JPS5850762Y2 - 盲蓋付押出しチュ−ブ用キャップ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は盲蓋付押出しチューブ用キャップの改良に関
するものである。

従来、例えば第１図に示す様に、盲蓋付押出しチューブ
１のチュープロ部２の盲蓋（図示せず）を突き破って、
チュープロを開封するために、キャップ３外部に穿孔突
起４を一体成形したものが実用化されているが、穿孔突
起４がキャップ３外部に取付けであるため、塵埃等で汚
染されるなどして不衛生であり、しかも開封操作時にチ
ューブ１内の内容物が穿孔突起４に付着するため不潔に
なり易いなどの欠点があった。

また、第２図に示した他の従来例では、盲蓋付押出しチ
ューブ１のチュープロ部２の盲蓋（図示せず）を突き破
るための穿孔突起４をキャップ３の天板裏面に設けると
共に、キャップ３とは別体のカラ一部材５を製造し、組
立時にキャップ３のキャップ口部に着脱自在に嵌め込ん
で一体的にし、更にこのカラ一部材５を介してキャップ
３をチューブ１のチュープロ部２にねじ込んで締め付け
た時、このカラ一部材５の厚みにより穿孔突起４の先端
が、チュープロ部２の盲蓋に達しないようにして、該盲
蓋を突き破らないようにしたものである。

しかしながら、この従来例では、キャップ３とカラ一部
材５を別個に成形し、かつこれらを一体化するために組
立てなければならないため、キャップがコスト高になり
、しかも、組立作業に手間がかかるなどの欠点があった
。

本考案はとくに後者の従来例の欠点を解消するためなさ
れたもので、ねじ切り部と段状リング体をキャップ成形
時にキャップと一体成形することにより、キャップをチ
ューブ容器に螺入する工程（キャッピング工程）の自動
化を可能とし、また衛生面においても向上した、コスト
の高くつかない盲蓋付押出しチューブを提供しようとす
るもので、詳しくはキャップ天板の裏面にチューブ容器
の盲蓋を穿孔するための穿孔突起を有する盲蓋付押出し
チューブ用キャップにおいて、キャップ外周下方に複数
個のねじ切り可能なつなぎ部と、上方がキャップ外斜よ
り大きい内径の周壁で下方がキャップ外径より小さい内
径の周壁からなる段状リング体とがキャップ成形特に一
体的に成形されていて、キャップを前記つなぎ部及び段
状リング体を介してチューブ容器の口部にねじ込んだ時
、段状リング体の下端テーパー面がチューブ容器肩部上
面に当接しつなぎ部がねじ切られ、キャップが段状リン
グ体の内側に設けた段部に載置されるとともに穿孔突起
の先端がチューブ容器の盲蓋と隙間を残す様構成したも
のである。

この考案の実施例を図に従いさらに詳しく説明すると、
粘性を有する薬品等が充填されている盲蓋付押出しチュ
ーブ１２は、先端がアルミ箔などの薄膜で形成された盲
蓋を有するチュープロ部２０とテーパー状の肩部２５及
び胴部２４を一体的に有している。

上記チュープロ部２０のおねじ部２６に螺入自在なめね
じ２７を内部に設けたキャップ１５は、上記チュープロ
部２０の盲蓋１３を穿孔する逆円錐体状の穿孔突起１４
を天板１１の裏面に設けるとともに、キャップ１５の下
方にはキャップ１５成形時に該キャップと一体成形した
段状リング体１９を設けている。

この段状リング体は上方がキャップ１５の外径よりも大
きい内径の周壁１７で下方がキャップ外径より小さい内
径の周壁１８とがらなり、段部２３を有している。

上記段状リング体１９において周壁１７は後述するねじ
切り部１６が形成されていない部分においては、第６図
〜第８図に示す実施例のように複数個の適当な切り欠は
窓２８を設けても良い。

段状リング体１９はキャップ１５の下縁部と、段状リン
グの上縁部とを円周方向の適当な位置に複数個設けてな
る僅かの幅及び厚みのつなぎ部１６゜１６・・・・・・
によりキャップ１５と一体化されていて、キャップ螺入
時の強制力によりつなぎ部１６が切れて段状リング１９
がねじ切り可能としている。

段状リング１９の下端には、上記盲蓋付押出しチューブ
１２のテーパー状の肩部２５に対応するテーパー面２１
が設けられている。

第５図に示す如くキャッピング工程においてキャップ１
５をつなぎ部１６及び段状リング体１９を介してチュー
ブ容器１２の口部２０にねじ込んだ時、段状リング体１
９の下端テーパー面２１がチューブ容器肩部上面２２に
当接し、つなぎ部１６がねじ込み力によりねじ切られ、
キャップ１５が段状リング体１９の内側下方へ下降して
段状リングの内部に設けた段部２３に完全に圧接して載
置されるとともに穿孔突起１４の先端がチューブ容器の
盲蓋に達しないで僅かの隙間を残す様設定しである。

以上のように構成したキャップをがぶせた盲蓋付押出し
チューブを使用者が開封するときは、まず、キャップ１
５をチュープロ部２０から取りはずし、次いでチューブ
肩部２５上に残っている段状リング体１９をチュープロ
部から取り去り、その後キャップ１５のみをチュープロ
部にねじ込んでいくと、キャップ１５の穿孔突起１４に
より盲蓋１３が突き破られて徐々に大径に押し広げられ
て開封するようになっている。

以上の説明からも明らかなようにこの考案はねじ切り部
と段状リング体をキャップ成形時にキャップと一体成形
したものであり、この考案によれば穿孔突起をキャップ
の内部に設けたものであるから第１図に示した従来例の
ように穿孔突起が汚染されることなく、また内容物が付
着した穿孔突起が外部に出ることがなく衛生的であり、
加えて使用前においてキャップが段状リング体の内部に
設けた段部に圧接して載置されているので段状リングが
防塵作用をし、キャップ下部付近に塵埃の付着すること
が防止される。

また、この考案によれば、キャップにつなぎ部と段状リ
ング体を一体成形したものであるから、第２図に示した
従来例のように、別個のきヤツプおよびカラ一部材を組
み立てるような面倒な作業が不要であり、キャップを押
出しチューブへ螺入する際、キャッピング機を用いるこ
とが出来る為高速量産可能となり、キャップも従来のも
のと同様にコスト安に製造し得る等幾多の利点を有し実
用的効果は大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来例の盲蓋付押出しチューブ用キ
ャップの縦断面図、第３図及び第５図は盲蓋付押出しチ
ューブ用キャップの本考案における実施例の右半部を切
り欠けして示す正面図、第４図は第３図の平面図、第６
図は本考案の別の実施例の右半部を切り欠いて正面図で
、第７図は第６図の左側面図で右半部を切り欠いて示し
てあり、第８図は第７図の平面図である。 １１・・・・・・キャップ天板、１２・・・・・・チュ
ーブ容器、１３・・・・・・盲蓋、１４・・・・・・穿
孔突起、１５・・・・・・キャップ１６、つなぎ部、１
７・・・・・・周壁、１８・・・・・・周壁、１９・・
・・・・段状リング体、２０・・・・・・キュープロ部
、２１・・・・・・テーパー面、２２・・・・・・チュ
ーブ容器肩部上面、２３・・・・・・段部、２８・・・
・・・切り欠は窓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．キャップ天板１１の裏面にチューブ容器１２の盲蓋
   １３を穿孔するための穿孔突起１４を有する盲蓋付押出
   しチューブ用キャップ１５において、キャップ外周下方
   に複数個のねじ切り可能なつなぎ部１６と、上方がキャ
   ップ外径より大きい内径の周壁１７で下方がキャップ外
   径より小さい内径の周壁１８からなる段状リング体１９
   とがキャップ成形特に一体的に成形されていて、キャッ
   プ１５を前記つなぎ部１６及び段状リング体１９を介し
   てチューブ容器１２の口部２０にねじ込んだ時、段状リ
   ング体１９の下端テーパー面２１がチューブ容器肩部上
   面２２に当接しつなぎ部１６がねじ切られ、キャップ１
   ５が段状リング体１９の内側に設けた段部２３に載置さ
   れるとともに穿孔突起１４の先端がチューブ容器の盲蓋
   １３と隙間を残す様構成されてなる盲蓋付押出しチュー
   ブ用キャップ。 ２、段状リング体１９の周壁１７が複数個の切り欠は窓
   ２８を有してなる実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   盲蓋付押出しチューブ用キャップ。