JPS5851546B2 - 合成繊維材料の耐溶融加工法 - Google Patents

合成繊維材料の耐溶融加工法

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JPS5851546B2
JPS5851546B2 JP6332080A JP6332080A JPS5851546B2 JP S5851546 B2 JPS5851546 B2 JP S5851546B2 JP 6332080 A JP6332080 A JP 6332080A JP 6332080 A JP6332080 A JP 6332080A JP S5851546 B2 JPS5851546 B2 JP S5851546B2
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melamine
melt
synthetic fiber
acid
treatment
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JP6332080A
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達也 善田
泰尚 嶋田
修一 村上
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Komatsu Seiren Co Ltd
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Komatsu Seiren Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は合成繊維製品の耐溶融加工法に関し、更に詳細
にはポリアミド、ポリエステルのごとき合成繊維に、カ
ルボキシル基及びヒドロキシル基を含有する単量体をグ
ラフト共重合した後、該カルボキシル基及びヒドロキシ
ル基を、これらと共有的に架橋反応するメラミン又はそ
の誘導体で変成することにより、すぐれた耐溶融性を付
与する方法に関する。
従来防融加工法としてポリアミド繊維又はポリエステル
繊維にメラミン誘導体を付着せしめ、乾燥し、キユアリ
ングする方法が知られているが、繊維基質内へのメラミ
ン又はメラミン誘導体の浸透が不十分であるため良好な
耐溶融効果が得られないばかりでなく、乾燥、キユアリ
ング工程での目すまりによる風合の硬化が起こる欠点を
有していた。
また、トリアジン誘導体化合物を用いて繊維に樹脂付着
を行なわせる方法では、樹脂付着量が5重量%以下であ
ると、良好な耐溶融効果を得ることができず、商品化す
ることが非常に困難であった。
また、目付が1 s o yym以下の織物の場合には
樹脂付着量を多くしても良好な耐溶融効果が得られず、
従って低目付(150f/m以下)の商品に耐溶融効果
を付与することが非常に困難であった。
ジシアンジアミド系樹脂をもって合成繊維の表面処理を
した場合には、その防融性は優秀となるが、表面処理の
仕上の乾燥の際にジシアンジアミド樹脂が無定形の微粉
となり、繊維表面の滑沢性を失い、風合をはなはだ硬化
し、白い微粉を被った状態となって色相を変化させると
ともに、物理的な衝撃によってジシアンジアミド樹脂が
容易に離脱する欠点を有していた。
更に、耐熱性にすぐれた型のシリコンコンパウンド溶液
を使用してコーティングにより処理する方法もあるが、
繊維の通気性を著しく阻害し、且つ薬剤が極めて高価に
つく欠点を有し、衣料用として実用化するには大きな難
点があった。
本発明者らは上記の如き問題点について鋭意研究の結果
、溶融防糸により得られた合成繊維にグラフト共重合を
行ないグラフト共重合体中の末端のカルボキシル基およ
びヒドロキシル基にメラミン又はその誘導体を共有的に
架橋結合させることにより、これらの問題点を解決しう
ろことを見い出し本発明を完成するに至った。
本発明によれば即ち合成繊維材料の耐溶融加工法が提供
されるのであって、この方法は合成繊維材料に対して下
記式■: 〔上式中、R1は水素原子又はメチル基を表わし、R2
は水素原子を表わす〕 で示される親水性ビニル単量体と及び下記式■:〔上式
中、R1は前記規定に同一のものを表わし、R3は炭素
数l〜8のヒドロキシアルキル基を表わす〕 で示されるヒドロキシル基含有ビニル単量体とを重量比
で15〜85:85〜15の割合で含有する単量体混合
物をグラフトさせ、次いでこのグラフト化合成繊維材料
をメラミンもしくはその誘導体により処理することを特
徴とする。
本発明において溶融紡糸により得られる合成繊維の例と
しては、ナイロン4、ナイロン6、ナイロン66、ナイ
ロン610、ナイロン12あるいはこれらの2種又は2
種以上の共重合体からなるポリアミド類、セバシン酸と
エチレングリコール、アジピン酸とエチレングリコール
あるいはテレフタール酸とエチレングリコール又はブチ
レングリコールとの縮合反応によって生成されるポリエ
ステル類およびポリアミドとポリエステルの複合体等が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、これらの合成繊維の形態は綿状、糸状、スライバ
ー状、織織物状、不織布状等のいかなる形態にあっても
よい。
本発明においてカルボキシル基を有する単量体とはアク
リル酸、メタクリル酸があげられる。
また、ヒドロキシル基を有する単量体としては2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルア
クリレート等があげられる。
これらの単量体の合成繊維にグラフト共重合する方法は
通常一般に実施できるものであれば、いずれの方法を用
いてもよい。
このようにして得られるグラフト共重合体は高いグラフ
ト重合効率をもって生成される。
本発明によれば、このグラフト共重合された合成繊維材
料上のカルボキシル基及びヒドロキシル基にメラミン又
はその誘導体が架橋結合される。
本発明に有用なメラミン又はその誘導体として好ましい
ものは下記一般式で示される化合物である。
ここにnは正の整数、特に1〜10の整数を表わす。
上記一般式で表わされるメラミン又はメラミン誘導体を
グラフト共重合繊維に含まれるカルボキシル基およびヒ
ドロキシル基に結合せしめるための手段としては、これ
らメラミン又はメラミン誘導体を0.01〜10(重量
)%含有する水溶液又は分散液中にグラフト重合体繊維
を浸漬し、40〜140℃の温度で1〜60分間加熱処
理するかあるいは上記水溶液又は分散液をグラフト重合
体繊維にパッド又はスプレーし、60〜140℃で蒸熱
処理を行なう方法があり、効果的である。
メラミン又はその誘導体は上記水溶液又は分散液中0.
01重量%以上の濃度、特に0.05〜10重量%の濃
度で用いられるのが好ましい。
合成繊維上に付着する樹脂量としては繊維重量に対して
0.1重量%以上であるのが好ましく、1〜5重量%の
範囲が変色のほとんどない点で特に好ましい。
これらのメラミン又はその誘導体の架橋反応は触媒の存
在下に行なわれるのがよく、かかる触媒としてはギ酸、
酢酸などの脂肪族カルボン酸、アクリル酸などのオレフ
ィンカルボン酸、蓚酸、コハク酸などの飽和ジカルボン
酸、リンゴ酸、酒石酸などのオキシカルボン酸、グルタ
ミン酸などのアミノカルボン酸、マレイン酸などの不飽
和ジカルボン酸、フタノル酸などの芳香族ジカルボン酸
およびそれらのアンモニウム、ナトリウム、カリウム等
の有機塩があげられる。
また有機塩以外には硫酸、過硫酸、塩酸、リン酸、硝酸
のアンモニウム、ナトリウム、マグネシウム、アルミニ
ウムどの無機塩およびこれらの複塩があげられる。
これらの触媒は0.01〜10重量%の範囲の浴中濃度
で用いられるのがよい。
本発明の方法は繊維に対して耐光堅牢度や強度又は色相
等に悪影響をほとんど与えず、これにより処理された合
成繊維は優れた親水性、吸水性、防融性及び制電性を有
する。
特に、グラフト率とメラミン又はメラミン誘導体の架橋
結合量によって変化し、グラフト率1〜50%の範囲お
よびメラミン又はメラミン誘導体の架橋結合量1〜50
%、好ましくは0.1〜20%の範囲において極めてす
ぐれた耐溶融効果が得られる。
本発明によればメラミン又はメラミン誘導体が繊維内部
に浸入することのために、またキユアリング処理を行う
ものでないために、目すまりによる風合の硬化が全く起
らず良好な風合を保持する。
また、本発明のカルボキシル基及びヒドロキシル基とメ
ラミン又はメラミン誘導体との結合は共有的な架橋結合
によるためにイオン交換が全く起らず、そのために稀薄
な酸中やあるいは通常の家庭洗濯によって簡単に耐溶融
効果が失なわれることは全くなく、本発明の効果の持続
性は非常に堅牢である。
以上のように、本発明の処理は効果の発現、効果の持続
性、風合の柔軟性等いずれにおいても優れており、産業
上極めて有用である。
以下、実施例により本発明を更に説明する。
尚実施例中「部」は重量部を示す。
実施例 1 過酸化ベンゾイル1部、非イオン−アニオン型界面活性
剤2部、モノクロルベンゼン10部及び水1000部か
らなる水性乳化分散液を調製した。
この水性乳化分散液200部にメタクリル酸1部と2−
ヒドロキシエチルメタクリレート1部からなる混合単量
体2部を添加して得られた処理液中にポリエチレンテレ
フタレート織物4部を浸漬し、100℃で60分間グラ
フト重合を行なった。
次いで、沸騰水にて1時間抽出を行ない、グラフト重合
体を得た。
ついで、メラミン処理として、 商品名 Sumitex Re5in M3 (住友化
学社製、トリメチロールメラミン、以下M3と記す)商
品名 Sumitex Re5in M6 (住友化学
社製、ヘキサメチロールメラミン、以下M6と記す)商
品名 Sumitex Re5in MC(住友化学
社製、ヘキサメチロールメラミンをさらに縮合したもの
、以下MCと記す) 商品名 Sumitex Re5in MK(住友化
学社製、テトラメチロールメラミンとペンタメチロール
メラミンの混合体、以下MKと記す) の各1%水溶液に浸漬し、触媒として塩化アルミニウム
を0.5%含む水溶液にて、100℃で20分間加熱処
理を行なった。
メラミン処理布の防融性を評価するために、タバコ火を
用いて防融試験を行なった。
その結果を第1表に示す。
なお比較のため、未処理並びに上記のグラフト処理のみ
を行なったものおよびメラミン処理のみを行なったもの
について、同様に試験した結果を併記する。
なお、防融試験は保持枠に張り付けた試料上にタバコ火
をあて、試料を突き抜けて落下するまでの時間を測定す
ることにより行なった。
第1表かられかるように、ポリエステル織物にメラミン
処理のみをしてもほとんど効果がないが、メタクリル酸
とスーヒドロキシエチルメタクリレートのモノマーの組
合せのグラフト処理をすると防融性が向上することがわ
かる。
グラフト処理後さらにメラミン処理を施すと防融性がさ
らに向上し、洗濯処理後の防融性の低下も見られず、本
発明の効果の発現及び持続性は顕著なものがあった。
また風合的にもメラミン誘導体が繊維内部に侵入するこ
とおよび水溶液中で処理するため、良好な風合を保持し
ていtもなお、表中洗濯後とは一般家庭洗濯を10回実
施した後の結果である。
実施例 2 過酸化ベンゾイル1部、非イオン−アニオン型界面活性
剤2部、モノクロルベンゼン10部及びl*水1000
部からなる水性乳化分散液を調製した。
この水性乳化分散液200部にアクリル酸1部と2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート1部からなる混合単量体2
部を添加して得られた処理液中にポリエチレンテレフタ
レート織物4部を浸漬し、100℃で60分間グラフト
重合を行なった。
次いで、沸騰水にて1時間抽出を行ない、グラフト重合
体を得た。
ついで、メラミン処理として実施例1と同様にして10
0℃で20分間加熱処理を行なった。
メラミン処理布の防融性を評価するためにタバコ火を用
いて防融試験を行なった。
その結果を第2表に示す。
なお比較のため、未処理並びに上記のグラフト処理のみ
を行なったものおよびメラミン処理のみを行なったもの
について同様に試験した結果を併記する。
第2表かられかるように、ポリエステル薄地織物にメラ
ミン処理のみをしてもほとんど効果がないが、アクリル
酸と2−ヒドロキシエチルアクリレートのモノマーの組
合せのグラフト処理をすると防融性が向上する。
グラフト処理後さらにメラミン処理を施こすと防融性が
さらに向上し、洗濯処理後の防融性の低下も見られず、
本発明の効果の発現及び持続性は顕著なものがある。
また、風合的にも良好であった。
実施例 3 過酸化ベンゾイル1部、非イオン−アニオン型界面活性
剤2部、モノクロルベンゼン10部および水1000部
からなる水性乳化分散液を調製しトた。
この水性乳化分散液200部にメタクリル酸0.8部と
2−ヒドロキシエチルメタクリレート0.8部からなる
混合単量体1.6部を添加して得られた処理液中にナイ
ロン織物4部を浸漬し、100℃で60分間グラフト重
合を行なった。
ついで沸騰水に゛〔1時間抽出を行ない、グラフト重合
体を得た。
さらに実施例1で使用のSumitex ResinM
3、M6、MC,MKの各1%水溶液に浸漬し、触媒と
して塩化アルミニウムを0.5%含む水溶液にて、10
0℃で20分間加熱処理を行なった。
こうして得られたメラミン処理布の防融性を評価するた
めにタバコ火を用いて実施例1と同じように防融試験を
行なった。
その結果を第3表に示す。第3表かられかるように、ナ
イロン織物にメラミン処理を施こしてもほとんど防融効
果はないが、メタクリル酸と2−ヒドロキシエチルメタ
クリレートのモノマーの組合せのグラフト処理をすると
防融性が向上する。
このグラフト処理後さらにメラミン処理を施こすと防融
性が向上し、洗濯処理後の防融性の低下も見られず、本
発明の効果の発現、接続性は顕著なものがあった。
風合的にも良好な風合を保持していた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 合成繊維材料に対して下記式■: 〔上式中、R1は水素原子又はメチル基を表わし、R2
    は水素原子を表わす〕 で示される親水性ビニル単量体と及び下記式■:〔上式
    中、R1は前記規定に同一のものを表わし。 R3は炭素数l〜8のヒドロキシアルキル基を表す〕 で示されるヒドロキシル基含有ビニル単量体とを重量比
    で15〜85:85〜150割合で含有する単量体混合
    物をグラノドさせ、次いでこのグラフト化合成繊維材料
    をメラミンもしくはその誘導体により処理することを特
    徴とする合成繊維材料の耐溶融加工法。
JP6332080A 1980-05-15 1980-05-15 合成繊維材料の耐溶融加工法 Expired JPS5851546B2 (ja)

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JPS56159363A JPS56159363A (en) 1981-12-08
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