JPS5816561B2 - 自己融着性絶縁電線 - Google Patents

自己融着性絶縁電線

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JPS5816561B2
JPS5816561B2 JP2120576A JP2120576A JPS5816561B2 JP S5816561 B2 JPS5816561 B2 JP S5816561B2 JP 2120576 A JP2120576 A JP 2120576A JP 2120576 A JP2120576 A JP 2120576A JP S5816561 B2 JPS5816561 B2 JP S5816561B2
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JP
Japan
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resin
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self
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insulated wire
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JP2120576A
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佐野文一
大久保則良
白畑功
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐溶剤特性および耐熱特性の優れた自己融着性
絶縁電線に関するものである。
従来自己融着性絶縁電線の最上層の接着樹脂層にはポリ
ビじルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、フ
ェノキシ樹脂、アルコール可溶性ナイロン等が用いられ
ている。
しかしながらこれらの接着樹脂層を最上層として有する
自己融着性絶縁電線を実用に供した場合、これらの接着
樹脂層は熱軟化性であることが最大の原因となって、耐
溶剤性に劣り、従って従来自己融着性絶縁電線は冷凍機
等冷媒中での使用は不可能であった。
また同様にこれら従来の自己融着性絶縁電線の接着樹脂
層が十分な接着強度を保持できるのは100℃前後の温
度けでであり、従って電動機等の振動がかかり、高温下
かつトルクのかかるような厳しい条件下での使用は不可
能であった。
このように従来の自己融着性絶縁電線は上記のような2
つの大きな使用上の制約があり、含浸ワニスを用いるこ
となく、加熱のみによって線間の接着が可能であるとい
う大きな利点があるにもかかわらず、その使用分野は大
巾に制限されていた。
従って上記2条件、即ち耐熱性および耐冷媒性に優れた
接着樹脂層を有する自己融着性絶縁電線の開発が要望さ
れていた。
本発明者等はこれらの要望を満足する自己融着性絶縁電
線を開発すべく鋭意研究を行った結果、分子量io、o
oo以上のポリヒドロキシポリエーテル樹脂に該樹脂1
00重量部に対してポリエステルイミド樹脂5〜50重
量部および有機チタン化合物をチタンとして0.3〜6
重量部配合して成る樹脂溶液を電気導体上に他の絶縁物
の層を介して塗布焼付して被覆層を設けた絶縁電線が優
れた自己融着性を示すと共に耐冷媒性および耐熱性にお
いても優れた特性を有する絶縁電線となることを見出し
、本発明を達成するに至ったものである。
本発明の自己融着性絶縁電線は上記3種の成分を含む樹
脂溶液を導体上に他の絶縁物の層を介して塗布、焼付け
て被覆層を設けて構成したもので、第1成分の分子量1
0,000以上のポリヒドロキシポリエーテル樹脂とは
下記(1)式およrg(2)式:(式中のnおよびmは
整数、R1は一〇−、−S素原子あるいはアルキル基、
R3は脂肪族あるいは芳香族残基を示すもので、これら
の基が混在するものも含む)で表わされるものである。
またポリヒドロキシポリエーテル樹脂の分子量を10,
000以上と限定した理由は分子量がio、oooより
小のものを用いると得られた被覆層の可撓性が不足する
ためである。
上記(1)式の構造を有するポリヒドロキシポリエーテ
ル樹脂としては米国シェル社のエボノール0L−53−
B−40(商品名)、米国ユニオンカーバイト社のベー
クライトフェノキンPKHH8500、PRDA808
0(商品名)、旭電化工業株式会社のEPX−25、E
PX−26(商品名)等があり、(2)式の構造を有す
るポリヒドロキシポリニーチル樹脂としては大日本イン
キ株式会社のエピクロンH−330,H−350(商品
名)等がある。
次に本発明で用いる第2成分のポリエステルイミド樹脂
とはトリメリット酸等の3価のカルボン酸とジアミン或
いはジイソシアネートおよび2価のアルコール、3価以
上のアルコールとを反応させたものであり、その製造力
、法は公知のものであり、一般にアルコールを過剰にし
て反応させるので末端に水酸基を有する。
このポリエステルイミド樹脂を製造するのに用いるジア
ミンにはジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニ
ルエーテル、ジアミノトルエン、メタンフェニレンジア
ミン、パラフェニレンジアミン4、メチレンビストルイ
ジン、メチレンビスキシリジン、ヘキサメチレンジアミ
ン、シクロヘキサンジアミン等があり、ジイソシアネー
トとしては例えばヘキサメチレンジイソシアネート、ト
ルイレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4
′−ジイソシアネート、ジフェニルエーテル−4,4′
−ジイソシアネート、ジトルイルメタンー4,4′−ジ
イソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、ジ
フェニルプロパン−4,4′−ジイソシアネート等があ
る。
また2価のアルコールとしてはエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、ビス(ヒト和キシエチル)テレフタレート等
が用いられる。
また3価以上のアルコールとしてはグリセリン、トリメ
チロールプ0/々ン、トリス(2−ヒドロキシエチル)
インシアヌレート、ペンタエリストール等が用いられる
またポリヒドロキシポリエーテル樹脂100重量部に対
して上記ポリエステルイミド樹脂の配合割合を5〜50
重量部と限定した理由は、ポリエステルイミド樹脂が5
重量部より少いと得られる自己融着性絶縁電線は耐溶剤
性が不足し、一方50重量部より多い場合には更に耐溶
剤性の向上が少なく、接着樹脂層の可撓性が不足するた
めである。
さらに本発明に用いる第3成分である有機チタン化合物
としてはポリヒドロキシポリエ、−チル樹脂との反応速
度が小さく、かつポリヒドロキシポリエーテル樹脂と容
易にセミキュア状態を形成するチタン酸の高級アルキル
エステル或いはチタン酸の低級アルキルエステルをエチ
レンクリコール、プロピレングリコール、トリエタノー
ルアミン、ジエチレングリコール、グリセリン、オクチ
レングリコール等と反応せしめて得たチタニウムキレー
ト化合物が特に望ましいものである。
またオクチレングリコールのチタニウムキレート化合物
としては松本製薬工業株芥会社製オルガチットOG(商
品名、70係ブタノール溶液、チタン含有量5.2±0
.5重量係)である。
有機チタン化合物の配合量割合をポリヒドロキシポリエ
ーテル樹脂100重量部に対してチタンとして0.3〜
6重量部と限定した理由は、0.3重量部より少いとポ
リヒドロキシポリエーテル樹脂を架橋化する効果に乏し
く、また6重量部より多くなると特に耐熱特性が改良さ
れず常温における接着強度の不足をきたすためである。
本発明を次の実施例および比較例により説明する。
尚例中1部」とあるは特記せぬ限り重量部を示すものと
する。
実施例および比較例 電線Aの調製 直径0.5mmの鋼線に耐熱クラスH種のポリエステル
イミドワニス(ロ触スクネクタデイ社製、商品名アイソ
ミツド)を塗布焼付して厚さ25μの皮膜を有する絶縁
電線を得た。
電線Bの調製 ・ ポリビニルホルマーノ樹脂(チッソ株式会社製、商品名
ビニレツクE)80部、安定化イソシアネート(日本ポ
リウレタン工業株式会社製、商品名コロネートAPステ
ーフル)80部、エポキシ樹脂(シ丑ル石油化阜株式会
社製、商品名エピコート1009)30部、フェノール
ホルムアルデヒード樹脂(フェノール、クレゾール、キ
シレノール等のフェノール類とホルムアルデヒドとをホ
ルムアルデヒドを過剰にしてアルカリ触媒で反応させた
レゾール型のフェノール樹脂)6部およびメラミンホル
ムアルデヒド樹脂(メラミンとホルムアルデヒドとをホ
ルムアルデヒドを過剰にしてアルカリ触媒で反応させた
もの)4.5部以上をクレゾールおよびナフサで溶解し
、20係の透明な樹脂溶液を得た。
この樹脂溶液を直径0.5間の銅線に塗布焼付けて厚さ
25μの皮膜を有する絶縁電線を得た。
電線Cの調製 ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物161&とエ
チレングリコール27gをメタクレゾール1000gと
共に温度を195℃まで3時間かけて上げて反応させ、
ポリエステル酸を形成せしめた後、4.4’−ジアミノ
ジフェニルエーテル509と2.4−ジアミノトルエン
29&を添加し、200℃で3時間更に反応させた後、
クレゾールを添加して反応生成物を溶解せしめ濃度15
係の樹脂溶液を得た。
この樹脂溶液を直径Q、 5 mrnの銅線に塗布焼付
けて厚さ7μの皮膜を設け、さらにその上に前記電線B
の調製で用いた樹脂溶液を18μ厚さに塗布焼付けて全
体で25μの皮膜厚を有する絶縁電線を得た。
電線りの調製 直径0.5 mmの銅線にエステルイミドワニス(ロ触
スケネクタデイ社製、商品名アイソミツド)を塗布焼付
けて22μ厚の皮膜を形成せしめ、さらにその上にアミ
ドイミドワニス(日立化成株式会社製、商品名HI−4
00)を3μ厚に塗布焼付けて全体で25μ厚の皮膜を
有する絶縁電線を得た。
ポリエステルイミド樹脂溶液Aの調製 ジアミノジフェニルメタン99gと炭酸エチレン35g
とをN−メヂルーピロリドン150Iおよびメチルナフ
タレン150gに溶解し、さらにトリメリット酸無水物
192gを添加し、80°Cで′2時間加熱し、5時間
で200℃まで上げ、ここでエチレングリコール32.
9およびグリセリン35gを加え、5時間反応させ、反
応系を150℃まで下げ、反応系を減圧にしながら徐々
に温度を上げ、反応生成物が粘稠になったところでクレ
ゾールを投入し30係の透明な溶液を得た。
ポリエステルイミド樹脂溶液Bの調製 ジフェニルメタンジイソシアネート250gとエチレン
グリコール62gをN−メチルピロリドンiooog中
で115℃で1時間半反応させ粘稠なポリウレタン樹脂
溶液を得た。
この樹脂溶液にトリメリット酸無水物384.!9およ
び触媒としてシュウ酸第−錫とオクチル酸第−錫を各2
.!9添加し、温度を200℃まで5時間であげ、エチ
レングリコール31gおよびグリセリン46gを添加し
、200℃で3時間反応させた後、反応温度を160℃
まで下げ反応系を減圧にしながら再び徐々に温度を上げ
、反応系より溶剤およびエチレングリコールを滴量させ
ながら反応をすすめ、生成物が著しく粘稠になったとこ
ろで反応系を常圧にもどし直ちにクレゾールを添加し、
30係の透明な樹脂溶液を得た。
有機チタン化合物Xの調製 テトライソプロピルチタネート10部をエチレングリコ
ール70部に添加し、180℃において1時間加熱反応
させ、イソプロピルアルコールをエチレングリコールに
置換せしめた溶液を得た。
この溶液のチタン含有量を測定したところ2.5重量係
であった。
有機チタン化合物Yの調製 テトラブチルチタネート40部をプロピレングリコール
120部に添加し、180℃まで温度をあげ、1時間加
熱反応させブタノールをプロピレングリコールに置換せ
しめた溶液を得た。
この溶液のチタン含有量を測定したところ、4.0重量
係であった。
有機チタン化合物Zの調製 有機チタン化合物Zとしてオクチレングリコールとのキ
レートである前記オルガチットOGを用いた。
次に第1表に示す割合で各成分を常温で混合して接着層
樹脂溶液a ”’−oを得た。
次に下層絶縁層を設けた電線A、B、C,Dの上に第1
表に示す接着層樹脂溶液a ”−oを第2表の如き組合
せにより塗布焼付けし、12μ厚の接着樹脂層を有する
自己融着性絶縁電線を得、実施例1〜12および比較例
1〜6とした。
これらの自己融着性絶縁電線の接着強度を見るため直径
5朋の丸棒に巻付は長さ70關の螺旋状コイルを作り2
00℃で30分間加加熱蓋させ、ASTM−2519に
基づいて常温および150°C中での接着強度を測定し
た。
またさらに接着強度の耐熱劣化性を見るため上記と同様
に調製した試料を220℃で10日間加熱後の接着強度
を測定した。
また可撓性をみるため各々の例において直径5朋の丸棒
に10回巻付は亀裂の有無をみた。
更に耐溶剤性mため、各々の例において NEMA MW−1000冷媒抽出の項に基づいて2
00℃で30分加熱後の試料のR−22による抽出量率
を測定し第3表に示す。
なお汎用の含浸ワニス使用品と比較するため、下層絶縁
層を設けた電線Aを上記の接着強度、耐溶剤性測定と同
様な形状に試料を作り、工種エポキシフェノール含浸ワ
ニス(米国P、 D、 George社製、商品名、P
edigree −923)に浸漬風乾−し、160℃
で3時間加熱硬化させたもの(比較例7)についても同
様に接着強度、接着強度の耐熱劣化性および耐溶剤性を
測定し第3表に併記する。
以上の第3表の結果から明らかなように本発明の自己融
着性絶縁電線は従来の自己融着絶縁電線において乏しか
った耐熱性および耐溶剤性において優れた特性を有し、
かつ冷凍機関係に多く用いられる含浸ワニスによる処理
品と比しても同等以上の特性を有し利用価値の極めて高
いものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 分子量io、ooo以上のポリヒドロキシ・ポリエ
    ーテル樹脂に、該ポリヒドロキシポリエーテル樹脂10
    0重量部に対してポリエステルイミド樹脂5〜50重量
    部および有機チタン化合物をチタンとして0.3〜6重
    量部配合して成る樹脂溶液を電気導体上に他の絶縁物の
    層を介して塗布焼付けて被覆層を設けたことを特徴とす
    る自己融着性絶縁電線。
JP2120576A 1976-03-01 1976-03-01 自己融着性絶縁電線 Expired JPS5816561B2 (ja)

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JPS5978406A (ja) * 1982-10-27 1984-05-07 東芝ケミカル株式会社 電気機器用リ−ド線
JPS5978405A (ja) * 1982-10-27 1984-05-07 東芝ケミカル株式会社 電気機器用リ−ド線
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