JPS5850837Y2 - コンバインの排藁カツタ−における案内シユ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンバインの機体後部に装架して、コンバイ
ンの脱穀部の排稈口から排出されてくる脱穀処理ずみの
殻稈たる藁稈を、切截処理してコンバインの機体後方に
放出していくようにするコンバインの排藁カッターにお
いて、該カッターで切截されて排出口から落下する藁切
れを、コンバインの機体後方の既刈地側に案内するよう
に、該カッターの排出口の下方に斜設する案内シュート
について特くに工夫したものである。

本考案における目的は、排藁カッターの排出口から排出
される切截藁切れの誘導を必要としない場合、あるいは
排藁カッターを、受入れた藁等が未切截のまま排出され
ていく状態に切換えた場合に、案内シュートを排出口か
ら落下してくる切截藁切れ、あるいは未切截の排藁の邪
魔にならないように格納状態とするときに、単んに、垂
下する状態に切換えるだけで、安全カバーからさらにそ
の下方に長く垂れ下ってコンバインの機体操縦の邪魔に
なることがない状態に格納し得るようにすることにある
。

図面に従い実施例について一層具体的に説明すると、第
１図において、１はコンバインＡの機体後部に装架した
排藁カッターで、横長の機筺状に形成せる機枠１１の内
腔に、第２図及び第３図で示している如く丸のこ状の多
数の回転刃１２．１２・・・・・・が並設しであるカッ
ター軸１３と、歯輪状の多数の掻込ローター１４．１４
・・・・・・が並設しであるローター軸１５とを、前記
回転刃１２と掻込ローター１４とが近接対向するように
横架軸支し、それらカッター軸１３及びローター軸１５
をそれらに設けた前記回転刃１２と掻込ローター１４と
が第３図で矢印イ。

口に示す方向に回転するように駆動し、機枠１１の前面
側の上部に設けである受入口１６から横倒しの姿勢で受
入れる藁稈を、回転刃１２と掻込ローター１４との近接
対向部位において切截し、機枠１１の底面側に設けであ
る排出口１７から排出するようにしである。

そして、この排藁カッター１は、それのカッター軸１３
を、軸支点１８中心に回動する回動アーム１９の回動端
部に軸支して、その回動アーム１９の回動により、第３
図で鎖線に示している如く、カッター軸１３を変位せし
めて回転刃１２と掻込ローター１４との近接対向部位が
大きく拡がり、その間隔内を藁稈が通過していく状態に
切換えることで、コンバインＡの脱穀部２の排稈口（図
示省略）から排藁搬送装置３により機枠１１の受入口１
６に搬出されてくる藁稈を、未切截のまま排出口１７に
排出してくる状態となるようにしである。

４は、上記排藁カッター１の排出口１７を介して、回転
刃１２，１２・・・・・・が機外に露出していることに
よる危険を防ぐために、該カッター１の機枠１１を下方
に延長するようにその機枠１１に垂設せるスカート状の
安全カバーで、それの下方の開放口４１が、排藁カッタ
ー１の実質的な排出口となるようにしである。

５は、前記排藁カッター１で排藁を切截していくときに
、切截されて放出される切截片が、進行していくコンバ
インＡの一側（実施例のコンバインでは左側）の未刈地
の殻稈Ｂにかかるようになるのを防止するため、排藁カ
ッター１の排出口１７下方に、未刈地側から既刈地側に
下降傾斜するように設けて、排出口１７から落下してく
る切截薬筒れを既刈地側に誘導する案内シュートで、そ
れの誘導方向（傾斜方向）の長さが、前述の安全カバー
４の側壁４２の垂下長さより短く形成してあり、かつ、
該シュート５の上端縁部を、前記安全カバー４内腔にお
いて、該カバー４の未刈地側（図において左側）に位置
する前述側壁４２上端部近傍位置に設けた支軸５１に軸
支し、コンバインＡの機体から見て、該シュート５の前
後の側縁に設けである側壁５２ 、５２の一方を、安全
カバー４の後壁４３に着脱自在の係止具５３で係止する
ことで、前述の安全カバー４の内腔において、そのカバ
ー４の一方の側壁４２上端部近傍部位から他方の側壁４
４に向は下降傾斜する状態に装架しである。

なお６はコンバインＡの走行輪である。

次に作用効果について説明すると、本考案による案内シ
ュート５は、上述したように、該シュート５の誘導方向
の長さを、排藁カッター１の機枠１１底部の排出口１７
の下方を取囲むよう装設する安全カバー４の側壁４２の
垂下長さよりも短かく形成しておいて、該シュート５の
上端部を、安全カバー４の内腔でそのカバー４の一側壁
４２の上端部の近傍位置に設けた支軸５１に回動自在に
吊下げ、係脱自在の係止具５３により他方の側壁４４に
向は下降傾斜する姿勢に斜設したのであるから、排藁カ
ッター１を非切截状態とした場合、あるいは、排出口１
７から排出されてくる切截片の誘導を必要としない場合
に、係止具５３による係止を解放して、支軸５１から吊
下る状態とすれば、第２図の鎖線に示している如く、安
全カバー４の一方の側壁４２の内面に重合して垂れ下が
る状態となり、かつ、このとき、垂下する該シュート５
の下端部が安全カバー４の内腔に引込まれた状態となる
ので、必要としないときに、係止具５３を単んに外すだ
けの簡単な操作をもって、安全カバー４内腔の邪魔にな
らない部位に格納し得るようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例装置の背面図、第２図は同上装
置の一部破断した背面図、第３図は同上一部破断した側
面図である。 図面符号の説明 Ａ・・・・・・コンバイン、１・・・
・・・排藁カッター、２・・・・・・脱穀部、４・・・
・・・安全カバー、５・・・・・・案内シュート、１１
・・・・・・機枠、４２・・・・・・一方の側壁、剃・
・・・・・他方の側壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 排藁カッター１の機枠１１底部に設けられた排出口１７
   の下方に、該排出口１７より排出される切截片を機枠下
   方の一側に向は誘導して放出するよう斜設する案内シュ
   ート５を、それの誘導方向の長さが、前記排出口１７の
   下方を取囲む如く機枠１１底部にスカート状に垂設する
   安全カバー４の側壁４２の垂下長さより短くなるように
   形成して、該シュート５の上端部を安全カバー４の内腔
   でカバー４の一側壁４２上端部近傍位置に設けた支軸５
   １に回動自在に吊下げ、係脱自在の係止具５３により他
   方の側壁４４に向は下降傾斜する姿勢に斜設したことを
   特長とするコンバインの排藁カッターにおける案内シュ
   ート。