JPS5851407A - 自己融着性絶縁電線 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自己融着性絶縁電機の改良に関し、特に耐熱軟
化性、耐冷媒性に優れ、かつ経済的な自己融着性絶縁電
機に関する。従来、自己融着性絶縁電線の熱融着−とし
てはポリビニルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、共重
合アミド樹脂等のような低融点の熱可塑性樹脂やポリス
ルホン等の＾融点の熱５可塑性樹脂がある。前者は比較
的低温でも接着可能で、しかも接着力が大きいという利
点があるが、その反面融点近傍の高温になると急激に接
着力が低下するという麹点がある。後者の場合は融点ま
での高温部で接着力が維持されるが、前者と比較し接着
力が劣るという輪点がある。

また熱硬化性のポリエステル、脂肪族ポリイミド、エポ
キシ樹脂等を用いるものもあるが、自己融着塗膜として
用いるためには、焼付けに際してセミキュアの状態で停
める必要があり、下地絶縁層の焼付条件が高温を必要と
する場合、同一炉で焼付けを行なうことができず、別炉
で焼付けを行なう必要が生じ、経済的に不利である上に
、焼度管理が非常に麺かしいという欠点があった。

本発明者らは以下に述べるアミド変性腺状ポリエステル
イミド樹脂を融着層として用いた自己融層性絶縁＊、ｍ
は、下地絶縁層と同一の焼付条件で焼付けて充分な接着
性を有し、しかも高温雰囲気下においても融着強度が低
下せず、また耐冷媒性のあることを見い出した。

本発明はこのような知見に基づいてなされたもので（４
）トリメリット酸無水物もしくはその誘導体１モルに対
して、０．５モルの１１１又は２種以上のジアミンと、
０．５モル以上の２価のアルコールとを１８０℃以上で
加熱重合させて得られる生成物１００重量部に対し、（
ト）トリメリット酸無水物１モルに対して、１．２〜２
モルの１種又は２＠以上の芳香族ジイソシアネートとを
極性溶媒中で加熱重合させて得られるアミドイミドモノ
マーの１０〜５０重量部を混合しそなるアミド変性機状
ポリエステルイミド樹脂を溶剤に溶解させた塗料を導体
上に直接もしくは他の絶縁被覆を介して塗布焼付けて成
る自己融着性絶縁電顧に関する。

本発明に使用するジ・アミンとしては４・４′−ジアミ
ノジフェニルメタン（以後ＤＡＭと略す）、４・４′−
ジアミノジフェニルエーテルｌｊ後ＤＤＩと略す）、ト
ルイレンジアミン、ｌ−クロロ−２・４−ジアミノベン
ゼン、１−スルホ−２・４−ジアミノベンゼン等がある
。

本発明に使−用する２価のアルコールとしては、エチレ
ングリコール、ｌ・４−ブタンジオール、プロピレング
リコール等があげられる。

又本発明に使用する芳香族ジイソシアネートとしては、
ジフェニルメタン−４・４′−ジイソシアネート（以後
ＭＤＩと略す）、ジフェニルエーテル−４・ｌ−ジイソ
シアネート、ｍ−フェニレンジイソシアネート等かあ＆
ｆられる。

本発明における（４）の生成物は次のように製造される
。

まずトリメリット酸無水物もしくはその誘導体と２価の
アルコールを前述の配合割合で反応容器に入れ、常温か
ら徐々に昇温させ、反応させる。

このときエステル交換反応の速度を増すため酢酸鉛、酢
酸亜鉛、酸化鉛等の触媒化合物を前記トリメリツ）酸無
水物の全重量に対して［Ｆ］０１〜５．０≦程度使用す
ることが望ましい。

また、ソルベントナフサ、キシレノール等を加え出発物
質の昇華を防ぎ、同時にグリコール中の水分を共沸除去
するのが好ましい。

こうして得られたポリエステル重合体相さらにジアミン
を添加し８０〜２００℃の温度に加熱反応させる。

本発明における（ト）のアミドイミドモノマーは次の方
法により製造されるｏｆモルの芳香族ジイソシアネート
を極性溶媒に溶解し、その溶液を乾燥窒素を通じながら
７０−１１０℃に加熱する。これに１．２〜２モルのト
リメリット酸無本物を加え、添加終了後溶液が均一にな
ったところで反応温度を１２０〜１５０℃に上げ１〜２
時間反応することにより、末端イソシアネート基のアミ
ドイミドモノマーが得られる０ 本発明においては（４）の生成物１００重量部に対して
（ト）の末端イソシアネート基のアミドイミドモノマー
を１０〜５０Ｉｔ１部加えて有機溶剤に溶解させて絶縁
塗料とし、導体上に直接好ましくは他の絶縁塗料を介し
て塗布焼付けることにより本発明の自己融着性絶縁電巌
が得られるＯ なお本発明において（４）の生成物と（ト）のアミドイ
ミドモノ！−の混合比を限定した理由はに）の生成物１
００重量部に対して（ト）のアミドイミドモノマーが１
０重量部より少ないと耐冷媒性の効果が得られず、５０
重量部より多いと融着時の接着性が得られないからであ
る。

次に実施例について説明する。

（末端イソシアネート基のアミドイミドモノマーの製造
） トリメリット酸無水物（以下ＴＭＡと略す）０５モルと
ＭＤ１１モルをＮ−メチル−２−ピロリドン７００ｑ中
に溶解し、１２０℃に加熱して２時間反応させた。

〔実施例１〕 ’Ｉ’ＭＡ　１モルトＤ　Ａ　Ｍ　０．５モルとエチレ
ングリコール０．５モルを２００℃で４時間反応させ留
出水を除去した。このようにして得られた生成物１００
重量部と前述のアミドイミドモノマー２５重量部をクレ
ゾールに溶解して固杉分３９％、溶液粘度２８ボイズ（
３０℃）の塗料を得た。これを０．３２■φのエステル
イミド騙（口触スケネクタデイ社製ｌ５０ＭＩＤを使用
）に塗布焼付けてＪＩ８規格のＯｓに仕上げた。なお焼
付は炉長２寓の横型炉を使用し、炉温４００℃、酬速２
２■／分の条件で行なった。

得られた自己融着性絶縁電性の特性は表の通りであった
。

なお接着力と１５０℃での保持率は２４０℃で３０分間
）Ｊｕ熱し線間を融着させた後試験した。

〔実施例２〕 実柚例１におけるＤＡＭを′ＤＤＥに代え、あとは実−
例と同様にして、固形分４０％、溶液粘度３０ポイズ（
３０℃）の塗料を得た。これを実施的１〜で使用した同
種のポリエステルイミド線に塗布焼付け、同様に試験し
た。

〔実−例３〕 実施例１におけるＤＡＭをトルイレンジアミンに代えて
実ｆ＆ｉ＃９ｖ１と同様にポリエステルイミド樹脂を製
造し、このちの１００重社部と前述のアミ→°イミドモ
ノマー３５重量部をクレゾールに溶解して陶形分４２％
、溶液粘度３１ボイズ（３０℃）の塗料を得た。これを
実施例１で使、用した同種のポリエステルイミド線に塗
布焼付け、同様に試験した。結果は表の通りであった。

なお表中の比較例１は融着層としてＴＶ１５０２４（東
芝ナミカル社製、ポリビニルブチラール系自己戦着電巌
用ワニスの商品名）を、比較例２はｌ５ＯＰＯＸＹ５０
６０（日蝕スケネクタディ社製フェノキシ系自己融着１
１ｊ用フェスの商品名）、比較例３はポリスルホン樹脂
、比較例４はＴＣＶ−Ｇ（東京特殊塗料社製ポリイミド
系自己融着゛罐梅用ワニスの商品名）を用いたものであ
り、比較のためあげた。

以　　下　　余　　白 以上の実施例から明らかなよう本発明で得られる自己−
着性絶縁電掘は、１５０℃での保持率が向上し、耐熱軟
化性に優れ、又下地塗料と同一条件で焼付けることがで
き経済的である。また耐冷媒性も向上していることがわ
かる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、（Ａ））リメリット酸無水物もしくはその誘導１１
   モルに対して、０．５モルの１１又は２ｍ以上のジアミ
   ンと、０．５モル以上の２価のアルコールとを１８０℃
   以上で加熱重合させて得られる生成物１００重愉部に対
   し、（ト）トリメリット酸無水物１モルに対して、１．
   ２〜２モルの１種又は２種以上の芳香族ジイソシアネー
   トとを極性溶媒中で加熱重合させて得られるアミドイミ
   ドモノマーの１ｏ〜ｓｏｗｎ部を混合してなるアミド変
   性腺状ポリエステルイミド樹脂を溶剤に溶解させた塗料
   を導体上に直接もしくは他の絶縁被筒を介して塗布焼付
   けて成ることを特徴とする自己融着性絶縁電線。