JPS5851631B2 - 電子時計 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子時計の配置構成に関するものである。

従来、数多くの液晶表示式電子時計が開発、発売されて
きた、そして、それらに使用される各々の電子素子は、
日々、小型化し、集合化してきた。

そこで、時計の構成物としてその体積を占める割合が大
きいものとして、電池、大規模集積回路、液晶表示セル
等が挙げられるが、従来の電子時計においては、それら
の三個のモジュールを上下方向に積み重ねて配置したも
の、液晶表示セルと電池とを平面的にならべて配置した
もの等が発売されたが、それぞれの配置においては、そ
れぞれにおいて、利点もあるが、それぞれには欠点が多
かった。

たとえば、表示セルと電池とを平面的にならべる方法に
おいては、時計として、薄型ではあるが、時計としての
使命となる表示面積が電池によってけずられるとか、三
個積みかさねる方法においては逆に時計としての厚さが
非常に厚くなるという欠点があった。

そこで、本発明を用いることによって、限られた面積の
中で、表示面積の大きい、時計として薄型の電子時計を
提供することが１きる。

次に本発明を図面とともに詳述すると、第１図は本発明
の一実施例である、液晶表示電子時計における平面配置
図であり、第２図は第１図の断面配置を示すものである
。

第１図及び第２図において、１は本時計の外形形状を示
す。

２は表示装置である液晶表示セルを示し、液晶表示セル
２は公知のごとく２板のガラスで液晶を挾持した形で構
成され、２ａの部分が各セグメントの電極と外部との接
続を得るための外部電極であり、図示のごとく、２列に
割けられて、配置されている。

３は電源電池を示す、電池３は液晶表示セル２の下部に
配置されている。

４は時計計時を行い、液晶駆動を行うための電子回路チ
ップである。

集積回路であり、これも液晶表示セル２の下側に配置さ
れている。

５は集積回路４を実装した回路基板であるセラミック基
板で、液晶セル２の外部電極２ａに対応した部分に接続
用配線パターン５ａと、接続パターン５ａと集積回路４
とを結ぶリードパターン５ｂとを備えている。

６は集積回路４をセラミック基板５に実装し、封止する
ためのセラミックキャップである。

７は電池３を支持するための支持部材である。

８はセラミック基板５と液晶表示セルとを各々接続する
ための接続部材である。

９は液晶セル２を支持し、位置決めするための位置決め
部材、１０は電池３やセラミック基板５等を所定位置に
位置決めするための位置決め部材を示す。

次に上記構成の配置（こついて説明する。

液晶セル２の対角線は時計の外部１とはゾ同犬の大きさ
を有しており、液晶セル２の下側には電池３と集積回路
４が配置されている。

この電池３と集積回路４は液晶セル２に設けられている
平行な２列の外部電極２ａ群の内部において２列の外部
電極２ａ群間のはゾ中央線上にしかも並列して配設され
ている。

集積回路４を塔載したセラミック基板５の平面形状は第
１図に破線で示す如く液晶セル２の下方に位置し、且つ
２列の外部電極２３群の間において電池３を逃げた切欠
き部を有し、２列の外部電極２ａ群の下面においては電
池３の外形に沿って外部電極２ａ群間の中央線に直角の
電池３の外径の近傍にまで延長された形状を有している
。

そしてセラミック基板５の上面には集積回路４から導出
したリードパターン５ｂが電池３近傍において電池３の
外形に大略沿って外部電極２ａ群間の中央線上に直角な
電池３の直径近傍にまで配線が成されていて、液晶セル
２の外部電極２ａの下面にあるセラミック基板５上の接
続パターン５ａと導通している。

従って断面的には第２図に示すように、２列の接続部の
内部において電池３側では電池３と支持部材７と液晶セ
ル２が積層構造となっており、他方の側においては位置
決め部材１０とセラミック基板５と集積回路４と液晶セ
ル２とが積層構造となっており、更に回路基板５は２つ
の位置決め部材９，１０により挾持され、２つの位置決
め部材９．１０により挾持され、２つの位置決め部材９
．１０は互いに係合して位置決め固定されている。

このように電池と集積回路とを２列の外部電極群の内部
のはゾ中央部にしかも外部電極群と平行に配置されてい
るので、回路基板が電池を逃げた切欠き形状を有してい
ながら、電池の外形に近接している液晶セルの外部電極
の下面にまで回路基板を延長させて配設できる。

このため２列の外部電極を液晶セルの巾いっばいに充分
配置できるので、液晶セルの配線も従来と全く変える必
要もないし、特に表示画素数の多いような液晶セルには
非常に有効な構造である。

また上記のように回路基板が電池を逃げる切欠き部を有
していても、電池の外形に近接している回路基板の接続
パターンへのリードパターンの配線は電池に沿うように
配線されるのでリードパターンも無理なく配線でき、し
かも電池と回路基板を断面的に重ならないよう配置でき
るので、・時計ムーブメントの厚さを電池と液晶セルと
の積層された厚さに概略等しくできるし、電池の厚さ内
に回路基板等を収めることもできるので、大きな表示部
を有していながら薄型化が大変容易にできるようになっ
た。

以上のように、時計の使命であるデジタル表示部の面積
を最大限大きくとることができ、しかも大きい表示部を
得ながら外部電極群へは何等の影響を与えることなく、
更に時計の薄型化も可能であるというように、デジタル
時計において非常に効果の大きな配置構造を提供するこ
とができる。

尚基板はセラミックに限らずプリント基板でも適応出来
る。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明の一実施例の平面配置と断面配
置図である。 ２・・・・・・液晶セル、３・・・・・・電池、４・・
・・・・集積回路、５・・・・・・セラミック基板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 表示用数字列をはさんで平行な２列に分離した外部
   電極群を備えた表示装置と、回路基板に塔載され該表示
   装置を駆動するための電子回路チップと、電源電池とを
   主たる構成部品とした電子時計において、前記電子回路
   チップと前記電源電池との配置は前記表示装置の下側に
   あって、前記２列の外部電極群間の略中央線上にしかも
   前記外部電極群にはゾ沿って並列に配列さだており、前
   記電子回路チップから導出されるリードパターンは少な
   くともその一部が前記電源電池の外形に略沿って前記外
   部電極群間の中央線に直角な前記電源電池の直径近傍ま
   で延長されることにより、前記外部電極群と接続をとる
   よう構成されたことを特徴とする電子時計。 ２ 電子回路チップを塔載した回路基板は２列の外部電
   極群の間において電源電池を挿入できる切欠き部を有し
   、且つ前記外部電極群間の中央線に直角な前記電源電池
   の直径近傍にまで延びて配設されていることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の電子時計。