は、この
端子が結合される他の回路の条件または変成器の価格条
件により決まることがある。

スイッチ１４０の両端に生ずる帰線電圧の部分より減衰
抵抗１３３の両端に現れる差電圧が小さい限り、スイッ
チ１４０に生ずるその帰線電圧部分より大きいまたは小
さい基準電圧を追跡するに要する電力は第１図の構成に
比して節約される。

この減衰抵抗の電力損失はコンデンサ１３４をこよって
さらに減少される。

コンデンサ１３４は低周波数で比較的高インピーダンス
を示し、高周波数で低インピーダンスを呈するため、比
較的低周波数の偏向電圧の帰線および走査期間成分より
、比較的高周波数の不都合な発振に対して大きく抵抗１
３３に減衰電流を流すように選択動作するからである。

この減衰抵抗は巻線９６ｄの内部インピーダンスに含み
得ることおよび巻線９６ｄの代りにテレビ受像機中の種
々の帰線パルス源の多くを利用し得ることは当業者に自
明である。

またこの減衰抵抗を場合に応じてインピーダンス回路網
１３１内またはその近傍の他の場所に結合することもこ
の発明の技術的範囲に属する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来法による切換式糸巻歪補正回路を実施した
テレビ受像機の一部の部分ブロック回路図、第２図はこ
の発明を実施したテレビ受像機の一部の部分ブロック回
路図である。 ５２・・・・・・水平偏向発生器、８４・・・・・・転
流回路、９４・・・・・・波形整形回路、１２６・・・
・・・水平偏向巻線、１３０・・・・・・糸巻歪補正回
路、１３１・・・・・・インピーダンス回路、９６ｄ・
・・・・・補助２次巻線（パルス源）、１３３・・・・
・・減衰抵抗。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 偏向巻線と、この偏向巻線に結合されてこれに電流
   を供給すると共（ここれに帰線電圧パルスを生成する偏
   向電流発生手段と、上記偏向巻線に直列に結合された可
   変インピーダンス手段を含み、上記帰線電圧パルスの一
   部がそのインピーダンス手段の両端に現われるようにさ
   れたラスク歪補正手段と、上記帰線電圧パルスの発生に
   応じてこの帰線電圧パルスに同期した電圧パルスを発生
   するパルス源と、このパルス源と上記インピーダンス手
   段との間に結合されて上記インピーダンス手段の両端に
   生ずる過渡電圧を減衰させる抵抗手段とを含む映像管用
   偏向装置。