JPS5850156B2 - イオン水生成装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本願は飲料水（水道水、井戸水等）を電気分解して活性
化のカルシウムイオン等を含む医療用水として有効なア
ルカリ性水と、化粧用水として有効な酸性水とを生成す
るイオン水生成装置に関し、電解槽を、イオン水を生成
する陽極室と陰極室とに分割し、その一方を容器とし、
他方を筒状体とし、これらを分離可能に組合せることに
よって、従来のように一体の電解槽からイオン水を取り
出すための蛇口乃至取出口たどを省略して、構造を簡単
にすると共に取扱いに便利な装置を提供するものである
。

以下本願の実施例を図面について詳述すると、本体は、
上部筐体１ａと下部筐体１ｂとから成り、これらの筐体
１ａと１ｂは、上部筐体１ａの下縁に沿って設けた係合
凸部２を、下部筐体１ｂの天板周囲に沿って設けた係合
凹部３に係合することにより、分離可能に連結される。

前記下部筐体１ｂは、その前半部に隔壁４を介して少な
くとも前面と上面が開口し、底面に受台５を有する収容
部６が形成され、またその後半部は室Ｉを構成し、その
内部にタイマー、電源部、整流器など電気分解操作に必
要な電気回路部が内蔵されてかり、且つその側面にはタ
イマーの時間設定用ツマミ８と電源差込部９とが、また
天板下面には、電源接続部１０が夫々取付けられている
。

前記上部筐体１ａは前部に上下方向に貫通した収容部１
１を有し、後部に下面が開口する室１２とを有し、前記
収容部１１の上面には中心に通気孔１３′を有する蓋１
３が取外し自在に嵌着され、捷た下面には僅か内方に突
出するリプ１１′が設けられている。

１４及び１４′は前記上部筐体１ａの前後部を仕切壁１
５の上下部に取付けた陽極及び陰極端子で、これに導線
を介して前記電源接続部１０と接続されるソケット１０
′が接続されている。

１６は前記下部筐体１ｂの収容部６内にその前方から出
入自在に収容される電解槽Ａの陰極室を構成する容器で
、取手１６′が設けられている。

１７は下部が段部１８を介して稍々細径に形成された前
記電解槽Ａの陽極室を構成する筒状体で、その下面に保
持枠１９を介して微孔性薄膜から成る隔膜板２０が傾斜
して設けられ、この隔膜板２０が前記容器１６内に臨む
ように、前記筒状体１７が、リブ１１′に段部１８を当
接させることにより上部筐体１ａの収容部１１に収容保
持される。

２１は前記隔膜板２０と対向するように前記容器１６内
に深く配置された例えばステンレスから成る板状の陰電
極で、これが導体から戒る支持片２２を介して前記陰極
端子１４′に止ネジ２３により止着されている。

２４は前記隔膜板２０と対向するように前記筒状体１７
内に配置された例えばカーボンから成る板状乃至棒状の
陽電極で、これが筒状体１７の上周縁に係合支持された
導体から成る環状の支持片２５より支持され、前記支持
片２５は前記陽極端子１４に止ネジ２６を介して止着さ
れている。

しかして第１図の状態に釦いて、容器１６と筒状体１７
とに夫々処理水を収納した後、タイマーをセットして制
御部から電源接続部１６とソケット１０′との接続を介
して両電極２１及び２４に通電を行うと、処理水が電気
分解され、陰極室である容器１６内には医療用水として
有効なアルカリ性水が、渣た陽極室である筒状体１７内
には化粧用水として有効な酸性水が夫々生成される。

しかしてアルカリ性水を使用するときは、筒状体１７を
備えた状態で上部筐体１ａを下部筐体１ｂより取外し、
次いで下部筐体１ｂの前面開口部より容器１６を取り出
し、渣た酸性水を使用するときは、先づ蓋１３を取り外
し、次いで陽電極２４を止ネジ２６により取り外して筒
状体１７を上部筐体１ａの収容部１１から引き出して使
用する。

な釦上記は陽極板２４を筒状体１７内に陰極板２１を容
器１６内に夫々配置して主としてアルカリ性水を使用す
る場合に適した構成を示しているが、主として酸性水を
使用するときは、陽極板２４を容器１６内に、また陰極
板２１を筒状体１７内に夫々配置する構成としてもよい
こと、また実施例では、隔膜板２０を傾斜して設けた場
合を示したが、該隔膜板２０を逆円錐状に形成して筒状
体１７の下端に取付けてもよいことは勿論である。

本願は叙上のように、電解槽の一方の極室を容器から、
また他方の極室を筒状体から構成すると共に、該筒状体
の下部に隔膜板を設け、この隔膜板が前記容器内に臨む
ように、前記容器の上位に前記筒状体を分離可能に組合
せて前記電解槽を構威し、且つ前記容器と筒状体との内
部に、夫々前記隔膜板と対向するように陽電極と陰電極
とを配置せしめて成るので、電解槽の一部を構成する容
器ヲ即コツプとして使用することが出来、従って従来ノ
ように別途イオン水を受は入るコツプなどを備える必要
がないばかりでなく、電解槽内のイオン水を供給するた
めの蛇口乃至取出口或いは配管などの装備が省略出来て
使用に極めて至便であると共に、構造も簡略化され、且
つ安価に得られる利点を有する。

更に一般に電気分解に伴ってガスが発生する。

即ち陰電極からは水素ガスが、また陽電極からは酸素ガ
スが夫々発生する。

そのため隔膜板の下面には下位電極から発生するガスが
付着し、隔膜板が水平状に配置されである場合は、前記
ガスが隔膜板の下面を覆ってイオン交換を妨げ、電解効
率を損う惧れがあるが、本願によれば、隔膜板が斜面を
有するように筒状体に設けたので、隔膜板に付着するガ
スはその斜面に沿って上昇し、隔膜板より自然的に離れ
るので、電解効率を高める利点を有し、実用上有益な発
明である。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は一部裁断し
た総体平面図、第２図は一部裁断した総体側面図である
。 図中１ａは上部筐体、１ｂは下部筐体、Ａは電解槽、６
，１１は収容部、１４は陽極端子、１４′は陰極端子、
１６は容器、１７は筒状体、２０は隔膜板、２１は陰電
極、２２．２５は支持片、２４は陽電極である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電解槽の一方の極室を容器から、筐た他方の極室を
   筒状体から構成すると共に、該筒状体の下部に隔膜板を
   設け、この隔膜板が前記容器内に臨むように、前記容器
   の上位に前記筒状体を分離可能に組合せて前記電解槽を
   構威し、且つ前記容器と筒状体との内部に、夫々前記隔
   膜板と対向するように陽電極と陰電極とを配置せしめて
   戒るイオン水生成装置。 ２ 筒状体を収容保持する筐体に両電極板を夫々取付け
   て成る特許請求の範囲第１項記載のイオン水生成装置。 ３ 電解槽の一方の極室を容器から、また他方の極室を
   筒状体から夫々構成すると共に、該筒状体の下部に傾斜
   面を有する如く隔膜板を設け、この隔膜板が前記容器内
   に臨むように、前記容器の上位に前記筒状体を分離可能
   に組合せて前記電解槽を構威し、且つ前記容器と筒状体
   との内部に、夫夫前記隔膜板と対向するように陽極板乃
   至陽極棒と陰極板とを配置せしめて戒るイオン水生成装
   置。