JPS5850217B2 - ピリダジノン誘導体及びその製法 - Google Patents

ピリダジノン誘導体及びその製法

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JPS5850217B2
JPS5850217B2 JP12923981A JP12923981A JPS5850217B2 JP S5850217 B2 JPS5850217 B2 JP S5850217B2 JP 12923981 A JP12923981 A JP 12923981A JP 12923981 A JP12923981 A JP 12923981A JP S5850217 B2 JPS5850217 B2 JP S5850217B2
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pyridazinone
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solvent
formula
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幸義 高日
輝臣 城島
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は農園芸用殺菌剤として有用なピリダジノン誘導
体に関する。
米国特許第2624730号には、6−(4ハロゲノも
しくは3・4−ジハロゲノフェニル)3 (2H)−ピ
リダジノンが抗アメーバ剤として有用であると記載され
ている。
また、ジャーナル・オプ・ヘテロサイクリック・ケミス
トリー(J、 Heterocyclic chem、
) 11.755(1974)には、6−(4−クロロ
−3−メチルフェニル)−3(2H)ピリダジノン、6
(3−フロモー4−メトキシフェニル)=3 (2H)
ピリダジノンおよび6−(4−クロロ3−ニトロフェニ
ル)−3(2H)ピリダジノン等が抗プロトシア剤とし
て記載されている。
本発明者等は、次の一般式(I)を有するピリダジノン
誘導体またはその塩が各種農園芸作物の病害防除に有用
であることを見出した。
※(式中、R1およびR2は同一または異なって)・ロ
ゲン原子を示す。
R3は低級アルキル基または低級アルコキシ基を示す。
)前記一般式(I)の化合物は、次に示すような互変異
性として存在することができる。
(式中、R1、R2およびR3は前述したものと同じ) 前記一般式(I)の化合物の塩もまた有効であり、塩酸
、硫酸、臭化水素酸またはリン酸のような鉱酸との酸付
加塩;リチウム、ナトリウムまたはカリウムのようなア
ルカリ金属、カルシウムまたはマグネシウムのようなア
ルカリ土類金属との塩があげられる。
また、アルミニウムまたは銅等の1価乃至3価の金属イ
オンとの塩あるいは錯イオンとの塩であってもよい。
前記一般式(I)を有する化合物は次の反応式に示す方
法により製造される。
(式中、 R1・ R2およびR3 は前述と同じ、 R′1 およびR′2 は少なくとも1つが水素原子であり、 のこりはハロゲン原子である。
)(a) 本発明の一般式(、I)を有する化合物は
、式(n−1)で示される6−置換フェニル−4・5−
ジヒドロ−3(2H)ピリダジノ類を例えばジャーナル
・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ(J、A、
C,S、)75.1117(1953)に記載の方法に
順じて脱水素することによって製造される。
この反応は脱水素化剤の存在下で実施される。
使用される脱水素化剤としては、例えば臭素、塩素、硝
酸、次亜塩素酸ナトリウム、塩素酸ナトリウム、二酸化
セレンまたはメタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム
、特に臭素が用いられる。
反応は溶媒の存在下で好適に行なわれる。
使用される溶媒としては、本反応に関与しなげれば特に
限定はなく、例えば酢酸、プロピオン酸または酪酸のよ
うな有機酸:メタノール、エタノール、n−プロパツー
ル、イソプロパツールまたはn−ブタノールのようなア
ルコール類;ジオキサンまたはテトラヒドロフランのよ
うな環状エーテル類;アセトンまたはメチルエチルケト
ンのようなケトン類;ジクロルメタンまたはジクロルエ
タンのようなハロゲン化アルキル類:水;あるいはこれ
らの有機溶媒と水との混合溶媒などが使用される。
特に脱水素化剤として臭素を用い酢酸を溶媒として行な
うのが好適であり、その場合の反応温度は、約50℃以
上好適には溶媒の還流温度近くで行なうのがよい。
反応に要する時間は反応温度、使用される試剤の種類に
よって異なるが約1乃至10時間である。
また、脱水素化剤としてメタニトロベンゼンスルホン酸
ナトリウムを使用する場合は、特公昭44−12740
号明細書に記載の方法に準じて行なうのがよい。
その場合には、溶媒として水、あるいは水とエタノール
、イソプロパツールまたはn−ブタノールのようなアル
コール類との混合溶媒を使用し、水酸化ナトリウムまた
は水酸化カリウムのような無機塩基の存在下に反応を行
なうのが好ましい。
反応終了後、目的化合物は常法に従って反応混合物から
採取される。
(b) 本発明の一般式(I)を有する化合物は、ま
た式(n−2)で示されるベンゼン環の3および5位に
少なくとも1つの水素原子を有する化合物を直接パロゲ
ン化することによっても製造することができる。
この反応は、式(、n−2/の化合物を不活性溶媒中で
ハロゲン化試薬と加熱することにより行なわれ、ジヒド
ロピリダジン核の脱水素とベンゼン核の3および(また
は)5位のハロゲン化とを一挙に行なわせるものである
この反応で使用されるハロゲン化試薬としては、塩素、
臭素、沃素および一塩化沃素などがあげられるが、特に
臭素および塩素が好適に使用される。
また、反応溶媒としては、酢酸、プロピオン酸または酪
酸のような有機酸類あるいはこれらと水との混合溶媒が
用いられるが、特に酢酸が好適である。
反応温度は50℃以上好適には溶媒の還流温度近くで行
なわれる。
反応時間は、反応温度、使用される試薬の種類によって
異なるが、約1乃至10時間である。
(e) 上記式(I[−1)および(II−2)の原
料化合物は、方法それ自体公知である次の方法によって
製造される。
即ち、(c−1) 式(IV−1)または(IV−2
)の置換ベンゼンとコハク酸無水物とを、ルイス酸と共
に反応させるいわゆるフリーデル・クラフッ反応によっ
て、式(m−1)または(■2)の置換ベンゾイルプロ
ピオン酸類が製造される。
この方法は、ロジャー・アダムス編、オーガニック・リ
アクションズ(OrganicReactions )
5.229(1949)、ジョン・ウィリー・アンド
・サンズ社刊)に記載の方法に準じて行われる。
この反応に使用されるルイス酸としては、塩化アルミニ
ウム、塩化第二鉄、四塩化チタン、塩化亜鉛および塩化
第二スズなどがあげられ、特に塩化アルミニウムが好適
である。
式(IV−1)または(IV−2)の化合物とルイス酸
とのモル比は1:1乃至1:4であるが、好適には1:
2乃至1:3である。
また、この反応は不活性有機溶媒中で行なうことが好ま
しいが、この場合に用いられる溶媒としては、二硫化炭
素;ニトロベンゼンまたはジクロルベンゼンのような芳
香族炭化水素類ニジクロルメタン、ジ( クロルエタンまたはテトラクロルエタンのようなハロゲ
ン化アルキル類などがあげられる。
また、前記置換ベンゼン(tv−1)または(IV−2
)の大過剰を用いて、溶媒の不存在下で反応を行なって
もよい。
c−2) 式(III−1)を有する化合物は、また式
(m−2)で示されるベンゼン環の3および5位に少な
くとも1つの水素原子を有する3−ベンゾイルプロピオ
ン酸類を、ルイス酸の存在下にハロゲン化剤と反応させ
ることによっても製造される。
この方法は、アルツナイ・ミツチル・フオルシ1ンク(
arznei m 、−F orsch ) 24.1
360(1974)に記載の方法に準じて行なわれる。
ハロゲン化剤としては、塩素、臭素、沃素、一塩化沃素
、塩化スルフリルおよび臭化スルフリルなどがあげられ
る。
ルイス酸および反応溶媒につL・では、上記(e−1)
の方法で記載した例があげられる。
ハロゲン化に際して、例えば、式(m−2)で示される
ベンゼン環の3および5位が水素原子であるベンゾイル
プロピオン酸を、先ず3位を塩素化し、次いで5位を臭
素化することもできるし、また先に3位を臭素化し、次
に5位を塩素化することもできる。
ハロゲン化はまた、式(III−2)のベンゾイルプロ
ピオン酸類を反応液から採取することなく、引き続いて
ハロゲン化剤と反応させることもできる。
3) 次に、式(III−i )または(lll−2)
の3一置換ペンゾイルプロビオン酸類をヒドラジン類と
反応させることによって、式(■1)または(II−2
)の6−置換フェニル−4・5−ジヒドロ−3(2H)
ピリダジノン類が製造される。
この方法は例えばジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサエティ(J 、A、C、S、)75.111
7(1953)に記載の方法に準じて行なわれる。
この反応に使用されるヒドラジン類としては、ヒドラジ
ン水和物、ヒドラジン塩酸塩および硫酸塩などがあげら
れる。
また、この反応は溶媒の存在下で好適に行なわれる。
使用される溶媒としては、水戻(C 応に関与しなげれば特に限定なく、例えばメタノール、
エタノール、n−プロパツール、イソプロパツールまた
はn−ブタノールのようなアルコール類;テトラヒドロ
フランまたはジオキサンのような環状エーテル類;酢酸
またはプロピオン酸のような有機酸類;ジクロルメタン
またはジクロルエタンのようなハロゲン化アルキル類お
よび水などがあげられ、特にアルコール類が好適に使用
される。
反応温度は、室温以上好適には溶媒の還流温度近くで行
なわれる。
反応時間は反応温度、使用される試薬の種類によって異
なるが、約0.5乃至10時間である。
更に、式(m−1)および(III−2)の3置換ベン
ゾイルプロピオン酸類を通常の方法に従って、エステル
化(例えば低級アルキルエステル)またはアミド(例え
ばアミドまたは低級アルキルアミド)のような機能的誘
導体に変換し、これらのエステルまたはアミドを上記の
方法と同様にヒドラジン類と反応させても、それぞれ式
(■〜1)および(II−2)の化合物が得られる。
また、式(I[−1)の化合物はこのものを採取するこ
となしに、反応液のまま引き続き前記(a)の脱水素反
応に附して一気に式(I)の目的化合物を得ることもで
きる。
一般式(I)を有する化合物と鉱酸との酸付加塩は、式
(I)の化合物と鉱酸とを適当な溶媒中で混和すること
により容易に形成される。
使用される溶媒としては特に限定はなくたとえば水:メ
タノールまたはエタノールのようなアルコール類;テト
ラヒドロフランまたはジオキサンのようなエーテル類;
ベンゼンのような芳香族炭化水素類;ジクロルメタンま
たはクロロホルムのよ5 ナノ・ロゲン化アルキル類;
アセトンのようなケトン類あるいはこれらの有機溶媒と
水との混合溶媒が好適に使用される。
一般に溶液のpHが約3以下において鉱酸との塩が形成
される。
一般式(I)を有する化合物と金属との塩は、式(I)
の化合物を適当な溶媒中でカチオンと処理することによ
り形成される。
前記塩を形成させるための溶媒としては特に限定はなく
たとえば水;メタノールまたはエタノールのようなアル
コール類;テトラヒドロフランまたはジオキサンのよう
なエーテル類:ベンゼンのような芳香族炭化水素類ニジ
クロルメタンまたはクロロホルムのようなハロ、ダン化
アルキル類あるいはこれらの有機溶媒と水との混合溶媒
が好適に使用される。
カチオンの原子価および溶剤の変化に応じて、式(I)
を有する化合物とカチオンが配位する割合は1:1.1
:2.1:3などと相異なる各種の塩が形成される。
前記一般式(I)の化合物およびその塩は農園芸用殺菌
剤として用いられ、寄生植物に被害を与えることなく植
物の病気に対して治療的且つ保護的効果を示す。
すなわち、散布剤または水面施用剤として使用すること
により稲作での重要病害である稲紋枯病を特に強力に防
除することができる。
また、土壌処理あるいは種子処理剤として使用すること
にリゾクトニア菌に起因するビート、棉、ウリ類等各種
作物の苗立枯病に特に有効であるほか、ナス、ウリ類等
の白絹病、ジャガイモくろあざ病などの土壌伝染性病害
を有効に防除することができる。
一方、実用薬量では稲、トマト、ジャガイモ、棉、ナス
、キラリ、インゲン等の作物は薬害をうけることは々い
さらに、前記一般式(I)を有する化合物またはその塩
は、果樹園、非農耕地、山林等においても殺菌剤として
有効に使用することができる。
本発明の化合物は、担体および必要に応じて他の補助剤
と混合して、農園芸用殺菌剤として通常用いられる製剤
形態、たとえば、粉剤、粗粉剤、微粒剤、粒剤、水和剤
、乳剤、水溶液剤、水溶剤、油懸濁剤等に調製されて使
用される。
ここでいう担体とは、処理すべき部位へ有効成分化合物
の到達性を助け、また、有効成分化合物の貯蔵、輸送あ
るいは取り扱いを容易にするために、農園芸用殺菌剤中
に混合される合成または天然の無機または有機物質を意
味する。
このようにして種々の剤型に調製された農園芸用殺菌剤
を、たとえば、水田または畑地において農作物に病気の
発生する前または発生後に作物の茎葉に散布、または土
壌もしくは水面に施用するときは、10aあたり有効成
分として1ないし50005F好ましくは10〜100
0グを投することにより、有効に病害を防除することが
できる。
また、本発明の農園芸用殺菌剤を種子処理、たとえば種
子粉衣剤として使用するときは、種子重量あたり有効成
分として0.1〜2%好ましくは0.2〜0,5%を粉
衣することにより、有効に土壌もしくは種子伝染性病害
を防除できる。
次に前記一般式(I)を有する化合物の製造法を実施例
によって説明する。
実施例 1 6−(3・5−シクロロー4−メチルフェニル)3(2
H)ピリダジノン ■ 3−(4−メチルベンゾイル)フロピオン酸192
.2rをジクロルエタン11に懸濁させ、10℃以下で
攪拌しながら塩化アルミニウム400rを注意して加え
た。
次いで反応容器を0℃に冷却し、塩素ガス175.5S
’を13時間かけて導入した。
一夜放置後、反応混合物を氷i、skgおよび濃塩酸3
00rrLlの混合液中に激しく攪拌しながら加え、暫
時放置して分離した上層を傾斜して除き、下層にn−ヘ
キサン800−を加えて生成する結晶をf取した。
得られる粗結晶を洗液がほぼ中性を呈するまで水洗した
後乾燥し、得られた固体をトルエン1.81より再結晶
すると156.2yの粗結晶が得られた。
このものをアセトニトリル21より再結晶すると融点1
85〜187℃を有する無色針状晶の3−(3・5−−
)クロロ−4−メチルベンゾイル)プロピオン酸135
.5S’が得られた。
元素分析値(%)C11H1003C12として計算値
C,50,60;H,3,86;CL 27.16 実験値 C,50,77;H,3,67;C1、26,
77 赤外吸収スペクトル(Nujol ) cm ’ :
1710 (−COOH)、1690 ■ 3−(3・5−−)クロロ−4−メチルベンゾイル
)プロピオン酸15.6fをエタノール120m1に約
50℃に加温して溶解された後、攪拌しながらヒドラジ
ンヒトラード3.28rを滴下した。
滴下終了後、約1時間加熱還流した。放冷後、析出した
結晶を汗取し、エタノールで洗浄後乾燥すると融点20
4〜205℃を有する無色針状晶の6−(3・5−ジク
ロロ−4メチルフエニル)−4・5−ジヒドロ− 3(2H)ピリダジノン13.4?が得られた。
元素分析値(%) C1、Hl o OH2C12と
じて計算値 C151,38;H,3,92;N110
.90 ;C1,27,58 実験値 C,51,50;N13.90 ;N111.
01 ;C1,27,42 赤外吸収スペクトル(Nujol )clrL” :1
690 (>C=O) ■ 6−(3・5−ジクロロ−4−メチルフェニル)−
4・5−ジヒドロ−3(2H)ピリダジノン9.51を
70℃に加温した酢酸に懸濁させた後、臭素7.2yを
攪拌しながら滴下した。
滴下終了後、1時間加熱還流する。
−夜放置後、析出した結晶を沢取し、冷酢酸エチルで洗
浄した後乾燥すると融点258〜262℃を有する目的
化合物の臭化水素酸塩が得られた。
このものを、水50m1に懸濁させ、次いで濃アンモニ
ア水で中和する。
得られた固体を沢取し、水洗後乾燥すると融点254〜
258℃を有する無色針状晶の目的化合物9.4zが得
られた。
元素分析値(%) C11H8ON2C12として計算
値 C,51,79;)(、3,16;N110.98
;C1127,80 実験値 C,51,59;H,3,10;N、11.0
9 ;C1,28,08 赤外吸収スペクトル(Nujol ) crn ’
:1705(ンC=O) 上記実施例1の方法に準じて次の化合物が製造された。
6−(3・5−ジブロモ−4−メチルフェニル)−3(
2H)ピリダジノン、 m、p、242〜246℃ 6〜(3・5−ジクロロ−4−エチルフェニル)−3(
2H)ピリダジノン、 m、p、254°C 実施例 2 6−(3−ブロモ−5−クロロ−4−メチルフェニル)
−3(2H)ピリダジノン ■塩化アルミニウム8iをジクロルエタン20rrLl
に懸濁させ、室温で攪拌しなから3−(3クロロ−4−
メチルベンゾイル)プロピオン酸4.52を少量ずつ加
え、次いで臭素4.21?およびジクロルエタン5rr
Llの混合溶液を35℃で攪拌しながら1時間かけて滴
下した後、更に6時間攪拌した。
−夜放置後、反応混合物を水150iおよび濃塩酸25
mJ中に加え、次いで酢酸エチル300m1で抽出した
抽出液を繰り返し水で洗滌し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、抽出液より溶媒を留去すると残渣5.95S’が
得られた。
このものにトルエン35mQDえ、60℃で1時間攪拌
した後−夜装置して生成した結晶を沢取すると、融点1
83〜185℃を有する3−(3−ブロモ−5−クロロ
−4−メチルベンゾイル)プロピオン酸3.91が得ら
れた。
元素分析値(%) C11H1003BrC1として
計算値 C,43,24;Hl 3.30 ;Br、2
6.15;C1,11,60 実験値 C144,46;H,3,19;Br、 2
6.16:CL 11.60■ 3−(3−ブロモ−
5−クロロ−4−メチルベンゾイル)プロピオン酸10
fをエタノール1007dに約50℃に加温して溶解さ
せた後、攪拌しながらヒドラジンヒトラード1.81を
滴下した。
滴下終了後、反応混合物を以下、実施例1の■と同様に
処理すると融点199〜200℃を有する6−(3−ブ
ロモ−5−クロo −4−)チルフェニル)−4・5−
ジヒドロ3(2H)ピリダジノン7.4?が得られた。
元素分析値(%) C11H10ON2 B rC1
として計算値 C,43,81;H,3,34;N、
9.29 ; Br、 26.50 ;C1,11,
76 実験値 C,44,16;H,3,26;N、 9.2
2 ; Br、 26.73 :CI、11.88 ■ 6−(3−ブロモ−5−クロロ−4−メチルフェニ
ル)−4・5−ジヒドロ−3(2H)ピリダジノン6.
31を70℃に加温した酢酸に懸濁させた後、臭素3.
71を攪拌しながら滴下した。
滴下終了後、反応混合物を以下、実施例1の■と同様に
処理すると融点247〜250℃を有する目的化合物6
.2yが得られた。
元素分析値(%) CHH3ON2BrC1として計
算値 C,44,11;H,2,69;N19.35
; Br、 26.67 :CL 11.84 実験値 C,44,03;H,2,49;N、 9.6
2 : Br、 26.83 :C1,11,92 実施例 3 6−(3・5−ジクロロ−4−メトキシフェニル’)−
3(2H)ピリダジノン 3−(3・5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンゾイル)
プロピオン酸4.71を無水エタノール3007dに溶
解した後、水冷下で約30分間塩化水素ガスを導入した
反応終了後、反応混合物より溶媒を留去し、残渣にベン
ゼンを加えて抽出を行なった後、抽出液より溶媒を留去
すると融点117〜119℃を有する3−(3・5−ジ
クロロ−4−ヒドロキシベンゾイル)フロピオン酸エチ
ルエステル5.11が得られた。
ここに得られたエチルエステル2.9?、沃化メチル7
1、無水炭酸カリウム1.41およびアセトン20yt
/の混合物を45〜50℃で3時間攪拌した。
反応終了後、反応混合物より溶媒を留去し、残渣にベン
ゼンを加えて抽出を行なった。
抽出液を水で洗滌後、抽出液より溶媒を留去すると油状
(n貧1.5346)の3−(3・5−ジクロロ−4−
メトキシベンゾイル)プロピオン酸エチルエステル2.
9tが得られた。
このものを室温で放置すると融点49〜52℃を有する
結晶となった。
元素分析値(%) C13H1404C12として計
算値 C,51,17;H,4,62;C1123,2
4 実験値 C,51,44;H,4,72;CI、 2
3.17 ■ 3−(3・5−ジクロロ−4−メトキシベンソイル
)フロピオン酸エチルエステル2.45f、ヒドラジン
ヒトラード0.44f?およびエタノール25rrLl
の混合物を13時間加熱還流した。
放冷後、析出した結晶を沢取すると融点175〜180
℃を有する6−(3・5−ジクロロ−4−メトキシフェ
ニル)−4・5−ジヒドロ3(2H)ピリダジノン1.
97Pが得られた。
元素分析値(%)C1,H1oO2N2C1□として計
算値 C148,37;H,3,69;N、10.26
;C1125,96 実験値 C148,35;H,3,55;N、10.1
3;C1126,04 ■ 6−(3・5−ジクロロ−4−メトキシフェニル)
−4・5−ジヒドロ−3(2H)ピリダジノン1.41
を70℃に加温した酢酸に懸濁させた後、以下、実施例
1の■と同様に処理すると融点245〜251℃を有す
る目的化合物の臭化水素酸塩が得られ、このものから融
点245〜251℃を有する目的化合物1.O?が得ら
れた。
元素分析値(%) C11H802N2C12として
計算値 C,48,74;N12.97 ;N110.
33 ;C1126,15 実験値 C148,53;N12.85;N、10.2
9;C1,26,23 実施例 4 6−(3・5−ジクロロ−4−メチルフェニル)−3(
2H)ピリダジノン・カリウム塩 水酸化カリウム0.22yをメタノール5−に溶解した
後、6−(3・5−ジクロロ−4−メチルフェニル)−
3(2H)ピリダジノン0.96S’を加え、室温で約
30分間攪拌した。
反応終了後、少量の不溶物を沢過して除き、沢液を濃縮
した。
残渣に少量のエタノールを加え再び濃縮乾固し、この操
作を2回くり返すと融点280℃以上を有する目的化合
物の水和物が無色固体として得られた。
上記実施例4の方法に準じて次の化合物が製造された。
6−(3・5−ジクロロ−4−エチルフェニル)−3(
2H)ピリダジノン・カリウム塩、m、p、280℃以
上 6−(3・5−ジクロロ−4−メトキシフェニル)−3
(2H)ピリダジノン・カリウム塩、m、p、280℃
以上 実施例 5 6−(3・5−シクロロー4−メチルフェニル)−3(
2H)ピリダジノン・カルシウム塩塩化カルシウム0.
12を水5Ttlに溶解した後前記実施例4により製造
した6−(3・5−ジクロロ=4−メチルフェニル)−
3(2H)ピリダジノン・カリウム塩0.52を加え、
室温で約30分間攪拌した。
反応終了後、生成した固形物を沢取し、水洗後乾燥する
と融点280℃以上を有する目的化合物の水和物が得ら
れた。
上記実施例5の方法に準じて次の化合物が製造された。
6−(3・5−ジクロロ−4−エチルフェニル)3(2
H)ピリダジノン・カルシウム塩、m、p、280℃以
上 6−(3・5−ジクロロ−4−メトキシフェニル)−3
(2H)ピリダジノン・カルシウム塩、m、p、280
℃以上 実施例 6 6−(3・5−ジクロロ−4−メチルフェニル)3 (
2H)ピリダジノン・ナトリウム塩水酸化ナトリウム0
.1′6rをメタノール57711に溶解した後、6−
(3・5−ジクロロ−4−メチルフェニル)−3(2H
)ピリダジノン11を加え室温で約30分間攪拌した。
反応終了後、以下実施例4と同様に処理精製すると、融
点280℃以上を有する目的化合物の水和物が無色固体
として得られた。
上記実施例6の方法に準じて次の化合物が製造された。
6−(3・5−ジクロロ−4−メトキシフェニル)−3
(2H)ピリダジノン・ナトリウム塩、m、p、280
℃以上 本発明の化合物について農園芸用殺菌剤としての試験例
を次にあげる。
なお、供試薬剤は本発明の次の有効成分化合物を50%
含有する水和剤を用いた。
A:6−(3・5−ジクロロ−4−メチルフェニル)−
3(2H)ピリダジノン B:6−(3・5−ジブロモ−4−メチルフェニル)−
3(2H)ピリダジノン ※C:6−(3・
5−ジクロロ−4−エチルフェニル)−3(2H)ピリ
ダジノン D:6−(3−ブロモ−5−クロロ−4−メチルフェニ
ル)−3(2H)ピリダジノン E:6−(3・′5−ジクロロー4−メトキシフェニル
) −3(2H)ピリダジノン (比較化合物) F:6−(3−フロモー4−メトキシフェニル)3(2
H)ピリダジノン G:6−(4−メトキシフェニル)−3(2H)ピリダ
ジノン H:6−(4−メチルフェニル)−3(2H)ピリダジ
ノン I:6−(3・4−ジメチルフェニル) 3(2H)ピリダジノン J:6−(4−アミノフェニル’)−3(2H)ピリダ
ジノン 試験例 1 キュウリ苗立枯病防除試験 フスマに28℃で2週間培養した苗立枯病菌(Rh1z
octonia 5olani )を土壌に均一に混合
し、この土壌を径12(1771のポットに入れ、キュ
ウリ(品種:相撲半白)を20粒ずつ播種したのち、上
から250ppmの供試薬液を31/−の割合で潅注し
た。
鉢を25℃の温室に2週間保ち、苗立枯病の発病音数(
本)を調査した。
試験例 2 稲もんがれ病防除試験(保護効果) 4〜5葉期の稲苗(品種:黄金錦)に3ポット50m1
あて30ppmの供試薬剤を散布し、24時間室温に放
置した後、予めもんがれ病菌 (Pe1licularia 5asakii )を培
養したえんばく粒を稲の茎際に4〜5粒置き、25〜2
7℃の温室に移し、菌接種10日間に発病の程度を病斑
形成の高さくcrrL)によって調査した。
その結果を第2表に示す。
試験例 3 稲もんがれ病防除試験(治療効果) 6〜7葉期の稲苗(品種:黄金錦)に予めもんがれ病菌
(Pe1licularia 5asakii )を培
養したえんばく粒を稲の茎際に4〜5粒置き、25〜2
7℃の温室に移した。
菌接種3日後に温室より〕取り出して、3ポット50m
1あて100ppmの供試薬液を散布し、風乾後、再び
25〜27℃の温室に移した。
薬剤散布時に形成されている病斑の高さをチェックして
おき、薬剤散布10日後に新らしく進展した病斑長(c
frL)を調査した。
その結果を第3表に示す。
試験例 4 稲もんがれ病防除試験(治療効果) 4〜5葉期の稲苗(品種:黄金錦)に予めもんがれ病菌
(Pe1licularia aasakii )を培
養したえんばく粒を稲の茎際に4〜5粒置き、25〜2
7℃の温室に移した。
菌接種2日後に(病斑形成の高さが1.8〜2.0cr
rLになる)温室より取りだして、3ポツト50rIL
lあて100ppmの供試薬液を散布し、風乾後、再び
25〜27℃の温室に移し、薬剤散布8日後に発病の程
度を病斑形成の高さくcrrL)によって調査した。
その結果を第4表に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (式中、R1およびR2は同一または異なってハロゲン
    原子を示す。 R3は、低級アルキル基または低級アルコキシ基を示す
    。 )を有する化合物またはその塩。 (式中、RoおよびR2は同一または異なって・・ロゲ
    ン原子を示す。 R3は低級アルキル基または低級アルコキシ基を示す。 )を有する6−置換フェニル−4・5−ジヒドロ−3(
    2H) ピリダジノンに脱水素化剤を反応させることを
    特徴とする式 (式中、R1、R2およびR3は前述と同じ。 )を有する6−置換フェニル−3(2H)ピリダジノン
    の製法。
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