JPS6221529Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本考案は瓦製品を搬送過程において所定枚数毎
に重合結束し、後続工程へ搬送せしめる様にした
瓦の重合結束装置に関するものである。

従来の技術 従来一連の工程を経て製造された瓦をその搬送
過程において４、５枚程度に結束し、これを後続
工程へ搬送せしめる様にしたものとしては、特開
昭52−90394号公報に記載の方法が知られている
が、かかる方法はコンベア上で瓦を４、５枚程度
に結束し、結束された瓦の束をパレツト上に積み
込むに際し瓦の束を更に３組程度に縦列せしめ、
これを挟持してパレツト上に積込移載せしめる様
に成している。

ところが積み込まれる瓦は４、５枚程度に結束
されているが、パレツトへ移載するに際しかかる
瓦の束を３組程度縦列せしめたものは相互に分離
した状態のままであるため、パレツト上での安定
性が悪く、ガタツキによる破損や落下事故等が発
生する欠点を有していた。

考案が解決しようとする問題点 本考案は４、５枚程度に結束されてコンベア上
を搬送されて来る瓦の束を、パレツト積みに際し
更にかかる束を３組程度に重合せしめて積込時の
安定化を図り、かかる結束作業を瓦の搬送の流れ
を止めることなく円滑に行わしめる様にした瓦の
重合結束装置を提供せんとするものである。

〔考案の構成〕

問題点を解決するための手段 本考案はかかる点に鑑み、所定枚数毎に結束さ
れた瓦の束を搬送する搬送コンベアの終端に、複
数組の瓦の束を並列搬送せしめるに充分な幅を有
するローラーコンベアを連設せしめ、該ローラー
コンベア基部の整列位置には瓦の束を受承する受
板を出入自在に昇降せしめると共に幅方向へ移動
制御せしめる振分け装置を配設せしめ、又整列位
置の後方における重合位置の側方にはローラー上
の複数組の瓦の束に梱包用テープを巻装せしめる
結束装置を設置せしめると共に、該結束装置の対
向位置には複数組の瓦の束を押圧重合せしめる押
え腕を進退制御せしめる重合装置を配設せしめた
瓦の重合結束装置を提供して上記欠点を解消せん
としたものである。

作 用 ４、５枚程度に結束された瓦の束が、搬送コン
ベア上を搬送されて来てローラーコンベア上の整
列位置の端部上に搬入されると、振分け装置が作
動して先ず受板がローラーの上面より突出し、こ
れに伴い整列位置の端部上の瓦の束はローラー上
より持ち上げられ、続いて受板がローラーコンベ
アの幅方向へ移動するのに伴い瓦の束は整列位置
の中央に移動し、かかる間に整列位置の端部上に
は搬送コンベアから２番目の瓦の束が搬入され、
更に振分け装置が同様に作動することにより受板
を介して整列位置の端部と中央部上にある２組の
瓦の束が同時に幅方向へ１ピツチずつ移載され、
空になつた整列位置の端部には次の瓦の束が搬入
され、複数組が並列した状態でローラーコンベア
の送り作用により順次重合位置へ送られ、該重合
位置において配置された結束装置により複数組の
瓦の束が梱包用テープにて結束されるのである。

実施例 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
ると、 １は瓦の重合結束装置の本体であり、４、５枚
程度の束に結束された瓦Ｗの束を搬送せしめる搬
送コンベア２の終端にローラーコンベア３を連設
せしめ、該ローラーコンベア３は所定数の瓦Ｗの
束を複数組並列搬送せしめるに充分な幅を有する
フレーム４，４′間に回転制御されるローラー
５，５′…を並設せしめ、搬送コンベア２に連接
するローラー５上の位置を整列位置６と成してい
る。

７は整列位置６の下方に配設せしめた振分け装
置であり、ローラー５の両側の間隙部８，８′に
対応してローラー５に並行する１組のガイド部材
９，９′を配置せしめると共に、該ガイド部材
９，９′の一端をフレーム４に枢支せしめ、又ガ
イド部材９，９′には結束された２組の瓦Ｗを受
承し得る長さを有する受板１０，１０′を摺動自
在に装着せしめ、ガイド部材９，９′の他端には
一端をフレーム４′の底部に枢支せしめたシリン
ダー１１のロツド１２を連結せしめ、該シリンダ
ー１１の作用により受板１０，１０′をローラー
５の上面に対し出入自在に昇降制御せしめる様に
し、又受板１０，１０′には一端をガイド部材
９，９′の基部に枢支せしめたシリンダー１３の
ロツド１４を連結せしめてこのシリンダー１３の
作用により受板１０，１０′を幅方向に移動制御
せしめる様に成している。

１５はストツパーであり、整列位置の後部のロ
ーラー５，５′間に適宜昇降手段により出入自在
に装着され、搬送コンベア２からローラーコンベ
ア３上に搬送された瓦Ｗの束の移送を阻止せしめ
る様に成している。

１６は瓦Ｗに梱包用テープＴを巻装せしめる結
束装置であり、整列位置６の後方の重合位置１７
に対向してローラーコンベア３の側方に設置せし
め、該ローラーコンベア３を挾んで結束装置１６
の対向位置には下端がフレーム４に枢支され上端
には重合位置１７上の瓦Ｗの側面を押圧する押え
ローラー１８，１８′を備えた押え腕１９，１
９′を進退自在に装着せしめると共に、該押え腕
１９，１９′をシリンダー２０にて進退制御せし
める重合装置２１を配設せしめ、又重合位置１７
におけるローラー５″，５間には重合位置１７
上に搬送された瓦Ｗの束の下面を支持する多数の
コロ２２，２２′…を備え、一端をフレーム４に
枢支せしめた案内杆２３，２３′を配置せしめ、
該案内杆２３，２３′の他端にはフレーム４′の底
部に枢支せしめたシリンダー２４のロツド２５を
連結せしめ、該シリンダー２４の作用により案内
杆２３，２３′をローラー５′，５の上面に対し
出入自在に昇降制御せしめる様に成している。

尚２６は重合位置１７の端方に位置せしめたス
トツパーであり、重合位置１７に搬送された瓦Ｗ
の束の端面を揃える様に適宜手段によりローラー
５上面に出入自在に昇降制御せしめる様に成し
ている。

次に本考案に係る瓦の重合結束装置の作用につ
いて説明すると、先ず４、５枚程度に結束された
瓦Ｗの束が搬送コンベア２上を搬送されて来てロ
ーラーコンベア３上の整列位置６の端部上に搬入
されると、瓦Ｗの束は整列位置６で上昇待機して
いるストツパー１５に当接して停止すると共に瓦
Ｗの束がローラーコンベア３に搬入されたことを
光電管等により感知してローラーコンベア３の駆
動を停止せしめ、続いて振分け装置７が作動して
先ず第４図に図示する様にシリンダー１１が前進
作動して受板１０，１０′がローラー５の上面よ
り突出し、これに伴い整列位置６の端部上の瓦Ｗ
の束はローラー５上より持ち上げられ、続いて第
５図に図示する様にシリンダー１３が前進作動し
て受板１０，１０′がローラーコンベア３の幅方
向へ移動するのに伴い瓦Ｗの束は整列位置６の中
央に移動し、かかる間に整列位置６の端部上には
搬送コンベア２から２番目の瓦Ｗの束が搬入さ
れ、続いてシリンダー１１を後退せしめて１ピツ
チ移動せしめた受板１０，１０′上の瓦Ｗの束を
ローラー５上に載置せしめると共に、シリンダー
１３を後退せしめて受板１０，１０′を後退復帰
せしめる。

次に振分け装置７を上記と同様に１サイクル作
動せしめると、受板１０，１０′を介して整列位
置６の端部と中央部上にある２組の瓦Ｗの束は同
時に幅方向へ１ピツチずつ移載されると共に、空
になつた整列位置６の端部には３番目の瓦Ｗの束
が搬入されて整列位置６上に瓦Ｗの束が３組並列
される。

そして３組の瓦Ｗの束が並列した状態が光電管
等により感知されると、ストツパー１５が下降す
ると共にローラーコンベア３が駆動されて３組の
瓦Ｗの束は同時に前進して重合位置１７に搬送さ
れ、上昇待機しているストツパー２６に当接して
停止する。

次に重合位置１７に配置せしめた案内杆２３，
２３′がシリンダー２４の前進作動により上昇
し、これに伴い３組の瓦Ｗの束は案内杆２３，２
３′によりローラー５″，５上より持ち上げら
れ、続いて重合装置２１のシリンダー２０が作動
して押え腕１９が結束装置１６側へ前進すると、
案内杆２３，２３′上の瓦Ｗの束は押え腕１９に
押圧されてコロ２２，２２′…上を結束装置１６
側へ順次移動してひと纒めに圧縮され、続いて結
束装置１６が作動して３組の瓦Ｗの束はひと纒め
に梱包用テープＴで結束されて次工程へ搬送され
るのである。

尚３組の瓦Ｗの束を結束せしめる間に整列位置
６では同様に次の結束に供する３組の瓦Ｗの束が
並列され、以後同様の操作の反復により連続的に
３組の瓦Ｗの束をひと纒めに結束して次工程へ搬
送せしめるのである。

〔考案の効果〕

要するに本考案は、所定枚数毎に結束された瓦
Ｗの束を搬送する搬送コンベア２の終端に、複数
組の瓦Ｗの束を並列搬送せしめるに充分な幅を有
するローラーコンベア３を連設せしめ、該ローラ
ーコンベア３基部の整列位置には瓦Ｗの束を受承
する受板１０，１０′を出入自在に昇降せしめる
と共に幅方向へ移動制御せしめる振分け装置７を
配設せしめたので、搬送コンベア２上を搬送され
て来る瓦Ｗの束を搬送経路の途中において、受板
１０，１０′の幅方向への移載作用により複数組
の瓦Ｗの束が一体となつた状態で順次ローラーコ
ンベア３上に並列せしめ、複数組の束を一体とし
て順次搬送せしめることが出来、又整列位置６の
後方における重合位置１７の側方にはローラー上
の複数組の瓦Ｗの束に梱包用テープＴを巻装せし
める結束装置１６を設置せしめると共に、該結束
装置１６の対向位置には複数組の瓦Ｗの束を押圧
重合せしめる押え腕１９，１９′を進退制御せし
める重合装置２１を配設せしめたので、整列位置
６にて複数組が並列配置された瓦Ｗの束を押え腕
１９，１９′により重合押圧せしめた状態で結束
装置１６の梱包用テープＴにてひと纒めに巻装一
体化することが出来、よつて瓦Ｗを後続の荷作り
工程において操作し易く且つ安定的な重合状態に
て順次搬送せしめることが出来ると共に、かかる
重合結束作業は搬送コンベア２の流れの途中で行
われるため一連の製造ラインの流れを停滞させる
ことはなく、而も機構も非常に簡易である等その
実用的効果甚だ大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものにして、第１
図は本考案に係る瓦の重合結束装置の平面図、第
２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第３図は同上Ｂ−
Ｂ断面図、第４図、第５図は振分け装置の作動状
態を示す図である。 ２……搬送コンベア、３……ローラーコンベ
ア、５，５′……ローラー、６……整列位置、７
……振分け装置、１０，１０′……受板、１６…
…結束装置、１７……重合位置、１９，１９′…
…押え腕、２１……重合装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定枚数毎に結束された瓦Ｗの束を搬送する搬
   送コンベア２の終端に、複数組の瓦Ｗの束を並列
   搬送せしめるに充分な幅を有するローラーコンベ
   ア３を連設せしめ、該ローラーコンベア３基部の
   整列位置には瓦の束を受承する受板１０を出入自
   在に昇降せしめると共に幅方向へ移動制御せしめ
   る振分け装置７を配設せしめ、又整列位置６の後
   部のローラー５間に適宜昇降手段により出入自在
   にストツパー１５を装着せしめると共に後方にお
   ける重合位置１７の側方にもストツパー２６をロ
   ーラー５上面に出入自在に昇降制御せしめ、又重
   合位置１７の側方にはローラー上の複数組の瓦Ｗ
   の束に梱包用テープＴを巻装せしめる結束装置１
   ６を設置せしめると共に、該結束装置１６の対向
   位置には複数組の瓦Ｗの束を押圧重合せしめる押
   え腕１９を進退制御せしめる重合装置２１を配設
   せしめたことを特徴とする瓦の重合結束装置。