JPS5851356Y2 - シヤツタ用中柱の固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、多連カーテンを装備したシャッタに使用さ
れる中柱固定装置に関するものである。

多連カーテンを備えたシャッタでは、カーテンの側端を
案内する中間ガイドレールとして、取外し可能の中柱を
シャッタケースの中間に立設する必要がある。

しかして、この中柱を収納位置からシャッタの中間定位
置に設置させる場合には、中柱の上端と下端とは、夫々
の固定装置によって定位置に係止されるようになってい
る。

ここで、中柱の下端を係止するための従来の固定装置の
一般的な構造では、中柱の下端に落し板が設けられると
共に、定位置の床面に受孔が掘込まれていて、操作によ
り落し板を降下させることにより、落し板の下端が受孔
に係止されるようになっている。

ところで、このような従来構造の固定装置の固定保持作
用においては、台風時等に強風を受けた場合に係止が外
れ易いという欠点があり、それは、カーテンにかかる風
圧力によって中柱の中間高さ部分に撓みを生じ、その結
果、落し板が中柱の裾部と一体になって床から浮上り、
その浮上りが著しいと落し板が受孔から外れて、カーテ
ンがブラブラになる危険がある。

本考案は、このような欠点を解消するためになされたも
のであって、すなわち、本考案の目的は、耐風圧性に優
れた中柱固定装置を提供することにある。

以下、図示の一実施例に基づいて本考案を説明する。

第１図ないし第４図に示す実施例の固定装置は、２連の
カーテンＩ Ａ、Ｉ Ｂを備えたシャッタの中柱２の下
部と、定位置すなわちカーテン１Ａ、１Ｂの連接位置の
下方の床面Ｇとの両個所に配設されていて、床面の定位
置には、ボックス３が埋設されている。

しかして中柱２は、シャッタケース４内空の屋内側に敷
設されハンガレール５上を滑走する懸垂具６に吊下され
ていて、その下端は床面に接して床面と遊離しており、
これにより中柱２は、図面右側のガイドレール７付近の
収納位置と、図示定位置との間を、自由に摺動移動させ
ることができる。

ところで、中柱２、下部の屋内面には、断面がヨ形で、
かつ上下方向長手の板体より成るガイド８が固着されて
いて、上、中、下３段の張出板９，１０，１１の夫々に
は、垂直方向の案内孔９ ａ、１０ ａ、１１ ａが貫
通されており、かつ中段の張出板１０の先端の折込つば
１０ｂには、蝶ネジよりなる摩擦ネジ１２が内向きに螺
装されている。

なお、下段の張出板１１は、後述するように振れ止め用
の係合片の作用を兼ねている。

次に、案内孔９ａ、１０ａ、ｌｌａを全通し、手掛１３
ａ付きの長板より成る落し板１３が、下向きに挿置され
ており、しかして落し板１３の下端１３ｂは、埋込みボ
ックス３の受孔１５に対向し、かつ落し板１３の背面に
固着された当り板１４が張出板１１に当った落し込み態
位（図示）では、下端１３ｂがボックス３内に侵入して
、中柱２を定位置に係止、保持させている。

一方、ボックス３は、上面に方形の窓３ａが開けられる
と共に、同窓３ａの左右両端にはつば３ｂが内向きに折
込まれており、かつ同つば３ｂには、キャッチ板１６ａ
と、その端部に一体形成されたキャッチ軸１６ｂとによ
り形成されたキャッチ１６の軸１６ｂが軸受けされてい
る。

なお、ボックス３は、底板の中央が取付ボルト１７で地
盤に固定され、またつば３ｂの端部には、キャッチ板１
６ａに対するストッパピン１８が内向きに植設されてお
り、そのほか、キャッチ板１６ａの先端帯りには、保合
片としての張出板１１が貫通する係合孔１６ Ｃが開け
られている。

しかして、キャッチ板１６ａは、収納時にはピン１８上
に倒されてボックス３内に収められているが、中柱２が
定位置に引出された時は、手押しにより中柱２の下部が
わずかに屋外方向に振らされ（態位１６ａ）た状態でキ
ャッチ板１６ａが起立され、その後、中柱２は図示垂直
態位に戻されて、張出板１１が係合孔１６ Ｃに嵌入す
る。

このように構成された実施例の固定装置の固定保持作用
においては、張出板１１と係合孔１６ Ｃとの嵌合によ
り、中柱２下端の浮上りが衝止されていることから、中
柱２に撓み力がかかつても、中柱２が抜は出す虞れがな
い。

尚上記中柱は、手で定位置に持ち運ぶ構造であってもさ
しつかえない。

以上述べたように、本考案に係る中柱固定装置によれば
、シャッタ中柱の下部に水平に突設された張出板（保合
片）１１を、床面側から起立するキャッチ１６の保合孔
１６ Ｃに嵌合させるように構成して中柱の下端を床面
側に結合させるようにしたので、中柱を用いて開閉案内
される多連シャッタに強い風圧が加わることにより、中
柱の中間がＣ字形に湾曲してその下端が浮き上る力を受
けても、上記キャッチ１６による下方向からの結合力に
よって中柱下端の上方への浮き上りが阻止されることに
なる。

これにより、上記中柱下端の浮き上りによる主固定装置
としての落し板１３の床面受孔１５からの抜は出しを有
効に阻止させることが出来、この種固定装置の耐風圧性
が強化される効果がある。

尚上記キャッチ１６は、その上記起立位置において、中
柱と下降位置にある落し板１３の間の張出板（保合片）
１１上に保持されているので、その上記結合力は中柱の
前後揺動に拘らず確実である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す中柱固定装置の正面
図、第２図は、第・１図の部分ＩＩの拡大図、第３図は
、第２図のＩＩＩ−ＩＩ線における側断面図、第４図は
、第３図のＧ−Ｇ線における平断面図である。 ２・・・・・・中柱、１１・・・・・・係合片としての
張出板、１６・・・・・・キャッチ、１６ａ・・・・・
・キャッチ板、１６ Ｃ・・・・・・係合孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シャッタ中柱の下部に水平に突設された係合片１１と、
   同中柱が立設される定位置の床下に装置されると共に操
   作揺動により床上に起立可能に取付けられかつその揺動
   端に係合孔１６ Ｃが開けられたキャッチ１６と、前記
   保合片１１の先端側に上下に貫通して設けられた案内孔
   １１ ａを通って下降し該下降位置においては前記定位
   置の床面に設けられた受孔１５に下端１３ｂが落し込ま
   れる落し板１３と、を具備し、前記キャッチ１６は、そ
   の前記起立位置において、その前記係合孔１６Ｃが前記
   定位置に設置された中柱の前記係合片１１に嵌入されて
   、前記下降位置にある落し板１３と中柱との間に保持さ
   れてなることを特徴とするシャッタ用中柱の固定装置。