JPS5850965Y2 - 合板用単板の重合せ積載装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、合板用の表、裏、芯単板を重合せる際に、ス
プレッダで糊付けした単板を他の構成単板と交互にスタ
ッカ上に積載するところの合板用単板の重合積載装置に
関する。

合板の製造作業にあたっては、糊付けした単板と表裏等
他の構成単板とを交互に重合せて積載し、ある一定枚数
積載したならばそれを多段ホラトポレスに搬送し、その
各段に一組づつ挿置して合板として熱圧接合することが
行なわれている。

従来、この作業中、糊付は単板と他と構成単板との重合
積載は、スプレッダに芯単板を一枚づつ供給する作貝業
と、スプレッダより糊付けされて出る単板を受取り近傍
に配置したスタッカに持運ぶ左右二人の作業員と、別途
堆積した表裏等他の構成板材を糊付は単板とは交互にス
タッカ上に持運ぶ左右二人の作業具により、全く人手に
頼って行なわれている。

然し、このような人手に頼る作業では、非能率的である
ばかりでなくコスト高となり、しかも各重合する単板の
縁を正確に揃えて重合せねばならないため、熟練した技
術と手間が必要とされている。

本考案は、斯る欠点を除去するため、糊付けした単板を
受取り別途持運ばれる他の構成単板とを交互に重合せ積
載するまでの作業を自動化する合板用単板の重合せ積載
装置を提供すること、を目的とする。

即ち、本考案に係る合板用単板の重合せ積載装置におい
ては、スプレッダの後方で糊付は後送出される単板の受
取り棚を単板送出し方向と同方向で水平に進退駆動可能
に配置すると共に、その受取り棚上の単板を受取り棚の
後退駆動に伴って押送り動作する押圧プレートを単板送
出し方向と直交方向に配置し、その押落し方向前方にス
タッカの側縁と整合する定規板を鉛直状に配置するよう
に構成されている。

以下、これを図示実施例に基づいて説明すれば、次の通
りである。

図示装置は、３プライ合板を製造するものとして構成さ
れ、芯単板ａに糊付けするスプレッダ１と、その後方に
配置した糊付は単板ａ′の受取り機構２と、予め表裏単
板すを一対組にして堆積した山から糊付けした単板ｂ′
を交互に積載するスタッカ３とより構成されている。

スプレッダ１としては、既存のものを用いることができ
、各転載ロール１０．１０より表面に糊を付着する対向
ロール１１．１１の間に単板ａを矢印Ｘ方向に挿入する
ことにより糊付けし、糊付は後送出される単板を多数の
円盤１２．１２・・・・・・が多数交互に配列軸支され
た受棚１３で受取るものが用いられている。

糊付は単板ａ′の受取り機構２は、スプレッダ１の受棚
１３より送出される単板を受取る棚２０と、その受取り
棚２０上の単板を押落す押圧プレート２１とから構成さ
れている。

受取り棚２０は、糊の付着除去量を少なくするため、横
棒を図面奥に向って定間隔に配列したフォーク状のもの
で構成されている。

また、その受取り棚２０は、単板の送出し方向Ｙと同一
方向に進退駆動可能に配置されている。

この進退駆動機構は、駆動シリンダ２２の先端にピニオ
ン２３を装着し、そのピニオンを受取り棚２０の基枠下
面に形成したラック２４と噛合することにより構成され
ている。

この機構により、受取り棚２０は、ピニオン２３とロー
ラ２５，２５との間を走行するようになる。

なお、ピニオン２３は、それと同軸上に固定した小径の
補助ピニオン２６を固定フレーム２７上に形成したラッ
ク２８と噛合することにより、確実なラック２４との噛
合せが図られている。

押圧プレート２１は、フォーク状受取り棚２０の条間に
下端側を嵌挿し得るように形成したくし状のもので、単
板送出し方向Ｘと直交する方向に配置されている。

また、この押圧プレート２１は、受取り棚２０の後退位
置側に配置され、駆動シリンダ２９で押圧前進動作可能
に構成されている。

スタッカ３は、受取り棚２０の前進駆動位置直下に配置
されている。

そのスタッカ３としては、昇降動自在に構成し、単板の
積載高さに応じ積載面位置を上下に移動して高さ調整し
得るものを用い得る。

そのスタッカ３の単板押出し前方側の側縁位置には、そ
の側縁と前面が整合するように定規板４が配置されてい
る。

その定規板４は、受取り棚２０上の単板ａ′を押圧プレ
ート２１で押落す際、前端縁を当接することにより単板
ａ′の落込み位置を規制するものである。

このように構成する合板用単板の重合せ積載装置では、
糊付けした単板ａ′と別途作業員により持運ばれる表裏
一対の単板すとを交互にスタッカ３上に積載するもので
ある。

スプレッダ１には、一人の作業員が逐次一枚づつ芯単板
ａを挿入する。

芯単板ａは、ロール１１．１１の間で糊付は後受棚１３
を経て矢印Ｙ方向に送出される。

その前方には、受取り棚２０がシリンダ２２の作動で前
進駆動して待機しており、単板ａ′を受取る。

単板の受取りを光電管或いはリミットスイッチ等で検知
すると、受取り棚２０が後退駆動すると共に押圧プレー
ト２１が前進駆動を行う。

これにより、単板ａ′はその先端側が定規板４に当接し
、その木口端をスタッカ３の側縁と合せて落込まれるよ
うになる。

それに先立って、スタッカ上には、二人の作業具により
左右端を持って表裏単板すが一対持運ばれている。

この表裏単板は、糊が付着されているため、スタッカ３
上に規制正しく載置することが容易にできる。

その表裏単板上には上述した受取り棚２０より落込まれ
る糊付き単板ａ′が積載され、順次交互に堆積されるよ
うになる。

なお、表裏単板すをスタッカ３上に持運ぶ個所が作図上
定規板４より下位に示されているが、これは表裏単板す
を昇降可能なスタッカ上に載置し定規板４の上端より高
位に位置させることにより持運びを容易にするよう配置
できるものである。

斯して、表裏、芯と交互に積載した単板は、糊の付いた
芯単板を介し上下の表裏単板とを一組にし、その後の熱
圧締処理が施されるようになる。

以上の如く、本考案に係る合板用単板の重合せ積載装置
に依れば、少なくとも芯単板の糊付は後受取り積載まで
をすべて自動的に行うことができ、省力化を可能にし、
しかも規則正しい重合せを能率よく行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案に係る合板用単板の重合せ積載装置の一
実施例を示す側面図である。 １：スプレッダ、３ニスタツカ、２０：受取り棚、２１
：押圧プレート、４：定規板、ａ（ａ’）：芯単板、ｂ
：表裏単板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合板用の表、裏、芯単板を重合せる際、スプレッダで糊
   付けした単板を別途持運ばれる他の構成単板と交互にス
   タッカ上に積載するところの装置であって、上記スプレ
   ッダの後方で糊付は後送出される単板の受取り糊を単板
   送出し方向と同方向で水平に進退駆動可能に配置すると
   共に、その受取り棚上の単板を受取り棚の後退駆動に伴
   って押送り動作する押圧プレートを単板送出し方向と直
   交方向に配置し、その押落し方向前方に上記スタッカの
   側縁と整合する定規板を鉛直状に配置したことを特徴と
   する合板用単板の重合せ積載装置。